恋はデジャ・ブ Groundhog Day (1993) 4/5 (3)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

人間不信の気象予報官が、訪れた町で繰り返される日々を過ごしながら心を入れ替え愛を手に入れるまでを描く、製作、監督、脚本ハロルド・ライミス、主演ビル・マーレイアンディ・マクダウェルクリス・エリオット他共演のファンタジー・コメディの秀作。


ファンタジー


スタッフ キャスト ■

監督:ハロルド・ライミス
製作
ハロルド・ライミス

トレーバー・アルバート
製作総指揮:C.O.エリクソン
原案:ダニー・ルビン

脚本
ハロルド・ライミス

ダニー・ルビン
撮影:ジョン・ベイリー
編集:ペンブローク・J・ヘリング
音楽:ジョージ・フェントン

出演
フィル・コナーズ:ビル・マーレイ

リタ・ハンソン:アンディ・マクダウェル
ラリー:クリス・エリオット
ネッド・ライアソン:スティーヴン・トボロウスキー
バスター・グリーン:ブライアン・ドイル=マーレイ
ナンシー・テイラー:マリタ・ジェラティ
ランカスター夫人:アンジェラ・ペイトン
ガス:リック・ダコマン
ラルフ:リック・オヴァートン
ドリス:ロビン・デューク
老人:ル・ボドウェル
ピアノ教師:ペギー・ローダー
神経科医:ハロルド・ライミス

デビー:ヒンデン・ウォルチ
フレッド:マイケル・シャノン
セラピスト:デヴィッド・パスクエジ

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

1993年製作 101分
公開
北米:1993年2月12日
日本:1993年10月23日
製作費 $14,600,000
北米興行収入 $70,906,973


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

2月1日、ピッツバーグ
テレビ局の人気気象予報官士フィル・コナーズ(ビル・マーレイ)は、プロデューサーのリタ・ハンソン(アンディ・マクダウェル)とカメラマンのラリー(クリス・エリオット)と共に、翌日パンクサトーニーで開催される、ウッドチャックを使った春の訪れを予想する行事”グラウンドホッグデー”の取材に向かう。

人間不信でもあるフィルは気乗りしないまま現地に向い、ホテルに泊まることを拒み、リタが用意してあったペンションに向かう。

翌朝、6時。
ソニー&シェール”の”I Got You Babe”の曲が流れて始まるラジオ番組で目覚めたフィルは、食堂に向い、ペンションのオーナー、ランカスター夫人(アンジェラ・ペイトン)と簡単な会話を交わして町に向かう。

高校の同級生だと言う、保険のセールスマンのネッド・ライアソン(スティーヴン・トボロウスキー)に声をかけられたフィルは、彼を覚えていなかった。

迷惑に思いながらネッドと別れたフィルは、道路の水溜りに片足を落し、”グラウンドホッグデー”の行事が行われる会場に向かう。

リタとラリーに合流したフィルは、早速、取材を始める。

ウッドチャックの”フィル”が冬眠から覚めて自分の影を見たため、春の訪れは6週間先であることが、委員長のバスター・グリーン(ブライアン・ドイル=マーレイ)から発表される。

