激突! Duel (1971) 4.5/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1971年に発表された、リチャード・マシスンの同名短編小説を基に、テレビ用に製作されたドラマ。
言わずと知れたスティーヴン・スピルバーグの無名時代の注目作品で、20代半ばの彼の知名度が一気に上がった記念すべき作品。

街道で追い越したタンク・ローリーに執拗な嫌がらせに遭う平凡なビジネスマンの恐怖を描く、デニス・ウィーバー主演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:ジョージ・エクスタイン
原作:リチャード・マシスン
脚本:リチャード・マシスン
撮影:ジャック・A・マータ
編集:フランク・モリス
音楽:ビリー・ゴールデンバーグ

出演
デニス・ウィーバー:デヴィッド・マン
ジャクリン・スコット:マン夫人

アメリカ 映画
1971年製作 74分/89分(DVD)
公開
北米
1971年11月13日/TV放映
1983年4月22日/劇場公開
日本:1973年1月
製作費 $450,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

中年のビジネスマン、デヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)は、仕事の約束のために、カリフォルニアのハイウェイから砂漠地帯の街道を車(プリマス・バリアント)で走り抜けようとしていた。

1台の大型タンク・ローリー(ピータービルト281/351)に追いついたデヴィッドは、排気を撒き散ら死ながら低速で走行する車両を追い越す。

その後、タンク・ローリーは、デヴィッドの車に追い越しをかけ、彼の車の前で再び低速走行する。

強引なタンク・ローリーの運転に肝を冷やしたデヴィッドは、再びそれを追い越すが、その際にタンク・ローリーは、大きなホーンを鳴らし彼を威嚇する。

先を急ぎガソリンスタンドに立ち寄ったデヴィッドだったが、そこに例のタンク・ローリーも給油に現れる。

昨晩、妻(ジャクリン・スコット)と喧嘩したデヴィッドは、彼女に電話をかけて謝罪するが、帰宅時間をめぐり再び言い争いになってしまう。

ガソリンスタンドを出たデヴィッドは、タンク・ローリーに追いつかれたため先に行かせるのだが、相手は低速の蛇行運転で彼に嫌がらせを始める。

峠道に入り、タンク・ローリーを追い越そうとしたデヴィッドは、危うく対向車線の車と衝突しそうになる。

約束の時間に間に合わなくなると焦るデヴィッドは、脇道を一気に走り抜けてタンク・ローリーを抜き去る。

ようやく相手を引き離し、先のカフェにでも寄ろうかと気を持ち直すデヴィッドだったが、タンク・ローリーは猛スピードで追いつきホーンを鳴らす。

160キロ近くの猛スピードで逃げるデヴィッドは、衝突させるほど接近するタンク・ローリーの猛追に、ハンドルを取られそうになり、カフェの駐車場の柵に激突する。

悪夢のような出来事に動揺したデヴィッドは、カフェに立ち寄り気持ちを落ち着かせようとするが、外には、彼を待ち構えるようにタンク・ローリーの姿があった。

カフェの中の客に、タンク・ローリーの運転手がいるはずだと気づいたデヴィッドは、その男に声をかけて謝罪するか警察に連絡するかなどで悩みながら様子を窺う。

目を付けた男に声をかけたデヴィッドだったが、身に覚えのない男はデヴィッドに殴りかかる。

トラブルを起こしたデヴィッドは、カフェのオーナーに追い出されそうになり、その時タンク・ローリーが動き出す。

タンク・ローリーを走って追ったデヴィッドだったが、追いつけずに仕方なく車に戻り街道を走り出す。

立ち往生しているスクールバスに遭遇したデヴィッドは、バスを後ろから押そうとするが、車のバンパーが引っかかってしまう。

そこにタンク・ローリーが現れ、デヴィッドは子供達に危険を知らせる。

