草原の野獣 Gunman’s Walk (1958) 3.48/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

大牧場主一家の、親子、兄弟の関係を描く、ヴァン・ヘフリンタブ・ハンタージェームズ・ダーレン共演、監督フィル・カールソンによる西部劇。


西部劇


スタッフ キャスト

監督:フィル・カールソン
製作:フレッド・コールマー
原作:リック・ハードマン
脚本:
フランク・S・ニュージェント

撮影:チャールズ・ロートンJr.
編集:ジェローム・ソムズ
音楽:ジョージ・ダニング

出演
リー・ハケット:ヴァン・ヘフリン
エド・ハケット:タブ・ハンター
クリー・チュオード:キャスリン・グラント
デイヴィッド”デイヴィ”ハケット:ジェームズ・ダーレン
ウィル・モトリー保安官補:ミッキー・ショーネシー
ポール・チュオード:バート・コンヴィ
パーセル・エイヴリー:エドワード・プラット
ハリー・ブリル保安官:ロバート・F・サイモン
ジェンセン・シーヴェルツ:レイ・ティール

アメリカ 映画
配給
コロンビア・ピクチャーズ

1958年製作 95分
公開
北米:1958年7月
日本:1958年7月15日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー

大牧場主リー・ハッケット(ヴァン・ヘフリン)の息子エド(タブ・ハンター)と弟のデイヴィッド”デイヴィ”(ジェームズ・ダーレン)は、性格が違う兄弟だった。

兄弟はラコタ周旋所に立ち寄り、エドが、その場で働くフランス人と先住民スー族との混血であるクリー・チョアード(キャスリン・グラント)に言い寄るが相手にされない。

クリーは周旋所を任されているパーセル・エイヴリー(エドワード・プラット)に雇われていたのだが、エドの態度に気分を害す。

デイヴィはそれを見てクリーに謝罪し、笑顔の戻った彼女は、兄ポール(バート・コンヴィ)をデイヴィに紹介する。

クリーに惹かれたデイヴィは、エドと共に牧場に戻る。

息子達が張り合うことを気にしながら、ハケットは二人に厳しく接する。

ハケットは、かつて銃の腕ひとつでこの土地を手に入れたことをデイヴィに語り、息子に射撃の腕を磨かせようとする。

しかしデイヴィは、射撃が全てではないと考えているために上達せず、ハケットは、早撃ちで銃の名手エドの腕前に満足する。

その後ハケットは、馬を集めるためにポールらを雇い、息子達と共に牧場を離れる。

エドは、馬の扱いに関しては上であるポールにかなわないことを自覚しながら、彼に敵対心を抱く。

途中、二人は野生の白馬を捕らえようとして競い合い、ポールは誤って崖下に転落してしまう。

ハケットは事故だと判断し、クリーのことを気にするデイヴィに見舞金を預け、彼女に渡してこの件を報告するよう指示する。

周旋所に向かったデイヴィだったが、既にポールの死を知ったクリーは、兄が殺されたと言って事故現場に向かった後だった。

牧場に戻ったエドは町に向かうものの、酒場でお決まりのハケットの自慢話を聞かされて苛立つ。

鏡を酒瓶で壊し銃を発砲したエドは、ハケットの話を聞かずに通りに出る。

騒ぎを起こしたことで、保安官のハリー・ブリル(ロバート・F・サイモン)はエドに警告し、保安官補ウィル・モトリー(ミッキー・ショーネシー)に彼を監視させる。

翌日、牧場に向かった保安官は、殺人容疑でエドを連行しようとするもののハケットは納得しない。

裁判所に向かったハケットは、現場の出来事を目撃していた証人の先住民の話を聞く。

続いてクリーが証人として呼ばれ、エドに罪を認めることを迫る。

エドは殺人罪で拘束されることになるが、そこに馬の仲買人だというジェンセン・シーヴェルツ(レイ・ティール)が現れ、今回の件は事故であると証言する。

ハケット家と関わりのない第三者の意見を考慮した裁判長は、証拠不十分でエドを釈放してしまう。

デイヴィは、クリーの気持ちを察して同情するが、エイヴリーから、ハケット家の者は先住民の血を引く彼女に近づくべきではないと忠告される。

酒場で祝杯を挙げるハケットだったが、エドは、事故現場を目撃もしていないシーヴェルツが、父に近づき馬を手に入れる考えだったことを知る。

牧場に戻ったハケットは、エドが町で騒ぎを起こさないよう捜し出すようにとデイヴィに支持する。

モトリーに監視されながら酒場で酔っていたエドは、現れたデイヴィを追い払ってしまう。

クリーが滞在する牧場に向かったデイヴィは、身分違いを語る彼女に、自分の想いを伝えて抱き寄せる。

