大地震 Earthquake (1974) 3.84/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

巨大地震に襲われたロサンゼルス市民の恐怖を描く、製作、監督マーク・ロブソン、脚本マリオ・プーゾ、主演チャールトン・ヘストンエヴァ・ガードナージョージ・ケネディローン・グリーンジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドリチャード・ラウンドトゥリー他共演のパニック映画の大作。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:マーク・ロブソン
製作:マーク・ロブソン
製作総指揮:ジェニングス・ラング
脚本
マリオ・プーゾ

ジョージ・フォックス
撮影:フィリップ・ラスロップ

編集:ドロシー・スペンサー
美術・装置
アレクサンダー・ゴリツェン

E・プレストン・エイムス
フランク・R・マッケルヴィー
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
スチュアート・グラフ:チャールトン・ヘストン

レミー・グラフ:エヴァ・ガードナー
ルー・スレード:ジョージ・ケネディ
サム・ロイス:ローン・グリーン
デニス・マーシャル:ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド
マイルズ・クエイド:リチャード・ラウンドトゥリー
ジョディ・ジョード:マージョ・ゴートナー
ローザ・アミッチ:ヴィクトリア・プリンシパル
酔っ払い:ウォルター・マッソー
ウィリス・ストックル:バリー・サリヴァン
ジェームズ・ヴァンス:ロイド・ノーラン
バーバラ:モニカ・ルイス
サル・アミッチ:ガブリエル・デル
エミリオ・チャヴェス:ペドロ・アルメンダリスJr.
コリー・マーシャル:タイガー・ウィリアムズ
ルイス市長:ジョン・ランドルフ

ビル・キャメロン:ロイド・ガフ
ハーヴェイ・ジョンソン:ドナルド・モファット
ウォルター・ラッセル:キップ・ニーヴン
マックス:スコット・ハイランズ
バック:ジェシー・ヴィント
ラルフ:アラン・ヴィント

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1974年製作 121分
公開
北米:1974年11月15日
日本:1974年12月21日
製作費 $7,000,000
北米興行収入 $79,666,660


アカデミー賞 ■
第47回アカデミー賞
・受賞
録音・特別賞(視覚効果)
・ノミネート
撮影・編集・美術賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ハリウッド
建築会社の副社長スチュワート・グラフ(チャールトン・ヘストン)は、妻レミー(エヴァ・ガードナー)と離婚の危機にあり、自分を口汚く罵る彼女の態度にうんざりする日々を送っていた。

そんなスチュアートは、亡くなった同僚の妻デニス・マーシャル(ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド)と関係を持ち、息子コリー(タイガー・ウィリアムズ)を可愛がっていた。

出かけようとしたスチュアートは、レミーが意識不明状態であることに気づき、近くにあった薬の空瓶を見つける。

レミーが度々起こす自殺未遂に手を焼いていたスチュアートは、救急車を呼ぶ手配をするのだが、その時、地震が発生する。

驚いたレミーは起き上がり、スチュアートに抱き付き揺れは止まる。

スチュアートは自殺未遂が嘘だったことにを知るが、再び揺れが始まる。

マルホランド・ダム
激しい揺れを感じたためダムを調べた当直のマックス(スコット・ハイランズ)は、水没したエレベーターで同僚が死亡したことに気づく。

ロサンゼルス市警の巡査部長ルー・スレード(ジョージ・ケネディ)と同僚のエミリオ・チャヴェス(ペドロ・アルメンダリスJr.)は、暴走車を追跡する。

相手を追い詰めたルーだったが、駆けつけた”ロサンゼルス郡保安局”の警官に管轄外だと言われ、その場が”ザザ・ガボール”の家だと知らされる。

しかし、それを無視するルーは警官を殴り倒してしまう。

デニスの家に着いたスチュアートは、コリーにサイン入りのフットボールをプレゼントする。

スチュアートは、女優であるデニスが役をもらえたことなどを喜び稽古の手伝いをする。

署に戻ったルーは、今回の行動を署長に責められるが、少女を轢き殺した女性の追跡を邪魔されたと言って反論する。

結局ルーは、停職処分と懲罰会議にかけられることになり、それをチャベスに知らせる。

カリフォルニア地震研究所。
研究員助手のウォルター・ラッセル(キップ・ニーヴン)は、明日中に大地震が起きる可能性があるというデータについてを上司ハーヴェイ・ジョンソン(ドナルド・モファット)に話す。

