フォレスト・ガンプ Forrest Gump (1994) 4.94/5 (34)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
5star

1986年に発表された、ウィンストン・グルーム同名小説を基に製作された作品。
知恵遅れではあるが、純真さと本能に任せた行動で、神懸り的な成功を収める青年の半生を、歴史的事件や実在の人物を登場させながらユーモアを交えて描く、監督ロバート・ゼメキス、主演トム・ハンクスサリー・フィールドロビン・ライトゲイリー・シニーズミケルティ・ウィリアムソンハーレイ・ジョエル・オスメント共演による心温まるヒューマン・ドラマの傑作。


ドラマ(ヒューマン)

トム・ハンクス / Tom Hanks 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ゼメキス
製作
ウェンディ・フィネルマン

スティーヴ・ティッシュ
スティーヴ・スターキー
原作:ウィンストン・グルームForrest Gump
脚本:エリック・ロス

撮影:ドン・バージェス
編集:アーサー・シュミット
美術・装置
リック・カーター

ナンシー・ヘイ
音楽:アラン・シルヴェストリ

出演
フォレスト・ガンプ:トム・ハンクス

ミセス・ガンプ:サリー・フィールド
ジェニー・カラン・ガンプ:ロビン・ライト
ダン・テイラー:ゲイリー・シニーズ
ベンジャミン・バフォード”ババ”ブルー:ミケルティ・ウィリアムソン
フォレスト・ガンプJr.:ハーレイ・ジョエル・オスメント

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1994年製作 142分
公開
北米:1994年7月6日
日本:1995年2月18日
製作費 $55,000,000
北米興行収入 $329,691,196
世界 $673,800,000


アカデミー賞 ■
第67回アカデミー賞
・受賞
作品・監督
主演男優(トム・ハンクス)
脚色・編集・視覚効果賞
・ノミネート
助演男優(ゲイリー・シニーズ)
撮影・美術・音響編集
メイクアップ・録音・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ジョージア州、サヴァナ
バスを待っていたフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)は、空から舞い降りて足元に落ちた羽を拾い、母が読んでくれた絵本(Curious George)に挟む。

