ギルダ Gilda (1946) 4.03/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

戦中(第二次大戦)戦後のセックス・シンボルとして一世を風靡した、リタ・ヘイワースの代表作にして伝説的作品。
南米を渡り歩くイカサマ賭博師と雇い主となった高級カジノのオーナーの妻との謎の関係を描く、監督チャールズ・ヴィダー、主演リタ・ヘイワースグレン・フォードジョージ・マクレディ共演のサスペンスにしてフィルム・ノワールの秀作。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:チャールズ・ヴィダー
製作:ヴァージニア・ヴァン・アップ
原作:E・A・エリントン
脚本:マリオン・パーソネット
撮影:ルドルフ・マテ
編集:チャールズ・ネルソン
音楽:モリス・ストロフ

出演
リタ・ヘイワース:ギルダ・マンスン/ファレル
グレン・フォード:ジョニー・ファレル / ナレーター
ジョージ・マクレディ:バリン・マンスン
ジョゼフ・カレイア:モーリス・オブレゴン
スティーヴン・ジレー:アンクル・ピオ
ドナルド・ダグラス:トーマス・ラングフォード
ジョー・ソーヤー:ケイシー
ジェラルド・モア:デルガド
マーク・ロバーツ:ゲイブ・エヴァンス
ルドウィッグ・ドナス:ドイツ人
ライオネル・ロイス:ドイツ人
ソウル・マーテル:小男
ジョージ・J・ルイス:フエルタ
ローザ・レイ:マリア

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1946年製作 109分
公開
北米:1946年3月15日
日本:1949年8月9日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

南米を渡り歩き、イカサマ賭博師の生活を続けていたジョニー・ファレル(グレン・フォード)は、ある町の路地で暴漢に襲われかけたところを、バリン・マンスン(ジョージ・マクレディ)に救われる。

ファレルはマンスンに高級カジノに出入りする許可証をもらい、軽く勝負をして稼ぎ切り上げようとするが、イカサマを見破られ、用心棒ケイシー(ジョー・ソーヤー)に痛めつけられる。

カジノのオーナー、マンスンに、ファレルは追放されそうになるが、逆に自分を売り込み、カジノで働くようになり、その後、ファレルはマンスンの右腕となる。

やがて戦争(第二次大戦)が終わり、旅行に出かけることになったマンスンは、ファレルにカジノを任せる。

マンスンは旅行から戻り美しい妻ギルダ(リタ・ヘイワース)をファレルに紹介するが、2人はなぜか素っ気無い態度だった。

ファレルは、哲学的な発想をする、カジノで働くアンクル・ピオ(スティーヴン・ジレー)に、若い男女の接近が面白いことに発展すると冷やかされて動揺する。

マンスンに誘われ、クラブに向かったファレルは、そこでギルダに会う。

ファレルは、マンスンが席を外した際、ギルダと過去の話をする。

かつて、ファレルとギルダは付き合っていた仲だったのだ。

酒やギャンブルもやらずに、カジノの雰囲気を楽しむだけのモーリス・オブレゴン(ジョゼフ・カレイア)と知り合ったファレルは、興味津々で、彼に自分達のことを観察される。

マンスンやファレルの目を気にもかけず、ギルダは男と踊り、ファレルは知らずに嫉妬してしまい、それを見たマンスンは2人の関係に気づく。

ファレルは、ギルダに付きまとう男ゲイブ・エヴァンス(マーク・ロバーツ)を引き離そうとするのだが、彼女は、ファレルの指示に従おうとしない。

その直後、マンスンと言い争う小男(ソウル・マーテル)が、カジノで彼に発砲し、その後自ら命を絶つ。

マンスンはファレルに、金庫に隠された重要書類の存在を話し、”タングステン”で世界が支配できることを知らせる。

ギルダと現れたゲイブを、殴り倒して追い返したファレルは、マンスンの愛をギルダに伝える。

そしてファレルは、ギルダのことが片時も忘れられないようになり、彼女から、自分との失恋の反動でマンスンと結婚したことを告げられる。

泳ぎに行った2人は、帰宅したところをマンスンに追求され、ファレルは、ギルダに全てを話したことを告げる。

仮装パーティーの夜、ファレルの元に2人のドイツ人(ルドウィッグ・ドナス/ライオネル・ロイス)が現れる。

ドイツ人は、マンスンに会わせるようファレルに銃を突きつける。

ファレルはマンスンに連絡を入れ、1時間後に彼らと会うことと、パーティーにギルダをエスコートする指示を受ける。

仮装パーティーに現れたマンスンだったが、12時に仮面を外すと同時に、ドイツ人の一人が殺されて、ファレルはマンスンにギルダを連れ帰るよう指示される。

ギルダを自宅に送ったファレルは、マンスンに危険が迫っていることを察知し彼女を逃がそうとする。

その時、抱き合っていた2人をマンスンは目撃してしまい、それに気づいたファレルは彼を追うが、実は捜査官だったオブレゴンがその後をつける。

マンスンは飛行機で逃亡するものの海上に墜落して、それをファレルとオブレゴンは確認する。

しかし、マンスンは飛行機墜落寸前に脱出し、漂流しているところを救助され、暫くの間、身を隠すことにする。

その後ファレルは、金庫の中の重要書類を確認して、そらが、巨大な独占勢力に変わることに気づき、遺産を引き継ぐことになるギルダに代わり、自分が代理人として組織を受け継ぐことにする。

