天国から来たチャンピオン Heaven Can Wait (1978) 3.75/5 (4)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ハリー・シーガルの舞台劇及び、1941年に公開された名作「幽霊紐育を歩く」のリメイク。
天国側の手違いで寿命よりも早く命を落としたプロ・フットボーラーが、他人の体を借りて目標のスーパーボウル優勝を果たし恋も手に入れるまでを描く、製作、監督、脚本、主演ウォーレン・ベイティジュリー・クリスティジェームズ・メイソンジャック・ウォーデンチャールズ・グローディン他共演のファンタジック・コメディ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督
ウォーレン・ベイティ

バック・ヘンリー
製作総指揮
ハワード・コッチ

チャールズ・H・マグワイア
製作:ウォーレン・ベイティ
原作:ハリー・シーガル
脚本
エレイン・メイ

ウォーレン・ベイティ
ロバート・タウン(クレジットなし)
撮影:ウィリアム・A・フレイカー

編集
ロバート・C・ジョーンズ

ドン・ジマーマン
音楽:デイヴ・グルーシン

出演
ジョー・ペンドルトン/リオ・ファーンズワース/トム・ジャレット:ウォーレン・ベイティ

ベティ・ローガン:ジュリー・クリスティ
ジョーダン:ジェームズ・メイソン
マックス・コークル:ジャック・ウォーデン
トニー・アボット:チャールズ・グローディン
ジュリア・ファーンズワース:ダイアン・キャノン
天使(エスコート):バック・ヘンリー
クリム:ヴィンセント・ガーディニア
シスク:ジョゼフ・メイハー
ジェネラル・マネージャー:R・G・アームストロング
ローソン:ウィリアム・ボガート

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1978年製作 101分
公開
北米:1978月6日28
日本:1979年1月13日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $81,640,278


アカデミー賞 ■

第51回アカデミー賞
・受賞
美術賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ウォーレン・ベイティ)
助演男優(ジャック・ウォーデン)
助演女優(ダイアン・キャノン)
脚色・撮影・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

NFLの”ロサンゼルス・ラムズ”(現セントルイス・ラムズ)のクウォーター・バック、ジョー・ペンドルトン(ウォーレン・ベイティ)は、膝の故障から回復して、コーチ陣に好調をアピールする。

トレーナーのマックス・コークル(ジャック・ウォーデン)は、ジョーの状態に満足し、次の日曜の試合では活躍できることを確信する。

ジョーは、誕生日を祝いに来てくれたマックスから、次の合のクウォーター・バックを任せると言われ、張り切ってトレーニングを続ける。

ところが、自転車で走行中のジョーは、トンネル内で事故に遭い死亡してしまう。

次の瞬間、何も知らないジョーは、雲の上を見知らぬ男性(バック・ヘンリー)と歩いていた。

自分がエスコートだと言う男性は、夢だと思い勝手な行動をとるジョーに規則を説明しようとする。

ジョーに逃げられてしまった男性は、その場に現れた紳士ジョーダン(ジェームズ・メイソン)から、自分が代わって説明すると言われる。

ジョーダンに呼ばれたジョーは、この場が死後の世界だと知らされ、エスコートの天使にも、飛行機に乗り”終点”に向かうよう説得される。

ところが、ジョーが死亡するのが2025年だと分かり、ジョーダンと天使は手違いがあったことに驚く。

ジョーダンは、事故の状況からジョーが確実に死ぬと考えて、彼が死ぬ前にこの場に案内したことを天使から知らされる。

天使は、ジョーを彼の肉体に戻すようジョーダンに指示されて地上に戻る。

しかし、葬儀は既に終わり、ジョーは火葬されてしまい、ジョーダンの元に戻った彼は、死亡が確認されていない遺体なら、乗り移ることができると言われる。

ジョーは納得できるはずもなく、それしか方法のないジョーダンは、自分がこの件を担当することを決めて地上に向かう。

何人もの候補がいるものの、それが気に入らないジョーは、大富豪の実業家リオ・ファーンズワースの屋敷を訪れる。

その場では、ファーンズワースの妻ジュリア(ダイアン・キャノン)と、彼女と愛し合っている秘書トニー・アボット(チャールズ・グローディン)が、主人を殺してアリバイ作りをしていた。

