エド・ウッド Ed Wood (1994) 4/5 (19)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

史上最低監督と言われたエド・ウッドの映画制作活動と怪奇役者で名優のベラ・ルゴシとの友情を描く、製作、監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップマーティン・ランドービル・マーレイサラ・ジェシカ・パーカーパトリシア・アークエットジェフリー・ジョーンズリサ・マリー他共演のヒューマン・コメディの秀作。


ドラマ(コメディ)

ティム・バートン / Tim Burton 作品一覧
ジョニー・デップ / Johnny Depp 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ティム・バートン
製作
ティム・バートン

デニーズ・ディ・ノヴィ
原作:ラドルフ・グレイ”Nightmare of Ecstasy”
脚本
スコット・アレクサンダー

ラリー・カラゼウスキー
撮影:ステファン・チャプスキー
編集:クリス・レベンゾン
メイクアップ
リック・ベイカー

ヴェ・ニール
ヨランダ・トーシン
音楽:ハワード・ショア

出演
エド・ウッドジョニー・デップ

ベラ・ルゴシマーティン・ランドー
バニー・ブレッケンブリッジビル・マーレイ
ドロレス・フーラーサラ・ジェシカ・パーカー

キャシー・オハラ:パトリシア・アークエット
クリズウェルジェフリー・ジョーンズ
ヴァンパイラ(マイラ・ヌルミ)リサ・マリー
トー・ジョンソンジョージ・スティール
ロレッタ・キングジュリエット・ランドー

レモン:G・D・スプラドリン
オーソン・ウェルズヴィンセント・ドノフリオ
トム・メイソンネッド・ベラミー
ジョージ・ウェイスマイク・スター
支援者:グレゴリー・ウォルコット

アメリカ 映画
配給
1994年製作 126分
公開 タッチストーン・ピクチャーズ

北米:1994年9月28日
日本:1995年9月2日
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $5,866,516


アカデミー賞 ■

第67回アカデミー賞
・受賞
助演男優(マーティン・ランドー)
メイクアップ賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1950年代。
自称映画プロデューサー兼監督エド・ウッド(ジョニー・デップ)は、オーソン・ウェルズが「市民ケーン」(1941)で若くして成し遂げた功績を、自分の夢にも抱きつつ、新作のアイデアを探していた。

3流芝居を酷評されたエドは、”ヴァラエティー”誌の、性転換した男の話を映画化すると言う記事に注目する。

そしてエドは、映画プロデューサー、ジョージ・ワイス(マイク・スター)に自分を監督にと売り込む。

エドの、自分が”適任”だという言葉が気になる恋人ドロレス・フーラー(サラ・ジェシカ・パーカー)だったが、エドは仕事を得るための口実だと笑い飛ばす。

ワイスに会ったエドは、「この作品は自分に向いている、なぜなら女装が趣味だから・・・秘密を抱え世間を恐れる人の気持ちがわかる」と力説する。

しかし、自己主張ではなく、4日で作って利益を上げるのが先決だと、ワイス言われたエドは、落胆しながらその場を立ち去る。

その後エドは、棺おけの下見をしていた、往年のドラキュラ役者ベラ・ルゴシ(マーティン・ランドー)と出会う。

エドは再びワイスに会い、格安でベラを出演させて、数日で映画を完成させるのを条件に監督を任される。

早速エドは、それをドロレスに報告して脚本を読ませて、そして、自分が女装趣味だということも告白する。

女装したエドを見て、ドロレスは取り乱しそうになるが、彼に説得されて協力することになる。

エドは、ゲイのバニー・ブレッケンブリッジ(ビル・マーレイ)や馴染みの仲間らと、スター、ベラ・ルゴシを出演させた作品「グレンとグレンダ」を、驚くべき早業で難なく完成させる。

