ラブ・アペタイザー Feast of Love (2007) 3/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

2000年に発表された、チャールズ・バクスターの小説”The Feast of Love”を基に製作された作品。
心の傷が癒えないまま人生に迷う大学教授を中心に、彼の周辺に集う人々の人間模様を描く、監督ロバート・ベントン、主演モーガン・フリーマングレッグ・キニアラダ・ミッチェルビリー・バークセルマ・ブレアアレクサ・ダヴァロス他共演のドラマ。


ドラマ

モーガン・フリーマン / Morgan Freeman 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ロバート・ベントン
製作
トム・ローゼンバーグ

ゲイリー・ルチェッシ
リチャード・S・ライト
製作総指揮
デヴィッド・スコット・ルービン
エリック・リード
ハーリー・タンネボーム
ロリー・マクレアリー

フィッシャー・スティーヴンス
ジョン・ペノッティ
原作:チャールズ・バクスター”The Feast of Love”
脚本:アリソン・バーネット

撮影:クレイマー・モーゲンソー
編集:アンドリュー・モンドシェイン

音楽:スティーヴン・トラスク

出演
ハリー・スティーヴンソン:モーガン・フリーマン

ブラッドリー・スミス:グレッグ・キニア
ダイアナ・クロチ:ラダ・ミッチェル
デヴィッド・ワトソン:ビリー・バーク
キャサリン・スミス:セルマ・ブレア
クロエ・バーロー:アレクサ・ダヴァロス
オスカー・ギャムレン:トビー・ヘミングウェイ
ジェニー:スタナ・カティック
マーギット・ヴェカシ:エリカ・マロジャーン
エスター・スティーヴンソン:ジェーン・アレクサンダー
バット・ギャムレン:フレッド・ウォード
マガロリアン夫人:マーゴ・マーティンデイル
アガサ・スミス:ミッシー・パイル
ジェイニー:シャノン・ルシオ

