紳士は金髪がお好き Gentlemen Prefer Blondes (1953) 3.21/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1949年にブロードウェイで初演された同名ミュージカルを基に製作された作品。
タイプの違う女性人気クラブ歌手の二人組みが、その魅力を生かし理想の男性をゲットするまでを描く、監督ハワード・ホークス、主演ジェーン・ラッセルマリリン・モンローチャールズ・コバーン他共演のミュージカル・コメディ。


ミュージカル


スタッフ キャスト ■

監督:ハワード・ホークス
製作:ソル・C・シーゲル
脚本:チャールズ・レデラー
撮影:ハリー・J・ワイルド
編集:ヒュー・S・ファウラー
音楽:ライオネル・ニューマン

出演
ドロシー・ショー:ジェーン・ラッセル

ローレライ・リー:マリリン・モンロー
フランシス”ピギィー”ビークマン卿:チャールズ・コバーン
アーニー・マローン:エリオット・リード
ガス・エズモンド:トミー・ヌーナン
エズモンド:テイラー・ホームズ
ビークマン夫人:ノーマ・ヴァルデン
ヘンリー・スポフォート3世:ジョージ・ウィンスロー
コーラス・ダンサー:ジョージ・チャキリス
ウィンスロー:ハリー・ケリーJr.

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1953年製作 91分
公開
北米:1953年7月18日
日本:1953年8月26日
北米興行収入 $12,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ドロシー・ショー(ジェーン・ラッセル)とローレライ・リー(マリリン・モンロー)は、ナイトクラブのスター歌手だった。

ローレライは、自分に夢中である大富豪の御曹司ガス・エズモンド(トミー・ヌーナン)を手玉に取り、玉の輿に乗ろうとしていたが、彼の父エズモンド(テイラー・ホームズ)がそれを許さないのを承知していた。

ガスは、ローレライとパリに向かい結婚しようと考えるが、父エドモンドにそれを邪魔され、仕方なく彼はドロシーをローレライの監視役に旅に同行させることにする。

船旅には、ガスの父エドモンドが雇った私立探偵アーニー・マローン(エリオット・リード)が送り込まれる。

男性の容姿を優先的に考えるドロシーに対し、ローレライの頭の中は”金”しかなかった。

パリの滞在費をガスから受け取ったローレライは、彼からスキャンダルを起さぬよう忠告される。

船に乗り合わせたオリンピック選手達と、陽気に楽しむドロシーの姿を見ながら、ローレライもガスとの別れを惜しむ。

航海を楽しむドロシーとローレライだったが、ガスと離れたローレライは、早速、乗客の中の富豪をチェックし始める。

ドロシーは、オリンピック選手の規則に縛られた生活に堅苦しさを感じながらも、彼らとの親交を深める。

選手達が9時には就寝するため、ドロシーは退屈な夜を過ごしていたのだが、バーでダイヤモンド鉱山の所有者フランシス”ピギィー”ビークマン卿(チャールズ・コバーン)に出会う。