ラッセルがそのデータをチャックして欲しいと考えていた科学者が、断層の調査中に地震で生き埋めになり死亡する。

オートバイのスタントマン、マイルズ・クエイド(リチャード・ラウンドトゥリー)は、パートナーのサル・アミッチ(ガブリエル・デル)に、妹のローザ(ヴィクトリア・プリンシパル)が手伝わないのかを問う。

コリーは、マイルズのスタント・コースに驚きながら、登校するために水路に向かう。

食料品店で買い物をしていたローザは、支払金が不足したために商品を戻そうとする。

店のマネージャーのジョディ・ジョード(マージョ・ゴートナー)は、次回に支払ってくれればいいことをローザに伝える。

ダムの調査が行われ、エレベーターで溺死者が出たにも拘らず、異常なしと判断される。

ルーは制服のままバーに向かい酒を飲み、酔っ払い(ウォルター・マッソー)の意味不明な言葉も気にしない。

地震研究所長のウィリス・ストックル(バリー・サリヴァン)に呼ばれたラッセルは、48時間以内にマグニチュード7以上の大地震が起きることを伝える。

まだ助手であるラッセルの言葉を信じることはできないストックるは、一応そのデータをチェックしようとはする。

出社したスチュアートは、義父であるレミーの父で社長のサム・ロイス(ローン・グリーン)から、設計士ビル・キャメロン(ロイド・ガフ)との契約の件を任される。

ロイスは、レミーからの連絡を受け、ランチを共にすることになる。

再び揺れが始まり直ぐに収まり、バーに現れたチャヴェスにグチをこぼすルーは、その場で喧嘩を始めた者を叩きのめす。

細かなひび割れも問題視されなかったダムで、水位が上がったことが報告されたため警戒が強まる。

地震研究所。
ストックルは、市民への警報発信を提案するラッセルに、パニックと誤報だった場合の信用問題についてを語る。

その時、研究の専門家である科学者が断層で死亡したという連絡が入り、ストックルは、市長に緊急事態を知らせようとする。

一息入れに外に出たスチュアートは、地震で撮影が中止になったデニスと出くわす。

スチュアートとデニスの件を父ロイスに話すレミーは、スチュアートが任せた仕事で事故死したデニスの夫のことで、彼が責任を感じているだけだと言われる。

ロイスは、スチュアートを信頼していることをレミーに伝える。

ルイス市長(ジョン・ランドルフ)に会ったストックルは、広島と長崎に投下された原爆以上のエネルギーとも言える大地震が起きる可能性を語る。

警察、消防、州兵への通達だけでも行うべきだとストックルは主張する。

バーに向かったマイルズとサルは、スタントの資金を得るために、知人であるルーにその提供を求める。

二人は、ローザを気に入った様子のルーに、彼女の色気を売り資金を得る。

スチュアートはデニスの家でワインを開けて、その後、二人は愛し合う。

工事で滞在するオレゴンにコリーを連れてくるよう、スチュアートはデニスに提案する。

臨時ニュースが流れて州兵士が招集され、ジョディはその準備を始める。

ローザにスタントについてを説明したマイルズだったが、彼女は協力を拒み映画館に向かう。

