イレイザーヘッド Eraserhead (1977) 3.36/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

青年の身に起きる奇怪な体験を、シュールなタッチとショッキングな映像で描く、鬼才デヴィッド・リンチ(製作、監督、脚本、編集、音楽)の長編デビュー作。
出演ジャック・ナンスシャーロット・スチュアート


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■

監督:デヴィッド・リンチ
製作:デヴィッド・リンチ
脚本:デヴィッド・リンチ
撮影
フレデリック・エルムス

ハーバート・カードウェル
編集:デヴィッド・リンチ
音楽
デヴィッド・リンチ

ファッツ・ウォーラー
ピーター・アイヴァース

出演
ヘンリー・スペンサー:ジャック・ナンス

メアリー・X:シャーロット・スチュアート
ビル・X:アレン・ジョゼフ
X夫人:ジーン・ベイツ
アパートの向かいの部屋に住む女性:ジュディス・アンナ・ロバーツ
ラジエーターの中の女性:ローレル・ニア
惑星の男:ジャック・フィスク

アメリカ 映画
配給 Libra Films International
1978年製作 89分
公開
北米:1977年9月28日
日本:1981年9月12日
製作費 $20,000
北米興行収入 $7,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ヘンリー・スペンサー(ジャック・ナンス)の頭上に惑星が漂い、そこでは、男(ジャック・フィスク)が家の中でレバーを動かしている。

その後、精子のような生きものがスペンサーの口から出て、空中を漂い、液体の中に落下する。

フィラデルフィア、工業地帯。
ヘアースタイルに特徴のある印刷工のスペンサーは、アパートの向かいの部屋に住む女性(ジュディス・アンナ・ロバーツ)に声をかけられる。

女性は、スペンサーのガールフレンドのメアリー・X(シャーロット・スチュアート)からの電話で、彼を家族との食事に誘いたいとの伝言を伝える。

素っ気ない礼を女性に返したスペンサーは、暫く部屋で過ごしてから、メアリーの家に向かう。

メアリーに迎えられたスペンサーは、彼女の母(ジーン・ベイツ)と父ビル(アレン・ジョゼフ)に挨拶する。

その後スペンサーは、ビルが料理した鳥料理を勧められて、それの足が動き血が噴出するのを見たエックス夫人は発作を起こす。

夫人は席を立ち、メアリーも母を追って部屋を出る。

正気に戻りスペンサーを呼んだエックス夫人は、彼にメアリーと寝たのかを尋ねる。

答えを拒むスペンサーに夫人は言い寄るが、メアリーがそれを制止する。

夫人は、病院に未熟児の子どもがいることをスペンサーに伝え、責任を取ってメアリーと結婚し、子供を引き取る
ように強要する。

スペンサーは、仕方なく結婚を承知し、メアリーと異常に小さな奇形の子どもと暮らし始める。

やがてメアリーは、赤ん坊の世話や鳴き声に苛立ち、我慢の限界に達して、実家に戻ってしまう。

その後、泣き止んだ子供の熱を測ったスペンサーは、発疹ができたことに気づき看病を始める。

外出しようとすると子供が泣き始めるため、スペンサーは部屋を出ることもできない。

そしてスペンサーは、ラジエーターの中から現れる女性(ローレル・ニア)の幻覚などが見え始める。

鍵を忘れたという向かいの部屋の女性に、泊めてくれと頼まれたスペンサーは彼女と愛し合う。

再びラジエターの女性に導かれたスペンサーは、首がもげてしまい、それを道路で少年が拾う。

少年はそれを工場に運び、工員が頭から何かを取り出し、機械に装着され、消しゴム付きの鉛筆が作られる・・・。

夢か幻覚か、目覚めたスペンサーは、向かいの女性の部屋を訪ねるが返事がない。

戻ってきた女性は男を部屋に連れ込み、それを確認してショックを受けたスペンサーは、子供の胴体に巻かれた包帯を、ハサミで切り取り除く。

子供の胸部は開き内臓が露出し、スペンサーはそれをハサミで突き刺し殺してしまう。

その傷からは、濃い液体のようなものが噴出されて、子供は覆われてしまう。

部屋の電気はオーバーロードして、子供は肥大化し、ライトの明かりは消えて、子供の頭は惑星となる。

惑星の表面は爆発し、そして、その中の男は、レバーと格闘して火花を散らしている。

白色光とホワイトノイズが次第に高まり、スペンサーは、ラジエターの女性に寄り添われて抱きしめられ、次の瞬間、暗闇と静寂が訪れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ヘアー・スタイルに特徴のある、印刷工のヘンリー・スペンサーは、ガールフレンドのメアリーに、家族との食事に誘われて彼女の家を訪れる。
奇妙なメアリーの家族に驚くスペンサーは、母親に、娘と寝たのかを問われて戸惑ってしまう。
スペンサーは、メアリーと結婚して、奇形の子供の面倒を見るよう、母親から強要されてしまう。
それを承諾したスペンサーは、三人で生活を始めるが、メアリーは、子供の世話や鳴き声に苛立ち、実家に帰ってしまう。
スペンサーは、仕方なく子供の世話を始めるのだが、次第にその生活に耐え切れなくなり、幻覚や悪夢に悩まされる・・・。
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デヴィッド・リンチが、製作、監督、脚本、編集、美術、特殊効果までも担当し、自費で製作したデビュー作にして、カルト・ムービーの代表作として評価も高い作品。

内容の難解さを考える前に、まず、この手の作品が苦手な方は、極端に言えば、拷問を受けているように思えるかもしれない。

理解するしないは問題ではなく、幻覚や悪夢には、理屈は必要ないことをストレートに描写している、”単純明快”な作品でもある。

おぞましい映像を、これでもかというほど見せるグロテスク映像は、ショッキングでもある。

2004年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

世間の話題を浚った、本作を彷彿させる場面もある、デヴィッド・リンチ製作総指揮の「ツイン・ピークス」が、テレビ・ドラマということもあるが、平凡に思えてしまうほどの衝撃作でもある。

奇怪な体験、現象に身を任せ、幻覚や悪夢に翻弄される主人公ジャック・ナンス、妻となるシャーロット・スチュアート、その父親アレン・ジョゼフ、母親ジーン・ベイツ、主人公の向かいの部屋の住人ジュディス・アンナ・ロバーツ、ラジエーターの中の女性ローレル・ニア、惑星の男ジャック・フィスクなどが共演している。


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