エル・ドラド El Dorado (1966) 4.34/5 (35)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ハワード・ホークスジョン・ウェインのコンビによる「リオ・ブラボー」(1959)、「リオ・ロボ」(1970)に加えた”テキサス3部作”の内の1作。
ロバート・ミッチャムジェームズ・カーンアーサー・ハニカットエドワード・アズナークリストファー・ジョージ他共演の西部劇大作。


西部劇

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:ハワード・ホークス
製作:ハワード・ホークス
原作:ハリー・ブラウン(“The Stars in Their Courses”)
脚本:リー・ブラケット

撮影:ハロルド・ロッソン
編集:ジョン・ウッドコック
衣装デザイン:イデス・ヘッド
音楽:ネルソン・リドル

出演
ジョン・ウェイン:コール・ソーントン
ロバート・ミッチャム:J・P・ハラー
ジェームズ・カーン:アラン・ベディリヨン・トレハーン/ミシシッピ
シャーリーン・ホルト:モーディー
アーサー・ハニカット:ブル・トマス
エドワード・アズナー:バート・ジェイソン
ミシェル・ケリー:ジョセフィーン”ジョーイ”マクドナルド
クリストファー・ジョージ:ネルソン・マクラウド
ポール・フィックス:ミラー医師
R・G・アームストロング:ケヴィン・マクドナルド

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1967年製作 126分
公開
北米:1967年6月7日
日本:1966年12月17日
北米興行収入 $6,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
テキサスエル・ドラド
名の知れたガンマン、コール・ソーントン(ジョン・ウェイン)が姿を現し、保安官で旧友のJ・P・ハラー(ロバート・ミッチャム)が彼を訪ねる。

コールは牧場主バート・ジェイソン(エドワード・アズナー)とケヴィン・マクドナルド(R・G・アームストロング)との争いごとを片付けるために、ジェイソンに雇われたのだが、ハラーを敵にまわす訳にはいかず、それを断りに行こうとする。

そこに、コールの元恋人モーディー(シャーリーン・ホルト)が現れ、三人は対面する。

コールはジェイソンの元に向かい、ハラーとモーディーは、彼についての思い出を語り合う。

その頃、マクドナルドはジェイソンがガンマンのコールを雇ったことを知り、息子を見張りに残して牧場に帰る。

ジェイソンに金を返し仕事を断ったたコールは、その帰り道、岩の上からいきなり撃ってきた男に応戦して銃弾を浴びせる。

その男はマクドナルドの息子で、 彼は助からないとみて自ら命を絶ち、コールは遺体をマクドナルドの牧場へ運び経緯を説明する。

マクドナルドは正直に事情を話すコールを信じるものの、彼の娘ジョーイ(ミシェル・ケリー)がコールを銃撃する。

町に戻り、ミラー医師(ポール・フィックス)の治療を受けたコールは、背骨に達している弾丸を専門医に摘出してもらうよう助言される。

傷が癒えたコールはエル・ドラドを去り、半年後、ソノラの町に現れて酒場に向かう。

そこで、殺し屋ネルソン・マクラウド(クリストファー・ジョージ)の仲間に復讐する若者、アラン・ベディリヨン・トレハーン、通称ミシシッピ(ジェームズ・カーン)に、コールは加勢する。

コールの腕を知るマクラウドは二人に一杯おごり、ジェイソンに雇われている身で、手を組む話を持ちかけるが、コールはそれを断る。

マクラウドは、ハラーが酒と女におぼれ、今では落ちぶれたこともコールに知らせる。

ミシシッピと食事をした後、彼に別れを告げたコールは、ハラーを案じてエル・ドラドに向かう。

しかし、途中、コールは、古傷の痛みで落馬して、彼を追って来たミシシッピと出くわし、彼も同行することになる。

ナイフ使いのミシシッピは、拳銃の腕は全くだめで、コールは彼に、目の不自由な男が使っていたショットガンを与える。
エル・ドラドに戻ったコールは、モーディーからハラーの件を聞く。

