フロム・ヘル From Hell (2001) 2/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

19世紀末にロンドンで起きた、連続猟奇殺人”切り裂きジャック”事件を題材にした、アラン・ムーアエディ・キャンベルによる1991-96年のグラフィック・ノベルと1999年に原作本として発表された著書を基に製作された作品。
監督アルバート/アレン・ヒューズ兄弟、主演ジョニー・デップヘザー・グラハムイアン・ホルムロビー・コルトレーン他共演のスリラー。


スリラー/ホラー

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スタッフ キャスト ■

監督
アルバート・ヒューズ
アレン・ヒューズ

製作総指揮
アルバート・ヒューズ
アレン・ヒューズ

トーマス・M・ハメル
エイミー・ロビンソン
製作
ジェーン・ハムシャー

ドン・マーフィ
原作
アラン・ムーア

エディ・キャンベル
脚本
テリー・ヘイズ

ラファエル・イグレシアス
撮影:ピーター・デミング
編集
ダン・リーベンタル

ジョージ・ボワーズ
音楽:トレヴァー・ジョーンズ

出演
フレデリック・アバーライン警部:ジョニー・デップ

メアリ・ジェーン・ケリーヘザー・グラハム
ウィリアム・ガル卿:イアン・ホルム
ピーター・ゴットレイ巡査部長:ロビー・コルトレーン
チャールズ・ウォーレン卿:イアン・リチャードソン
ネトリー:ジェイソン・フレミング
アニー・チャップマンカトリン・カートリッジ
リズ・ストライドスーザン・リンチ
ケイト・エドウズレスリー・シャープ
アン・クルック:ジョアンナ・ペイジ
ベン・キドニー:テレンス・ハーヴェイ
ハーシャム卿:ピーター・アイア
フェラル医師:ポール・リース
ポリー・ニコルズアナベラ・アプション
マーサ・タブラムサマンサ・スパイロ
アルバート・ヴィクターマーク・デクスター
ロバート・ドラッジ検視官:イアン・マクニース
ヴィクトリア・アバーライン:ソフィア・マイルズ
ウィザーズ巡査:ダニー・ミッドウィンター
マックイーン:デヴィッド・スコフィールド
エイダ:エステル・スコルニク
ボルト巡査:ニコラス・マゴーヒー

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

2001年製作 122分
公開
北米:2001年10月19日
日本:2002年1月19日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $31,598,308
世界 $74,558,115


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1888年、ロンドンホワイトチャペル地区
娼婦メアリ・ジェーン・ケリー(ヘザー・グラハム)の仲間のマーサ・タブラム(サマンサ・スパイロ)が、路地で切り裂かれ惨殺される。

メアリら娼婦は、ギャングのマックイーン(デヴィッド・スコフィールド)からショバ代を払うよう強要されていたが、元娼婦アン・クルーク(ジョアンナ・ペイジ)から、裕福な彼女の夫”アルバート”(マーク・デクスター)が、金を工面してくれると言われる。

2年前に妻子を亡くし、それをアヘンで忘れようとする警部フレデリック・アバーライン(ジョニー・デップ)は、アヘン窟にいたところを巡査部長ピーター・ゴットレイ(ロビー・コルトレーン)が見つける。

幻覚から覚めたアバーラインは、ゴットレイと共に遺体安置所に向かい、娼婦の惨たらしい遺体を見せられる。

ある日、アンは何者かに連れ去られ、精神錯乱患者として、王立病院の外科医ウィリアム・ガル卿(イアン・ホルム)が見守る中、フェラル医師(ポール・リース)による”ロボトミー”の処置をされる。

金策に困ったメアリら売春婦は、一人でも多くの客をとるしか方法がなかった。

そして、臓器を持ち去られた次の犠牲者ポリー・ニコルズ(アナベラ・アプション)が出たために、その報告を受けたアバーラインは、その状況証拠から、犯人が解剖学に詳しい裕福な者だと推測する。

総監チャールズ・ウォーレン卿(イアン・リチャードソン)は、アバーラインの意見を無視し、とにかく早期に犯人を捕らえるよう指示を出し、人々の間ではユダヤ人が犯人ではないかという噂が流れる。