そしてフォレストは、居合わせた人々に自分の歩んできた過去を話して聞かせる。
__________

アラバマ州グリーンボウ郡に住むフォレストは、足に矯正器具をつけた知恵遅れの少年だった。

母(サリー・フィールド)と二人暮しのフォレストは、養護学校ではなく普通の学校に通わされる。

フォレストの家には空き部屋があり、母は部屋を貸して収入を得ていたので、いつも家の中は旅人などで賑やかだった。

学校に通うようになったフォレストは、スクールバスで席を譲ってくれたジェニー・カランと仲良くなる。

ある日、子供達に石を投げつけられたフォレストは、懸命に走り逃げ出すと、風のように走ることができて、それ以来どこへ行くにも走り続けた。

ジェニーは、父親から虐待を受けていたために家を嫌い、やがて、祖母に引き取られた彼女は、フォレストの家の近所に越して来る。

二人は高校生になってもいつも一緒だったが、ある日のこと、フォレストは同級生にいじめられ、いつものように走って逃げ出した。

フォレストのその走りが、フットボールのコーチの目に留まり、彼はチームに入ることになる。

やがて、フォレストはフットボールの奨学生でアラバマ大学に入学し、俊足の彼は試合で大活躍する。

フォレストは、女子大に進学したジェニー(ロビン・ライト)とは離れ離れになっていた。

どこまでもひたすら走り続けるフォレストは、フットボールのオールアメリカンにも選ばれる。

そして、ホワイトハウスに招待されたフォレストは、ケネディ大統領に会うこともできた。

その後、フォレストは大学を無事卒業し、軍隊を志願して訓練に向かう。

その途中フォレストは、エビ漁のことばかり考えている志願兵ベンジャミン”ババ”ブルー(ミケルティ・ウィリアムソン)に出会う。

フォレストは、なぜか軍隊が性に合い苦にならずにいたが、ある日、雑誌プレイボーイに掲載されたジェニーの写真を見つける。

大学のセーターを着て写真を撮られたために、ジェニーは女子大を退学させられて、ストリップ劇場の歌手となっていた。

それを知ったフォレストは、ジェニーが歌手になりたがっていたため、夢が叶ったと思い込み、客にからかわれる彼女を助ける。

ジェニーは、自分に干渉し過ぎると言ってフォレストの行動を非難する。

しかし、フォレストはジェニーに愛を告げて、それを受け入れられない彼女と別れ、ベトナムに派兵される。

戦地に着いたフォレストとババは、ダン・テイラー中尉(ゲイリー・シニーズ)率いる小隊に配属される。

雨季を体験して数ヶ月が経った頃、フォレストの部隊は行軍中に敵の攻撃に遭う。

フォレストは、ダン中尉の命令で撤退して走り始め、はぐれたババを捜しながら次々と仲間を助けていく。

負傷したダン中尉も助けたフォレストは、彼の制止を振り切り再び前線に戻る。

フォレストは、瀕死のババを見つけて救い出すのだが、彼は、フォレストの腕の中で息絶えてしまう。

臀部を撃たれたフォレストは入院するが、隣のベッドには両足を失ったダン中尉が横たわっていた。

フォレストは、病院で教わったピンポンの才能を発揮するものの、ダンは自分を助けたフォレストに怒りをぶちまける。

その後、ダンは突然帰国してしまい、フォレストも名誉勲章授与が決まり帰国することになる。

ワシントンD.C.
帰国したフォレストは、ジョンソン大統領から勲章を授与され、反戦運動に沸く集会に参加させられてしまう。

リンカーン記念館を背にしたステージに上げられてしまったフォレストは演説を始めるが、軍の妨害に遭い、その言葉が聴衆には伝わらない。

しかし、マイクが復旧して自分の名を告げたフォレストは、目の前のリフレクティング・プールから、ジェニーが現れたことに気づく。

ジェニーと再会したフォレストは、彼女と同棲している学生指導者を紹介される。

しかし、フォレストはジェニーがその指導者に殴られたのを見て激怒し、騒ぎを起こして追い出されてしまう。

フォレストとジェニーは一晩語り明かすが、ジェニーは結局、仲間達と旅立ってしまう。

やがてフォレストは、ピンポンのアメリカ代表選手になり、歴史的な中国への遠征チームの一員となる。

帰国後、有名人になったフォレストは、テレビのトークショーでジョン・レノンと共演したりもする。

そんな時、ダンがフォレストの前に姿を現すが、車椅子生活の彼は相変わらず心を閉ざしていた。

1972年の年が明け、女をアパートに連れ込んだダンだったが、女達がフォレストのことを軽蔑したため彼は激怒してしまう。

フォレストは、ピンポンの代表選手として再びホワイトハウスに招かれ、ニクソン大統領から表彰を受ける。

大統領に宿泊先を聞かれたフォレストは、彼から新築の高級ホテルを紹介される。

1972年6月17日。
その夜フォレストは、ホテルから、向かいの民主党本部が入っているウォーターゲートビルの、不審な明かりを目撃し、警備員に通報するのだが、結局、それがニクソン大統領の辞任に発展する大事件になる。

そしてフォレストは除隊になり、アラバマの母の元に帰るが、母は有名人になったフォレストを利用してビジネスを展開し、大金を手にしていた。

フォレストはババの家を訪ね、彼との約束どおり船を買いエビ漁を始めるが、エビは全く獲れなかった。

その頃、音信不通のジェニーは、ドラッグに溺れて苦しんでいたが、フォレストは彼女を想い、船に”ジェニー”という名前を付ける。

その後、フォレストが船長になったら、船員になると約束していたダンが現れ、エビ漁を一緒にすることになる。

しかし、相変わらずエビは全く獲れず、二人は神頼みのために教会に通ったりもする。

そして、ハリケーンに襲われた港は大被害に遭い、フォレストとダンの船だけが被害を免れる。

その後は大漁が続き、二人はエビ漁を独占して大金を稼ぎ、会社を作り大成功する。

そして、ダンはようやく心を開き、ガンプに感謝する。

フォレストは、母の病気を知り実家に急行するが、数日後に彼女は癌で亡くなる。

フォレストは、会社をダンに任せて故郷で静かに暮らし、教会や病院に大金を寄付し、約束通りババの家族にも彼の取り分を渡した。

そして、心も体もぼろぼろになったジェニーも、故郷に戻りフォレストと暮らし、やがて彼はジェニーに求婚する。

しかし、フォレストと一夜を共にしたジェニーは、姿を消してしまう。

失意のフォレストは、ジェニーからもらったシューズを履き、理由もなしにひたすら走り始める。

アメリカ横断を繰り返すフォレストは、全米中の話題になり、彼に賛同した者が共に走り始める。

そして、フォレストは3年2ヶ月14日と16時間走り続けて、突然、走るのを止めてアラバマに帰る。

その後、フォレストはジェニーからの手紙を受け取り、サヴァナの彼女に会いに行く。

ジェニーと再会したフォレストは、彼女から今までのことを謝罪され、自分との子供フォレスト(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と暮らしていることを知らされる。