保安官事務所に向かったコールとミシシッピは、入り口で警戒する保安官補のブル・トマス(アーサー・ハニカット)に顔を会わせる。

コールが、牢屋に入れられているハラーの様子を見に行くが、酔っ払った彼は見る影もなく、ミシシッピが、自前の特効薬を作り、それを無理矢理に飲ませる。

翌日、目が覚めたハラーは、酒の飲めない体になってしまう。

その夜、素面に戻りかけたハラーは、酒がないことに気づき酒場に向かう。

酒場に居合わせたジェイソンと、そこに姿を現したマクラウドにプライドを傷つけられたハラーは、事務所に戻り、酒瓶を投げ捨て立ち直ろうとする。

その時、マクドナルドの息子が襲われ、ハラーとコールは、ミシシッピとブルを連れて教会に逃げ込んだ犯人を追う。

教会から逃げた犯人一人は酒場に逃げ込み、コールは、ハラーを立ち直らせるために酒場の正面を任せる。

コールはミシシッピを連れて、裏口から侵入したハラーを援護する。

マクラウドには抵抗させず、見事に犯人を倒したハラーは、ジェイソンを捕らえて拘束する。

事務所に戻ったミシシッピは、ジェイソンを銃で狙っていた者に気づき、馬屋でマクドナルドの娘ジョーイを捕らえて事務所に連れて行く。

ジョーイは、ジェイソンを捕まえたコール達に感謝しその場を立ち去る。

コールとミシシッピは、正式に保安官補になり、二人は町の見回りに向かい、現れたジェイソンの手下と撃ち合いになり、事務所から飛び出したハラーが足を撃たれてしまう。

ハラーを治療したミラー医師は、居合わせた専門医をコールに紹介し、彼は、事件解決後に手術することを約束する。

コールへのわだかまりが消えたジョーイや、モーディーが事務所に差し入れを届ける。

その後、モーディーの知らせで、コールとミシシッピは酒場に向かうが、コールは傷で体が麻痺し、マクラウドに捕らえられてしまう。

殴られたミシシッピは、モーディーと事務所に戻るが、マクラウドはコールと引き換えに、ジェイソンを解放される。

コールは、これでマクドナルドを敵に回すと、ジェイソンを解放したハラーを非難する。

その後、マクドナルドの息子がジェイソンに捕らえられ、水源の権利と交換に息子を返すと言ってきた。

右腕が麻痺したコールと片足を怪我したハラー、そして、若造と老人の4人は、決着を付けるためにジェイソン一味のいる酒場に向かう。

途中でモーディーを馬車から降ろしたコールは、現れたマクドナルド一家を暫く間待機させる。

ハーラー達は酒場の裏に回り、ミシシッピが中国人に扮して見張りを倒す。

正面に馬車を止めたコールは、マクラウドと相対し、ブルのラッパの音にマクラウドが驚いた瞬間、コールは馬車を飛び降りる。

コールはマクラウドを銃撃し、ジェイソンがコールを撃とうとするが、現れたジョーイが彼を撃ち殺す。

ジョーイに礼を言ったコールは、瀕死のマクラウドから、怪我人に仕留められたことが心残りだと言われ、彼が息絶えるのを見届ける。

ミシシッピの流れ弾で負傷したコールは、モーディーに気を揉ませることをからかうハラーに腹を立て、彼女の元に向かう。

動揺するコールに苦笑いを浮かべながら、ハラーはブルの働きに感謝し、彼と酒を酌み交わす。

そして、コールと完全に立ち直ったハラーは、共に松葉杖をつきながら、町の通りを歩き友情を確かめ合う。


解説 評価 感想

1960年に発表された、ハリー・ブラウンの小説”The Stars in Their Courses”を基に製作された作品。

ハワード・ホークスジョン・ウェインのコンビによる「リオ・ブラボー」(1959)、「リオ・ロボ」(1970)に加えた”テキサス3部作”の内の1作。

アメリカでは、本作と「リオ・ロボ」の2作は、「リオ・ブラボー」のリメイクという位置づけに近い作品とされている。

*(簡略ストー リー)
テキサスエル・ドラド
現れたガンマン、コール・ソーントンは、敵対する牧場主の一方ジェイソンに雇われるが、旧友で町の保安官J・P・ハラーを敵に回すことを知り、それを断ることにする。
その帰り道、もう一方の牧場主マクドナルドの息子が、見張りをして誤ってコールを銃撃してしまう。
コールは反射的に銃を放ち少年を射殺してしまい、彼は正直にそれをマクドナルドに話して、納得してもらう。
しかし、マクドナルドの娘ジョーイがコールを銃撃し、彼に傷を負わせてしまう。
傷の癒えたコールはエル・ドラドを去り、ソラノの町で、風変わりな若者ミシシッピの敵討ちに加勢して親交を持つ。
その後、女に振られ酒に溺れたハラーを立ち直らせるため、エル・ドラドに戻ったコールは、再び牧場主らの争いに巻き込まれることになる。
ハラーを立ち直らせようとするコールは、ミシシッピや老保安官補、そして元恋人などの協力を得て悪党に立ち向かう・・・。
__________

リメイク的作品と言うこともあり、内容や人物設定が「リオ・ブラボー」(1959)にかなり似ているものの、微妙に新鮮味もあり、「史上最大の作戦」(1962)でも共演した(とは言っても顔を合わせないが)ジョン・ウェインロバート・ミッチャムの豪華な顔合わせが話題を呼んだ、本格的西部劇の大作。

日本の公開が、アメリカ国内よりも半年早かったと言う珍しい作品でもある。

ジョン・ウェイン作品の多くを手がける、西部劇でも異彩を放つ、イデス・ヘッドの衣装も注目だ。

ジョージ・アレキサンダーの勇ましい主題曲も印象に残る。

ハワード・ホークスにとっては、次回作「リオ・ロボ」(1970)が遺作となり、いかにジョン・ウェインとの相性が良かったかを確認出来る作品でもある。

ジョン・ウェインは、癌を克服した後にも拘らず健康的で、相変わらず貫禄十分だ。

ただ、今回は背中や足を撃たれ、痛々しいところを見せているのは、やはり体調を気遣って、派手な演技をさせないためだったなのかもしれない。

ウェインは、普通に大柄なロバート・ミッチャムよりも、一回り大きな巨体をもて余しているようにも見える。

もちろん、ハワード・ホークスに敬意を表し、彼は「赤い河」(1948)のバックルをつけている。

*私も愛用しています。

しかし、多くの作品で愛用しているガンベルトとは違う物を、本作では使用している。

また、ウェインが馬を後ずさりさせる珍しいシーンもある。

ロバート・ミッチャムは「リオ・ブラボー」(1959)のディーン・マーティンの役柄と似ているが、こちらの酔っぱらい役は前作と違い悲壮感がなく、かなりユーモラスに演じている。

まだ30歳手前であり、ギクシャクした動きがなぜかおかしい、ナイフ使いのジェームズ・カーン、主人公二人に愛される美しいシャーリーン・ホルト、楽天家の老戦士アーサー・ハニカット、悪党の牧場主エドワード・アズナー、鉄火娘のミシェル・ケリー、男らしく筋を通す殺し屋で、憎めないクリストファー・ジョージ、医師役が似合っている、ウェイン作品ではお馴染みのポール・フィックス、そして義理人情に厚い牧場主R・G・アームストロングなど、個性溢れる共演者達の演技も見ものだ。


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