笑顔も見せずにリポートを締めくくったフィルは、早々にその場を引き上げ、リタとラリーと共にピッツバーグへの帰路につく。

雪のために起きた事故で道路が封鎖され、吹雪が迫ると警官に言われたフィルは、パンクサトーニーに戻るよう指示される。

付近のガソリンスタンドで長距離電話をかけるものの不通だったため、フィルは仕方なくパンクサトーニーに戻る。

リタとラリーから食事に誘われたフィルは、それに付き合わずに眠る。

翌朝、6時。
午後から吹雪になり”グラウンドホッグデー”が行われるというニュースを聴いたフィルは不思議に思う。

部屋を出たフィルは、昨日にも会った男性とランカスター夫人に同じことを言われて混乱する。

町に向かおうとしたフィルは、通行人の女性が”グラウンドホッグデー”の行事に行くことを知り、現れたネッドに声をかけられて別れ、水溜りに足を落して会場に着く。

戸惑いながらリタと合流したフィルは、彼女に頬を叩いてもらい気分が悪いことを伝える。

混乱しながらリポートしたフィルは、委員長のバスターの予想を聞かずにその場を去ってしまう。

同じようにその日も町に留まることになったフィルは、ベッドで時計を気にする。

6時。
目覚めたフィルは、ランカスター夫人やネッドとも話さずにリタの元に向い、取材はせずに彼女と共にレストランで話をしようとする。

グラウンドホッグデー”が毎日、繰り返されていると言うフィルの話を、リタは信じられるはずがない。

ラリーがピッツバーグに帰ろうとするため、吹雪になるのでこの場を離れないと言うフィルは、リタに勧められて病院の精神科に向かう。

精神科医(ハロルド・ライミス)に異常はないと言われたフィルは、精神分析が必要だと言われてセラピスト(デヴィッド・パスクエジ)のカウンセリングを受ける。

ボーリング場で地元の青年ガス(リック・ダコマン)とラルフ(リック・オヴァートン)と共に飲んで愚痴をこぼすフィルは、酔った彼らの代わりに車を運転する。

明日がないなら何をしてもかまわないと考えたフィルは、暴走してパトカーに追われ線路を走ってしまう。

列車との衝突を回避したフィルは、追突事故を起こして逮捕され留置場に入れられる。

翌朝、6時。
目覚めたフィルは、その場が留置場ではなかったために、全てが元に戻ったと思い喜ぶ。

ランカスター夫人に警官が訪ねてこなかったかを確認したフィルは、もう一晩泊まると言って出かける。

自分に話しかけるネッドを殴ったフィルは、水溜りを避ける。

レストランで大量の食事を頼んだフィルは、好き勝手なことをする自己中心的行為をリタに非難される。

天気が崩れる前に帰ろうとするラリーだったが、フィルは残ることにする。

その場にいた客のナンシー・テイラー(マリタ・ジェラティ)に声をかけたフィルは、名前や出身校そして英語の教師の名前だけを聞きその場を去る。

6時。
起床していつものように行事の会場に向かったフィルは、その途中にいたナンシーに声をかけて同級生を装う。

名前、出身校、英語教師のことを言われたナンシーは、フィルが同級生だと思い込み、彼がテレビ・リポーターであったために信用する。

その夜、フィルはナンシーと愛し合おうとするものの、リタの名前を口にしてしまう。

それを気にするナンシーに結婚を申し込んだフィルは、彼女と愛し合う。

翌日、毎日同じことが起きる町の出来事を知り尽くしているフィルは、現金輸送車から現金を奪う。

数日後、取材を終えたフィルは、1日しか生きられなかったらどうするかをリタに尋ね、レストランに向い夢を語る。

リタに理想の男性についてを聞いたフィルは、正にそれが自分だと伝える。

その後、リタの好みを知ったフィルは、毎日、接し方を修正していき、彼女の理想の男性に近づき心を捉えることに成功する。

リタを部屋に誘ったフィルは、いい雰囲気になるものの、自分を知り過ぎていることを疑問に思う彼女に拒まれてしまう。

その後も、リタとはいいところまではいくものの、肝心な時に拒まれてしまうフィルは、何も変わらない日々を過ごすことになる。

限界を感じたフィルは、リタとの関係が最も進展した日を思い出にしながら彼女に別れを告げて、ウッドチャックの”フィル”を奪って車で逃走する。

グラウンドホッグデー”の責任者バスター、パトカー、リタとラリーはフィルの車を追跡する。

行き止りとなった採石場でフィルは、車を暴走させて崖下に落下して爆死し、リタとラリーは、その様子を見守るしかなかった。

翌朝、6時。
死ねなかったフィルは食堂からトースターを持ち出し、浴槽に浸かり感電死しようとする。

それでも死ねないフィルは、道に飛び出して車に轢かれ、塔から落下して死んでも、翌日の6時にはベッドで目覚めてしまう。

レストランで、死ねない自分を神だと言うフィルの話を、リタは信じるはずもない。

店のオーナーの義妹である、ウエイトレスのドリス(ロビン・デューク)のことや、客のデビー(ヒンデン・ウォルチ)が婚約者のフレッド(マイケル・シャノン)との結婚に迷っていること、水兵だったガスのことなどをリタに話したフィルは、自分はこの町の人々のことを全て知っていると伝える。

