フィールド・オブ・ドリームス Field of Dreams (1989) 3.8/5 (5)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1982年に発表された、P・W・キンセラの小説”シューレス・ジョー”を基に製作された作品。
野球を題材にした作品は数多くあるが、その中で、ファンタジックなストーリーと素朴な登場人物などが、心地よい余韻を漂わせてくれる秀作ドラマ。
監督フィル・アルデン・ロビンソン、主演ケヴィン・コスナーエイミー・マディガンレイ・リオッタジェームズ・アール・ジョーンズバート・ランカスター共演。


ドラマ(家族愛)


スタッフ キャスト ■

監督:フィル・アルデン・ロビンソン
製作総指揮:ブライアン・E・フランキッシュ
製作
ローレンス・ゴードン

チャールズ・ゴードン
原作:P・W・キンセラシューレス・ジョー
脚本:フィル・アルデン・ロビンソン

撮影:ジョン・リンドレー
編集:イアン・クラッフォード
音楽:ジェームズ・ホーナー

出演
レイ・キンセラ:ケヴィン・コスナー

アニー・キンセラ:エイミー・マディガン
カリン・キンセラ:ギャビー・ホフマン
ジョー・ジャクソンレイ・リオッタ
テレンス・マン:ジェームズ・アール・ジョーンズ
ムーンライト・グラハムバート・ランカスター
マーク:ティモシー・バスフィールド
アーチー・グラハムフランク・ホエーリー