その後、留置場に入れられていたエドを迎えに行き釈放させたハケットは、彼と共にホテルに向かう。

ハケットは、デイヴィがクリーと一緒だったことを知り驚く。

翌朝ハケットは、捕えた白馬もシーヴェルツが要求したため彼の魂胆を知る。

目覚めたエドは、デイヴィがクリーと結婚すると言い出したために苛立つ。

エドは、白馬を連れたシーヴェルツに気づき、それを渡すよう要求する。

シーヴェルツはそれを拒み銃を手にするが、エドは彼を銃撃する。

酒場に向かったエドに銃を渡すよう迫る保安官は、シーヴェルツが生きていることを伝える。

エドは正当防衛を主張して銃を渡すことを拒み、保安官は強硬策に出ようとする。

そこにハケットが現れ、自分がエドを説得することを伝えて酒場に入る。

エドは、シーヴェルツにカモにされた父を批判するが、強引に銃を奪われて保安官に連行される。

デイヴィも、シーヴェルツの言いなりになった父を批判する。

クリーのことを考えるエイヴリーは、瀕死のシーヴェルツから事件の真相を聞き出すため、保安官と共に医師の元に向かう。

医師は、シーヴェルツが助かる可能性だけを伝えてエイヴリーらを帰し、直後に現れたハケットを病室に入れる。

ハケットは、証言を変えないようにと言って、銃を向けてシーヴェルツを脅す。

その頃、自殺を装ったエドは保安官を叩きのめし、モトリーを銃撃してその場から逃亡する。

丸腰だったモトリーは死亡し、保安官は捜索隊の志願者を募りエドを追う。

ハケットもエドを捜そうとするが、同行を拒むデイヴィを見限る。

エドに追いついたハケットだったが、自分の考えや育て方が理解されていないことを嘆く。

そこに保安官らが現れ、エドは投稿するよう迫られる。

これ以上、人を殺すのなら自分が片を付けると言って、ハケットはエドと対決しようとする。

それを受けて立とうとするエドは、ハケットに射殺される。

ガンベルトを外したハケットはエドを抱き寄せる。

町に戻ったハケットはデイヴィの元に向かい、エドの遺体を運ぶために一緒に来てほしいことを伝え、クリーを一人の女性として認める。

父が、自分の考えが誤りであったことに気づき涙する姿を見たデイヴィは、クリーと共に彼に寄り添う。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
リー・ハケットは、かつて拳銃の腕でその土地を手に入れたことを誇りに思う大牧場主だった。
ハケットは、異なる性格で競い合う息子エドとデイヴィを自分の考え通りに育てようとするものの、その思いは二人に受け入れられない。
エドは拳銃の腕は確かなのだが、父の言いなりになることに嫌気がさしトラブルばかり起こしていた。
そんな兄とは相容れない考えのデイヴィは、周旋所を手伝う先住民との混血女性クリーに惹かれる。
その後、馬を集めるために牧場を離れたハケットは、息子達に加え、クリーの兄ポールを雇っていた。
そんなある日、エドとポールは野生の白馬を追う。
ところが、ポールは勢い余って崖下に落下し死亡してしまう。
ハケットは、ポールと馬の捕獲を争ったエドを責めずに、事故として処理しようとする。
しかし、クリーの気持ちを察するデイヴィは心を痛める・・・。
__________

多くのジョン・フォード作品の脚本などを手掛けたことで知られるフランク・S・ニュージェントによる脚色だけに、死亡事件を単純に描いた西部劇ではない。

確執とまでは言わないまでも、相容れない親子、兄弟の関係、そして人種偏見などを鋭い視点で捉えるフランク・S・ニュージェントの脚色、フィル・カールソンの演出手腕に注目したい。

拳銃の腕や財力にものを言わせても、思い通りに人”息子”は育てられない父親の苦悩や、それに反発する息子達の考えなどが、確りと描かれた骨太の作品に仕上がっている。

シネマスコープを活かした、大自然を映し出す映像も印象深い。

豪放磊落な牧場主ではあるが、息子達の育て方に悩む父親を好演するヴァン・ヘフリン、父の言いなりになることを嫌う息子タブ・ハンタージェームズ・ダーレンビング・クロスビー夫人でもある、先住民との混血女性キャスリン・グラント、その兄バート・コンヴィ、保安官補ミッキー・ショーネシー、周旋所を任されているエドワード・プラット、保安官ロバート・F・サイモン、主人公を利用しようとする馬の仲買人レイ・ティールなどが共演している。


 

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