エネミー・オブ・アメリカ Enemy of the State (1998) 3.08/5 (13)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

辣腕弁護士が国民の全てを監視することができる法案を巡る陰謀に巻き込まれながら、家族を守るために立ち上がる姿を描く、製作ジェリー・ブラッカイマー、監督トニー・スコット、主演ウィル・スミスジーン・ハックマンジョン・ヴォイトバリー・ペッパーレジーナ・キングガブリエル・バーン他共演のサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ウィル・スミス / Will Smith 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:トニー・スコット
製作総指揮
チャド・オーマン

ジェームズ・W・スコッチドポール
アンドリュー・Z・デイヴィス
製作:ジェリー・ブラッカイマー
脚本:デビット・マルコーニ
撮影:ダニエル・ミンデル
編集:クリス・レベンゾン
音楽
トレヴァー・ラビン

ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

出演
ロバート・クレイン・ディーン:ウィル・スミス

ブリル/エドワード・ライル:ジーン・ハックマン
トーマス・B・レイノルズ:ジョン・ヴォイト
デビッド・プラット:バリー・ペッパー
カーラ・ディーン:レジーナ・キング
ジョン・ビンガム:イアン・ハート
ローレン・ヒックス:ローレン・ディーン
レイチェル・F・バンクス:リサ・ボネット
クルーグ:ジェイク・ビジー
ジョーンズ:スコット・カーン
ブリル:ガブリエル・バーン
ダニエル・レオン・ザビッツ:ジェイソン・リー
フィードラー:ジャック・ブラック
セルビー:セス・グリーン
ジェイミー・ウィリアムズ:ジェイミー・ケネディ
ポウリー・ピンテーロ:トム・サイズモア
フィル・ハマースリー下院議員:ジェイソン・ロバーズ
サム・アルバート下院議員:スチュワート・ウィルソン
マーク・シルヴァーバーグ:フィリップ・ベイカー・ホール
シャッファー局長:ダン・バトラー
レニー・ブルーム:グラント・ヘスロヴ
ジェリー・ミラー:ジェームズ・レグロス
エリック・ディーン:ジャッシャ・ワシントン
本人:ラリー・キング

アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ

1998年製作 131分
公開
北米:1998年11月20日
日本:1999年4月17日
製作費 $90,000,000
北米興行収入 $111,544,445
世界 $250,649,836


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

メリーランド州。
フィル・ハマースリー下院議員(ジェイソン・ロバーズ)は、連邦議会で論議されている”電気通信保安及びプライバシー法”に反対していた。

ハマースリーは、それを通そうとする国家安全保障局(NSA)の行政官トーマス・B・レイノルズ(ジョン・ヴォイト)の話しに耳を傾けず、彼の部下デビッド・プラット(バリー・ペッパー)によって抹殺され、自殺に見せかけられる。

シルヴァーバーグ&ブレイク法律事務所。
辣腕弁護士ロバート・クレイン・ディーン(ウィル・スミス)は、元恋人のレイチェル・F・バンクス(リサ・ボネット)から、情報屋のブリルの資料を渡される。

それを持参して、マフィアのポウリー・ピンテーロ(トム・サイズモア)の元に向かったディーンは、労組に関連したビデオ・テープのことで彼に脅されてしまう。

ハマースリー殺害現場である公園の貯水池で、野鳥の観察用カメラのテープを交換に来た、写真家のダニエル・レオン・ザビッツ(ジェイソン・リー)がNSAのジョン・ビンガム(イアン・ハート)に目撃される。

NSA本部。
それがレイノルズに報告され、彼は、ザビッツが撮影した可能性がある殺人の証拠を回収するよう、部下のローレン・ヒックス(ローレン・ディーン)に命ずる。

ヒックスは、ザビッツの電話をフィードラー(ジャック・ブラック)に傍受させて、プラットは特殊部隊員のクルーグ(ジェイク・ビジー)とジョーンズ(スコット・カーン)を呼び寄せる。