フォレストは動揺し、子供が正常かを確認して安堵の表情を浮かべる。

しかし、ジェニーは重病だということををフォレストに告げて、彼は、二人をアラバマに連れ帰ることになる。

ジェニーはフォレストに求婚し、その後二人は、義足を付けたダンも出席した結婚式を挙げる。

そして、ジェニーは、フォレストに見守られながら息を引き取り、二人の想い出の木の下に埋葬される。

フォレストは、息子を立派に育てていることを、ジェニーの墓前に報告する。

やがてフォレストは、学校に通い始める息子を見送ろうとしていたした際に、バッグの中の絵本(Curious George)を見つけ、それから、挟んであった羽が落ちる。

スクールバスが到着し、息子を見送ったフォレストはその場にたたずむ。

そして、絵本から落ちた羽が、役目を終えたかのように、フォレストの足元から大空に舞い上がっていく。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
知恵遅れで身体障害もある少年フォレスト・ガンプは、母親の愛に見守られ、純真な心を失わずに、唯一の友人で、孤独な少女ジェニーを想いながら成長していく。
そんなフォレストが、命ぜられることを真っ正直に行動に移すことにより、周囲や社会に影響を与えていく。
戦死した戦友ババや傷ついた上官ダン、そして、母親のために行動するフォレストの心には、いつも忘れられない人ジェニーがいた。
青春時代には、生きる世界が違うフォレストを避けていたジェニーは、彼の愛を受け入れることを拒んだのだが、乱れた自分の人生を救おうとしてくれのは彼だった。
やがて難病のジェニーはフォレストを呼び寄せ、二人の間に生まれた、息子の存在を知らせるのだが・・・。
__________

第67回アカデミー賞では、作品賞以下13部門にノミネートされ、作品、監督さらに、トム・ハンクスの2年連続の主演賞など6部門を受賞した。
・受賞
作品・監督
主演男優(トム・ハンクス)
脚色・編集・視覚効果賞
・ノミネート
助演男優(ゲイリー・シニーズ)
撮影・美術・音響編集
メイクアップ・録音・作曲賞

北米だけでなんと約3億3000万ドルの興行収入を上げ、全世界では約6億7400万ドルの大ヒットとなった。

主人公フォレストにとっては大真面目な行動が、周囲には奇異に思えてしまい、しかしその純真さが人の心を捉えていく。
その過程で起きる出来事や、フォレストの言動が実にユーモラスに描かれ、全体的にはシリアスなドラマだが、ロバート・ゼメキス作品らしいコメディの要素も十分に生かされた作品になっている。

また、彼の作品で多用される視覚効果が話題になった作品で、歴史上の人物、特にアメリカの歴代大統領や重大事件、ジョン・レノンと主人公が共演する場面などの出来栄えは絶賛された。

ロバート・ゼメキス作品の殆どを担当するアラン・シルヴェストリの、清らかで美しいテーマ曲が実に心地よい。

前年の「フィラデルフィア」(1993)に続き、2年連続でアカデミー主演賞に輝いたトム・ハンクスは、スペンサー・トレーシー以来実に57年振りの快挙となり、前作に続いた名演で、ついにコメディ俳優から脱皮し、ハリウッドのトップスターとなった。

ラストで見せる、それまでの人生の満足感か、それとも妻をなくした悲しみと将来の不安か・・・。
どちらとも取れる、呆然と街道を見つめる彼の表情が印象的だ。

トム・ハンクスとは、実際には10歳しか歳が離れていない、確り者の主人公の母親を演ずるサリー・フィールド、主人公と違い時代の流れに翻弄され幸せを掴めず、結局はフォレストの元に戻り亡くなるロビン・ライト、軍人としての生活を奪われ心を閉ざすが、フォレストの純真さに触れて人生を取り戻すゲイリー・シニーズ、エビ漁に夢を託しながら戦場で命を落とすミケルティ・ウィリアムソン、そして、まだ6歳のハーレイ・ジョエル・オスメントがフォレストJr.として出演している。


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