しかし、「グレンとグレンダ」は、世間から全く相手にされず、エドは仕方なく自分の力で映画製作の続行を決める。

次回作「原子の花嫁」の準備を始めたエドは、行く先々で気に入った人々を、自分の映画作りに参加させていく。

そんな時、エドは、ベラが薬物依存症で苦しんでいることを知り、彼を助けるためにも、何とか自力で資金を集めて新作を完成させようとする。

そしてエドは、野蛮なプロレスラーのトー・ジョンソン(ジョージ・スティール)、インチキ予言者のクリズウェル(ジェフリー・ジョーンズ)、バーで知り合ったロレッタ・キング(ジュリエット・ランドー)らを仲間に引き入れる。

そんなエドは、ロレッタに資金を出す条件でドロレスの役を与えてしまい、彼女は激怒する。

原子の花嫁」の撮影を、いつものように自己満足で進めてしまうエドは、ロレッタの全財産が300ドルだと知りショックを受ける。

そしてエドは、一気に資金難となり、スタジオを追い出されてしまう。

仕方なくエドは、資金集めのパーティーを開き、会場でテレビの人気者ヴァンパイラ/マイラ・ヌルミ(リサ・マリー)を見つけ、出演交渉をする。

ヴァンパイラに相手にされなかったエドは、それでも諦めずにスポンサーを探す。

ドロレスは、ロレッタといがみ合いながらも経理係役をこなし、エド達は、撮影所から映画で使う大ダコを盗み出す。

その甲斐があり、ベラは水中で大ダコと大格闘の熱演を見せ、そして彼がラストを締めくくり、ついに作品は完成する。

原子の花嫁」完成パーティーで、女物のアンゴラのセーターを着て女装し、公然と仲間と羽目を外すエドを見たドロレスは、そのバカさ加減に呆れて、愛想を尽かし彼の元を去っていく。

病状が悪化したベラを入院させたエドは、病院でキャシー・オハラ(パトリシア・アークエット)と出会う。

世間から忘れ去られていたベラは、皮肉にも入院したことでマスコミの話題となり、彼はそれを歓迎する。

病院で度々出くわしたエドとキャッシーは、次第に惹かれ合う仲になる。

初デートで、正直に女装癖を告白したエドを、キャッシーは優しく受け入れる。

財産のないベラに代わり、入院費を払おうとしたエドだったが、高額な医療費を払えず、ベラは退院させられてしまう。

回復したと言って、エドベラを病院から連れ出し、残り少ない彼の人生をフィルムに残す。

原子の花嫁」は「怪物の花嫁」と改名されて上映されるが、試写会は惨憺たる結果に終わる。

翌日、ベラは今までのことをエドに感謝しながら、街角でかつての役を演じ始める。

ベラは、人々からサインを求められて上機嫌になるのだが、その後、帰らぬ人となる。

落ち込むエドは、次回作の資金源としてバプテスト教会の信者に目をつける。

生前のベラのフィルムを使い、彼の代役を探していたエドは、失業したヴァンパイラを仲間に引き入れことができる。

そんな時エドは、キャッシーの整骨医トム・メイソン(ネッド・ベラミー)をベラの代役にする。

バプテスト教会の洗礼を受け、資金に目途が付いたエドは、「プラン9 フロム・アウタースペース」の撮影を開始する。

そして、いつものように精力的に仕事をこなしていたエドだったが、出資者の信者レモン(G・D・スプラドリン)らが口を出し始める。

自分の思い通りにならないエドは苛立ち、女装して撮影を再開しようとする。

しかし、エドは、それを再びレモンに非難され、スタジオを飛び出してバーに向かう。

そこでエドは、なんと憧れのオーソン・ウェルズ(ヴィンセント・ドノフリオ)に出くわす。

エドは、「夢のために戦え、他人の夢を撮ることはない」とウェルズに勇気付けられて撮影を再開する。

そしてエドは、自分の思い通りに撮影を続け、納得いく作品を完成させる。

試写会の日、エドは、仲間達と共に満員の観客に囲まれて、思い出のベラの映像を見ながら、人生最高の瞬間を味わう。

劇場を出たエドは、キャッシーにプロポーズして、結婚するためにラスベガスへ向かう。


解説 評価 感想 ■

1992年に発表された、ラドルフ・グレイエド・ウッドの伝記小説”Nightmare ofEcstasy ”の映画化。

*(簡略ストー リー)