そこに、ファーンズワースに面会を求める女性ベティ・ローガン(ジュリー・クリスティ)が現れ、ジョーは彼女に惹かれてしまう。

イギリス人のベティは、ファーンズワースの精錬工場建設で、故郷を追われる者が多数いることに対して抗議するため屋敷を訪れたのだった。

ジョーダンは、ファーンズワースになることをジョーに提案し、彼は暫くの間だけという条件でそれに従う。

心の中はジョーのままで、容姿はファーンズワースだと言うジョーダンは、他人には本人だとしか思えないことを伝える。

執事シスク(ジョゼフ・メイハー)が、自分を見て主人だと確認したファーンズワース/ジョーは、ベティの元に向かう。

ファーンズワースは、ベティの抗議を受けて答えを返すこともできないでいたが、そこにトニーとジュリアが現れて、彼女は生きていた夫を見て取り乱してしまう。

トニーがその場からジュリアを連れ出し、彼女がネズミを見たことを思い出して騒いだと伝える。

ジョーはベティの抗議を受け入れ、工場を余所に建設することと、自分が偽物だと話してしまう。

ベティは、ファーンズワースがふざけていると思い気分を害し、侮辱されたと言ってその場を去る。

裏庭に向かったジュリアは、計画が全てばれていると言って動揺し、トニーは彼女を落ち着かせようとする。

その後トニーは、会社経営の初歩的なことを質問するファーンズワースを不審に思い、ジュリアはそれ以上に焦る。

ファーンズワースは、ラムズの”スーパーボウル”進出が気になり、彼の様子を窺いながら、トニーとジュリアは再び殺害計画を実行しようとする。

本社に向かったファーンズワースは、重要会議の席にベティや記者を同席させてしまう。

戸惑う役員のローソン(ウィリアム・ボガート)らは、自分達のような考えでは、フットボールの試合なら勝目はないと力説するファーンズワースに圧倒される。

最終戦の”スーパーボウル”に優勝するには、目先の問題を即刻解決して、とにかく行動を起こすことだと強調するファーンズワースの意見に、ベティや記者達も驚く。

屋敷に戻ったファーンズワースは、現れたジョーダンと天使に、次はフットボールの試合だと言って、死体を探すよう伝える。

そこにベティが現れ、先日のことをファーンズワースに謝罪して二人は外食する。

ベティとハンバーガーを食べたファーンズワースは、ベティの魅力を再確認して、このままの状態でいられるようにするためジョーダンに会おうとする。

ベティを送ったファーンズワースは、ジュリアとは離婚すると言って屋敷に戻り、天使に今のままでいいことを伝える。

ファーンズワースは、その場に隠れるトニーに気づきながらジュリアに離婚を提案し、ラムズのマックスを呼ぶよう指示して寝室に戻る。

突然ベッドの天井が落下し、その瞬間トニーとジュリアはファーンズワースが死んだことを確信するが、現れた彼は、隠れているトニーにマックスの電話番号を知らせる。

トニーとジュリアは、再び計画が失敗したことを知る。

翌日、屋敷を訪れたマックスは、初対面であるにも拘らず、親しげに声をかけるファーンズワースに歓迎される。

マックスは、ラムズのクウォーター・バックのテストを受けると言うファーンズワースに驚き、彼の要求を丁重に断る。

ファーンズワースは、死んだことなど自分の置かれている状況を説明するが、マックスは、それを信じることができずに立ち去ろうとする。

自分がジョーだと言って、マックスしか知らないことを伝えたファーンズワースは、その場にいたジョーダンに、趣味のクラリネットを吹いて見せるよう言われる。

それを聴いたマックスは、ファーンズワースがジョーであることを一応信じる。

その後ファーンズワースは、マックスと共に、トニーやシスクら使用人相手にトレーニングを始める。

そして、ラムズのジェネラル・マネージャー(R・G・アームストロング)は、マックスの推薦でクウォーター・バックをテストすることを選手達に伝える。

ファーンズワースは、ラムズを6700万ドルで買収してしまい、テスト当日を迎える。

選手達は、ファーンズワースを目の敵にするものの、彼は気にせず好プレーを見せる。

その後ファーンズワースは、ベティら関係者を屋敷に招いてパーティーを開く。

ベティと親交を深めたファーンズワースは、彼女に結婚を申し込む。

そこに天使が現れ、これ以上ファーンズワースでいられないとジョーに伝える。

ジョーはそれに納得しないままベティの元に戻り、彼女を見つめて、永遠に自分の記憶に留めておきたいことを伝える。

ファーンズワースは、”見ず知らずのフットボール選手に出会い、何かを感じたら・・・”と語り、ベティを抱きしめて別れる。

現れたジョーダンは、運命の時が来て、それに輪逆らえないとジョーに伝える。

次の瞬間、ファーンズワースはトニーに狙撃されて命を落とし、井戸に落下してジョーに戻り、ジョーダンと共にその場を去る

ファーンズワースは見つからないままで、ラムズのオーナー失踪は大きく報道される。

それを不審に思ったベティは、新聞社の警部補クリム(ヴィンセント・ガーディニア)にその件を伝える。

マックスも、ファーンズワースが、妻と秘書に殺されかけたと言っていたことをクリムに話す。

トニーに殺されたことを確信する、マックスの意見を聞いたクリムは、ファーンズワースの屋敷に向かう。

メモリアル・コロシアム”では”スーパーボウル”が始まろうとしていたが、ファーンズワースの屋敷の書斎では、クリムが、トニーとジュリア、そしてシスクや使用人らを集めて事情聴取を始める。