アメリカ 映画
配給 MGM

2007年製作 102分
公開
北米:2007年9月28日
日本:未公開
北米興行収入 $3,511,070
世界 $5,741,608


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

オレゴン州、ポートランド
眠れない夜を過ごしていた大学教授のハリー・スティーヴンソン(モーガン・フリーマン)は、ベッドから起き上がる。

妻エスター(ジェーン・アレクサンダー)に声をかけられたハリーは、心配いらないと答えて散歩に出る。

1年半前。
ハリーは、カフェを経営するブラッドリー・スミス(グレッグ・キニア)から、ソフトボールの試合に出ている妻キャサリン(セルマ・ブレア)を紹介される。

試合後、ブラッドリーとハリーと共にバーにいたキャサリンは、相手チームのジェニー(スタナ・カティック)と話し、彼女に何かを感じる。

自分のためにジュークボックスで曲を選んでくれたジェニーに、キャサリンは電話番号を教える。

ブラッドリーと話しながら、ハリーはキャサリンとジェニーの様子を気にする。

帰宅したハリーは、エスターから外の様子を聞かれ、二人のソフトボール選手が恋をしたことを伝える。

一人は人妻で、それに気づかない夫は息子アーロンの学友ブラッドリーだと、ハリーはエスターに話す。

キャサリンの犬嫌いを克服させた考えるブラッドリーは、カフェでそれをハリーに自慢げに話す。

職探しで店に入って来たクロエ・バーロー(アレクサ・ダヴァロス)に、経験があるかをブラッドリーは尋ねる。

店員のオスカー・ギャムレン(トビー・ヘミングウェイ)は、クロエを一目で気に入ってしまう。

クロエを雇わないとオスカーも失い、犬も引き取れなくなるとハリーに助言されたブラッドリーは、彼女を雇うと言って店を出る。

ジェニーからの電話を受けて誘われたキャサリンは、同性に目覚めたことで動揺していると言われる。

オスカーは、心惹かれるクロエと語り合う。

若い二人の恋のことをハリーから聞いたエスターは、大学への復帰の件を話すが、彼はそれについて語ろうとしなかった。

その夜、ブラッドリーと過ごしていたキャサリンは、ジェニーからの電話を受ける。

翌日、犬を手に入れたブラッドリーは、妹のアガサ(ミッシー・パイル)にキャサリンの誕生日までそれを預かってもらう。

その頃、キャサリンはジェニーと愛し合う。

クロエを部屋に誘ったオスカーは、ドラッグ依存症だった話などをする。

多くの人間がドラッグで身を亡ぼすと語るクロエだったが、地獄の体験が人を成長させる場合があり、それがオスカーだと言って彼の生き方に理解を示し、そして二人は愛し合う。