それをローレライに知られまいと、先手を打とうとしたドロシーだったが、そこに運悪くローレライが現れる。

ビークマン卿は、一目でローレライを気に入ってしまい、”ダイヤ”のことを知った彼女も早速、彼に接近する。

一人になったドロシーの前にマローンが現れるが、彼も金持ちのプレイボーイだと思い込み不機嫌になる。

ローレライとダンスを終えたビークマン卿を睨みながら夫人(ノーマ・ヴァルデン)が姿を現し、彼女はローレライにダイヤのティアラなどを見せ、食事のために席を立つ。

食事の席に現れたドロシーとローレライは、乗客達の注目の的となり、彼女らはマローンと同じ席に着く。

しかし、ローレライのお目当ての富豪の子息ヘンリー・スポフォート3世(ジョージ・ウィンスロー)は子供だった。

その後ローレライは、利札の利子で生活しているというマローンに一応興味を示すが、ビークマン卿の元に向かう。

そしてドロシーは、マローンに惹かれ親密になっていく。

翌日、ドロシーは、ローレルとビークマン卿が抱き合っているところを、マローンが写真に撮っているのを目撃してしまう。

マローンがエドモンドのスパイだと知ったドロシーは、彼から写真を取り戻そうとする。

ドロシーがマローンを誘っている間に、ローレライが彼の部屋に侵入して写真を捜すが見つからず、部屋に閉じ込められてしまったところをヘンリーに助けられる。

マローンを部屋に呼んだドロシーとローレライは、彼のズボンの中のフィルムを見つけて早速、現像する。

証拠写真をビークマン卿に渡したローレライは、お礼に夫人のティアラをねだる。

しかし、今度は部屋に盗聴器を隠してあったマローンが、ボーイにチップを払い、そのテープと写真のフィルムを手に入れる。

そこにドロシーが現れ、裏切ったマローンを罵倒するが、彼はドロシーへの気持ちは嘘でないことを告げ、彼女にキスしてその場を立ち去る。

ドロシーはマローンに恋したことを自覚し、ローレライはティアラを手に入れる。

パリに着いた二人は、高級ブティックで派手な買い物をしてホテルに向かう。

二人は、ビークマン夫人とマローンが居る部屋に案内され、ローレライは、ティアラを返すよう夫人に迫られる。

ローレライはそれを拒否し、ガスもマローンの報告でそれを知ったため宿泊代の支払いを拒否し、二人はホテルを追い出されてしまう。

無一文になってしまったドロシーとローレライは、パリでショーに出ることになる。

そこにガスが現れローレライに謝罪を求めるが、彼女のショーの後、クラブに警察が押し入ってくる。

仕方なくローレライはティアラを返そうとするが、それが盗まれていたため、彼女とドロシーは逃亡しようとする。

ガスが楽屋に現れ、ローレライが彼を誘惑している間、ドロシーが彼女に扮して連行され、裁判にかけられる。

その頃、息子ガスを追ってアメリカからエドモンドが到着し、マローンがそれを迎える。

法廷で、本当にローレライかを疑われたドロシーは、彼女を真似てパフォーマンスを始めてしまう。

法廷にエドモンドと入ってきたマローンは、ローレライに扮したドロシーが自分に愛を告げたため、スパイの役を降りてしまう。

ティアラを返すよう裁判長に迫られたドロシーは、それが盗まれたことを伝え、マローンが取り返して来ることを約束する。

ビークマン卿が、パリに来ていたことを知っていたマローンは、彼を法廷に連れて行く。

マローンは、ビークマン卿が持っていたティアラを見せ、事件は一件落着となる。

誤解が解けたローレライは、改めてガスに求婚される。

ガスは、現れた父エドモンドにローレライを紹介するが、彼は法廷での”ローレライ”(ドロシー)を知っていたので、彼女を別人だと思い嫁として歓迎する。

しかし、ガスが彼女をローレライだと言い張り、エドモンドは、やはり息子の財産目当てではないかと彼女に言い寄る。

ローレライは、ガスではなくエドモンド自身の財産を狙っていることをはっきりと伝え、彼に気に入られてしまう。

そして、アメリカに向かう船内で、ドロシーとマローン、ローレライとガスはめでたく結婚式を挙げる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

男を容姿で選ぶドロシー・ショーと”金”が全てのローレライ・リーは、人気クラブ歌手として活躍をしていた。
ローレライは、大富豪の御曹司であるガスの心を捉えるが、父親に交際を禁じられる。
ガスは、ローレライとパリで結婚することを考えるが、それも父に邪魔されてしまう。
仕方なくガスは、ドロシーを自分の代わりにローレライとパリに向かわせるものの、船旅には父の雇った私立探偵マローンが送り込まれていた。
その後ローレライは、早速、富豪らしき男性の物色を始め、ダイヤモンド鉱山の所有者ビークマン卿に気に入られる。
そんなビークマン卿は、ローレライとのスキャンダル写真をマローンに撮られてしまう。
しかし、それをローレライが取り戻したため、彼女はビークマン卿に夫人のティアラをねだる。
ローレライはティアラを手に入れ、パリに着きドロシーと共に、ガスの資金で豪遊を始めてすまう。
しかし、ビークマン卿の妻が、ローレライからティアラを取り戻そうとして大騒動となる・・・。
__________

老け込む歳でもないハワード・ホークスだが、仕事を選びはじめ、一気に作品が少なくなる直前に撮った、彼のイメージ作品とは全く違うタイプの、セクシー女性の魅力を、派手な演出で絢爛豪華に描いたパワフルな作品。

北米のみで1200万ドルという興行収入を記録し、当時としては桁外れの大ヒットとなった作品でもある。

本作のヒットを受けて、ジェーン・ラッセル主演での姉妹作品である「紳士はブルーネット娘と結婚する」(1955)も製作された。

製作ソル・C・シーゲル、脚本チャールズ・レデラー、音楽ライオネル・ニューマンは、前年のH・ホークス作品「モンキー・ビジネス」(1952)と同じスタッフであり、マリリン・モンローチャールズ・コバーン、そして、ホークスに可愛がられたハリー・ケリーJr.も、前作に続いての出演だ。

ハリー・ケリーJr.は、モンローの前作「ナイアガラ」(1953)にも出演している。

主演のジェーン・ラッセルは、30代前半には思えない貫禄とワイルドな雰囲気で、男性を圧倒する迫力ある演技を見せてくれる。
また、クライマックスでモンローの役に扮する裁判のシーンなどでも大いに笑わせてくれる。

同年1月公開の「ナイアガラ」で、その魅力がブレイクしたマリリン・モンローの、美の彫刻のような妖艶な美しさは秀逸で、鮮やかで見事なカラー映像に映える彼女の姿は目を見張るばかりだ。
結局は、このわずか9年後に彼女は他界することになるが、ハリウッド映画史上に残る女優としての、人気を決定づけた作品でもある。

お茶目な大富豪チャールズ・コバーン、その妻役のノーマ・ヴァルデン、主人公二人の偵察役でドロシー(J・ラッセル)と恋に落ちるエリオット・リード、頼りない富豪の御曹司トミー・ヌーナン、その父親テイラー・ホームズ、バックコーラスのダンサー役のジョージ・チャキリス、オリンピック選手役でハリー・ケリーJr.が登場する。


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