天と地 Heaven and Earth (1993) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

戦乱の地ベトナムを生き抜いた実在の女性レ・リー・ヘイスリップの数奇な半生を描く、製作、監督、脚本オリバー・ストーン、主演トミー・リー・ジョーンズジョアン・チェンハイン・S・ニョールデビー・レイノルズ他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:オリバー・ストーン
製作総指揮
アーノン・ミルチャン

マリオ・カサール
製作
オリバー・ストーン

A・キットマン・ホー
ロバート・クライン
原作:レ・リー・ヘイスリップWhen Heaven and Earth Changed Places
脚本:オリバー・ストーン

撮影:ロバート・リチャードソン
編集
デヴィッド・ブレナー

サリー・メンケ
音楽:喜多郎

出演
スティーヴ・バトラー:トミー・リー・ジョーンズ

母:ジョアン・チェン
父:ハイン・S・ニョール
ユージニア:デビー・レイノルズ
レ・リー・ヘイスリップヘップ・ティ・リー
ルク叔父 :ツァン・K・ヌグイェン
サオ:ダスティン・ヌグイェン
ボン:ヴィン・ダン
ハイ:マイ・リー・ホー
バーニス:コンチェッタ・フェレル
ラリー :デイル・ダイ
牧師:ジェフリー・ジョーンズ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1993年製作 141分
公開
北米:1993年12月25日
日本:1993年12月25日
製作費 $33,000,000
北米興行収入 $5,864,949


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ベトナム
1949年。
第一次インドシナ戦争中に、父(ハイン・S・ニョール)と母(ジョアン・チェン)の間に、6番目の子として生まれたレ・リーは、4歳の時にフランス軍に村を焼き払われる。

1963年。
村の平和は戻り、成長したレ・リー(ヘップ・ティ・リー)だったが、ベトコンに身を投じた最愛の兄ボン(ヴィン・ダン)とサオ(ダスティン・ヌグイェン)との別れを惜しむ。

レ・リーベトコンのスパイとなり、父には、中国、日本支配に抵抗してきた祖先と同じく、戦うことの尊さを教えられる。

その後、レ・リーら村人は、アメリカの支援で村に現れたベトナム共和国政府軍により、ベトコンに対抗する教育及び訓練を受けることになる。

レ・リーら家族は密かに抵抗を続けるが、彼女が政府軍に捕まり拷問にかけられる。

母が軍の高官を買収してレ・リーは解放されるものの、裏切り者と判断され、彼女はレイプされてしまう。

レ・リーと母は、先祖を守る父を村に残してサイゴンに向かい、裕福な屋敷の使用人になる。

しかし、主人に気に入られたレ・リーは、彼の子を身篭ってしてしまい、それを妻に知られ、彼女は母と共に屋敷を追い出され、ダナンに向かわされる。

面倒を見ると言った、主人からの送金は妻に妨害され、母は村に帰り、未婚の母となるレ・リーを恥じた父は、彼女に会うことを拒んだ。

娼婦になった姉の元で、物売りをして働くレ・リーは、ようやく会いに来た父に顔向けが出来なかった。

姉の元からも追い払われたレ・リーは、アメリカ軍基地のゴミをあさる生活を続け、その後、男の子を産んだ彼女は、闇市で再び物売りを始める。

その後レ・リーは、アメリカ兵に大金を積まれたのをきっかけに体を売り始める。

父の病気の知らせを受けたレ・リーは村に帰り、わだかまりの消えた父との再会を喜ぶ。

娼婦となったレ・リーを、父は恥じることはないと励まし、息子の元に戻るよう伝えて娘を見送る。

その後、父は服毒して愛する土地で生涯を終え、レ・リーらは葬儀を済ませる。

1年後、ダナン
韓国軍のカジノで働くようになったレ・リーは、アメリカ海兵隊先任軍曹スティーヴ・バトラー(トミー・リー・ジョーンズ)の相手をさせられそうになる。

男とは縁を切っていたレ・リーは、スティーヴを追い払おうとするが、紳士的な彼を受け入れて楽しい時を過ごし、そして二人は愛し合う。

スティーヴはレ・リーに求婚し、彼女もそれを受け入れ、やがて二人に男の子が産まれる。

3年後。
レ・リーは、スティーヴと子供達と共にアメリカに行く希望に燃えていたが、北側の攻撃が激しくなり、家族はバラバラになってしまう。

二人の子供を連れたレ・リーは、混乱するサイゴンにたどり着き、スティーヴと再会してサンディエゴに向かう。

レ・リーの目の前には、見たこともない夢の世界が広がり、彼女らは、スティーヴの母ユージニア(デビー・レイノルズ)や姉のバーニス(コンチェッタ・フェレル)に歓迎される。

