終わりで始まりの4日間 Garden State (2004) 4/5 (5)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

母の死をきっかけに故郷に戻った心の傷を背負った青年が、風変わりな少女との出会いや旧友との再会をきっかけに人生を見つめ直す姿を描く、製作総指揮ダニー・デヴィート、監督、主演ザック・ブラフナタリー・ポートマンピーター・サースガードイアン・ホルム他共演のロマンチック・コメディ。


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:ザック・ブラフ

製作
ダル・ハルステッド
パメラ・アブディ
ゲイリー・ギルバード
リチャード・クルーベック
製作総指揮
ダニー・デヴィート
マイケル・シャンバーグ
ステイシー・シェア
脚本:ザック・ブラフ
撮影:ローレンス・シャー
編集:マイロン・カースタイン
音楽
チャド・フィッシャー
アレクシ・マードック

出演
アンドリュー・ラージマン:ザック・ブラフ
サマンサ”サム”:ナタリー・ポートマン
マーク:ピーター・サースガード
ギデオン・ラージマン:イアン・ホルム
キャロル:ジーン・スマート
ジェシー:アルマンド・リスコ
ディエゴ:メソッド・マン
オリビア:アン・ダウド
コーエン医師:ロン・リーブマン
アルバート:デニス・オヘア
ケニー:マイケル・ウェストン
ティム:ジム・パーソンズ
シルヴィア・ラージマン:ジャッキー・ホフマン
デイヴ:アレックス・バーンズ
ティティンベイ:アトー・エッサンドー
カール・ベンソン:ジェフリー・エアンド

アメリカ 映画
配給
フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
ミラマックス
2004年製作 102分
公開
北米:2004年7月28日
日本:未公開
製作費 $2,500,000
北米興行収入 $26,782,320
世界 $35,825,320


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
売れない役者のアンドリュー・ラージマン(ザック・ブラフ)は、父ギデオン(イアン・ホルム)からの電話に出る気になれない。

そのメッセージを聴いていたアンドリューは、ギデオンから母の死を知らされる。

精神安定剤を常用し、ベトナム料理店のアルバイトをしていたアンドリューは、母の葬儀に参列するため、9年ぶりに故郷のニュージャージーに向かう。

葬儀を終えたアンドリューは、その場にいた墓掘りの作業員で、同級生のマーク(ピーター・サースガード)とデイヴ(アレックス・バーンズ)と話し、夜に開かれるパーティーに誘われる。

おばシルヴィア(ジャッキー・ホフマン)と話したアンドリューは、折り合いが悪い精神科医である父ギデオンが気落ちしているため、一応、慰める。

自分の様子を訊かれ、頭の中で稲妻が走るような気がすると伝えたアンドリューは、神経科のコーエン医師(ロン・リーブマン)に診てもらうようにとギデオンに言われる。

ガレージにあった、祖父の形見である古い軍用サイドカーで出かけたアンドリューは、スピード違反でパトカーに止められてしまう。

アンドリューは、警官がクラスメイトだったケニー(マイケル・ウェストン)だったために驚く。

昔話などをしたアンドリューはケニーに見逃してもらい、パーティに向かう。

音の出ないマジックテープを開発して”Velcro”に特許を売り、大金を手にした友人ジェシー(アルマンド・リスコ)らにマリファナエクスタシーを飲まされてハイになったアンドリューは、翌朝、マークの家で目覚める。

マークの母キャロル(ジーン・スマート)の恋人で、アンドリューの旧友でもあるティム(ジム・パーソンズ)は、働いている中世ダイナー・シアター”Medieval Times”の騎士の姿で朝食を食べていた。