その頃、ザビッツはハマースリー殺害の瞬間が映った映像と、それに映っていた男(レイノルズ)を確認する。

その後フィードラーは、ザビッツが、左翼新聞を発行している元反戦活動家レニー・ブルーム(グラント・ヘスロヴ)に電話を入れたことをレイノルズに連絡する。

自分が監視されていることに気づいたザビッツは、コピーした映像を持って逃亡する。

クリスマス・プレゼントの、妻への下着を選んでいたディーンは、店に入ってきたザビッツに気づき、大学の同期生だったことを彼に伝える。

ザビッツは、ディーンから名刺を受け取り、何も語らずに映像端末を彼のバッグに入れてその場から姿を消す。

プラットはザビッツを追い、彼は自転車で逃走するものの、消防車に轢かれて死亡してしまう。

事故現場に駆けつけ、ザビッツの遺体を調べたプラットは、ディーンの名刺を見つける。

ジョージタウン
帰宅したディーンは、同じ弁護士である妻カーラ(レジーナ・キング)にザビッツが事故に遭い死亡したことと、マフィアに脅されたことを伝える。

レイノルズは、ザビッツが死亡して映像のコピーが弁護士のディーンに渡ったことを、ヒックスから報告される。

フィードラーは、ディーンの通話記録から、バンクスとの関係と金が彼女に流れていることを突き止める。

さらに、下着店の防犯カメラで、ザビッツがディーンの袋の中に、何かを入れた可能性があることが分かる。

その後ディーンの元に、刑事に扮したプラットとビンガム)が現れ、ザビッツが恐喝事件に関与していたと言って、彼に質問を始める。

レイノルズは、それを隠しカメラで見ながら様子を窺うが、何かを受け取ったかと聞かれたディーンは、身に覚えがないことをプラットらに伝え、二人は引き上げる。

翌日、レイノルズは、ディーンが映像を隠しているか気づいていないかで部下らと話し合うが、マフィア絡みの労組の件やバンクスが弱みと見て、彼を落とし入れることを命ずる。