フィルに自分のことを知っているのかと尋ねるリタは、彼の語る話が正しいために驚く。

同じ日を生き続けていると言うフィルは、目覚めると毎日が2月2日で、何をしても無駄だとリタに伝える。

姿を現すラリーが話す言葉をメモに書いたフィルは、それをリタニ見せて、自分の話が正しいことを証明する。

フィルに1日付き合い、どうなるか様子を見ることにしたリタだったが、翌日になればこのことをすべて忘れてしまうと言われる。

前向きに考えるべきだとフィルを励ましたリタは、夜中の12時を過ぎても自分が消えないため不思議に思う。

時間がループするのは午前6時だと知らせたフィルは、帰らないと言うリタと朝まで過ごそうとする。

眠っているリタに、フィルは初めて会った時から惹かれていたことを伝え、愛せるなら一生放さないと語る。

翌朝、リタは姿を消し同じ日を迎えたフィルは、物乞いの老人(ル・ボドウェル)に金を渡し、コーヒーを買ってリタとラリーの元に向い二人に喜ばれ、取材の段取りをする。

その後、ピアノを習いたくなったフィルは、1000ドル払って教師(ペギー・ローダー)からレッスンを受ける。

翌日もご機嫌なフィルは、ピアノを習い氷の彫刻を作り、その様子を見たリタとラリーは驚く。

ネッドにも優しくしたフィルは、路地にいた体調が悪そうな物乞いの老人を病院に連れて行くものの、彼は亡くなる。

寿命だったと言われたフィルは、翌日、老人に食事を与えたりするものの、結局、彼は死亡する。

翌日フィルは、今後も続くパンクサトーニーの冬についてをリポートし、そのコメントは人々を感動させて、リタからコーヒーに誘われる。

用があると言ってそれを断ったフィルは、いつものように木から落ちる少年を助け、町の人々に対して善行を施す。

パーティーが開催され、バンドのメンバーとしてキーボードを弾くフィルの姿を見たリタは驚く。

その場で町の人々から感謝されたフィルは、フレッドからも、お蔭でデビーが結婚する気になったと言われる。

リタに二人を紹介したフィルは、彼らの趣味であるプロレス観戦のチケットをプレゼントして喜ばれる。

1年に一度しか来ない町の人々と、フィルが親し過ぎることを疑問に思ったリタは、彼に説明を求める。

長い話になると、フィルはリタに答える。

バスターの司会で独身男性のオークションが始り、ドリスに促されたフィルはステージに上がる。

ドリスとナンシーがフィルを競り落とそうとして60ドルまで値が上がるが、リタが339ドル88セントで落札する。

次にステージに上がったラリーは、25セントで老婦人に落札される。

フィルはホールでネッドに出くわし、保険に入ってくれたことを興奮して話す彼に感謝される。

外に出たフィルは雪でリタの顔を作り、感激する彼女に愛を伝え、それを受け入れられる。

翌朝、6時。
いつもの様に目覚めたフィルは、リタが寄り添い眠っていることに気づく。

目覚めたリタから、落札した後で泊まっていくように言われたと知らされたフィルは、外の様子もいつもと違うことを確認する。

ようやく”明日”になり、リタがこの場にいることで、フィルは今日を楽しむことを彼女に伝える。

そして、この町に住むことを決めたフィルは、リタと共に家を探そうとする。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ピッツバーグ
テレビ局の人気気象予報官フィル・コナーズは、ウッドチャックを使い春の訪れを予想する行事”グラウンドホッグデー”の取材のため、プロデューサーのリタとカメラマンのラリーと共に田舎町パンクサトーニーに向かう。
人間不信で協調性もないフィルは、リタとラリーと別れてペンションに泊まり、2月2日の朝を迎える。
行事の会場に向かったフィルは、リポートを済ませてピッツバーグに戻ろうとするのだが、吹雪が近づき町に引き返す。
翌朝、6時、昨日と全く同じ内容を伝えるラジオ放送を疑問に思うフィルは、その日も”グラウンドホッグデー”だと気づく。
昨日と同じことを体験しながら行事の会場に向かうフィルは、戸惑いながら、リタに気分が悪いことを伝えてリポートを終える。
その後もフィルは、2月2日から抜け出せなくなり同じことを繰り返し、それをリタに伝えても信じてもらえない・・・。
__________

アメリカ本国で非常に人気があり評価も抜群の、ハロルド・ライミス作品の中でも最高作と言っていい、ファンタジー・コメディの秀作。

田舎町の人々の人情味や素朴な生活がほのぼのとした雰囲気で描かれる、それが伝わる、ウッドチャックを使い春の訪れを予想する行事”グラウンドホッグデー”を舞台にした内容がいい。

その中で一人浮いている、”変人”に近い人間不信の主人公が、同じ日を繰り返しながら次第に変化し、心を入れ替えて愛を手に入れるという、どこか古風な雰囲気は、アメリカ人が最も好む物語とも言える。

主人公が繰り返される日を悪用するシーンなどもあり、きれいごとだけでなく、自分の弱点や汚点を修正していく展開がまた実に愉快に描かれている。

上記の様に、批評家、観客から群を抜いて高い評価を得た本作は、2006年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

チャールズ・ディケンズの”クリスマスキャロル”の現代版コメディの快作「3人のゴースト」(1988)の傲慢なテレビ局の社長役をやや思い起こさせる役柄の主演のビル・マーレイは、彼の個性を生かしたはまり役を楽しく演じている。

主人公と共に取材に同行し、変化していく彼に次第に惹かれていくプロデューサーのアンディ・マクダウェル、カメラマンのクリス・エリオット、主人公の同級生だという保険のセールスマン、スティーヴン・トボロウスキー、”グラウンドホッグデー”の委員長ブライアン・ドイル=マーレイビル・マーレイの実兄)、主人公に同級生と言われて声をかけられる女性マリタ・ジェラティ、ペンションのオーナー、アンジェラ・ペイトン、住人の青年リック・ダコマンリック・オヴァートン、ウエイトレスのロビン・デュー、物乞いの老人ル・ボドウェル、ピアノ教師のペギー・ローダー、神経科医のハロルド・ライミス、若いカップル役で、まだ10代だったマイケル・シャノンヒンデン・ウォルチ、セラピストのデヴィッド・パスクエジなどが共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター