ガンガ・ディン Gunga Din (1939) 4.04/5 (24)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1890年に発表された、ラドヤード・キップリングの詩”Gunga Din”を題材にして製作された作品。
イギリス領インド軍の勇猛果敢な三人の軍曹と、彼らに仕える現地人の水汲み”ガンガ・ディン”の活躍を描く、製作、監督ジョージ・スティーヴンス、主演ケイリー・グラントヴィクター・マクラグレンダグラス・フェアバンクスJr.サム・ジャッフェ他共演のアドベンチャー・アクション。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■

監督:ジョージ・スティーヴンス
製作:ジョージ・スティーヴンス
原作:ラドヤード・キップリングGunga Din
脚本
ジョエル・セイアー

フレッド・ギオル
撮影:ジョセフ・H・オーガスト
編集:ヘンリー・バーマン
音楽:アルフレッド・ニューマン

出演
アーチボルト・カッター軍曹:ケイリー・グラント

”マック”マクチェスニー軍曹:ヴィクター・マクラグレン
トーマス”トミー”バランタイン軍曹:ダグラス・フェアバンクスJr.
ガンガ・ディン:サム・ジャッフェ
グル:エドュアルド・シャネリ
エマライン”エミー”ステビンズ:ジョーン・フォンテイン
バーティ・ヒギンボサム軍曹:ロバート・コート
ウィード大佐:モンタギュー・ラブ
ミッチェル少佐:ラムスデン・ヘイア
ステビンズ:セシル・ケラウェイ

アメリカ 映画
配給 RKO

1939年製作 117分
公開
北米:1939年2月17日
日本:1939年12月2日
製作費 $1,910,000
北米興行収入 $2,807,000


アカデミー賞 ■

第12回アカデミー賞
・ノミネート
撮影賞(白黒)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

19世紀末、インド西北部、ムリ、イギリス領インド軍駐屯地。
司令官ウィード大佐(モンタギュー・ラブ)は、15マイル先のタントラプルとの電信が緊急信号後に途絶えたことを知る。(村は盗賊に襲われた。)

ウィード大佐は、アーチボルト・カッター軍曹(ケイリー・グラント)、マック”マクチェスニー軍曹(ヴィクター・マクラグレン)、トーマス”トミー”バランタイン軍曹(ダグラス・フェアバンクスJr.)を呼ぶ。