ジョディは男達にからかわれるが、それを無視しする。

社に戻ったスチュアートは、地震地帯であるため、建物には基準以上の強度が必要であることをキャメロンに力説する。

その後、ロイスから社長の座を譲ると言われたスチュアートは、オレゴン行きを中止するよう指示される。

休暇が必要だと答えたスチュアートは、社長の件がレミーとは無関係であることを確認する。

マイルズは、スタントのテスト走行に成功する。

秘書のバーバラ(モニカ・ルイス)がデニスの友人であるため、ロイスは彼女についてを訪ねる。

スチュアートは、社長を受けることをロイスに伝えるが、その場に来ていたレミーから、デニスとは手を切るように言われる。

社長の件がレミーと関係あったと考えたスチュアートは気分を害し、夫婦の問題が修復不能にばったことを確認しながら二人はビルを出る。

コリーが遊びに出かけた後、デニスは散歩に出る。

クリント・イーストウッド”の”荒野のストレンジャー”を観ていたローザは、地震が起きたため混乱する。

巨大地震により、マイルズのスタント・コースは倒壊する。

スチュアートとレミーは、車の下に身を隠す。

人々は瓦礫の下敷きになり、ハイウェイ走行中のトラックや車も事故を起こす。

水路の橋を渡っていたコリーは、落下して気を失う。

ロイスのビルも被害を受け、エレベーターに乗ろうとしたバーバラは押し出されてしまう。

キャメロンはそのエレベーターに乗るが、ワイヤーが切れて多くの人々と共に落下死する。

バーや地震研究の他、警察も大きな被害を受け、ルーの同僚警官チャベスも死亡する。

揺れは一旦収まるが、ロサンゼルスは壊滅状態となる。

社員の無事を確認したロイスは、火災による有毒ガスが発生したためにその場から避難する。

途中で階段が破壊されていたため、何人もの人々が落下する。

無事だったデニスは家に戻り、姿の見えないコリーを捜す。

決壊の危険性があるダムでは、排水作業が難航する。

スチュアートがビルの階段を上り、それに気づいたロイスは、消火栓ホースとイスを使って階下に社員を下す。

ダムでは、何とか排水バルブを開くことができる。

水路で気を失っているコリーを見つけたデニスは、息子を助けようとする。

高圧線の電柱が倒れ、切断された電線を避けながら、デニスはコリーを助けて救いを求める。

水路には水が流れ始め、その場を通りがかったマイルズとサルは、水が到達した水路から感電する寸前でデニスとコリーを救い出す。

バーから脱出したルーは混乱する人々に指示を出し、ルイス市長のラジオによる緊急メッセージを聴く。

ロイスは、ガスに苦しみながら最後の社員を下し、スチュアートが階上に向かい彼を助ける。

ルーに出くわしたマイルズは後を任せて、バイクに乗りローザを捜しに行き、サルは負傷者を運ぶ。

ローザは、ダイナーの食べ物を食べていたところを州兵に見つかり連行される。

スチュアートは、ウィルソン・プラザに設けられた救急所にロイスを運び医師ジェームズ・ヴァンス(ロイド・ノーラン)に任せて、レミーの制止を振り切りデニスの元に向かう。

