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アイ・イン・ザ・スカイ Eye in the Sky (2015)


4.14/5 (35)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

東アフリカで実行されるテロリスト捕獲を目的とするイギリス、アメリカ両軍による統合作戦を描く、製作コリン・ファース、監督ギャヴィン・フッド、主演ヘレン・ミレンアラン・リックマンバーカッド・アブディジェレミー・ノーサムアーロン・ポールフィービー・フォックスイアン・グレン他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ギャヴィン・フッド
製作総指揮
クローディア・ブルームヒューバー
ベネディクト・カーヴァー
グザヴィエ・マルシャン
製作
ゲド・ドハティ
コリン・ファース
デヴィッド・ランカスター
脚本:ガイ・ヒバート
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
音楽
ポール・ヘプカー
マーク・キリアン

出演
キャサリン・パウエル大佐:ヘレン・ミレン
フランク・ベンソン中将:アラン・リックマン
スティーヴ・ワッツ中尉:アーロン・ポール
キャリー・ガーション一等航空兵:フィービー・フォックス
ジャマ・ファラ:バーカッド・アブディ
ブライアン・ウッデール閣外大臣:ジェレミー・ノーサム
ジェームズ・ウィレット英外相:イアン・グレン
エド・ウォルシュ中佐:ギャヴィン・フッド
アンジェラ・ノース政務次官:モニカ・ドラン
ケン・スタニックアメリカ合衆国国務長官:マイケル・オキーフ
ハワード・ウェッブ少佐:ジョン・ヘファーナン
マイク・グリーソン軍曹:カール・ベウクス
マシュタグ・サディク軍曹:バボー・シーセイ
ジョージ・マサーソン法務長官:リチャード・マッケーブ
ルーシー・ガルヴェス一等空兵:キム・エンゲルブレヒト
モーゼス・オウィティ少佐:ヴジー・クネーネ
トム・ベラミー:ダニエル・フォックス
ジリアン・ゴールドマン:ライラ・ロビンズ

イギリス 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ
Entertainment One
2015年製作 102分
公開
イギリス:2016年4月8日
北米:2016年4月1日
日本:2016年12月23日
製作費 $13,000,000
北米興行収入 $18,704,600


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
東アフリカ時間、午前7時、ケニアナイロビ
少女アリア・モアリムは、修理屋である父親のムサにフラフープを作ってもらい、楽しそうにそれで遊ぶ。

イングランドサリーグリニッジ標準時、午前4時15分。
起床したイギリス陸軍諜報部のキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、ソマリアイスラム勢力”アル・シャバブ”が、ナイロビで現地の情報屋を処刑したことを知る。

アメリカ、ネバダ州、ラスベガス太平洋標準時、午前8時45分。
アメリカ空軍の無人航空機”MQ-9 リーパー”のパイロット、スティーヴ・ワッツ中尉(アーロン・ポール)は目覚める。

ロンドンノースウッド司令部
常設統合司令部に到着したパウエルは、E作戦3の準備が完了したことを部下のマシュタグ・サディク軍曹(バボー・シーセイ)から知らされる。

ターゲットの家のデータなどを渡されたパウエルは、リーパーに空対地ミサイル”ヘルファイア”2基を搭載することを知る。

サディクから、”GBU-12”ではなかったのは、総重量を減らして偵察時間を延ばすことを考えたと言われたパウエルは、変更する場合は自分に確認するようにと伝える。

ナイロビジョモ・ケニヤッタ国際空港
諜報員のアティエノは、ムハメド・アブディサラームが到着したことを確認する。

国防副参謀長フランク・ベンソン中将(アラン・リックマン)に連絡したパウエルは、準備が整ったことを伝えて、1時間後に”COBRA”(内閣府ブリーフィングルームA)に向かうことを知らされる。

ネバダ州、クリーチ空軍基地
キャリー・ガーション一等航空兵(フィービー・フォックス)はワッツに挨拶し、チームは、現れた上官のエド・ウォルシュ中佐(ギャヴィン・フッド)から、衛星でつながるロンドンのパウエル大佐を紹介される。