ティムが、”スタートレック”シリーズに登場する”クリンゴン語”を話せると言うため、マークはそれを話すことを強要し彼を追い出す。

マークが不動産業で成功すると思い込んでいるキャロルだったが、墓掘りの作業員である彼は母親に指示されることを嫌う。

病院に向かったアンドリューは、盲導犬に絡まれてしまい、それを見ていたサマンサ”サム”(ナタリー・ポートマン)に笑われてしまう。

犬は飼い主に呼ばれ、サムからテレビで見たと言われたアンドリューは、止めどもなく話し続ける風変わりな彼女が気になる存在になる。

アンドリューは診察室に呼ばれ、待ち合わせだどいっていたサムは次だと言われる。

頭痛で悩んでいるとコーエン医師に話したアンドリューは、精神安定剤のことを訊かれ、10歳の頃から飲んでいると答える。

本当はどこも悪くないのだが、薬が原因かもしれないと言うアンドリューは、それをロサンゼルスに置いてきたため飲んでいないと伝える。

薬は無害であり処方箋を出すと言うコーエンだったが、薬を当分やめる気のアンドリューに精神分析医に相談するよう伝える。

分析医は父なので、薬は続けろと言われるはずだと伝えたアンドリューは、父以外の別の分析医に診てもらいセラピーを受けることをコーエンから提案される。

検査を終えたアンドリューは、外にいたサムに送ると言って、招待されていたジェシーの大邸宅に向かう。

直ぐにジェシーの屋敷を引き上げたアンドリューは、サムを家に送り招き入れられ、母親オリヴィア(アン・ダウド)に歓迎され、兄である養子のティティンベイ(アトー・エッサンドー)を紹介される。

ハムスターを飼っていることやティティンベイの話をサムから聞いたアンドリューは、変わった家族だと思いながらも彼女との時を楽しむ。

死んだハムスターを裏庭に埋葬するサムに付き合ったアンドリューは、町に戻った理由が母の葬儀だと話す。

同情されたアンドリューは、下半身不随だった母が浴槽で溺死したことをサムに話し、彼女が泣き出したために話題を変えてハムスターを埋葬する。

帰宅したアンドリューは、ギデオンから話があると言われ、マークに会う約束があると伝えて、夜、話し合うことに決める。

ジェシーと共に墓地に向かったアンドリューは、マークが、墓地に埋葬されている遺体から宝石などを奪おうとしていることを知る。

サムの家を訪ねたアンドリューは、彼女の少女時代のスケートのビデオを見てから、外出してバーに向かう。

マークらが現れて、サムと共にジェシーの屋敷に向い、プールに入ったマークだったが、彼はまともに泳げない。

暖炉の前でくつろぐアンドリューは、母親を障害者にしたのは自分で、9歳の時に鬱病の母親を突き飛ばしたことで、家庭が崩壊したことを話す。

怒りを抑える薬を与えられ、16歳の時に父に寮に入れられて以来、家に帰っていなかったと話すアンドリューは、マークらがその場を離れた後で、サムに好意を伝える。

翌日、餞別を渡すと言うマークとサムと共に出かけたアンドリューは、ホームセンターに連れて行かれて、クラスメイトだった店員のカール・ベンソン(ジェフリー・エアンド)に声をかけられる。

自殺したのではないかと言われたアンドリューはそれを否定し、カールからマルチ商法の話をされるものの、必要な物を手に入れたマークとサムと共にその場を去る。

返品可能なナイフをカウンターに持って行ったマークは、CMと切れ味が違うと言って返金してもらう。

あるホテルに向かったマークは、ベルボーイのディエゴ(メソッド・マン)から、例の物は採掘場だと言われる。

ニューアーク
廃品集積業者のアルバート(デニス・オヘア)に会えとディエゴに言われたマークだったが、サムと共に怪しい場所に連れ回されたアンドリューは不満を訴える。

雨が降り出し、船を改造した家に住むアルバートに招き入れられた三人は、幼い子供を抱く彼から妻フェイを紹介される。

断層の調査のため、訴訟中の業者から見張りを頼まれていると言うアルバートは、その場を掘っていることと、アンティーク・ジュエリーの売買をしていることをアンドリューに伝える。