しかし、アル中で暴力的な父パット(フレッド・ウォード)に見つかったオスカーは、家から追い出される。

心配いらないとクロエに伝えたオスカーは、守ることを彼女に約束する。

誕生日の夜、話があると言うキャサリンの言葉を遮りカードを渡したブラッドリーは、犬の写真に驚く彼女に、見に行った犬だと伝える。

犬は嫌いだと言って憤慨するキャサリンは、自分を理解しないことをブラッドリーに伝えて、ジェニーに惹かれたことを話す。

そのことにも気づいていないブラッドリーに呆れたキャサリンは、ジェニーと友達になったのかと言われたため、何も答えずに家を出る。

キャサリンの考えを理解できないブラッドリーはハリーに愚痴をこぼすが、彼女が、目の前に現れた人にただ恋をしたとだけ言われる。

その出会いを見ていたからわかると言うハリーは、単純な幸せを見つけるよう助言される。

アガサの家に犬を引き取りに行ったブラッドリーだったが、それを断られてしまう。

キャサリンに捨てられ犬が必要だと伝えるブラッドリーは、既に自分の家の犬で、息子ビリーが手放さないとアガサに言われる。

アガサが外出した後で家に忍び込んだブラッドリーは、ビリーに見つかるものの金を払い犬を連れ去る。

愛を確かめ合うクロエとオスカーは、自分達の将来を語る。

ある日、落ち込むブラッドリーは、接客したダイアナ・クロチ(ラダ・ミッチェル)に惹かれ、不動産業者の彼女から家を紹介されることになる。

別れた妻がレズビアンだったことなどを話したブラッドリーは、用があると言って立ち去ろうとするダイアナから名刺をもらう。

妻帯者のデヴィッド・ワトソン(ビリー・バーク)と密会しているダイアナは、次に会う約束をするものの、ブラッドリーに家を見せるため都合が悪いと答える。

酔って帰宅したバットは、オスカーが家を出たことを知り憤慨する。

友人ジェイニー(シャノン・ルシオ)のアパートの部屋を借りていたクロエは、家を探す資金を得るために、オスカーと共にポルノ・ビデオに出ることを考える。

それをハリーに相談したクロエは、大金が入るチャンスだと伝えて意見を求める。

クロエ次第だと答えたハリーは、そのことをエスターに話し、息子アーロンにしたように、彼女に考えさせようとしたことを伝える。

正しいことと悪いことをアーロンにははっきりと伝えるべきだったと後悔するハリーは、いい父親であり、誰であっても息子を救えなかったとエスターに言われる。

可能性はあったと言って自分を責め続けるハリーを、エスターは見ていられない。

ダイアナと愛し合った翌日、家を見たブラッドリーは、買うことを決めるのだが、彼女はその後もデヴィッドとの密会を続ける。

大学への復帰を検討することをエスターと約束していたハリーだったが、それを無期限に延期することを決める。

ある日クロエは、現れたバットに、家の物を持ち出して売ったと言われてナイフで脅される。

新居の隣人がハリーだったことを知り驚いたブラッドリーは、入居した男女が、数か月で必ず別れる呪われた家であると言われる。

ダイアナに挨拶したハリーは、彼女から心配いらないと言われる。

ジェイニーから240ドルしか受け取れなかったクロエはショックを受け、霊能者のマガロリアン夫人(マーゴ・マーティンデイル)の元に向かう。

未来を占ってもらったクロエは、オスカーには希望が見えないとマガロリアン夫人に言われる。

クロエを気の毒に思うマガロリアン夫人は代金の半額を返金し、オスカーにチーズバーガーとフレンチフライを買って帰るよう伝える。

深い愛情により、人は人を生かせると言われたクロエは、それを信じてオスカーの元に向い、結婚してほしいことを伝える。

ブラッドリーからプロポーズされたダイアナが、それを断らなかったことを知ったデヴィッドは驚く。

この場にいることが理解できないデヴィッドは、彼女を批判して出て行く。

結婚式の日、ダイアナは誓いの言葉を一瞬ためらう。

式を終えたブラッドリーとダイアナは、楽しい時を過ごす。

クロエとダンスをしたハリーは息子のことを聞かれ、ヘロインで昨年、亡くなったことを話す。

成績優秀で医師となった息子の死を受け入れられないハリーは、辛い思いを語りながら、結婚したら二人の子供を産むことをクロエに約束させる。

クロエから、親がいない自分達のために親になってほしいと頼まれたハリーは困惑する。

その夜、誓いの言葉の時のことをブラッドリーに問われたダイアナは、覚えていないと答え、愛は、子供をこの世に送り出すための自然が仕組んだ罠のようだと伝える。

愛は全てだと語るブラッドリーに、ダイアナは夢だと言って寝室に向かう。

暫くの間、放っておいたことをエスターに謝罪したハリーは、彼女と愛を確かめ合う。

数日後、ブラッドリーと共にパーティーに出席したダイアナは、デヴィッドの妻に声をかけられる。

軽率にもデヴィッドのシャツを着て出席してしまったダイアナは、それを妻に気づかれてしまう。

デヴィッドと話したダイアナは、謝れば妻が許しそれで解決すると言って、自分達は終わったことを伝える。

終わってはいないと言うデヴィッドだったが、帰ろうとする妻に呼ばれてその場を去る。

ダイアナが物件を見つけてブラッドリーの援助により、クロエとオスカーは念願の家を手に入れる。

デヴィッドが家を出たことを知ったダイアナは、結婚指輪を外して彼と寄りを戻す。

クロエとオスカーは、二人がキスする姿を目撃してしまう。

ダイアナに捨てられたブラッドリーは失意の日々を送り、ハリーに助言を求め、現実と向き合うようにと言われる。

