四人の復讐 Four Men and a Prayer (1938) 3/5 (20)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

ジョン・フォードが、イギリス他、世界各地を舞台に描くサスペンスの秀作。
主演ロレッタ・ヤングリチャード・グリーンジョージ・サンダースデヴィッド・ニーヴン他共演。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ジョン・フォード / John Ford 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ジョン・フォード
製作:ケネス・マッゴーワン
原作:デヴィッド・ガース
脚本
リチャード・シャーマン
ソニア・レヴィン
ウォルター・フェリス
ウィリアム・フォークナー
撮影:アーネスト・パーマー
編集:ルイス・R・ レフラー
音楽:ルイス・シルヴァース

出演
リン・チェリントン:ロレッタ・ヤング
ジェフリー・リー:リチャード・グリーン
ワイアット・リー:ジョージ・サンダース
クリストファー・リー:デヴィッド・ニーヴン
ローリング・リー大佐:C・オーブリー・スミス
トーレス将軍:J・エドワード・ブロムバーグ
ロドニー・リー:ウィリアム・ヘンリー
アドルフォ・アルトゥーロ・セバスチャーニ将軍:ジョン・キャラダイン
ファノイ:アラン・ヘイル
ダグラス・ラブランド大尉:レジナルド・デニー
マルケーヒー:バリー・フィッツジェラルド
マーティン・チェリントン:バートン・チャーチル

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1938年製作 85分
公開 北米:1938年4月29日
日本:1939年6月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

インド、”ジェリシュトビ旅団司令部”。
イギリス陸軍のローリング・リー大佐(C・オーブリー・スミス)は、彼の移動命令により部隊が損害をうけたという理由で、軍法会議にかけられる。

その結果、大佐は不名誉除隊となり、帰国することを息子達に知らせる。

長男で弁護士のワイアット(ジョージ・サンダース)、アメリカ在住の大使館員の次男ジェフリー(リチャード・グリーン)、空軍将校の三男クリストファー(デヴィッド・ニーヴン)、学生の四男ロドニー(ウィリアム・ヘンリー)は、実家である”セント・ジョン・カム・レイ・リー”屋敷に戻り、父の潔白を証明するため団結することを誓う。

そこにローリングが戻り、反乱軍に武器など売りさばく黒幕がいるはずだということを息子達に知らせる。

食事後に、親子の頭脳を結集して対策を考えることにしていたローリングだったが、何者かに射殺されてしまう。

その後、ローリングの死は、検視官により軍法会議の処分を受けた結果の拳銃自殺と断定される。

ワイアットは兄弟の意見をまとめ、亡くなった母に、父の汚名を晴らす誓いを立てる。

その後、ジェフリーの恋人リン・チェリントン(ロレッタ・ヤング)がアメリカから到着し屋敷を訪れる。

ジェフリーは、父親が殺されたことをリンに伝え、翌日に会う約束をして別れる。

父ローリングの友人が、手助けしてくれることになりジェフリーは喜ぶが、屋敷に着いた車の中で彼は殺されていた。

翌日、ジェフリーはアルゼンチンブエノスアイレスに行くことになり、リンもそれを追うことにする。

インド、ジェリシュトビ。
ワイアットとロドニーは、父ローリングに酒を飲ましたバーテンなどについて、父の部下だったマルケーヒー(バリー・フィッツジェラルド)から情報を得る。

その後、マルケーヒーは襲われてしまい、乱闘になり、銃弾を浴びながらもワイアットらに助けられ、その場を逃れる。

ブエノスアイレス
クリストファーと合流したジェフリーは、彼が美しい女性に出会ったことを知らされる。

ジェフリーは、会うことになっていたトーレス将軍(J・エドワード・ブロムバーグ)、ファノイ(アラン・ヘイル)やダグラス・ラブランド大尉(レジナルド・デニー)らを、クリストファーに紹介されるのだが、なんと、その場にリンが同席していた。