財宝の在りかを示す地図を買ったというカッターがトラブルを起こし、それに加勢するマクチェスニーとバランタインは大乱闘の最中に本部に呼ばれる。

騒ぎの元となった地図の件をウィード大佐に聞かれた三人は、湖に沈んだ財宝を積んだ船のことを話す。

呆れるウィードだったが、三人にタントラプルに向かい電信を回復することを命ずる。

部隊を率いてタントラプルに着いた三人は、人影が見えないことを不審に思う。

バランタインは、ある建物に隠れていた一家だという者達を見つけ、どう見ても子供達に見えない男達を外に出す。

襲われたバランタインに気づいたカッターとマクチェスニーは、男達を簡単に叩きのめす。

ところが、隠れていた他の男達が攻撃を始め、三人と部隊は反撃するものの、馬に乗った盗賊に襲われる。

三人はダイナマイトを使い、水汲みのガンガ・ディン(サム・ジャッフェ)らと共に勇敢に戦うものの追い詰められ、後方の崖下の川に飛び込む。

部隊は帰還し、マクチェスニーは死傷者と電信の復旧を報告する。

三人が持ち帰った武器を確認したウィード大佐とミッチェル少佐(ラムスデン・ヘイア)は、村を襲ったのが、暗殺集団”タギー”であることを知る。

ウィードはミッチェルに部隊を編成するよう指示し、バランタインを下がらせて、カッターとマクチェスニーに先行部隊を指揮して出発するよう命ずる。

カッターとマクチェスニーはバランタインの同行を求めるが、6日後に退役して結婚するバランタインのことを考えての処置だった。

バーティ・ヒギンボサム軍曹(ロバート・コート)がバランタインに代わると知らされたマクチェスニーは顔をしかめる。

バランタインと婚約者である紅茶商人の娘エマライン”エミー”ステビンズ(ジョーン・フォンテイン)が、愛を確かめる姿を見たカッターとマクチェスニーは諦める。

その後カッターとマクチェスニーは、バランタインとエミーの婚約パーティーに招かれ、象用の薬をパンチに入れてしまう。

二人にそれを飲まされたヒギンボサムは体調を崩し、バランタインは部隊に戻ることになる。

部隊は出撃し、バランタインは早く任務を終わらせようとして張り切る。

カッターは、付近の寺院に財宝があると言うディンの話を信じて、その場に向かおうとする。

マクチェスニーは、再び戯言を語り始めたカッターを殴り倒して営倉に入れてしまう。

カッターは、寺院を見て来たと言うディンから、建物全体が金でできていたことを知らされ、興奮してその場から脱出しようとする。

ディンは、象を営倉に連れて行きその場を壊してしまい、カッターを乗せて寺院に向かう。

マクチェスニーは、タギーの襲撃で象とカッターが連れ去られたと考え追跡させる。

カッターとディンは、像を残して峡谷の吊り橋を渡り、遂に黄金の寺院にたどり着く。

夜になり、二人は、その場がヒンドゥー教の死の女神カーリーを崇拝するタギーの聖域であることを知る。

グル(エドュアルド・シャネリ)は、新たに入信した者達に語り掛け、カーリーと自分に従い敵を殺しまくることを誓わせる。

カッターはわざと騒ぎ始め、その隙にディンに救援を呼びに行かせる。

部隊に戻ったディンは、マクチェスニーに今回の件を追及され、バランタインは、カッターがグルやタギーに捕えられたことを知る。

マクチェスニーは一人でカッターを救出に向かうとして、同行を求めるバランタインには一般市民となったことを伝えてそれを拒む。

エミーもバランタインを引き留めるが、彼は親友であるカッターを救うと言い張る。

考えを変えないバランダインに、マクチェスニーは念書にサインすることを承諾させて同行を認める。

それを自分が所持していることを条件に、マクチェスニーが用意してあった書類にサインしたバランタインは、尚もエミーに引き留められる。

理解してくれないエミーに腹を立てたバランタインは、自分を卑怯者にしたいのかと問う。

男には戦わなければならない時があると言い残したバランタインは、エミーにキスして、マクチェスニーとディンと共に出発する。

吊り橋を渡り寺院に着いた三人は、待ち構えていたタギーに捕えられる。

現れた三人が、軍隊を従えずに来たことに驚くカッターは、マクチェスニーと言い合いになる。

しかし、カッターが鞭打たれたことを知ったマクチェスニーは、彼を気の毒に思い謝罪する。

軍隊のことを知ろうとするグルは、それを話そうとしないマクチェスニーを鞭打つよう命ずる。

口を割らないマクチェスニーは、蛇の穴に突き落とされそうになり、外で話すと言って観念する。

マクチェスニーは、バランタインが軍隊の位置を記した書面を持っているとグルに伝える。

それを確認したグルだったが、隙を見たマクチェスニーは、グルをその場に閉じ込める。

マクチェスニーは、書面の内容がバランタインが復職する同意書だったことを知らせる。

憤慨するバランタインを黙らせたマクチェスニーは、武器を捨ててその場を離れるよう部下に指示することをグルに強要する。

グルはそれに従い、マクチェスニーとバランタインに連れられて階段を上り、その場は地上からの攻撃を受ける。

マクチェスニーに銃剣を向けられたグルは、自分が無事であることを地上の者達に伝える。

ディンと共に階段を上がって来たカッターは、その場の黄金に驚き興奮するが、銃撃が始まり身を潜める。

小康状態が続き夜が明け、マクチェスニーは、吊り橋で解放することをグルに約束して部下を説得させようとする。

グルはそれに従わずに余裕を見せ、行進して近づくスコットランド兵のことを三人に知らせる。