アメリカ 映画
配給 ニバーサル・ピクチャーズ

1989年製作 106分
公開
北米:1989年4月21日
日本:1990年3月24日
北米興行収入 $64,431,625
世界 $84,431,625


アカデミー賞 ■

第62回アカデミー賞
・ノミネート
作品・脚色・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

アイオワ州の片田舎。
レイ・キンセラ(ケヴィン・コスナー)は、自宅裏のとうもろこし畑で、”それを作れば、彼がやってくる”という声を聞く。

そのことを、妻アニー(エイミー・マディガン)に伝えたレイだったが、彼女はそれを気にもしない。

その夜、ベッドの中でもその声を聞いたレイは、それを住民に話しても信じてもらえない。

その後、レイは畑仕事の最中に、その言葉と共に、とうもろこし畑に野球場がある幻影を見てしまう。

レイは、畑をつぶして野球場を作れば、”シューレス・ジョー・ジャクソン”が現れるというのが、言葉の意味だとアニーに話す。

アニーは当然それを冗談だと思うが、何一つ冒険をしなかった、父親のようになるのを恐れるレイの真剣な姿に、彼女は理解を示し、手助けすることにする。

早速、野球場作りをはじめたレイとアニーだったが、正気とは思えない彼らの行動に、町の住民の反応は冷ややかだった。

そしてレイは、完成した野球場にジョー・ジャクソンがやってくるのをひたすら待つが、誰も現れず一年が過ぎようとしていた。

収穫が減り、野球場作りに預金も底を突いてしまったレイとアニーは、深刻な状況に頭を抱えていた。

その時、娘のカリン(ギャビー・ホフマン)が、野球場に人がいることをレイに知らせる。

野球場に現れたのは、1919年のワールドシリーズの八百長事件で球界を追われた、”シューレス”ジョー・ジャクソン(レイ・リオッタ)だった。

二人は、自己紹介をしてひと時プレーし、ジャクソンは野球をしていた頃の想い出を語り、レイは彼と共にフィールドにいることに感激する。

レイはジャクソンを家族に紹介するが、彼は野球場の外には出れないようだった。

そしてジャクソンは、再び現れることをレイに約束し、畑の中に消えてしまう。

数日後、アニーの兄マーク(ティモシー・バスフィールド)が、土地を売る提案をレイにするが、 彼はその話に興味を示さず、野球場に現れる選手達の元に向かう。

そして、ジャクソンと共に、八百長事件で追放になった、シカゴ・ホワイトソックスの8人が球場に現れる。

しかし、その様子はキンセラ一家以外の人々には見えず、マークらは、からかわれていると思い、憤慨して帰ってしまう。

その後、8人と別れたレイは、球場で再び”苦痛を癒せ”という言葉を聞き困惑してしまう。

数日後、レイとアニーは、1960年代の作家テレンス・マン(ジェームズ・アール・ジョーンズ)の著書を排除しようとするPTAの集会に出席する。

アニーがそれに反対し、60年代を生きた思いを熱く語っている時、レイはマンが”苦痛を癒せ”という言葉に関係していることの気づく。

レイは、マンの小説に、野球選手だったレイの父が登場したことをアニーに説明する。

野球に夢を託していたマンと、球場で野球観戦することが”苦痛を癒す”ことだと語るレイに、家計が逼迫している状況で、今回ばかりはアニーも賛成できない。

しかし、マンとボストンで野球を見る夢を、レイと同時に見ていたアニーは、運命を感じてレイを旅立たせる。

ボストンのマンの住まいを探し当てたレイは、彼にセールスと間違えられて追い払われる。

何とか食い下がり、マンを説得したレイは、夢の中で見たフェンウェイ・パークで彼と野球を観戦する。

レイはそこで、”やり遂げるのだ”という言葉と共に、今度は電光掲示板に表示された、アーチボルト”ムーンライト”グラハムを捜すことになる。

マンが必要でなかったことを知り、別れようとするレイだったが、彼もその掲示板を見て声も聞いていたのだった。

そして二人は、グラハムが住んでいるはずのミネソタ州のチゾムを訪ねることになる。

その頃、マークの提案を聞き入れたアニーは、仕方なく土地を手放そうとしていた。

チゾムに着いたレイとマンだったが、野球選手で芽が出なかったグラハムは医者になり、1972年に亡くなっていたことを知る。

二人はさらに、グラハムが人々に愛されていたことを知り、その夜、町を歩いていたレイは、周囲が、グラハムが死んだ1972年に戻っていることに気づく。

その後レイは、ムーンライト・グラハム(バート・ランカスター)に出会い、一度だけ守備についたメジャー・リーグで、打席に立ちたいという夢を彼から聞く。

レイはグラハムに、それを叶えられるアイオワに一緒に行くことを勧めるが、彼は頑なにそれを断る。

それをマンに伝えたレイは、家がマークとパートナーに渡りかけていることを、アニーへの電話で知り、マンと共にアイオワに向かう。

途中、野球青年(フランク・ホエーリー)を乗せるのだが、彼の名はアーチー・グラハムだった。

家に着いたマンは、球場で野球をする伝説の名選手を見て驚く。

アーチージャクソンに歓迎され、チームに加わりプレーを始める。

レイは、アーチーが打席に立ったことで、グラハムの夢が叶ったことを喜ぶ。

翌日レイは、マークに家を手放すことを迫られるが、カリンとマンが、心の安らぎを求め、アイオワ中から球場を見に人々が集まってくると予言する。

レイに話を断られたマークが興奮した拍子に、カリンがベンチから落ちてしまう。

意識を失った娘を見て、アニーが救急車を呼ぼうとするが、アーチーがフィールドから出て、グラハム医師に姿を変える。

グラハムはカリンを手当てし、レイに感謝して畑の中に消え、その瞬間、マークにも全てが見えるようになり、土地を手放すなとレイとアニーに助言する。

マンもジャクソンに誘われるのだが、レイは、自分が行く権利があると主張する。

ジャクソンはそれを拒み、マンはレイが残ることにも何か意味があると言って彼を説得する。

そしてマンは、興味深く畑を眺めながら、その中へと消えて行く。

その時、ジャクソンが笑みを漏らしながらレイに伝える。

”それを作れば、彼が現れる”

フィールドでは、一人残ったキャッチャーがレイを見つめていた。

それは、レイの父ジョン(ドワイアー・ブラウン)だった。

そしてレイは、幻の声が、全て父のための行動だったことを理解する。

それが自分の声だと言い残し、ジャクソンも畑に姿を消し、レイとジョンは軽く挨拶を交わして別れようとする。

しかし、レイがジョンを呼び止め、二人はキャッチボールを始める。

二人を優しく見守るアニーが、夕暮れの球場に灯りをともすと、球場を目指す人々の車が列をなしていた。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

トウモロコシ農場を営むレイ・キンセラは、ある日、”それを作れば、彼がやってくる”という、謎の言葉を聞いてしまう。
それが頭から離れないレイは、とうもろこし畑に野球場が出来ている幻影を見てしまう。
どうしても、その言葉の意味を知りたい思いのレイは、妻アニーの理解を得て、収穫を前に畑を潰して野球場を作ってしまう。
周囲の軽蔑の眼差しを気にしながら、レイはひたすら事が起きるのを待つ。
そしてある日、1919年のワールドシリーズの八百長事件で球界を追われた、”シューレス”ジョー・ジャクソンが球場に姿を現す。
言葉の謎が解けると喜んだレイだったが、再び違った言葉を聞いてしまう・・・。
__________

まだ老け込む年でもないが、悪く言えば、今ではすっかり落ちぶれてしまった、ケヴィン・コスナーがスターダムにのし上がり、絶倒期を迎えようとしていた頃の作品。

第62回アカデミー賞では、作品、脚色、作曲賞にノミネートされた。

夫に理解を示す、勝気な妻役を好演したエイミー・マディガンと共に、ケヴィン・コスナーは中年になりかかる、純朴な田舎の農夫を見事に演じている。

当時人気は急上昇、飛ぶ鳥を落とす勢いだったことを考えると、返す返すも、現在の彼の凋落ぶりは残念でならない。

また、本作で特筆すべきは、共演のベテラン二人で、作品に品格を与えている。

テレビシリーズを除けば、本作が、長い俳優人生を締めくくる遺作と言えるバート・ランカスターだが、彼の重みのある燻し銀の演技は忘れられない。

なんとなく、映画界から去っていくような雰囲気を漂わせながら、畑に消えていく彼の姿を見て、当時これが最後なのだろうかと、寂さを感じたことを思い出す。

今でも現役バリバリの、ジェームズ・アール・ジョーンズの貫禄の演技は、やや弱々しい主人公(ケヴィン・コスナー)のサポート役として、実に頼もしい存在だ。

数本の出演作はあるものの、本作がきっかけで、その後活躍することになる、ジョー・ジャクソン役のレイ・リオッタも、印象に残る重要な役柄を演じている。
本作で彼の顔を覚えたファンは多いはずだ。

主人公の義兄ティモシー・バスフィールド、娘のギャビー・ホフマン、青年アーチー・グラハムフランク・ホエーリーなどが共演している。

また、フェンウェイ・パークの観客エキストラとしてベン・アフレックマット・デイモンが出演しているが、シーンはカットされている。

この作品のために作られた野球場は、現在でも存在する。


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