各人に自己紹介されたパウエルは、ナイロビでの統合作戦の説明を始める。

アル・シャバブの主要メンバーがある家に来るという情報があり、その協力者シャヒド・アフメドが家の所有者だった。

訪問者はアブドゥル・アル・ハディと妻アイシャであり、彼女の元の名はスーザン・ダンフォードといい、イギリス国籍の過激派でケニアの自爆テロに関与していた。

アル・ハディとダンフォードは、東アフリカの最重要指名手配リストの4番と5番であり、6年間、追跡していたと言うパウエルは、彼らの下部組織が昨日、情報屋を処刑し、ナイロビに来て新たに勧誘した二人に、その家で会うことをアメリカ側チームに伝える。

その二人は、アメリカ人のムハメド・アブディサラームとイギリス人のラシーム・ハムードで、全員が家に入り次第、ケニア特殊部隊が突入する捕獲であり殺害作戦ではなく、任務は”アイ・イン・ザ・スカイ/空の目”になることだとパウエルは説明する。

その場を離れたワッツとガーションは、無人機”MQ-9 リーパー”の飛行状況などを確認し、チームのリーヴェリー上等空兵と連絡を取りながら操縦を始める。

目標の家を監視する映像を見つめるパウエルは、ナイロビで待機する、ケニア陸軍特殊部隊を指揮するモーゼス・オウィティ少佐(ヴジー・クネーネ)の準備状況を確認する。

娘に頼まれた”アナベル人形”を購入するために玩具店に立ち寄ったベンソンは、どれを買っていいか娘に電話をするものの、連絡がつかなかった。

母ファティマからパンが焼けたと言われたアリアは、それを売るために家の裏側の通りに向かう。

ホワイトホール内閣府
COBRA”に向かうベンソンは、娘からの電話で、ほしかったのは動く赤ちゃんだったと言われて困ってしまい、部下から何とかすると言われる。

内閣府ブリーフィングルームA/COBRA(コブラ)。
ブライアン・ウッデール閣外大臣(ジェレミー・ノーサム)、就任したばかりのアンジェラ・ノース政務次官(モニカ・ドラン)、ジョージ・マサーソン法務長官(リチャード・マッケーブ)らと共に席に着いたベンソンは、ターゲットを捕えることを伝える。

ナイロビジョモ・ケニヤッタ国際空港
その頃、諜報員のアティエノは、ハムードが空港に着いたことを報告する。

ハワイパール・ハーバー、画像解析班。
アメリカ空軍のルーシー・ガルヴェス一等空兵(キム・エンゲルブレヒト)は、アブディサラームとハムードの映像を確認する。

家を監視する国家情報局の工作員ジャマ・ファラ(バーカッド・アブディ)は、ハムードが到着したことを知る。

パウエルの要請を受けた特殊部隊のオウィティ少佐からの指示で、ファラの同僚ダミシは、オーニソプターを飛ばして家の内部を撮影しようとする。

家では他の場所に移動する動きがあり、特殊部隊は出動態勢に入り、ダンフォードの到着がまだだと知ったパウエルは、オウィティに彼女を待つよう指示する。

映像を解析したガルヴァスは、移動しようとするのがアブディサラームとハムードであることを確認する。

そこに女性らしき人物が映り、それがダンフォードか確認できないパウエルは、彼女らが乗った車を追跡させる。

車がアル・シャバブの支配地域に向かったことを知らされたパウエルは、オウィティから、特殊部隊の出動は不可能だと言われたため、追跡だけを続けさせる。

車を尾行したアティエノは、これ以上は危険だと報告してその場から離れる。

ある家に到着した車から出てきた女性の顔は確認できず、それがダンフォードだと考えるパウエルは、その場に誰かを送り込むことをオウィティに要請する。
*その家は少女アリアの家に隣接している。

オウィティから、家の内部の確認が必要だという連絡を受けたファラとダミシは、大量のバケツを手に入れて現場に向かう。

パンを売って家に戻ったアリアは、フラフープで遊ぶものの、父ムサの客がそれを見て驚く。

客を見送ったムサは、狂信者の前では遊ばないようにと言ってアリアに注意する。

家を監視していたワッツは、隣の家でフラフープで遊んでいる少女に気づき、それをガーションに知らせる。

アル・シャバブの支配地域に向かったファラは、バケツを売ることを兵士に伝えて通行を認められる。

バケツを売るように見せかけたファラは、用意したカメラが搭載された昆虫型小型ドローンを家に飛ばし、遠隔操作で内部を撮影しようとする。

ドローンは家の中に入り、アブディサラームとハムードと共にその場にいた女性の顔を捉え、ガルヴァスは、それがダンフォードであることを確認してパウエルに伝える。

パウエルからそれを知らされて、攻撃するべきだと言われたベンソンは、支配地域には入れないと言うウッデールに、リーパーならかなりの精度で攻撃できることを伝えて同意を求める。