励まされたブラッドリーだったが、愛犬と散歩している途中、ダイアナとデヴィッドの幸せそうな姿を目撃してしま。

ショックを受けたブラッドリーは、帰宅してキッチンに向い、小指の先を切断してしまう。

ハリーの家に向かったブラッドリーは、彼に付き添われて病院に向う。

マーギット・ヴェカシ医師(エリカ・マロジャーン)の治療を受けたブラッドリーは、質問していいかを問われる。

自分も質問したいと言うブラッドリーは、なぜこんなことをしたのかを聞かれ、心の痛みと同じ痛みを体で感じたかったと答える。

名前を聞いたブラッドリーは、マーギットがハンガリー人でブダペスト出身だと知り、愛は全てだと思う自分の考えと同じ彼女を食事に誘う。

帰宅したハリーは、心配していたエスターに、ブラッドリーの指は完治するが、彼が再び恋に落ちたという悪いニュースも伝える。

その後、クロエとオスカーは、皆に祝福されながら結婚式を挙げる。

幸せを実感するクロエは、ハリーに妊娠したことを伝え、二人目も産むことを約束する。

6か月後。
ブラッドリーはついに理想の女性と出会い、キャサリンやダイアナとも友好関係を保っていた。

デヴィッドらとタッチ・フットボールを楽しんでいたオスカーは、ボールをキャッチした直後に倒れ込み意識を失う。

デヴィッドとクロエがオスカーに駆け寄り、マーギットが様子を見て病院に運ぶよう指示する。

オスカーは病院に向かうためブラッドリーの車に乗せられ、クロエとマーギットそしてダイアナも付き添う。

しかし、フェスティバルで道路が車で埋まっていたため、ブラッドリーらは身動きができなくなり、オスカーは息を引き取る。

オスカーの葬儀は行われ、バットは木陰でその様子を見守る。

ハリーとエスターは、同じ墓地にあるアーロンの墓に向かう。

眠れぬ夜を過ごすハリーは散歩に出かけ、ベンチに座っていたブラッドリーに気づき、オスカーの死の意味についてを語り合う。

ハリーは、霊能者の言葉でオスカーの運命をクロエが知っていたという、ブラッドリーからの話を聞く。

クロエが、それを信じながら家を探し結婚したことを知ったハリーは、彼女の勇気についてを考える。

帰宅する途中、クロエの家の前にいたバットに気づいたハリーは、ナイフを持った彼に声をかける。

クロエがオスカーを殺したと言うバットを落ち着かせたハリーは、彼を殴り倒す。

自分の惨めな人生をクロエのせいにするなと言うハリーは、彼女に危害を加えたら許さないとバットに警告する。

家から出て来たクロエに、バットのことは心配いらないことを伝えたハリーは、親になってほしいと言われたのが、息子の話をしたことへの慰めだと思ったと語る。

オスカーの運命を知っていたことをクロエに確認したハリーは、娘として自分達と住んでほしいと彼女に伝える。

涙しながらそれを受け入れたクロエは、喜ぶハリーと抱き合う。

自分とエスターが、クロエと子供に愛を注ぐことを約束したハリーは、家に帰ろうと伝える。

今回のことは人生への尊い贈り物だと考えるハリーは、新しい人生が歩みだせることを確信する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

オレゴン州、ポートランド
大学教授のハリー・スティーヴンソンは、ドラッグ中毒で息子を亡くした悲しみから立ち直れず、休職して妻エスターと過ごす日々を送っていた。
息子の学友だったカフェのオーナー、ブラッドリーが、同性と恋に落ちた妻キャサリンに捨てられたため、ハリーは彼を慰める。
カフェの店員オスカーは、職探しに来たクロエに惹かれ、二人は愛し合うようになる。
失意のブラッドリーは不動産業者のダイアナと出会うのだが、彼女は妻帯者のデヴィッドと密会を続けていた。
傷ついた心が癒えないハリーは、周囲の変化を見守りながら息子の死の意味を考える・・・。
__________

様々な考えの人々と接するうちに、癒されない心の傷、苦悩を克服していく老教授の心理を、ロバート・ベントンが繊細な人間描写で描く、味わい深い作品に仕上がっている。

恋の物語のように宣伝された作品ではあるが、人々の愛を描きながら、その挫折や苦悩を乗り越えて人生を歩む人間の逞しさなどを描く、ヒューマン・ドラマと言える作品。

主演のモーガン・フリーマンの物腰や仕草、自然で重厚な演技は秀逸だ。

天から人々を見守る神のような存在である主人公だが、クライマックスまでは、最も辛い過去を背負いながらそれを克服しようとする人物として、モーガン・フリーマンは適役を見事に演じている。

度重なる恋の挫折で現実を直視することになるカフェのオーナー、グレッグ・キニア、彼と衝動的に結婚するものの、密会する妻帯者ビリー・バークとの関係を断ち切れないラダ・ミッチェル、同性のスタナ・カティックに惹かれ夫(グレッグ・キニア)を捨てるセルマ・ブレア、運命に逆らわずにトビー・ヘミングウェイとの短い時間を過ごすアレクサ・ダヴァロス、ブラッドリー(グレッグ・キニア)の治療をしたため、彼の運命の人となる医師エリカ・マロジャーン、主人公の妻ジェーン・アレクサンダー、オスカー(トビー・ヘミングウェイ)の父親フレッド・ウォード、霊能者マーゴ・マーティンデイル、ブラッドリーの妹ミッシー・パイル、クロエ(アレクサ・ダヴァロス)の友人シャノン・ルシオなどが共演している。


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