ヘンリィ五世 Henry V / The Chronicle History of King Henry the Fift with His Battell Fought at Agincourt in France (1944) 4/5 (27)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ヘンリィ五世」の映画化。
フランスの王位継承権をめぐる百年戦争で、ヘンリィ五世の活躍を中心にした”アジャンクールの戦い”と、王がフランス王女を后に迎えるまでを描く、製作、監督、脚本、主演ローレンス・オリヴィエルネ・アシャーソン ロバート・ニュートン他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ローレンス・オリヴィエ
製作
フィリッポ・デル・ジュディーチェ

ローレンス・オリヴィエ
戯曲:ウィリアム・シェイクスピア
脚本
ダラス・バウアー

アラン・デント
ローレンス・オリヴィエ

撮影
ジャック・ヒルヤード

ロバート・クラスカー
編集:レジナルド・ベック
美術・装置
ポール・シェリフ

カーメン・ディロン
音楽:ウィリアム・ウォルトン

出演
ヘンリィ五世ローレンス・オリヴィエ

キャサリン・オブ・ヴァロワルネ・アシャーソン
旗手のピストル:ロバート・ニュートン
カンタベリー大司教フェリックス・エイルマー
口上:レスリー・バンクス
フルーリエン大尉:エスモンド・ナイト
フランス軍総司令官:レオ・ゲン
イーリー司祭:ロバート・ヘルプマン
ソールズベリー伯グリフィス・ジョーンズ
フランス伝令官・モンジョイ:ラルフ・トルーマン
フランス特使:アーネスト・セシジャー
ジョン・フォルスタッフ:ジョージ・ロビー
クイックリー夫人:フリーダ・ジャクソン
オルレアン公フランシス・リスター
ブルボン公ラッセル・ソーンダイク
フランス皇太子:マックス・アドリアン
シャルル6世ハーコート・ウィリアムス
ジェイミー大尉:ジョン・ローリー
マクモリス大尉:ニオール・マッギニス
アリス:アイヴィ・セント・ヘリアー
ウィリアムズ:ジミー・ハンリー
少年:ジョージ・コール

イギリス 映画
配給 Eagle-Lion Distributors Limited

1944年製作 136分
公開
イギリス:1944年11月
北米:1946年6月17日
日本:1948年9月
製作費 £475,000


アカデミー賞 ■

第19回アカデミー賞
・受賞
名誉賞(ローレンス・オリヴィエ)
・ノミネート
作品
主演男優(ローレンス・オリヴィエ)
美術(カラー)・作曲賞(ドラマ・コメディ)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1600年5月1日。
ロンドングローヴ座
開場から2年を迎えて、満場の観客の前で”ウィリアム・シェイクスピア”劇”ヘンリィ五世”の開演が近づく。

口上(レスリー・バンクス)の登場で場内は拍手に包まれ、カンタベリー大司教(フェリックス・エイルマー)とイーリー司祭(ロバート・ヘルプマン)が登場する。

続いて舞台に立ったヘンリィ五世(ローレンス・オリヴィエ)は、フランスの王位継承権が我が身にあるかを、カンタベリー大司教に下問する。

ヘンリィ五世は、フランス特使(アーネスト・セシジャー)の訪問を受け、フランス皇太子からの冗談のような貢物に腹を立て、フランスへの遠征を決意する。

王の軍隊に合流するはずの旗手のピストル(ロバート・ニュートン)らは、王のかつての放蕩仲間ジョン・フォルスタッフ(ジョージ・ロビー)の死を悼みながら旅立つ。

雨の中、劇は続き舞台は港町サウサンプトンへ。
1415年8月。
ヘンリィ五世は、大軍を率い気勢を上げて出航し、フランスへ向かう。

その後、イングランドの大軍は、ドーバー海峡を渡りアルフルールを目指していた。

その頃、フランス皇太子(マックス・アドリアン)は、イングランド軍の攻撃を前に、王とその軍隊を取るに足らぬ相手だと言い放つ。

しかし、軍総司令官(レオ・ゲン)の助言で、ヘンリィ五世が手強い相手だと、皇太子は上辺だけ認める様子を見せる。

そこに、ヘンリィ五世の使者が到着し、シャルル6世(ハーコート・ウィリアムス)の退位を迫り、皇太子の無礼を批判して”ルーヴル宮殿”破壊も予告する。

アルフルールに上陸したヘンリィ五世は、一気に内陸に攻め入ろうとする。

スコットランド人のジェイミー大尉(ジョン・ローリー)は、町の包囲作戦を指揮するアイルランド人マクモリス大尉(ニオール・マッギニス)を無能な軍人として見下していた。

その後、ヘンリィ五世アルフルールを陥落させる。

ルーアンの宮殿では、キャサリン・オブ・ヴァロワ(ルネ・アシャーソン)が、侍女アリス(アイヴィ・セント・ヘリアー)におかしな英語を習っていた。

フランスの伝令官モンジョイ(ラルフ・トルーマン)は、シャルル6世の反撃命令を受けて、ヘンリィ五世に賠償金の支払いを要求するが、それを拒絶されたために宣戦布告する。