同意できない政務次官のノースに、ダンフォードはアル・シャバブのメンバーであり、重要指名手配リスト4番だと伝えたベンソンだったが、目的は標的の捕獲だと言われる。

意見を求められた法務長官マサーソンもノースに賛成したため、ベンソンはパウエルに、COBRAはダンフォードの排除には反対であり、捕獲するようにと伝える。

パウエルは、あの場を移動しなければ無理だと答える。

ダンフォードの夫アル・ハディもその場にいることを知ったパウエルは、別の部屋の映像も確認しようとする。

自分がゲームをしていると思う少年が近づいたため、ファラは、バケツを売れば金を渡すと言ってドローンの操作の邪魔をさせない。

別の部屋に移動したドローンが映し出す映像には、自爆ベストと大量の爆弾が映っていた。

状況が一変したと言うベンソンは、席を立ち部屋を出る。

法務担当官を呼んだパウエルは、爆弾を準備しているのがテロを起こしたオスマン・アバテであることを確認し、ヘルファイアを撃ち込むとベンソンに伝えたパウエルだったが、捕獲作戦を指示される。

捕獲の考慮はできないと伝えたパウエルは、ベンソンから、攻撃には承認が必要だと言われるものの、ダンフォードだけで攻撃の理由には十分だと伝える。

6年間でここまできたのは初めてであり、民間人を守るために交戦規定の拡大適用を求めるパウエルは、ヘルファイアの発射が唯一の方法だと伝えるが、ベンソンから、法的問題がないか証明する必要があると言われる。

現在それを要請中だと伝えたパウエルは、電話を切る。

現れた法務担当官のハワード・ウェッブ少佐(ジョン・ヘファーナン)に家の映像を見せたパウエルは、ヘルファイア攻撃する法的認可が必要だと言って状況を伝える。

捕獲でないことを知ったウェッブは、家の中の爆発物のことなどを考えると軽度の被害では済まないため、法的には攻撃は許可できないことをパウエルに伝え、法務長官に判断を委ねることを指示する。

パウエルからの連絡を受けたベンソンは、マサーソンに意見を求める。

新たな状況を考えて攻撃に賛成したマサーソンは、政治的な判断も必要だと言ってウッデールに意見を求めるが、それを制止したノースは、ターゲットの捕獲ではなく殺害することを確認して、内閣の承認が必要だと伝える。