月日は流れ、スティーヴは、前妻への慰謝料などで生活は苦しく、母ユージニアの世話になるしかなかった。

レ・リーは独立するために働こうと考えるが、スティーヴは、戦地に戻り、武器のセールスをするつもりがあり、彼女はそれを理解できない。

その後、レ・リーは工場で働きながら、スティーヴには内緒で、レストランを開く計画を立てる。

しかし、それがスティーヴに知られてしまい、夫婦の諍いが絶えなくなり、彼は、今までになかった暴力的な一面を見せるようになる。

その頃からスティーヴは、戦争の後遺症に苦しむようになるが、夫婦の争いは続き、二人は別居することになる。

そんな中、全てに絶望したスティーヴは自ら命を絶ってしまい、レ・リーは、戦後13年経った故郷ベトナムに戻る。

不動産業とレストランの共同経営者となったレ・リーは、子供達を伴い成功者として兄ボンや母と再会する。

ボンは、アメリカに苦しめられ破壊された祖国の現状を語り、手放しでは妹レ・リーを歓迎できなかった。

しかし、生死の狭間で耐え忍び生き延びてきた母は、レ・リーが戻ってきただけで満足だと娘を抱きしめる。

その夜レ・リーは、父の建てた家で眠り、自分がいつも、”天と地”の中間にいることを思い、運命に逆らえば苦しみ、従えば幸せになることを悟る。


解説 評価 感想 ■

1989年に発表されたレ・リー・ヘイスリップの伝記”When Heaven and Earth ChangedPlaces”と”Child of War, Woman”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)

フランスの支配下であるベトナムに産まれたレ・リーは成長するが、兄二人がベトコンに身を投じ、自らも父や母と共にそのスパイとなる。
やがて政府軍が村に現れ、レ・リーや人々はベトコンに対抗する教育や訓練を受けさせられる。
捕らえられたレ・リーは、政府軍の拷問を受け、母が賄賂を使い釈放されるものの、裏切り者とみなされレイプされてしまう。
身も心もボロボロになったレ・リーは、母と共にサイゴンに向かい、裕福な屋敷の使用人になる。
主人に気に入られたレ・リーは、彼の子供を身篭ってしまい、屋敷を追い出される。
ダナンに向かったレ・リーは、物売りとなり生活を続ける。
その後、子供が産まれたレ・リーは、アメリカ兵に大金を積まれたことをきっかけに娼婦となる。
父の病気を知り、故郷の村に戻ったレ・リーは父と再会し、彼は娘を恥じることなく励ます。
その後、地道な生活を始めたレ・リーは、運命の人となる、アメリカ海兵隊の兵士スティーヴ・バトラーと出会い、愛し合うようになる・・・。
__________

プラトーン」(1986)、「7月4日に生まれて」(1989)に続く、オリバー・ストーンによる、”ベトナム三部作”の内の1作。

ベトナムの寒村で生まれた女性の、波乱の人生を描いた壮大なドラマではあるが、原作者の言わんとしていることは伝わるものの、盛り上がりもなく、語り尽くされているベトナム国民の苦しみを再確認する程度の内容で、オリバー・ストーン作品にしては、インパクトに欠ける平凡な作品。

同じ年に公開された「逃亡者」(1993)で、同年のアカデミー助演賞を獲得するトミー・リー・ジョーンズは、主演ではないために、後半にならないと登場しない。
彼らしいいい演技はしているが、意外に呆気なく不幸な死を遂げてしまう。

熱演はしているものの、大作の主演は今一重荷だったという感じは否めない、主人公レ・リーを演ずるヘップ・ティ・リー、その母親ジョアン・チェン、父親ハイン・S・ニョール、スティーヴ(T・L・ジョーンズ)の母親デビー・レイノルズ、姉のコンチェッタ・フェレル、他、デイル・ダイジェフリー・ジョーンズなどが共演している。


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