ナバロンの嵐 Force 10 from Navarone (1978) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1968年に発表された、アリステア・マクリーンの小説”Force 10 From Navarone”を基に製作された作品で、1961年公開の「ナバロンの要塞」の続編。
第二次大戦下、ユーゴスラビアパルチザンとして行動しているドイツのスパイ抹殺の使命を受けた二人と、秘密作戦を命じられた部隊”フォース10”の戦いを描く、監督ガイ・ハミルトン、主演ロバート・ショウハリソン・フォードエドワード・フォックスフランコ・ネロバーバラ・バックカール・ウェザースリチャード・キール他共演の戦争アクション。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■

監督:ガイ・ハミルトン
製作:オリヴァー・A・アンガー
原作:アリステア・マクリーンForce 10 From Navarone
脚本
ロビン・チャップマン

カール・フォアマン
撮影:クリストファー・チャリス
音楽:ロン・グッドウィン

出演
キース・マロリー少佐:ロバート・ショウ

バーンズビー中佐:ハリソン・フォード
ジョン・アンソニー・ミラー曹長:エドワード・フォックス
レスコヴァー大尉/インガースレーベン大佐:フランコ・ネロ
マリツァ・ペトロヴィッチ:バーバラ・バック
ウィーヴァー軍曹:カール・ウェザース
ドラザック大尉:リチャード・キール
ペトロヴィッチ少佐:アラン・バデル
シュローダー少佐:マイケル・バーン
ジェンセン司令官:フィリップ・レイサム
ダグ・レイノルズ中尉:アンガス・マッキネス

イギリス 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ/コロンビア・ピクチャーズ(イギリス)
AIP(北米)
1978年製作 118分/125分(修復版)
公開
イギリス:1978年11月17日
北米:1978年12月8日
日本:1979年2月10日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $7,100,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1943年、第二次大戦下、イングランド
ナバロン島に設置されたドイツ軍の巨砲破壊作戦に成功したキース・マロリー少佐(ロバート・ショウ)とジョン・アンソニー・ミラー(エドワード・フォックス)は久しぶりに再会し、ジェンセン司令官(フィリップ・レイサム)に呼ばれる。

マロリーとミラーは、ユーゴスラビアパルチザンとして行動しているドイツのスパイ、ニコライ(フランコ・ネロ)殺害を命ぜられる。

ジェンセンは、秘密作戦の破壊部隊”フォース10”のアメリカ陸軍バーンズビー中佐(ハリソン・フォード)に、科学者で爆薬の専門家でもある曹長に昇進させたミラーとマロリーを同行させるよう指示する。