イギリスが他国にドローン攻撃をしたことが過去にないことを確認したノースは、殺害目的の攻撃を認めない。

パウエルは、自爆用の爆発物と攻撃を加えた場合の被害予測の算出をサディク軍曹に指示する。

ウォルシュに電話をしたパウエルは、パイロットを話したいことを伝え、ワッツにつながれる。

ターゲットである建物にヘルファイアを撃ち込む準備をするようワッツに伝えたパウエルは、友好国であるために被害を最小限に抑えるよう指示する。

アメリカ政府が、自国民がターゲットであることを承知しているかをワッツに問われたパウエルは、当然だと答えるものの、何も指示を受けていないと言われる。

新規定により問題ないために発射準備をするよう指示されたワッツは、ガーションと共にチェックを始める。

監視任務だけで攻撃経験がないことを確認するワッツとガーションの会話を聴いたウォルシュは、落ち着いて行動するよう二人に指示する。

ワッツとガーションは、攻撃準備を完了する。

マサーソンとノースの意見は食い違い、ウッデールは、外務大臣の意見を求めるべきだと考える。

シンガポール、国際武器見本市。
イギリス外相ジェームズ・ウィレット(イアン・グレン)は、食中毒のために体調がすぐれなかった。

サディクから被害予測の報告を受けたパウエルは、攻撃命令が出たら3分以内にファラを逃がすようにとオウィティに伝える。

ファラは、少年にバケツを渡して帰るよう指示する。

家の中で動きがあり、アブディサラームとハムードが自爆ベストを着せられる姿を確認したパウエルは、ミサイル発射の待機をしてベンソンに回答を求める。

ホテルに戻ったウィレット外相は、COBRAのウッデールからの連絡を受ける。

アメリカ人への攻撃など許可できないと言うウィレットは、米国務長官ケン・スタニック(マイケル・オキーフ)の承認を得るよう指示する。

国務長官は現在、中国訪問中で、ベンソンは、既に大統領レベルで承認済みであり、緊急を要するとウィレットに伝える。

10分以内の回答を求められたウィレットは、その時間内に国務長官の承認を得るよう指示する。

北京
大使からの連絡を受けた国務長官は、市民権に関係なく、アル・シャバブに加わっている者は敵だと言って、大統領も承知であり、最重要指名手配犯なら、攻撃を全面的に支持するとイギリス側に伝えるよう指示する。

国務長官の承認を得られたウッデールは、攻撃を許可する。

ベンソンからの連絡を受けたパウエルは、ターゲットへの攻撃許可が下りたことをワッツに伝えて、任務の遂行を命ずる。

その頃、アリアは、母ファティマが焼いたパンを再び売りに行く。

気分が落ち着いたウィレットは、米国務長官の承認が得られたことをスタッフから知らされ、パソコンで攻撃作戦を確認する。

ロックオンしたワッツは、ターゲットの家の前の通りで少女がパンを売り始めたことに気づく。

発車命令を出すパウエルだったが、少女の映像が映し出され、それをCOBRAも確認する。

待機しようとしたワッツは、パウエルからチャンスを逃すなと言われるものの、少女を含めた付随的損害予測の再考を求める。

繰り返し攻撃命令を出すパウエルに対し、ミサイル発射の責任があるワッツは、付随的損害予測の再考を求める権利があることを伝える。

ウェポン保留することをワッツに伝えたパウエルは、サディクに付随的損害予測の再考を指示する。

パウエルに反論したことでウォルシュに意見されたワッツは、新たな付随的損害予測による、新たな許可が下りるまで保留だと伝える。

動揺するガーションは、ワッツのとった行動を支持する。

ファラにパンを買いに行かせるよう、パウエルから指示されたオウィティは、それを連絡する。

バケツを持ったファラは、アリアの元に向かいパンを全て買い、家に帰れと彼女に伝え、兵士に声をかけられる。

見た顔だと言われたファラは怪しまれたために、パンの入ったバケツを兵士に投げつけてその場から逃走する。

ターゲットに標準を戻したガーションは、少女がパンを拾って売り始めたことに気づく。

再びウェッブに法的意見を求めたパウエルは、必要性と均衡性は問題ないが、少女を守るために法務長官の決断に委ねると言われる。

マサーソンと話したパウエルは、少女の身に起きる事の予測を訊かれ、周辺の致命的な損害の可能性は65~75%で、市街地で自爆テロが行われた場合は、約80人の子供を含めた男女が重度の損害を被ることを伝える。

少女を見殺しにできないマサーソンは、司令部による法的判断に反対し、ノースもそれに同意する。

ベンソンは、自爆テロ犯が移動すれば多くの少女が危険にさらされるとマサーソンに伝える。

そこに、アメリカ国家安全保障会議の上級法律顧問であるジリアン・ゴールドマン(ライラ・ロビンズ)から連絡が入る。

現状況は法的軍事行動を妨げないと言うゴールドマンは、東アフリカの殺害リストの4番と5番がその場にいるのに、一つの付随的損害で作戦を台無しにするべきではないと伝え、即刻、攻撃する必要があると意見する。

アメリカ政府やペンタゴン他、世界中に非難されると言われたベンソンは、ウィレットからの連絡を受けたために、意見に感謝してゴールドマンとの話を終わる。

状況を考慮するウィレットは、ベンソンから、軍事的には今直ぐに攻撃するべきだと言われる。

ウッデールから、法的には待てるが待つ必要がない、軍事的には待つべきではないと言われたウィレットは悩む。

即刻、攻撃しなければ80人は死亡すると言うウッデールの意見に加え、ノースは、数字は推測で少女が傷つくのは確実であり、自分なら危険を承知で彼女を救うと伝える。

80人が死亡することを知りながら決断しなかった事で責任を負うことになるウィレットは、ノースから、自分なら、政治的にも80人の殺害についてはアル・シャバブを糾弾し、少女を殺す攻撃は弁護できないと言われる。