イングランドフランス両軍は目と鼻の先に対峙し、翌日の決戦に備える。

午前3時も過ぎ、ヘンリィ五世はマントを羽織り身分を隠して臣下達と語り合い、王の重責を実感する。

1415年10月25日(聖クリスピヌスの祝日)。
そして夜が明け、ヘンリィ五世は、劣勢に不安を隠せない指揮官達に、戦う勇気の無い者は帰国するよう告げる。

再びヘンリィ五世の元に現れた伝令官モンジョイは、今回も賠償金支払いを拒絶されて自陣へと戻って行く。

7000のイングランド軍に対し、総勢20000のフランス軍が攻撃を仕掛け”アジャンクールの戦い”が始まる。

圧倒的な優勢でありながらフランス軍は苦戦し、その仕返しに敵軍キャンプの少年達まで虐殺してしまう。

怒りに身を任せたヘンリィ五世は、戦闘に加わり敵総司令官を倒す。

それを知った伝令官モンジョイは、ヘンリィ五世に慈悲を請い敗北を認める。

戦いに勝利したヘンリィ五世は、敵戦死者1万人に対して、自軍がわずか500名で済んだことを神に感謝する。

その後、宮殿を訪れたヘンリィ五世は、王女キャサリンを見初めて愛を告げ求婚する。

シャルル6世は、イングランドフランスの平和を願い、王女をヘンリィ五世に嫁がせる。

そして、グローヴ座の”ヘンリィ五世”は、満場の拍手の中、幕を閉じる。


解説 評価 感想 ■

フランスの王位継承権をめぐる百年戦争で、ヘンリィ五世の活躍を中心にした”アジャンクールの戦い”と、王がフランス王女を后に迎えるまでを描いた、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ヘンリィ五世」の映画化。
*1599年作と伝えられる

*(簡略ストー リー)

ヘンリィ五世は、フランスの王位継承権を要求するが、フランス皇太子から侮辱され、それを拒否される。
憤慨して、フランス侵攻を決意したヘンリィ五世は、イングランドの大軍を率い、ドーバー海峡を渡り、アルフルールに上陸し、陥落させる。
フランス国王シャルル6世は、反撃命令を出し、ヘンリィ五世に賠償金の支払いを要求するものの、それを拒絶され宣戦て布告する。
1415年10月25日(聖クリスピヌスの祝日)。
イングランド軍の、約三倍のフランス軍が攻撃を仕掛けて、”アジャンクールの戦い”が始まる。
劣勢のイングランド軍は、自ら戦いに加わったヘンリィ五世の指揮下、敵軍を倒して勝利する。
その後、ルーアンの宮殿を訪れたヘンリィ五世は、そこで、王女キャサリンを見初めて愛を告げ求婚する。
シャルル6世は、イングランドフランスの平和を願い、王女を嫁がせるのだった・・・。
__________

ローレンス・オリヴィエが、第二次大戦中に、国威高揚映画として国の援助を受けて製作した作品であり、オリヴィエ自身により製作、監督、出演を兼ねた「シェイクスピア3部作」の第1作。

3部作・他2作
・「ハムレット」(1948)
・「リチャード三世」(1955)

また、オリヴィエにとっては、監督デビュー作でもある。

上記のように、戦争に疲弊した国民の心に訴える作風が随所に窺え、特にメルヘン映画を思い起こさせるような、美しいテクニカラー映像が見事な効果を上げている。
野外劇場の”グローヴ座”から想像の世界へと変わる場面展開、ミニチュア・セットとペインティング技術を駆使し、工夫を凝らした見事な仕上がりを見せている。

オリヴィエをはじめ、イギリス演劇界の重鎮や演技派俳優の、力強く時にユーモラスな演技も注目だ。

第19回アカデミー賞では、ローレンス・オリヴィエが名誉賞を受賞した。
ノミネート
作品、
主演男優(ローレンス・オリヴィエ)
美術(カラー)、
作曲賞(ドラマ・コメディ)

ローレンス・オリヴィエは、30代半ばにして既に他を圧倒する重厚な演技を見せ、威風堂々としたイングランド王を熱演し、舞台劇の醍醐味を存分に味あわせてくれる。

美しいフランス王女キャサリン・オブ・ヴァロワルネ・アシャーソン、おどけた兵士、旗手のピストルのロバート・ニュートンカンタベリー大司教フェリックス・エイルマー、司祭ロバート・ヘルプマン、演劇の口上レスリー・バンクスフランス軍総司令官のレオ・ゲン、伝令官ラルフ・トルーマン、特使アーネスト・セシジャーフランス国王シャルル6世ハーコート・ウィリアムス、皇太子のマックス・アドリアンオルレアン公フランシス・リスターブルボン公ラッセル・ソーンダイクイングランド軍のジョン・ローリーニオール・マッギニスエスモンド・ナイト、王女の侍女アイヴィ・セント・ヘリアー他、フリーダ・ジャクソンジョージ・ロビーなどが共演している。


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