ポリーの葬儀でメアリに会ったアバーラインは、捜査への協力を要請するものの、彼女に無能呼ばわりされてしまう。

数日後、娼婦アニー・チャップマン(カトリン・カートリッジ)が、主人が呼んでいると言って御者のネトリー(ジェイソン・フレミング)に誘われ、その後、惨殺される。

現場には屠蓄人のエプロンがあったのだが、アヘンによる幻覚で事件のヒントを得る能力を持つアバーラインは、彼女が幻覚に出てきたことをゴットレイに伝える。

ポリーと同じく、アニーも高価なブドウで釣られた証拠を見つけたアバーラインは、優秀な外科医を捜査対象にすることを総監チャールズ卿に伝える。

フェラル医師に接触したアバーラインは、彼に軽くあしらわれ、代わりにウィリアム卿が対応する。

娼婦がブドウで釣られ、酒にアヘンを混ぜられ殺されたこと指摘したアバーラインは、自分がアヘン中毒だということをウィリアム卿に知られる。

物分りの良い王家の侍医であるウィリアム卿は、アヘンの処方箋をアバーラインのために書き、内臓を切除された被害者の検死報告を読み、犯人が人体構造を熟知した者だと断言する。

再びメアリに接触したアバーラインは、失踪したアンや裕福な夫との関係などの話を聞く。

アバーラインはそれを調べるために、公安部のトップである、ベン・キドニー(テレンス・ハーヴェイ)のオフィスに侵入する。

アンが救貧院にいることを知ったアバーラインは、メアリと共に精神に異常を来たしている彼女に会い、子供の父親が”王子”だという、彼女の意味不明な言葉を聞く。

アバーラインは、アンの娘を必ず捜しだすことを約束し、二人は心通い合うようになる。

そして、メアリを画廊に連れて行ったアバーラインは、ある一枚の肖像画を見せる。

それは、アンの結婚相手”アルバート”で、ヴィクトリア女王の孫の王位継承者”アルバート・ヴィクター”、エドワード王太子だった。

ウィリアム卿の元に向かったアバーラインは、娼婦好きの王子が復讐をしているとの考えを語る。

しかし、ウィリアム卿は、病気も進行し手も震える医学知識もない王子は犯人でないとの見解を示す。

その後、アバーラインの元に被害者の臓器が届き、危険を察した彼は、メアリに金を渡し身を潜めるように指示する。

その後アバーラインは、キドニーがかつて近衛兵連隊で軍医の助手をしていたことを知る。

アバーラインは、カトリック教会でアンと結婚式を挙げた王子の子供は王位継承者であり、その式に娼婦達が出席していたために抹殺されているという推理を立てる。

その頃、街に出た娼婦リズ・ストライド(スーザン・リンチ)が、ネトリーに路地裏へ誘い込まれ、彼の主人に首を切られ即死する。

邪魔が入りリズの臓器を持ち去れなかった犯人は、彼女の同僚ケイト・エドウズ(レスリー・シャープ)を襲い、臓器を切除し、ユダヤ人の犯行に見せかける。

同じ頃、アバーラインを男達が襲い、捜査を終わらせるよう脅しをかける。

総監のチャールズ卿は、混乱を鎮められないアバーラインに対し、犯人の残した文字を消すよう命ずる。

しかし、”ユダヤ人”というスペルが違うことを総監に指摘したアバーラインは、犯人がユダヤ人出ないことを伝える。

総監はそれを聞き入れず、アバーラインを停職処分にしてしまう。

事件の真相究明をアヘンに頼ったアバーラインは、犯人の行動が”儀式”であることに気づき、”フリーメイソン”について調べる。

ウィリアム卿の元に向かったアバーラインは、犯人の残した痕跡がフリーメイソンの印章であり、一連の犯行が結社で行われた処刑と同じで、王子の結婚を揉み消すためのものであるという考えを伝える。