ノースの指摘は正しいと言うマサーソンは、アル・シャバブが80人を殺せばこちらの宣伝戦の勝利であり、少女を見殺しにすれば相手の勝ちだとウィレットに伝える。

その時、アリアのパンが一つ売れて、ベンソンから、準備をするテロリストの映像を見るべきだと言われたウィレットは、攻撃の映像が外部に漏れないこと確認する。

暫く待たないと気持ちの整理がつかないと伝えたウィレットは、少女が死ぬ映像が漏れた場合のことを考えるが、ベンソンは、軍事的に正しい判断が必要な時に、”YouTube”の投稿など議論しているべきではないと言われる。

革命は”YouTube”の動画で加熱すると言うウィレットは、首相の許可を求めるべきだと伝える。

ウッデールから、外相には決定権があると言われたウィレットは、あくまで首相の判断を仰ぐようにと指示する。

パンは売れて残りが二つになり、ワッツらは少女の様子を見守る。

アブディサラームとハムードは、ベストに爆弾を装着される。

ドローンのバッテリーが切れたために家の中の映像が消えてしまい、焦るパウエルはベンソンに連絡して、少女の付随的損害が50%以下なら攻撃が認められるかを問う。

認めると言われたパウエルは、家のどこを攻撃すれば、ターゲットを排除して付随的損害を45~50%にできるか考えるようサディクに指示する。

付随的損害をできるだけ小さくするようにという首相からの指示を受けたベンソンは、政府に軍事的な決定を任せられないと考えるが、ウッデールから、そんな単純な話ではないと言われる。