ディーンの留守中、クルーグとジョーンズが彼の自宅に侵入し、家の中を荒らして隠しカメラやマイクなどを仕掛ける。

帰宅してそれを知ったディーンは、恨まれているピンテーロの手口とは思えずにいたが、探知機などを仕掛けられた所持品もすり替えられる。

その後、ディーンはマスコミネタになり、過去の労組訴訟のことなどを、社長のマーク・シリバーバーグ(フィリップ・ベイカー・ホール)に追求され解雇されてしまう。

自宅では、新聞に載ったバンクスのことなどでカーラに責められ、ディーンは家を追い出されてしまう。

ホテルに向かったディーンは、クレジットカードが無効だということを知らされ、荷物を何者かに奪われてしまう。

ピンテーロに、面会を拒否されたディーンはバンクスと会うが、二人の会話は、監視チームのセルビー(セス・グリーン)やフィードラーに盗聴される。

ディーンは、情報屋の”ブリル”が事態を解決する鍵だと伝え、その接触方法をバンクスから知らされる。

ブリル(ガブリエル・バーン)に接触したディーンは、靴の中に仕掛けられた探知機を外され、タクシー運転手に扮した彼に付いて行く。

車を運転したブリルは、何者かに追われながら、ディーンにザビッツから何かを受け取らなかったかを尋ねる。

覚えがないことをディーンはブリルに伝えるが、車は事故を起こしてしまう。

ブリルが突然ディーンに銃を向けたため、彼は車から逃げ去る。

カーラに電話を入れたディーンだったが、既にバンクスとの写真を受け取っていた彼女は夫を責める。

その時、ディーンは自分を見つめる男(ジーン・ハックマン)を目撃する。

その後、ディーンに銃をつき付けエレベーターに乗せた男は、彼の所持品をチェックして探知機などを外し目的を聞く。

ディーンは、何のことか分からずに答えを返せないまま、ビルの屋上に連れて行かれる。

男は、ディーンに仕掛けられていた探知機などを使うのは、世界中を監視するNSAだと伝え、何を持っているのかを問い質す。

そして男は、バンクスや自分に近づくなとディーンに警告して姿を消す。

階下に戻ったディーンは、彼を見失いかけていた監視チームに見つかり、発信機が付いていると思われる服を脱ぎ捨て、バルコニーから脱出する。

プラットらに追い詰められたディーンだったが、倉庫で火災を起こし保護されて病院に搬送される。

途中、ディーンは救急車から逃亡し、トンネルに向かい姿を消す。

ヒックスは、ディーンに協力者がいたようだということをレイノルズに報告する。

”ブリル”を調査していることも聞いたレイノルズは、内通者の存在を疑い始める。

翌朝、倉庫に隠れていたディーンに気づいたカーラは、説得されて彼を信用する。

ディーンは、カーラが着ていたプレゼントの下着を見て、その時に持っていた袋の中に何かがあったことに気づく。

それを、息子が見つけているはずだと考え、家政婦の運転する車に潜んだディーンは、登校途中の息子を車に乗せる。

袋の中にあった端末を受け取り、ディーンはバンクスの家に向かうが、彼女は既に殺されていた。

自分が犯人にされようとしていることに気づいたディーンは、部屋にあった写真に、例の男”ブリル”(ジーン・ハックマン)が写っているのを確認する。

男がブリルだと知り待ち伏せ、彼の車に乗ったディーンは、バンクスが死んだことを知らせ、追われている原因の端末を見せる。

状況を聞いたブリルは、全てがNSAの策略だとディーンに伝える。

途中、ディーンはカーラの友人に電話をかけるが、その通話で、彼がボルチモアにいることをフィードラーが突き止める。

その時の店の防犯カメラ映像で、NSA側はブリルの顔を確認する。

ボルチモア
ブリルの隠れ家に着いた二人だったが、NSAも彼らの所在を知りチームが急行する。

ブリルは、端末に入っていたディスクの映像を再生しようとしながら、自分が元NSAの通信分析官だということをディーンに話す。

ブリルとディーンは、ハマースリー殺害の瞬間が映った映像を確認する。

そしてブリルは、それを命じた男が、レイノルズだということを知るが、侵入者に気づきその場を撤収する。

ブリルとディーンは車で逃亡し、隠れ家はビルごと爆破される。

追っ手を振り切った二人だったが、車が出火してディーンのコートが燃えてしまい、映像ディスクが熱でやられてしまう。

線路から立体交差に向かい、車を奪った二人を追跡チームは見失う。

その頃、ヒックスは、カメラ映像の解析で、ブリルが元NSA局員の”エドワード・ライル”だということを突き止める。

その報告を受けたレイノルズは、諜報活動や爆薬のスペシャリストでもあるライルを警戒する。

かつて国に裏切られたブリルは、同僚であるバンクスの父を失い、彼女の世話をしていたことをディーンに語る。

ブリルのアパートに向かった二人は、反撃の準備を整えて、”法案”推進派のサム・アルバート下院議員(スチュワート・ウィルソン)の携帯電話を傍受する。