バーンズビーは指揮官として、部外者の二人を加えることに反対しるが、ジェンセンの考えは変わらなかった。

その夜、秘密作戦を成功させるため誰にも知られないように飛行場のフェンスを破って侵入しようとしたバーンズビーらは、通りがかったMPに見つかってしまう。

バーンズビーらはMPを叩きのめし、連行されていたウィーヴァー軍曹(カール・ウェザース)は彼らに感謝する。

しかしウィーヴァーは、飛び立つ輸送機に飛び乗ってしまう。

暫くすると敵機が現れて攻撃を受け、機体は損傷して犠牲者も出し、バーンズビーは隊員に脱出を命ずる。

輸送機は撃墜され、バーンズビーらはパラシュートで降下するが、ミラーは大木に引っかかってしまう。

ドイツ兵は輸送機墜落で付近を捜査し始め、一人の兵士がミラーを見つけるが、ウィーヴァーがそれを刺殺する。

バーンズビーは仕方なくウィーヴァーを部隊に入れ、山岳地帯を前進する。

その後、部隊は巨漢のドラザック大尉(リチャード・キール)率いるパルチザンと合流する。

ドラザックはバーンズビーらに挨拶するが、黒人のウィーヴァーを侮辱する。

ウィーヴァーはナイフを手にしたドラザックを叩きのめし、同志マリツァ・ペトロヴィッチ(バーバラ・バック)がそれを制止する。

ドラザックに謝罪されたウィーヴァーは、彼にナイフを返す。

居住地に案内されたバーンズビーらだったが、現れたドイツ兵に銃を向けられ、ドラザックは自分達がパルチザンではなく、ドイツ軍に協力するチェトニックだと知らせる。

マロリーは、ドイツ軍指揮官シュローダー少佐(マイケル・バーン)に、自分達が逃亡兵で新薬のペニシリンを盗み民間人に売ろうとしていたという芝居をする。

ミラーが持参した鞄にそれが入っていると伝えたマロリーだったが、彼らは拘束されてしまう。

開ければ汚染されると言うミラーの言葉を一応信じたシュローダーは、それが戦後、大金になると考えていることを情婦であったマリツァに語る。

翌朝、情報部の連絡で逃亡兵についてを確認したシュローダーは、銃殺されるマロリーとバーンズビーをオフィスに呼ぶ。

シュローダーは、鞄の中身が薪だったために、埋めたと言うマロリーとバーンズビーにそれを掘り起こすよう命ずる。

マリツァと兵士と共に山に向かったマロリーとバーンズビーは、適当な場所を掘り始める。

兵士を引き付けた二人は彼らを倒そうとするが、マリツァが発砲して兵士を殺す。

マリツァは詳しい事情を話さないまま、二人に武器を渡して同志ペトロヴィッチ少佐(アラン・バデル)の元に向かうよう指示する。

疑われるため顔を殴るようマリツァに言われた二人は、彼女を殴りその場を離れる。

追ってきたチェトニック二人を殺した二人は、レスコヴァー大尉と名を変えていたニコライが指揮するパルチザンに遭遇して拘束され、ペトロヴィッチの元に連行される。

マロリーは、レスコヴァーが自分達が殺す相手ニコライだということをバーンズビーに伝える。

アジトの洞窟に連れて行かれた二人は、ペトロヴィッチから逃亡してきたことを聞かれる。

ドイツ兵が追ってこないことを不思議に思うレスコバーだったが、バーンズビーはチェトニックの二人は殺したことを伝える。

ペトロヴィッチは、その二人はチェトニックの情報を手に入れるための味方のスパイだったことを知らせる。

”フォース10”の指揮官として自分達の任務を司令部に確認するよう要請したバーンズビーだったが、スパイであるレスコヴァーを殺すために来たというマロリーの言葉も含め、ペトロヴィッチは二人を信用しようとしない。

ペトロヴィッチは、確かに存在したニコライというスパイを既に始末してロンドンに伝えたと答える。

バーンズビーはレスコヴァーに謝罪し、マリツァがペトロヴィッチの娘だということを知らされる。

レスコヴァーは、谷間に架かる鉄橋で敵を食い止めるのが目的だということをマロリーとバーンズビーに話し、爆破が不可能だと伝える。

バーンズビーは、援軍があれば橋の爆破は可能だと提案するがペトロヴィッはそれを聞き入れようとしない。

マロリーは、ミラーがいれば爆破できると断言し、彼を救い出だす許可を得る。

チェトニックに扮したレスコバーと共に居住地に戻ったマロリーとバーンズビーは、シュローダーらに尋問されていたミラー、ウィーヴァー、ダグ・レイノルズ中尉(アンガス・マッキネス)を救い出だす。