何の解決にもならないクリムの質問にマックスは苛立ち、同席するベティもファーンズワースのことを心配する。

ジョーダンとその場で状況を見守るジョーは、ベティに寄り添う。

スーパーボウルは始まり、ラムズのクウォーター・バック、トム・ジャレットが負傷してしまう。

ジャレットが重傷だと知ったジョーは、ジョーダンと共にスタジアムに向かう。

ジョーは意識のないじゃレットに乗り移り試合に復帰し、それをテレビで観ていたマックスは、情況を理解する。

その時、使用人が井戸の中からファーンズワースのジャケットを見つけて、それを書斎に届ける。

ジュリアは、トニーが夫を殺したと言って罵り、二人は罪の擦り合いを始める。

マックスは試合に行くといってその場を去り、ジャレット/ジョーの活躍をラジオで聴きながらスタジアムに急ぐ。

ラムズは、最後のプレーでジャレットが得点をあげて勝利しチャンピオンになる。

ロッカー・ルームに向かったマックスは、ジャレットがジョーであることを確かめて、二人は固く抱き合う。

現れたジョーダンは、全てを忘れ今後はジャレットに成り切ることをジョーに伝え、別れを告げて姿を消す。

祝勝の騒ぎは収まり、ジョーを待っていたマックスは、彼がジャレットとなったことに気づく。

ジョーが忘れられないと呟くマックスに、ジャレットは優しく語りかけて励ます。

パーティーに向かおうとするジャレットは、通路でベティに出くわし、マックスの居場所を聞かれる。

ジャレットは、前に会ったことがあるかをベティに尋ね、それを否定された彼は自己紹介する。

ベティは、ジャレットの口調に聞き覚えがあることを伝えるが、よくあることだと言われ、祝勝パーティーに誘われる。

パーティーに行く気がなくなったと言うジャレットは、ベティをコーヒーに誘う。

ジャレットがクウォーター・バックだと知ったベティは、ファーンズワースに言われた”フットボール選手に何かを感じたら・・・”という言葉を思い出す。

ベティはジャレットの誘いを受けて、二人はスタジアムを去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

NFLロサンゼルス・ラムズ”のクウォーター・バック、ジョー・ペンドルトンは、故障から回復して目標の”スーパーボウル”を目指す。
そんなジョーは事故死してしまい、天国に向かう準備を始める。
ところが、天国側のミスで、ジョーはまだ寿命が50年近くあるにも拘らず、命を落としてしまったことが分かる。
天国側のジョーダンは、ジョーを元の体に戻すよう天使に指示するのだが、彼の遺体は、既に火葬されてしまっていた。
仕方なくジョーダンは、ジョーが乗り移れる体を探し、大富豪ファーンズワースが殺された現場に向かう。
ファーンズワースは、妻のジュリアと愛し合う秘書トニーに殺されたのだった。
その場でジョーは、ファーンズワースに抗議をし現れたイギリス人女性ベティに一目惚れしてしまい、彼の体に乗り移るのだが・・・。
__________

若手人気スターとして着実にキャリアを重ねたウォーレン・ベイティが、製作、監督(バック・ヘンリーと共同)、主演を兼ねた意欲作であり、ハート・ウォーミングな快作コメディ。

フットボールに対してはストイックなまでに取り組む一途な青年、パワフルでもある行動力で、全く知らない世界でも怯まずに突き進む姿が、コミカル且つ軽快に描かれている。

その内容は大いに受けて、北米興行収入は約8200万ドルという大ヒットとなった。

第51回アカデミー賞では、作品賞以下9部門でノミネートされ、美術賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演男優(ウォーレン・ベイティ)
助演男優(ジャック・ウォーデン)
助演女優(ダイアン・キャノン)
脚色・撮影・作曲賞

デイヴ・グルーシンのテーマ曲は印象的であり、1970年代を想い起させてくれる、郷愁を誘う作品だ。

プレイボーイとしても知られて、姉シャーリー・マクレーンを悩ませたウォーレン・ベイティが、映画人としての才能を更に発揮し、人気、評価共に高めた作品で、人間味溢れるキャラクターを熱演している。

フィーリングで主人公に惹かれていくイギリス人女性を魅力的に演ずるジュリー・クリスティ、天国の天使長を雰囲気良く演ずるジェームズ・メイソン、後半、人間界で唯一人、主人公の存在に気づくトレーナーを、印象深く好演するジャック・ウォーデン、富豪の殺害を計画する秘書チャールズ・グローディン、彼と手を組む富豪の妻ダイアン・キャノン、天使役のバック・ヘンリー、的を得ない捜査や言動が笑える刑事ヴィンセント・ガーディニア、執事のジョゼフ・メイハーラムズのジェネラル・マネージャー、R・G・アームストロング、富豪が経営する会社の重役ウィリアム・ボガートなどが共演している。


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