焦るデヴィッドを見た子供達やバスの運転手は、彼を異常者扱いする。

デヴィッドは、強引にバスから車のバンパーを外して、逃げ去ってしまう。

その後ヴィッドは、タンク・ローリーがバスを助けるのを見ながらその場を走り去っていく。

やがて、踏切で停車していたデヴィッドに追いついたタンク・ローリーが背後から迫り、彼の車を、線路を通過する列車にぶつけようとする。

列車の通過で難を逃れたデヴィッドは、しばらく順調な走行を続けるが、前方に再びタンク・ローリーが現れる。

ガソリンスタンドの公衆電話から、警察に通報したデヴィッドだったが、タンク・ローリーは彼に襲い掛かる。

車に飛び乗り走り始めたデヴィッドは、脇道に隠れて暫く休息し、タンク・ローリーと距離を空けてから出発する。

しかし、タンク・ローリーは街道でデヴィッドを待ち構え、彼に対決を挑もうとする。

心を決めたデヴィッドは、車を走らせスピードを上げて上り坂でタンク・ローリーを引き離すが、ラジエターホースが破損して速度が落ちてしまう。

何とか峠を登りきったデヴィッドは、ギアをニュートラルに入れて惰性で道を下っていく。

崖の手前で車を止めたデヴィッドは、タンク・ローリーに向かい車を走らせ、衝突寸前で飛び降りる。

デヴィッドの車とタンク・ローリーは激突し、そのまま崖下に転落していく。

戦いに勝ったデヴィッドは歓喜して躍り上がるが、暫くすると空しさを感じ、その場に呆然とたたずむ。


解説 評価 感想 ■

本作はテレビ用に製作されたドラマだが、日本やヨーロッパでは劇場公開された。
テレビ:74分/劇場・DVD版:89分。

*(簡略ストー リー)

中年のビジネスマンのデヴィッド・マンは、仕事のために、カリフォルニアのハイウェイから砂漠地帯の街道を車で走る。
その後デヴィッドは、排気を撒き散らす低速の大型タンク・ローリーを追い越す。
暫くすると、タンク・ローリーはデヴィッドの車に追い越しをかけ、彼の車の前で再び低速走行始める。
それを追い越したデヴィッドだったが、その後、タンク・ローリーは、執拗に彼の車を威嚇して嫌がらせを行い、ついには殺意を感じさせる攻撃を仕掛けてくる・・・。
__________

日本では、”日曜洋画劇場”で1975年1月にテレビ放映され、当時、”警部マクロード”(TVドラマ)で主人公を演じ、人気のあったデニス・ウィーバーが出演していたことで興味深かった作品。
デニス・ウィーバーが、逞しいマクロードとは違うイメージのだったのが、印象に残った。

もちろん、同年12月に公開される「ジョーズ」(1975)まで、スピルバーグのことは殆ど知らない状況ではあったが、その内容に子供心に”衝撃”を受けたことを思い出す。

TVドラマということで、いかにも低予算作品という作りなのだが、突然、登場するインパクトがある効果的なショットや、タンク・ローリーの運転手の姿を見せずに、それを巨大な生き物のように映し出す効果など、スピルバーグがその後に見せる、抜群の演出センスなども垣間見ることができる。

追われる者の心理や恐怖、助けも呼べない、逃れようがない閑散としたアメリカの地形、登場人物を極力押さえて、”対決”を強調させる緊張感溢れる演出など、斬新な映像も冴え渡る。

日本車と比較すると、巨大な車に見える主人公の愛車”プリマス・バリアント”なのだが、アメリカではコンパクトカーの大衆車であり、それに襲い掛かる、恐竜のようなタンク・ローリー”ピータービルト281/351”の迫力たるや凄まじい。

前記のように、ニューメキシコの田舎町の保安官補”マクロード”が、ニューヨークで荒っぽい事件を解決していくイメージが植えつけられていた当時の自分には、どうもひ弱な主人公のデニス・ウィーバーが物足りないとしか思えなかった、本作を初めて見た子供時代だったが、今見るとなかなかのはまり役にも思える。


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