45~65%に付随的損害を抑える着弾点をパウエルに知らせたサディクは、50%以下で攻撃しなければならないと言われ、45%に抑えられる可能性がある地点を指差す。

それをCOBRAに伝えようとするパウエルに、あくまで推測地だと伝えたサディクは、この状況下では全てが同じで、責任はないと言われる。

少女の死亡率が45%となる着弾点を示し、全力で彼女を救う努力をするとベンソンらに伝えたパウエルは報告を終える。

ウッデールは攻撃を許可し、パウエルは、付随的損害予測を再考したとことをワッツに伝えて、ターゲットへの攻撃を許可する。

調整した座標を送ると言うパウエルは、直ちに発射するようワッツに命ずる。

ワッツとガーションは、ミサイルの発射準備を始める。

身を潜めていたファラは、遊んでいた子供を呼び、女の子からパンを買ってくるようにと言って金を渡す。

チェックを終了したワッツはミサイルを発射し、着弾までは50秒だった。

そこに少年が現れ、パンを売ったアリアは、その場を片付けて家に帰ろうとする。

その様子を見守るパウエルらだったが、アリアが歩き出したところでミサイルが家に着弾する。

家は大破して、傷を負って道路に倒れているアリアが動いたことが確認される。

ターゲットの遺体確認を命ぜられたワッツは着弾地点をズームし、ガルヴァスがハムードとアル・ハディらしき遺体を確認する。

ダンフォードの生存を確認したパウエルは、再攻撃をワッツに命ずる。

爆風を受けるものの無事だったムサとファティマは、アリアのことを心配する。

ワッツはミサイルを発射し、着弾まで50秒と伝える。

ムサとファティマは、道路に倒れているアリアを見つけて抱きかかえる。

二発目が着弾し、無事だったムサはアリアを抱きかかえ、車に乗ったアル・シャバブの兵士に助けを求める。

機関銃を外した兵士はムサらを乗せて病院に向かい、ファラがその様子を見守る。

耐えきれないガーションは涙し、同じ気持ちのワッツは、ダンフォードの遺体をズームするようにと指示される。

女性の頭部の映像を解析したガルヴァスは、ダンフォードであること確認する。

任務が完了したことをベンソンに伝えたパウエルは、労いの言葉に感謝する。

自分を見つめるサディクに、パウエルは、他に方法はなかったと伝える。

それを承知しているとパウエルに伝えたサディクは、付随的損害予測が45%だったと報告書に記録するようにと指示される。

ノースから、安全な場所から命ずる恥ずべき作戦だと言われたベンソンは、5つの自爆テロの爆破直後の現場処理を経験したことがあると伝える。

ベンソンは、恐ろしいことではあるが、戦争の代償を知らないなどと、軍人には言ってはならないとノースに伝えてその場を去る。

何も答えられないノースは、涙を堪える。

ベンソンは、預けてあった娘の人形を部下から受け取る。

病院に着いたムサとファティマは、医師にアリアの治療をしてもらうものの、彼女は息を引き取る。

心の整理をしながら、パウエルは自宅に向かう。

任務を終えたワッツとガーションは、よくやったと言って声をかけてくれたウォルシュから、ゆっくり休み12時間後に戻るようにと指示される。

何も語らないワッツとガーションは、その場を去る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ケニアナイロビ
ソマリアイスラム勢力”アル・シャバブ”に加わるイギリス国籍のスーザン・ダンフォード他を捕獲を目的とする、イギリス・アメリカ両軍による統合作戦が実行される。
作戦を指揮するイギリス陸軍諜報部のキャサリン・パウエル大佐は、”COBRA”(内閣府ブリーフィングルームA)の国防副参謀長ベンソン中将(アラン・リックマン)からの指令を受ける。
ネバダ州、クリーチ空軍基地では、アメリカ空軍の無人航空機”MQ-9 リーパー”のパイロット、ワッツ中尉とガーション一等航空兵がターゲットの監視を続ける。
ターゲットの捕獲が目的の作戦だったが、東アフリカの最重要指名手配リストに名を連ねるダンフォードの確認に加え、自爆テロの準備が進められていることが分かる。
状況が変わったパウエルは、捕獲から殺害に作戦を変更し、直ちにターゲットを攻撃する許可をCOBRAに求める。
法的観点や付随的損害予測を考慮した結果、ようやく攻撃は許可されるものの、ターゲット付近に一人の少女がいることが確認される。
テロの準備は進められ、攻撃により少女が巻き添えになることが確実視される中、パウエルらは決断を迫られる・・・。
__________

コリン・ファースが製作に参加し、「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」(2009)などを監督した南アフリカ出身のギャヴィン・フッドが演出した作品。

ギャヴィン・フッドは、無人航空機”MQ-9 リーパー”のパイロットに指示を与えるアメリカ空軍中佐役で出演もしている。

大規模な攻撃ではなく、犠牲者を最小限に抑えることを考慮したテロリストの捕獲が目的の作戦が実行されようとする序盤から、自爆テロが行われることにより状況が一変する辺りから緊迫感が増す。

イギリスとアメリカによる統合作戦は完璧な調査と情報を基に実行され、ターゲットの攻撃事態は容易に行えるのだが、一人の少女の命を巡り、両国軍と政府などが激しく議論を戦わせるバックグラウンドが生々しく描かれた見応えのある作品。

また、鳥型航空機”オーニソプター”や昆虫型小型ドローンなど、最新鋭兵器を駆使した現代の戦争を映し出す映像が興味深い。

COBRA”(内閣府ブリーフィングルームA)で司令を出す、国防副参謀長役のアラン・リックマンは公開前に亡くなり、彼を偲ぶ作品であることがエンドロールで表記される。

主演のヘレン・ミレンは、厳しい状況下に置かれながら軍人としての任務を果たす、作戦を指揮するイギリス陸軍諜報部の大佐を好演している。

苦悩しながら命令に従うアメリカ空軍の無人航空機”MQ-9 リーパー”のパイロット、アーロン・ポール、その同僚である一等航空兵のフィービー・フォックスケニア国家情報局工作員のバーカッド・アブディ、”COBRA”(内閣府ブリーフィングルームA)のメンバーである閣外大臣のジェレミー・ノーサム、政務次官のモニカ・ドラン、法務長官のリチャード・マッケーブ、外務大臣のイアン・グレン、アメリカ合衆国国務長官マイケル・オキーフ、作戦本部の法務担当官ジョン・ヘファーナン、主人公の部下カール・ベウクスバボー・シーセイアメリカ空軍の画像解析班である一等空兵キム・エンゲルブレヒトケニア陸軍特殊部隊を指揮する少佐ヴジー・クネーネ、アメリカ合衆国国家安全保障会議上級法律顧問のライラ・ロビンズなどが共演している。


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