自称映画作家エド・ウッドは、ある時、女装趣味の自分にぴったりの企画を見つけ、プロデューサーに売り込みをかける。
一旦はそれを断られたエドだったが、偶然に往年の怪奇映画スター、ベラ・ルゴシに出会い、彼出演を条件に映画の監督を任される。
早速、自らの生活をモデルにした作品製作を開始したエドは自己満足で撮影を続けるのだが、完成した映画は世間に全く相手にされない。
それを意に介さないエドは、資金集めに苦労しながらも、尊敬するベラと共に次々と作品を製作するのだが・・・。
__________

B級映画マニアで知られるティム・バートンが、史上最低監督と言われたエド・ウッドを作品の題材の選ぶこだわりようは半端でない。

かなり脚色されているとは思われるが、エド・ウッドの素人目にも胡散臭い映画作りは、共に働く仲間達を含めて、とても正常には思えない、そんな、とてつもないナンセンスさが実に良く描かれている。

第67回アカデミー賞では、マーティン・ランドーが迫真の演技で助演男優賞を、またメイクアップ賞を受賞した。

これはコメディ映画なのであり、実際のエド・ウッドはもう少し真面目に映画作りをしていたと思われるのだが、それを考えるとなおさら可笑しい。

本作は、ティム・バートン自身が好き勝手に映画を作ろうとする手法のルーツとして、エド・ウッドへのオマージュだとも言える。

ティム・バートンジョニー・デップの黄金コンビとしては、商業的には成功しなかった作品なのだが、個人的には二人のベストに上げたいほど好きな作品だ。

ハワード・ショアの、エドの作品で使用された音楽を利用した、ベラに対しての優しさを思わせる曲や、怪奇映画を連想させ尚且つ拍子抜けしたテーマ曲も印象に残る。

主演のジョニー・デップは、楽天家であるエド・ウッドの脳天気さを彼らしい演技でコミカルに演じている。

往年の怪奇スター、ベラ・ルゴシに成りきるマーティン・ランドーの熱演は、素晴らしいの一言では言い尽せないほどだ。

私生活でもドラキュラのイメージを変えない、周囲に影響を与えるベラ・ルゴシの持つ独特の雰囲気や、メイクから物腰まで、彼の圧倒的な存在感なくして本作は語れない。

プライドが高く厳ついベラ・ルゴシと、温和な最悪監督エド・ウッドの親子のような信頼関係に、ホロリとくる場面も何度かある。

マーティン・ランドー扮するベラ・ルゴシは、入院してベッドに横たわっている時も両手を胸で交差させているが、そのドラキュラポーズもかなり笑える。

バニー・ブレッケンブリッジ役のビル・マーレイを始め、奇怪な仲間達を演ずるキャラクターもたまらなくいい。

異常なエドの元を去る恋人ドロレス・フーラーサラ・ジェシカ・パーカー、後の恋人で妻となるパトリシア・アークエット、イカサマ預言者クリズウェルジェフリー・ジョーンズヴァンパイラ役のリサ・マリーマーティン・ランドーの実娘で資金協力するジュリエット・ランドートー・ジョンソンジョージ・スティール、撮影に口出しするスポンサーのG・D・スプラドリン、「グレンとグレンダ」のプロデューサー、ジョージ・ワイス役のマイク・スターベラ・ルゴシの代役ネッド・ベラミー役のトム・メイソンオーソン・ウェルズ役のヴィンセント・ドノフリオ、また、「プラン9 フロム・アウタースペース」の出演者であるグレゴリー・ウォルコットもカメオ出演している。


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