隙を見て銃を奪ったドイツ兵に襲いかかったレイノルズは撃たれ、バーンズビーが兵士を射殺する。

バーンズビーらは気づかれるものの現れた兵士を倒し、死んだシュローダーを車に乗せてその場を脱出しようとする。

その頃、マリツァが裏切ったことを知ったドラザックは、彼女を痛めつけてミラーらの拘束場所に向かい襲われたことを知る。

バーンズビーらは意識を失ったマリツァを運び出し、死んだシュローダーを利用してその場を脱出する。

その後、自分を対等に扱わず目的も知らないことでウィーヴァーが不満をぶつけ、橋の爆破などを話したマロリーとバーンズビーは彼を納得させる。

チェトニックの追跡をミラーが爆薬で防ぎ、目的地に向かった彼は橋を観察する。

ミラーは、橋の爆破が不可能に近いことをバーンズビーに伝える。

それに納得できないバーンズビーだったが、マロリーは上流のダムを破壊して大量の濁流で橋を崩壊させる方法を提案する。

ミラーはダムなら簡単に爆破できると断言し、マロリーらはその夜、投下される爆破用資材を待つ。

ところが、マリツァは敵に連絡するレスコヴァーに気づく。

マリツァは、近づく敵機のことを知らせようとするがレスコヴァーに撃たれ、その場は空中から攻撃を受ける。

マリツァの死体を運んだレスコヴァーはペトロヴィッチの元に向かい、マロリーとバーンズビーらを前にして連合軍の作戦を非難する。

敵の資材を使えば爆破は可能だというミラーの意見で、マロリーとバーンズビーらは、ドイツ語が話せるレスコヴァーを加えて行動を開始する。

敵のトラックを奪いドイツ兵に扮したマロリーらは、武器庫に向かい対戦車用円盤地雷を持ち出す。

マロリー、ミラー、レスコヴァーは、バーンズビーのトラックが見当たらないため一旦、貨物列車に隠れる。

現れたバーンズビーはマロリーらがいないことで焦り、兵士にトラックを動かすよう指示されてしまう。

車両を降りたレスコヴァーは、近づいて来た兵士にイギリスのコマンド部隊の存在を知らせ、自分がドイツ軍特殊部隊のインガースレーベン大佐だということを伝える。

部隊を待機させるよう兵士に指示したインガースレーベンは、バーンズビーらが現れたため車両を降りる。

再び現れた兵士に近づいたインガースレーベンは、部隊を呼ぶよう指示して車両の入り口の鍵を外から閉める。

ところが列車が動き出してしまい、偵察に行っていたチェトニックの一人が銃を奪って部隊に発砲する。

インガースレーベンは車両に戻り、マロリーらに仲間が突然、発砲したと伝える。

バーンズビーは、兵士が伍長(インガースレーベン)に敬礼したことを不審に思い、マロリーと共にインガースレーベンを疑う。

マロリーは、ナバロンで暗号名ニコライ(インガースレーベン)たが一度裏切っていることを伝え、バーンズビーは彼を射殺する。

列車から飛び降りたマロリーらはダムに向かい、その場を守る敵を混乱させた隙に爆薬を仕掛けようとする。

マロリーとバーンズビーはダムに侵入し、ミラーと行動を共にしていたウィーヴァーは、偵察中のドラザックに見つかる。

二人は格闘となり、ウィーヴァーは傷つきながらドラザックを倒す。

夜が明けて、ドイツ軍部隊は移動を開始し橋に向かう。

予定時間が過ぎたことを知ったマロリーとバーンズビーは、爆薬をセットし逃げられないことを覚悟して爆破する。

ダムは破壊されず、ドイツ軍は谷を隔てたパルチザンに向けて攻撃を開始する。

自分達が無事だったことで爆破に失敗したことに気づいたマロリーとバーンズビーは、ミラーのことを非難しながらその場から逃れる。

山腹でダムを監視していたミラーは、爆破しない状況に苛立つウィーヴァーを落ち着かせる。

限られた爆薬でできることはやったという冷静なミラーは、後は待つだけだと答える。

暫くして壁に亀裂が入り、警報が鳴り響きダムは決壊する。

マロリーとバーンズビーは脱出し、ウィーヴァーは喜びミラーに抱き付く。

その後、ドイツ軍は橋を渡り始めるが、大量の土砂が橋に襲いかかる。

ドイツ兵は退避して橋は崩れ落ち、ペトロヴィッチはその様子を確認する。

バーンズビーと共にミラーとウィーヴァーの元に戻ったマロリーは、自分達が敵陣にいることを仲間に伝え、帰還する方法を考える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1943年、第二次大戦下。
ナバロン島のドイツ軍の巨砲破壊作戦に成功したキース・マロリー少佐と爆破の専門家ミラーは、ユーゴスラビアパルチザンとして行動しているドイツのスパイ、ニコライ殺害を命ぜられる。
秘密作戦部隊”フォース10”の指揮官バーンズビーらと共に現地に向かったマロリーらは、ドイツに協力するドラザック大尉率いるチェトニックに捕えられてしまう。
パルチザンのスパイだったマリツァに助けられたマロリーとバーンズビーは、パルチザンの指揮官ペトロヴィッチ少佐の元に向かう。
ペトロヴィッチ少佐の部下レスコヴァー(ニコライ)のスパイ疑惑が晴れたマロリーとバーンズビーは、爆破不可能だという敵の通路となる鉄橋破壊のため、ミラーらを救出しようとするのだが・・・。
__________

続編ではあるが、戦争アクションをサスペンス・タッチで描いた秀作「ナバロンの要塞」(1961)と比べるのは酷というのがまず第一の感想。

前作に引き続き、登山家でもあるマロリー少佐とミラー伍長(曹長に昇進)、そしてジェンセン司令官だけが登場する、話しとして前作戦のナバロンの巨砲破壊が語られる内容は興味深い。
魅力的な配役ではあるものの、その役柄が前作に比べて個性に欠ける感じで、ユーモアのセンスも中途半端であり、スリルや迫力、そして盛り上がりも今一歩というところだろうか。

ガイ・ハミルトンの演出もやや単調で、クライマックスのミニチュアを駆使した特撮も新鮮味がなく、山中の攻防戦にスケール感もない。

公開当時は、名作の続編であり、話題作で活躍していた多くのスター競演が評判になったが、期待外れだったことしか記憶にない。

しかし、遺作ではないが、公開を待たずに他界したロバート・ショウの味のある演技、その後に大スターとなる若々しいハリソン・フォードの活躍など見所は多い。

爆破の専門家を飄々と演ずるエドワード・フォックスドイツのスパイ、フランコ・ネロパルチザンの女戦士バーバラ・バック、彼女とは前年の「007/私を愛したスパイ」(1977)で共演した、ドイツに協力するチェトニックの巨漢リチャード・キール、部隊に加わる軍曹カール・ウェザースパルチザンの指揮官アラン・バデルドイツ軍指揮官マイケル・バーン、作戦司令官フィリップ・レイサム、部隊員アンガス・マッキネスなどが共演している。


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