アルバートからある物を渡されたマークは、それを確認してアンドリューとサムと共にその場を去ろうとする。

アンドリューは、無限の調査を続けると言うアルバートに励まされ、吹っ切れた気分になり、重機に上って叫び声をあげる。

サムとマークもその場に上がり、採掘現場に向って叫ぶ。

アンドリューは、サムを抱き寄せてキスをする。

サムを家に送ったアンドリューは、アルバートから受け取った物を見せられ、それが母親のネックレスだったことを知り、マークの気持ちを理解する。

帰宅して、サムと共に浴槽に入ったアンドリューは、ネックレスを見つめながら母の思い出を語る。

母の愛情を感じたことを話すアンドリューが、泣いたことがないと言っていたにも拘わらず涙したことに気づいたサムは、それを紙コップで受けようとする。

サムを抱きしめたアンドリューは切ないことを伝え、それが現実だと彼女から言われて安らぎを感じる。

その後、サムと愛し合ったアンドリューは、ギデオンの部屋に向い、家族の幸せについて語り合う。

罪を認めればチャンスはあると言われたアンドリューは、それを認め薬を止めて許すことをギデオンに伝える。

母は死ぬことを望み、自分は理解し合えることが一番の望みだと伝えたアンドリューは、医師の指示に従わないのは勇気がいるとギデオンに言われる。

それに立ち向かう努力をすると答えたアンドリューは、互いに認め合うべきだとギデオンに伝える。

翌日、サムと共に空港に向かったアンドリューは、これきりかもしれないと思う彼女から、助けになりたいと言われる。

虚言癖のあるサムから、2日間、嘘はついていないと言われたアンドリューは、これで終わりではなく中断するだけだと伝える。

自分が理解できず自立していないままでは全てがダメになると言うアンドリューは、そのために別れることを伝える。

必ず連絡すると伝えたアンドリューは、君のお蔭で人生が変わったと言ってサムに感謝し、大きな始まりであることを確認してその場を去る。

機内に向かったアンドリューは、友人や父のことを考えながらサムの元に戻り、自分の問題は解決したことを伝える。

別れるなど馬鹿げていると言うアンドリューは、二度と離れないとサムに伝えて、同意する彼女に何から始めると尋ね、抱きしめてキスする。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
精神安定剤を常用する売れない役者のアンドリュー・ラージマンは、母の死を父ギデオンから知らされて、9年ぶりにロサンゼルスから故郷のニュージャージーに戻る。
葬儀を済ませたアンドリューは、精神科医である折り合いの悪い父に紹介され、神経科のコーエン医師の診察を受ける。
その場で少女サムに出会ったアンドリューは、風変わりではあるが、自分とは全く違うタイプの彼女が気になる存在になる。
学生時代の友人マークやジェシー、そしてサムと共に過ごす時間を楽しむまでいかないアンドリューは、家族崩壊のきっかけを作ってしまった自分の過去を思いながら数日間を過ごそうとするのだが・・・。
__________

俳優のザック・ブラフが、故郷であるニュージャージーを舞台にして自ら主演した初監督作品。
*原題の”Garden State”は、ニュージャージー州の愛称。

心に傷を負う売れない役者が、母親の死をきっかけに故郷に戻り、風変わりな少女や旧友との再会で新たな人生に一歩踏み出すまでを描くドラマ。

低予算のインディーズ作品としてダニー・デヴィートなども製作に参加した作品で、各方面で高い評価を受け、第20回インディペンデント・スピリット賞で新人作品賞他を受賞した。

わずか250万ドルで製作された本作は、北米興行収入約2700万ドル、全世界では約3600万ドルのヒットとなった。

精神科医の息子として、ある時期までは恵まれた家庭環境に育った(と思われる)主人公が、鬱病の母親を理解できずに傷つけてしまい家庭崩壊した末に、悩み続ける状況で出会う少女との交流を描く内容となっている。

ナタリー・ポートマンが、子役から実力派スターとして飛躍する時期であったため、彼女を過剰に宣伝材料として使い過ぎている感じがする。
確かに主人公は、彼女のために自らの人生も見つめ直すことを決意するのだが、やや常識外れの行動をする旧友ピーター・サースガードの彼なりの友情表現などにより、心が大きく動き癒される描写の方が印象に残ったと言うのが正直なところだ。

感情のない無気力な雰囲気の青年から、様々な人との出会いや再会をきっかけに人生を見つめ直す役柄を、演出も兼ねて演じて好演するザック・ブラフ、主人公と出会う風変わりな少女であり、彼との交流により本当の自分を見つけることができるナタリー・ポートマン、主人公の旧友を味のある演技で演ずるピーター・サースガード、主人公と確執がある父親イアン・ホルム、マーク(ピーター・サースガード)の母親ジーン・スマート、彼女の恋人で主人公の旧友ジム・パーソンズ、主人公の旧友でアイデア商品により富豪になったアルマンド・リスコ、マークの知人でホテルのベルボーイ、メソッド・マン、ヒロインの母親アン・ダウド、主人公を診察する神経科医ロン・リーブマン、採掘現場の調査員デニス・オヘア、主人公の旧友である警官マイケル・ウェストン、主人公のおばジャッキー・ホフマン、マークと墓掘り作業員をする主人公の旧友アレックス・バーンズ、ヒロインの兄アトー・エッサンドー、主人公の旧友であるホームセンターの店員ジェフリー・エアンドなどが共演している。


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