イースタン・プロミス Eastern Promises (2007) 4/5 (4)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ある少女の死に偶然に立ち会った助産師が、ロシアン・マフィアが関係する事件に巻き込まれる姿を描く、監督デヴィッド・クローネンバーグ、主演ヴィゴ・モーテンセンナオミ・ワッツヴァンサン・カッセルアーミン・ミューラー=スタール他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:デヴィッド・クローネンバーグ
製作
ポール・ウェブスター

ロバート・ラントス
製作総指揮
スティーヴン・ギャレット
デヴィッド・M・トンプソン

ジェフ・アッバリー
ジュリア・ブラックマン
脚本:スティーヴ・ナイト
撮影:ピーター・サシツキー
編集:ロナルド・サンダース

音楽:ハワード・ショア

出演
ニコライ・ルージン:ヴィゴ・モーテンセン
アンナ:ヒトロヴァ:ナオミ・ワッツ
キリル:ヴァンサン・カッセル
セミオン:アーミン・ミューラー=スタール
ステパン:イエジー・スコリモフスキー
ヘレン:シニード・キューザック
アジズ医師:ラザ・ジャフリー

刺青師:オレガル・フェドロ

イギリス/カナダ/アメリカ 映画
配給 フォーカス・フィーチャーズ
2007年製作 100分
公開
イギリス:2007年10月26日
カナダ:2007年9月14日
北米:2007年9月14日
日本:2008年6月14日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $17,266,000
世界 $56,105,902


アカデミー賞 ■

第80回アカデミー賞
・ノミネート
主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロンドン
助産師のアンナ・ヒトロヴァ(ナオミ・ワッツ)は、病院に運び込まれた14歳の少女の治療に立ち会う。

少女は息を引き取るが、生まれた女の子は一命を取り留める。

アンナは、少女の遺品から彼女が”タチアナ”というロシア人だということを知る。

それを頼りにアンナは、ロシアン・レストランのオーナー、セミオン(アーミン・ミューラー=スタール)から、少女の情報を得る。

セミオンは、少女タチアナの遺品の日記に興味を示して、ロシア系のアンナを店に招待する。

帰り際にアンナは、怪しげな男ニコライ・ルージン(ヴィゴ・モーテンセン)に声をかけられるが、それを無視して帰宅する。

アンナは、ロシア人の伯父ステパン(イエジー・スコリモフスキー)と母ヘレン(シニード・キューザック)の家に居候をしていたが、自分の私生活に干渉する伯父と反りが合わずにいた。