自分こそ、来るべき20世紀を生む者だと語る、ウィリアム卿の犯行だと確信したアバーラインは、彼に銃を向ける。

しかし、キドニーに殴り倒されたアバーラインは、馬車に乗せられフェラルに薬物を打たれそうになる。

アバーラインは抵抗し、フェラルとキドニーを倒し馬車を横転させる。

ウィリアム卿はメアリの部屋に侵入し、彼女を殺害して、解剖をしている幻想に浸りながら、人体をバラバラに切り刻む。

現場に駆けつけたアバーラインは、その悲惨な状況を目の当たりにする。

怒りがこみ上げるアバーラインは、犯人を捕らえるように、フリーメイソンのメンバーである総監チャールズ卿に言い寄る。

総監はアバーラインが復職することを告げ、その場の捜査を任せ立ち去る。

現場検証を終えたアバーラインは、故郷アイルランドで待っているという、メアリからの手紙を受け取る。

ヴィクトリア女王の侍従ハーシャム卿(ピーター・アイア)は、成果は上げたものの騒ぎを大きくしたことで女王に意見され、これで王家はこの件とは無関係となったことを告げられる。

責任を取らされたウィリアム卿は、フェラルによってロボトミーの処置をされ廃人となり、それをアバーラインが確認する。

アバーラインは、メアリが故郷に帰ったため、ウィリアム卿に殺されたのが、リズの親友エイダ(エステル・スコルニク)だったことに気づいていた。

そして、アバーラインアヘンを吸い、幻覚の中でメアリとアンの娘の元に向かう。

アバーラインを迎えに来たゴットレイは、彼がアヘンの過剰摂取で死亡したことに気づく。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1888年。
ロンドンホワイトチャペル地区で、娼婦の惨殺死体が発見される。
2年前に妻子を亡くし、その苦しみから逃れるため、アヘンにそれを頼っていたフレデリック・アバーライン警部は、巡査部長ゴットレイと共に事件の捜査を始める。
被害者の臓器まで切除して持ち去るという、残酷極まる怪奇な事件だったが、アバーラインは、犯人が医学的な専門知識があり、尚且つ裕福であることを確信し捜査を進める。
その間も、娼婦は次々と襲われ惨殺死体で発見され、アバーラインは、娼婦メアリに捜査の協力を依頼する。
その後アバーラインは、メアリの元同僚で、失踪したアンの不可思議な行動や、裕福な夫との関係などに注目する。
アバーラインメアリは、精神医学的な処置を施されたアンに面会し、やがて心通わせるようになる。
そしてアバーラインは、アンの夫である男が、なんとヴィクトリア女王の孫、王位継承者”アルバート・ヴィクター”、エドワード王太子だということをメアリに知らせ、いよいよ事件の真相に迫るのだが・・・。
__________

大筋では”切り裂きジャック”事件を再現しているのだが、主人公のフレデリック・アバーラインメアリ・ジェーン・ケリーの生涯、王家との関連性などは、かなりの脚色があり、ドラマチックな結末となっている。

結局は未解決の事件を、どのようにまとめ上げるのか、中盤からクライマックスにかけて非常に興味深い展開であり、双子の兄弟監督アルバート/アレン・ヒューズのシャープな演出と、当時の雰囲気が見事に再現された映像も十分に楽しめる。

平凡と見るか、控え目な魅力的と考えるか、共演陣の個性を殺すことなく主人公のフレデリック・アバーラインを演ずる、ジョニー・デップの抑えた演技も見ものだ。

主人公と親交を深める娼婦役のメアリ・ジェーン・ケリーヘザー・グラハム、物語では猟奇殺人犯として描かれている王家の侍医ウィリアム・ガル卿のイアン・ホルム、その御者ジェイソン・フレミング、主人公の忠実な部下ロビー・コルトレーン、総監のチャールズ・ウォーレン卿のイアン・リチャードソン、犠牲者となる娼婦アニー・チャップマンカトリン・カートリッジリズ・ストライド役のスーザン・リンチ、その友人で、メアリと間違われて惨殺されるエステル・スコルニクケイト・エドウズ役のレスリー・シャープポリー・ニコルズ役のアナベラ・アプションマーサ・タブラムサマンサ・スパイロアルバート・ヴィクター王太子(マーク・デクスター)の妻ジョアンナ・ペイジ、公安部長のテレンス・ハーヴェイ、女王の侍従ピーター・アイア、医師ポール・リース、検視官イアン・マクニース、主人公の妻ソフィア・マイルズ、ギャングのデヴィッド・スコフィールド、巡査のダニー・ミッドウィンター、ニコラス・マゴーヒーなどが共演している。


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