アルバートの向かうホテルの部屋に、ディーンが身につけていたカメラとマイクを仕掛け、二人は彼と秘書の浮気現場を盗撮する。

ブリルは、レイノルズの屋敷にもカメラを仕掛け、彼の妻の口座に不審な入金をして、アルバートの秘書との浮気も仕組む。

レイノルズは、会議のためシャッファー局長(ダン・バトラー)に呼び出される。

そして、NSAの機材によるアルバート下院議員の部屋の盗聴などが、重大な問題だということを伝えられる。

ブリルは、映像ディスクを持っていることを、レイノルズに電話で伝え、ボルチモア警察署前に彼を呼び出す。

警官に扮したブリルはレイノルズと対面し、現金180万ドルと自分の記録の削除を要求する。

それを盗聴していたディーンに、ブリルは気づかれたことを伝えるが、二人は捕らえられてしまう。

レイノルズはブリルの手を撃ち、ディスクを手に入れようと脅しをかけ、ディーンがそれがある場所を吐く。

そこはピンテーロの社交クラブで、マフィアを監視していたFBINSAのバンを確認する。

レイノルズを伴い、ディーンは建物の中に入ろうとするが、彼はブリルにFBIに注意するよう呟く。

ピンテーロに会ったディーンは、労組のテープとレイノルズの欲しがる映像を混同させる。

ブリルは芝居をして車の外に出て、FBIに自分の血だらけの手と警官の制服を確認させる。

レイノルズとピンテーロは押し問答となり、双方が銃を構えて一触即発となる。

その時、レイノルズの部下が押し入り発砲してしまい、双方は激しい撃ち合いとなり、警察とFBIが現場に駆けつける。

NSAのメンバーは全てが現場に向かっていたため、ブリルは何食わぬ顔でその場から姿を消し、無傷だったディーンは彼を捜しながら呆然とする。

生き残ったフィードラーとセルビーはFBIに連行され、録音テープの内容を追求され、自分達は単なる技術的サポートだと白を切る。

その後、”法案”は廃案となりディーンの容疑は晴れ、彼はブリルが自宅にカメラを仕掛けて監視しているのを知る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

国民を監視する法案を何とか成立させようとする、国家安全保障局(NSA)行政官レイノルズは、それに反対する大物議員を殺害する。
その殺害映像を、写真家ザビッツが偶然入手してしまう。
それを知ったレイノルズは、対策チームを組織して、その映像を奪おうとする。
ザビッツは映像に驚き、自分が監視されていることに気づき逃亡する。
映像ディスクを、偶然に会った大学の同期生である弁護士ロバート・クレイン・ディーンの持っていた袋に入れたザビッツは、その後、事故で死亡してしまう。
そしてディーンは、何も知らないままに陰謀に巻き込まれ、NSAに追われ逃亡することになる・・・。
__________

国家を守る理由で、強引に進めようとする完璧な監視システムのため、必要であれば国民の命も犠牲にするという、権力の暴走を描いた作品。

製作費は9000万ドル、北米興行収入は約1億1200万ドル、全世界では、約2億5000万ドルのヒットとなった。

エリート弁護士ではあるが一市民が、巨大な陰謀に巻き込まれるというジェリー・ブラッカイマー作品らしいスケールの大きなサスペンス。

トニー・スコットは、息つく間もないスピーディー且つシャープな演出を見せてくれる。

ノンストップ・アクションとしての見応えもさることながら、豪華キャスト各自の奥深い人物描写など、見所の多い作品でもある。

頭は切れる、一見タフガイ風なのだがやや頼りない、スーパーマン的に描かれていない主人公、ウィル・スミスのキャラクターが実にいい。

前半、姿を現さない謎の情報屋ジーン・ハックマンは、野暮ったい雰囲気で登場するものの、終盤にかけての活躍で圧倒的な存在感を見せ、痛快さも感じさせてくれる。

それとは対照的に、冷酷な役人に見えるジョン・ヴォイトが、追い詰められて弱々しく変貌していく姿は哀れでならない。

主人公の妻レジーナ・キング、役人というより殺し屋という雰囲気のNSA局員役のバリー・ペッパーイアン・ハート、レイノルズ(J・ヴォイト)の側近役のローレン・ディーン、傭兵のような局員役のジェイク・ビジースコット・カーン、工作員で情報屋”ブリル”のガブリエル・バーン、監視追跡チームのジャック・ブラックセス・グリーンジェイミー・ケネディ、映像を入手する写真家ジェイソン・リー、マフィアのボス、トム・サイズモア、主人公の元恋人役リサ・ボネット、殺害される法案に反対する下院議員役ジェイソン・ロバーズ、推進派議員のスチュワート・ウィルソン、弁護士事務所社長役のフィリップ・ベイカー・ホールNSA局長役のダン・バトラー、そしてラリー・キングが本人役で登場する。


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