一人が二人を呼び、そして大軍を誘き寄せるという自分の考え通りになり、皆殺しにする計画を話す。

グルは出撃を命ずるが、マクチェスニーは彼を殺すと言って脅す。

タギーの兵は動くことができず、グルはインドのために死ぬと言って蛇の穴に身を投げる。

グルの部下はそれを知って取り乱し、扉の隙間から内部を銃撃する。

カッターが脚に銃弾を受け、攻め込んできた敵と戦った三人だったが、ディンとカッターが傷つけられる。

マクチェスニーとバランタインは捕えられ、軍が全滅する様子を見せられそうになる。

カッターは何とか軍に知らせようと考え、ディンが自分のラッパを手にして塔の頂上に登り、高らかにそれを吹く。

軍隊は行進を止めて警戒し、ディンは銃弾を受けて落下死する。

ウィード大佐は体制を整えてミッチェル少佐に指示を出し、戦いは始まる。

カッターは、殺されそうになったマクチェスニーとバランタインを助ける。

マクチェスニーとバランタインはカッターを抱きかかえ、味方が敵に反撃する様子を見守る。

砲撃によりバランタインが負傷し、マクチェスニーは彼が死んだものと思い激怒して、地上に向かい建物の残骸を投げつける。

生きていたバランタインは書類を奪ったことを伝え、マクチェスニーと罵り合いを始める。

そして、ウィード大佐の軍隊は、タギー軍を撃破する。

その後ウィード大佐は、カッター、マクチェスニー、バランタインの功績を称え、バランタインは郡への復職の書類を大佐に渡す。

ウィード大佐は、命を落とした部隊の誇るもう一人の”兵士”ガンガ・ディンを、伍長に任命して敬意を表する。

”いつの日か同じ場所で彼に会うであろう
訓練は厳しくなり楽はできない
石炭の上に座り呪われた者達に水を与えるだろう
自分はそれを飲み干すよ、ガンガ・ディン
ディン!ディン!ディン!
薄汚い男だったガンガ・ディン
自分はお前を殴り鞭打ったが、神に誓って言わせてもらう
お前は私より優れた男だ、ガンガ・ディン”

キップリング”の詩を捧げたウィードは、埋葬されるガンガ・ディンの遺体に敬礼する。

カッター、マクチェスニー、バランタインは、イギリス領インド軍の軍服を着て敬礼する、ガンガ・ディンの笑顔が思い浮かべる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

19世紀末、インド西北部。
イギリス領インド軍のアーチボルト・カッター軍曹、マクチェスニー軍曹、バランタイン軍曹は、連絡が途絶えた村の電信復旧を命ぜられる。
現地に着いた三人と部隊は、現れた盗賊に襲われ追い詰められて退却する。
駐屯地に戻った三人は、その襲撃が、ヒンドゥー教の死の女神カーリーを崇拝する暗殺集団”タギー”によるものだということを知る。
司令官ウィード大佐は、数日後に退役し結婚を控えるバランタインを外し、カッターとマクチェスニーに出撃を命ずる。
バランタインは、カッターとマクチェスニーの罠にかかり結局は部隊に同行する。
その後カッターは、水汲みのガンガ・ディンから黄金の寺院の話を聞き向かおうとするものの、マクチェスニーに営倉に入れられてしまう。
その場を脱出したカッターはディンと共に寺院に向かい、そこがタギーの聖域だと知り、部隊にそれを知らせようとする。
カッターが騒ぎを起こした隙にディンは部隊に戻り、そのことをマクチェスニーに伝える。
バランタインは、ディンと寺院に向かうマクチェスニーに同行を求め、婚約者エミーを説得してカッター救出に向かうのだが・・・。
__________

1930年代を代表するアクション映画であり、RKOを支える監督となっていた、若きジョージ・スティーヴンスのシャープな演出も光る見応えのある作品。

スケール感のある戦いの映像、豪傑三軍曹のパワフルなアクション、ユーモアも絡めた友情や人情物語など、娯楽の要素満載のお勧め作品!!

アルフレッド・ニューマンの勇ましい音楽も印象的だ。

当時としては破格の191万ドルをかけた大作で、北米興行収入は約2億8100万ドルの大ヒットとなった。

第12回アカデミー賞では、撮影賞(白黒)にノミネートされた。

1999年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

その後の多くの作品に影響を与えた本作だが、有名なのが、スティーヴン・スピルバーグの「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(1984)。

下士官であるにも拘らず財宝を手に入れることばかりを考えている、彼らしいユーモラスな演技が印象的なケイリー・グラント、パワーの塊のような巨漢軍曹で、強引ではあるが人間味溢れる愛すべきキャラクターのヴィクター・マクラグレン、二人とは少々違う伊達男タイプではあるが勇敢に戦うダグラス・フェアバンクスJr.、三軍曹それぞれの個性を生かした熱演はみものだ。

その後の作品では学者など有識者がよく似合う役者である、単なる部隊の水汲みでありながら勇気ある行動で部隊を救う”ガンガ・ディン”を演ずるサム・ジャッフェ、暗殺集団”タギー”のリーダー、エドュアルド・シャネリ、バランタイン(ダグラス・フェアバンクスJr.)の婚約者ジョーン・フォンテイン、その父親セシル・ケラウェイ、軍曹ロバート・コート、大佐モンタギュー・ラブ、少佐ラムスデン・ヘイアなどが共演している。


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