ルイス市長は、ダムの決壊はないという専門家の意見を聞きながらも、下流の住民を避難させる。

州兵として周囲を警戒していたジョディは、ローザを見つけて解放し保護する。

自分をからかった男達が略奪したことを知ったジョディは、彼らを射殺してしまい、それを見ていたローザは驚く。

デニスの家で彼女を見つけられなかったスチュアートは街に戻り、ルーに止められ、負傷者を運ぶため車を没収される。

ヴァンス医師にコリーを預けたデニスは、地下の避難場所にいたバーバラを見つけ、スチュアートの無事を確認する。

心臓発作を起こしていたロイスは死亡し、ヴァンス医師はこの件を伏せておくよう看護師に指示する。

ローザは、自分に迫ろうとするジョディを警戒する。

治療を受けたコリーが、軽い脳震盪だとヴァンス医師から知らされたデニスは地下に向かう。

レミーは、ヴァンス医師に父のことを尋ねるが答えてもらえなかった。

その時、大きな揺れがあり建物は倒壊し始め、多くの人々が犠牲になり、避難所のデニスらは閉じ込められる。

救急所に向かうスチュアートは、崩壊するような高層ビルを建てたことを、建築家として後悔しているとルーに語る。

スチュアートとルーに通行許可を与えないジョディは、2人に銃を向ける。

ローザはジョディが異常だと訴え、彼女を知っているルーは一旦、その場から引き上げようとする。

ルーは車を止めて角で待つようスチュアートに指示し、ローザに襲い掛かるジョディを射殺する。

救急所の被害を知ったスチュアートは、ウィルソン・プラザに急行する。

マックスは、ダムの亀裂から水が漏れ始めていることに気づく。

ウィルソン・プラザに着いたスチュアートは、レミーやデニスが地下に閉じ込められていることをバーバラから知らされる。

スチュアートは、ダム決壊の危険を知りながら、ルーと共に地下に向かい壁を破る。

デニスの無事を確認したスチュアートは、その場にいたレミーを見つめる。

人々の避難は始まるが、遂にダムは決壊し、濁流は水路に流れ込む。

デニスらは地上に脱出するが、逃げ遅れた者は流れ込んできた水に飲み込まれる。

梯子を上っていたレミーは手を踏まれて落下してしまい、スチュアートは頭上のデニスを見つめる。

水に飛び込んだスチュアートはレミーを助けようとするものの、二人は力尽きる。

その場を離れたデニスは悲しみを堪える。

最後に地上に上がったルーは、近づいて来たローザを抱きしめる。

歩み寄るヴァンス医師に”凄い街だったのに”と言われたルーは、”その通りだ”と答え崩壊した街を見つめる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
建築会社副社長のスチュワート・グラフは、妻レミーと離婚の危機にあり、事故死した同僚の妻デニスと関係を持っていた。
そんな時、地域では地震が発生し、専門家の中には巨大地震を予測する者も現れる。
ダムで事故死する者、地層調査中の科学者も地崩れで死亡し、そして想像を絶する大地震が発生し街は壊滅状態になる。
多くの犠牲者を出し、混乱する人々と街の治安を守るために州兵も出動し、スチュアートは、妻レミーを残してデニスを捜しに向かう・・・。
_________

1970年代のパニック・ブームを代表する作品で、その頂点とも言える超大作「タワーリング・インフェルノ」(1974)の1か月前に北米公開された。
*日本では同作よりも先に公開された。

豪華スター競演で、主要人物の直面する危機を微妙に関連付けているところが特徴で、粗削りな場面もあるが、まずまずうまくまとめ上げたマーク・ロブソンの力作であり、「ゴッドファーザー」(1972)の原作者マリオ・プーゾが脚本を担当した。

北米興行収入は、約8000万ドルのヒットとなった。
*製作費700万ドル

第47回アカデミー賞では、録音、特別賞(視覚効果)を受賞した。
・ノミネート
撮影・編集・美術賞

本作では新開発の音響システム”センサラウンド”が使用され、劇場の観客が振動を感じられるということで話題にもなった。

当時としてはかなり高度な技術を駆使し、大都市ロサンゼルスが壊滅する様子をセットやミニチュアで映し出す映像は迫力十分。

印象に残るジョン・ウィリアムズの音楽もドラマを盛り上げる。

登場人物が多いため、スーパーマンの様な図抜けた活躍を見せるわけではないが、夫婦間の問題を抱えながら、地震に対処する建築家としての能力を生かし、命を懸けて人々を救おうとするチャールトン・ヘストン、彼を理解しようとしない傲慢なその妻エヴァ・ガードナー、主人公と共に人命救助活動を行う警官ジョージ・ケネディ、主人公の義父である建築会社社長ローン・グリーン、その秘書モニカ・ルイス、主人公と関係を持つジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド、スタントマンのリチャード・ラウンドトゥリー、そのパートナーのガブリエル・デル、その妹ヴィクトリア・プリンシパル、彼女に迫る食料品店の店員である州兵のマージョ・ゴートナー、酔っ払いウォルター・マッソー、地震研究所長バリー・サリヴァン、研究員ドナルド・モファット、大地震を予測する助手キップ・ニーヴン、医師ロイド・ノーラン、警官ペドロ・アルメンダリスJr.、市長ジョン・ランドルフ、設計士ロイド・ガフ、ダムの作業員スコット・ハイランズなどが共演している。


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