そしてファレルとギルダは結婚することになり、彼はケイシーに彼女を見張らせることにする。

ドイツ人はファレルに、マンスンが盗んだ特権はドイツのものだと主張する。

毎晩帰りの遅いファレルに、我慢の限界を感じたギルダは、ゲイブら男達と密会を繰り返す。

しかし、その相手はファレルの差し金で、たちまち姿を消してしまう。

どこに行っても監視されているギルダは、仕方なく逃亡し、ウルグアイモンテビデオで歌手になる。

そして、離婚の手続きを進めようとした頃、弁護士のトーマス・ラングフォード(ドナルド・ダグラス)と知り合う。

夫の承認なしでは離婚できないことを、ラングフォードから知らされたギルダは、彼の協力で真剣に離婚を考えるようになる。

ラングフォードと、アルゼンチンに戻ったギルダだったが、ホテルにはファレルが待ち構え、ラングフォードが彼の手下だったことが分かる。

それでも離婚を迫るギルダだったが、ファレルは冷酷な態度でそれを拒否する。

ギルダは酒に溺れ、クラブのステージに上がり男性客を誘惑するが、ケイシーがそれを制止する。

ファレルは、ギルダの素行の悪さとオブレゴンの執拗な捜査に頭を悩ませる。

逮捕すると脅されたファレルは、ついに、組織の重要書類が隠されている、金庫の番号をオブレゴンに知らせる。

ギルダを愛していることに気づいたファレルは、全てを捨てて、アメリカに帰るという彼女に謝罪して愛を取り戻す。

そこにマンスンが現れ、自分を裏切ったファレルとギルダを殺そうとする。

しかし、背後からピオが、マンスンのナイフ付きの杖で彼を突き刺し、2人を助ける。

その場に現れたオブレゴンは、黒幕マンスンの処置を約束して、ファレルとギルダ、さらにピオを見逃す。

そして、ファレルとギルダは、アメリカでの新生活に向けて旅立つ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

南米を渡り歩くイカサマ賭博師のジョニー・ファレルは、高級カジノのオーナー、マンスンと知り合う。
マンソンのカジノの出入りを許されたファレルは、そこでイカサマをしたために痛めつけられてしまう。
ファレルはマンスンに追放されそうになるが、逆に自分を売り込んだ彼は、カジノで働くことになる。
その後、ファレルはマンスンの右腕となり、旅立つことになったボスの代わりに、カジノを任される。
やがてマンスンは、美しい妻ギルダを連れて戻る。
しかし、ギルダとファレルは、なぜか余所余所しい態度をとる・・・。
__________

2人の男を惑わせる、魔性の女”ファム・ファタール”としてのリタ・ヘイワースの魅力は、妖艶などという言葉では言い尽くせない。
画面に映える美しさや悩ましさは他を圧倒して、極端に言えば、この世のものとは思えない程だ。

ショーシャンクの空に」(1994)のスティーヴン・キングの原作原題”刑務所のリタ・ヘイワース”であり、ドラマの中でも、本作”ギルダ”が囚人達の前で上映される。
また、主人公が独居房から脱出するため、壁の穴を隠す特大の彼女のポスターが印象に残る。

イカサマ詐欺師からカジノのオーナーの右腕となる主人公が、元恋人でボスの妻となる女性と再会する数奇な運命、世界制覇を目論む独占組織が絡む、スケールの大きなストーリー展開やフィルム・ノワールとしての面白味があるが、チャールズ・ヴィダーの演出自体はやや平凡にも思える。

しがないイカサマ賭博師から、巨大組織のボスにまで成り上がる男が、一人の女に翻弄されるという役のグレン・フォードは、リタ・ヘイワースの引き立て役的な存在として好演はしている。

美しさだけでなく歌や踊りもふんだんに見せてくれるリタ・ヘイワース、ドラマを和ませる、カジノで働くスティーヴン・ジレーの知性とユーモアを兼ね備えた名演、そして物語を引き締める黒幕ジョージ・マクレディや捜査官ジョゼフ・カレイアの洗練された演技も見逃せない。


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