驚いたジェフリーはリンに関わるなと警告するのだが、彼女はそれを聞き入れるような女性ではなかった。

インド
ワイアットとマルケーヒー、そしてロドニーは、バーテンが持っていた銃が、反乱軍が使っていた物と同じだということを知り、南米とのつながりを突き止める。

それを知らされたジェフリーとクリストファーは、リンの口添えで、ファノイらとの川を下るクルーズに同行することになる。

リンがラブランドと親密なのを見たジェフリーは、再び彼女に警告する。

しかし、リンは気分を害してしまい、ジェフリーに罵声を浴びせ、2人は仲違いしてしまう。

マルランダ王国。
武器商人達の陰謀で内乱が起きていたその地に、トーレスとファノイは上陸し、リンも興味を持ちラブランドとそれに続く。

抑圧されている人々に武器を提供していたトーレスは、その場に現れたリンに革命軍の勇者を紹介する。

そこに、アドルフォ・アルトゥーロ・セバスチャーニ将軍(ジョン・キャラダイン)が現れ、トーレスは、彼をリンとラブランドに紹介する。

バスチャーニは、式典だと言ってトーレスを連れ出し、銃殺刑にする。

その後、反乱軍が銃を持ち攻撃を仕掛けようとするが、彼らが手に入れた銃は偽者で、皆殺しにされてしまう。

船に戻ったリンは、ジェフリーが、情報収集のためにわざと逮捕されたことを知り、ラブランドの助力で彼を釈放させる。

リンとジェフリーは、互いに謝罪してわだかまりを消す。

クリストファーは拾った拳銃が、インドの物と同じだと気づき、父の部下だったラブランドを、ジェフリーと共に追及する。

軍法会議で証言もしたラブランドが、その件でジェフリーらに偽証したことを話始めようとするが、彼は何者かに射殺されてしまう。

船に戻ったジェフリーとクリストファーは、ファノイが犯人であることを追求しきれなかった。

ファノイに呼ばれたリンは、父親が武器会社の社長だと知らされて驚いてしまう。

翌日、船を降りたジェフリーとクリストファーは、リンが何も言わずに旅立ってしまたことを知る。

インドのワイアットからの連絡で、銃は例の武器会社が製造したものだと分かる。

ジェフリーは、その会社の社長の名がマーティン・チェリントン(バートン・チャーチル)で、エジプトアレキサンドリアにいるとの情報も得る。

クリストファーは、リンが屋敷に来た日に父親の親友が殺され、この地にはジェフリーより先に着いていたことなどで、彼女を疑い始める。

アレキサンドリア
父チェリントンに会ったリンは、彼の売った武器で南米で人々が殺されていると非難する。

チェリントンは、ビジネスマンの立場でリンにその正当性を解き、それに納得しない彼女は、父と戦う決心を伝える。

ジェフリーとクリストファーは、現地でワイアットとロドニーに合流し、兄弟は再会を喜ぶ。

リンも彼らを迎えるが、ジェフリーは、彼女の父で武器会社の社長であるチェリントンのことで気分を害していた。

その後、ワイアットとロドニーには歓迎されたリンは、ジェフリーとクリストファーには嫌味を言って、彼らを父チェリントンの元に案内する。

チェリントンは、リー大佐の死と、その後の事件についてリンから説明を受けるが、経営には関わっていないということで、武器会社からてを引くと言い出す。

兄弟4人はその経営者を知りたがり、チェリントンはファノイだと知らせる。

シンガポールに向かうファノイを兄弟は追い、ジェフリーはリンに感謝する。

ファノイの船に侵入した4人は彼を取り押さえ、告白文にサインさせる。

ロンドン
兄弟は、国王から、父ローリングの名誉回復と勲章を授与され、待ち構えていたリンと共に屋敷に向かう。


解説 評価 感想 ■

デヴィッド・ガースの小説を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

イギリス陸軍インド駐留部隊の大佐ローリングは、彼の命令で損害を出した疑いを追求され、名誉除隊で帰国することになる。
納得のいかない大佐は、4人の息子達を屋敷に戻し、反乱軍に武器を売りさばいた黒幕を突き止めるために対策を考えようとする。
しかし、大佐は何者かに殺されてしまい、兄弟は自殺と断定された父親の名誉を回復させるため、真相の解明を誓う。
長男ワイアットと四男ロドニーはインドに向い、三男クリストファーの向かったブエノスアイレスに向けて、次男ジェフリーも旅立つ。
ジェフリーの恋人リンも彼を追い飛行機で先回りして、兄弟が会おうとしていた手掛かりを握るトーレス将軍、ファノイ、ラブランドらに接触する。
そこでジェフリーらは、銃器を売りさばく武器会社の存在を知り、父親が殺されたインドの事件との接点を見つけるのだが・・・。
__________

めまぐるしい展開のサスペンス作品で、後のジョン・フォードしか知らない方にとっては、新鮮に思えるかもしれない。

主人公の兄弟の母国がイギリスということで、フォードが監督していると知らなければ、彼の作品とは思えない雰囲気もある。

しかし、苦難に立ち向かう兄弟の父への思いや家族愛、気の強いヒロインの登場などは、その後のフォード作品への布石とも思える場面も多々ある。

もちろん、フォード作品の常連のジョン・キャラダインバリー・フィッツジェラルドバートン・チャーチルC・オーブリー・スミスなどの出演はファンには嬉しい。

また、その後、ハリウッドで実力派として頭角を現す、ジョージ・サンダースデヴィッド・ニーヴン他、若いリチャード・グリーンなどの溌剌とした演技も見ものだ。

主演はヒロインのロレッタ・ヤングであり、4人の兄弟は役割が分散され、勝気で美しい彼女が画面に登場すると、突然、華やかな雰囲気になる。

撮影当時19歳とは思えない、落ち着いた雰囲気の次男のリチャード・グリーン、兄弟のまとめ役長男のジョージ・サンダース、プレイボーイの三男デヴィッド・ニーヴン、その父親で、当時、既に75歳だったC・オーブリー・スミス、学生の四男ウィリアム・ヘンリー、革命家の将軍J・エドワード・ブロムバーグ、政府軍の将軍役ジョン・キャラダイン、武器会社の黒幕アラン・ヘイル、大佐の元部下でレジナルド・デニー、ヒロインの父親バートン・チャーチル、そして大佐の従卒バリー・フィッツジェラルドなど、今観ると、その豪華キャストには驚くばかりだ。


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