セミオンの息子、キリル(ヴァンサン・カッセル)の運転手をしている、ロシア生まれのニコライは、セミオンをボスとする裏組織の”葬儀屋”と呼ばれていた。

ニコライは、組織内の厄介者の遺体を、キリルとテムズ川に沈める。

ステパンに、タチアナの日記の翻訳を断られたアンナは、日記のコピーを持参して、セミオンを訪ねる。

セミオンがウォッカを飲み過ぎたということで、アンナはその日は帰ることにする。

そこにニコライとキリルが戻り、アンナはバイクが動かなくなり、ニコライに送ってもらうことになる。

その頃、ニコライ達の捨てた遺体が発見され、アンナは日記を読んだステパンから、それが裏組織と絡むものであり、他人に渡してならないことを告げられる。

流産の経験もあるアンナは、タチアナの子供に愛情を注ぐが、数日後には里親に渡されてしまうことになる。

日記のコピーを翻訳したセミオンは、アンナの病院を訪ね、その中に、息子のキリルの名前が度々出てきたため、ショックを受けたことを彼女に話し始める。

セミオンは、日記が警察に渡った場合、キリルの違法行為も知れるので、それを渡せば、調べたタチアナの住所を教えるという取り引きをアンナとする。

自分に黙って、身内を殺したキリルを責めるセミオンだったが、ニコライが間に入りその場を丸く収める。

ステパンとヘレンを伴い、セミオンとの取り引きに応じたアンナだったが、現れたニコライは日記を受け取ると、タチアナの住所は知らせず立ち去ろうとする。

アンナはニコライに食い下がるが、彼は違う世界に足を踏み入れるなと彼女に忠告する。

セミオンは、殺した身内が広めた、”酒浸りで、ホモ”というキリルの悪い噂をニコライから聞かされる。

そして、日記を読んでしまったアンナの伯父ステパンの抹殺をセミオンはニコライに命じ、タチアナの日記を焼却する。

タチアナの日記を読んだニコライは、修理したアンナのバイクを彼女に届ける。

ニコライは、アンナにタチアナの住所を教えるが、子供のためには、彼女が引き取り育てた方がいいと言い残して立ち去る。

ステパンが翻訳した日記を読んだアンナは、キリルに痛めつけられたタチアナが、セミオンにレイプされたことを知る。

そしてアンナは、タチアナの子供の父親がセミオンだということをニコライとキリルに伝える。

セミオンに認められたニコライは、キリルと同じ地位を与えられ、その証に、ひざと胸に星の入墨を入れる。

しかし、ニコライはセミオンにはめられ、敵対するチェチェン人に大衆浴場で襲われる。

傷を負いながらも、ニコライは相手を倒して病院に運ばれる。

アンナがニコライに気づき、彼に伯父ステパンが行方不明になったことを伝える。

セミオンに、ステパン殺害の命令を受けていたニコライは、彼を殺さずにスコットランドに逃亡させていたのだ。

実はニコライは、FSB(ロシア連邦保安庁)の潜入捜査官で、セミオンを倒すのが目的だった。

ニコライは、セミオンを陥れるために、少女をレイプした罪で彼を逮捕するよう、スコットランドヤードに協力を求める。

DNA鑑定のために、警察に血液を採られたセミオンは、キリルにタチアナの子供を誘拐させる。

それを追ったニコライとアンナは、子供を川に捨てようとするものの、それをためらうキリルから子供を取り戻す。

アンナに感謝されたニコライは、彼女に別れを告げて組織に戻っていく。

その後アンナは、家に戻った伯父ステパンと母親ヘレン、そしてタチアナの娘クリスティーナと平和に暮らす。

そして、セミオンとキリルを追放し、組織のボスになったニコライは潜入捜査を続ける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ロンドン
助産師アンナ・ヒトロヴァは、14歳の少女の治療に立ち会い、彼女は息を引き取るが、生まれた女の子は一命を取り留める。
アンナは、少女の遺品から、彼女の名が”タチアナ”でロシア人だということを知る。
遺品の日記などを頼りに、アンナは、あるロシアン・レストランを訪ねて、オーナーのセミオンに面会する。
セミオンは、少女の日記に興味を示し、彼はアンナを食事に招待する。
アンナは、その場で、怪しげな男ニコライ・ルージンに声をかけられる。
それを無視して帰宅したアンナだったが、セミオンは裏組織のボスであり、ニコライは、その手下だった・・・。
__________

鬼才デヴィッド・クローネンバーグが、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(2005)でコンビを組んだヴィゴ・モーテンセンと、息の合ったところを見せてくれる。

少女のレイプ事件の証拠となる”日記”をめぐり、ロシアン・マフィアのボスが、それを取り戻そうとする些細な話かと思いきや、どこか冷酷さの欠ける組織の運転手兼二代目のお守り役が、裏切られ襲われるヴァイオレンス・シーンの生々しさと、潜入捜査官と分かるショックと安堵のダブルパンチが衝撃的に描かれている。

クローネンバーグと言えばこの人、音楽担当はハワード・ショア、そして撮影ピーター・サシツキー、編集ロナルド・サンダースら、お馴染みの面々が名を連ねている。

第80回アカデミー賞では、主演賞にヴィゴ・モーテンセンがノミネートされた。

不敵な面構えとは裏腹に、異常なほど冷酷非情さが感じられない、不思議な雰囲気の謎が解ける終盤からクライマックスにかけて、ヴィゴ・モーテンセンは、一気にその存在感を見せ付けてくれる。

全編を通して、主演級の活躍をするナオミ・ワッツも、マフィアに怯まず立ち向かおうとする女性を好演している。

組織の跡取りとしての資質に欠くヴァンサン・カッセル、父であり裏社会を牛耳るアーミン・ミューラー=スタール、アンナ(N・ワッツ)の伯父イエジー・スコリモフスキー、母シニード・キューザックなどが共演している。


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