ヒア アフター Hereafter (2010) 3.14/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

死を感じた女性と兄の死に直面した少年が、その体験から苦悩の日々を送りつつ、懸命に生きようとした結果、運命的に出会う霊能者に救われるまでを描く、製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、監督、音楽クリント・イーストウッド、主演マット・デイモンセシル・ドゥ・フランス他共演のドラマ。


ドラマ

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧
マット・デイモン / Matt Damon 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:クリント・イーストウッド
製作総指揮
スティーヴン・スピルバーグ

ティム・ムーア
ピーター・モーガン

フランク・マーシャル
製作
ロバート・ローレンツ

キャスリーン・ケネディ
クリント・イーストウッド
脚本:ピーター・モーガン
撮影:トム・スターン
編集
ジョエル・コックス

ゲイリー・D・ローチ
音楽:クリント・イーストウッド

出演
ジョージ・ロネガン:マット・デイモン

マリー・ルレ:セシル・ドゥ・フランス
マーカス/ジェイソン:フランキー・マクラレン/ジョージ・マクラレン
ビリー・ロネガン:ジェイ・モーア

メラニー:ブライス・ダラス・ハワード
ルソー博士:マルト・ケラー
ディディエ:ティエリー・ヌーヴィック
クリストス・アンドレウ:リチャード・カインド
ジャッキー:リンゼー・マーシャル
本人:デレク・ジャコビ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

2010年製作 129分
公開
北米:2010年10月22日
日本:2011年2月19日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $32,741,596
世界 $103,800,000


アカデミー賞 ■

第83回アカデミー賞
・ノミネート
視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

タイ
フランス人の人気テレビ・ジャーナリスト、マリー・ルレ(セシル・ドゥ・フランス)は、同僚で恋人のディディエ(ティエリー・ヌーヴィック)をホテルの部屋に残し、彼の子供達のへのお土産を買いに町に出る。

その後、突然、海岸地帯は津波に襲われ、マリーは波に流されて臨死体験をする。

運よく水から引き上げられたマリーは、人工呼吸を施されて、奇跡的に息を吹き返し、彼女を捜していたディディエと再会することが出来る。

サンフランシスコ港
かつて、霊能力者として名を知られていたジョージ・ロネガン(マット・デイモン)は、兄ビリー(ジェイ・モーア)の頼みで、知人のクリストス・アンドレウ(リチャード・カインド)の霊視をする。

能力も鈍ったと言うジョージだったが、彼はクリストスの亡くなった妻や彼女を看病した看護師のことなどを言い当てていた。

ロンドン
双子の兄弟ジェイソンとマーカス(ジョージ・マクラレン/フランキー・マクラレン)は、ヘロイン中毒の母ジャッキー(リンゼー・マーシャル)と暮らしていた。

ある日、ジャッキーに頼まれたマーカスの代わりに、薬局に向かったジェイソンは、不良少年にからまれ、逃げる途中に車に轢かれて死亡する。

パリに戻ったマリーだったが、津波に飲まれた際の、臨死体験の光景が忘れられず、それをディディエに伝える。

ディディエは、被害者の後遺症だと考え、マリーに休養を取るよう助言する。

サンフランシスコ
今では工場勤めのジョージは、イタリア料理教室でメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)という若い女性と知り合う。

ジョージは、クリストスの霊視をしたことで、他の者からもそれを頼まれてしまい、兄ビリーにも才能は生かすべきだと言われて思い悩む。

ロンドン
ジェイソンの葬儀を済ませたマーカスは、母ジャッキーが施設に入ることになったため、福祉局の勧めで里親と暮らすことになる。

パリ
執筆活動を始めたマリーは、その後も死後の世界が存在するかなどを考える。

サンフランシスコ
料理教室で親しくなったジョージとメラニーは、彼のアパートで食事をすることになる。

そこで、ジョージが霊能者だと知らされたメラニーは、それに興味を持ち、普通の関係でいたい彼を説得して、霊視をしてもらう。

メラニーは、亡くなった両親のことなどをジョージに言い当てられ、突然、涙して、その夜は帰ることを彼に伝え立ち去る。

ロンドン
里親と暮らし始めたマーカスだったが、ジェイソンを想い心を閉ざしていた。

スイス
無神論者でもある、ホスピスのルソー博士(マルト・ケラー)を訪ねたマリーは、死を体験した患者が見た光景の話が、驚くほど似ていることや、博士からの資料を借り、そのことについての著書を書くことを考える。

その後マリーは、ジャーナリストであったにも拘らず、現実的な話に興味がなくなってしまう。

サンフランシスコ
リストラされたジョージは、兄ビリーから、残っているウェブ・サイトを利用して霊視を始めるよう再び勧められる。

ジョージは、料理教室に現われなくなったメラニーとも、会うことはなかった。

ロンドン
死者との対話を望むようになったマーカスは、里親の200ポンドを盗み姿を消してしまう。

マーカスは、何人もの霊能者に会ってみるものの、満足いく結果は得られず、家に戻り、ネット上のジョージのサイトに注目する。

ある日、地下鉄に乗ろうとしていたマーカスは、人ごみの中で、いつもかぶっていたジェイソンの帽子を落としてしまい、それを拾うのに手間取り、車両に乗り遅れてしまう。

その直後、マーカスの乗ろうとしていた地下鉄はテロにより爆破されてしまう。

パリ
”ヒア アフター”(来世)についてを書いたマリーだったが、それが出版社に受け入れられず、彼女はディディエに現場復帰を希望する。

しかし、ディディエもその内容に疑問を持ち、マリーは彼の愛も失ったことを知りショックを受ける。

帰宅したマリーは、アメリカとイギリスの出版社が、自分の原稿に興味を示していることを知り気を取り戻す。

サンフランシスコ
ビリーは、ジョージのために霊視能力を生かしたビジネスを始めようと準備を始める。

しかし、ジョージはそれを断り、救いを求める旅に出るために街を離れる。

ロンドン
チャールズ・ディケンズ”に興味を持つジョージは、彼が住んでいた家の見物ツアーに参加し、デレク・ジャコビによる”リトル・ドリット”の朗読会があることを知る。

ロンドン・ブック・フェア
里親と共に会場に向かったマーカスは、その場を見て回る。

同じ会場で、朗読会を楽しんでいたジョージは、サインをもらう際、デレク・ジャコビと簡単な会話を交わす。

自分の本の出版を記念し、参加していたマリーの姿に目を留めたジョージは、彼女の著書にサインをもらう。

ジョージは、お互いがその本に触れた瞬間、マリーの体験したことを霊視する。

その直後、その場にいたマーカスは、サイトで見たジョージに話しかける。

マーカスに霊能者だと言われたジョージは、それを迷惑に思い、その場を立ち去る。

マリーに会おうとしたジョージだったが、彼女が帰ったことを知り、マーカスが尾行していることに気づきながらホテルに戻る。

夜になってもホテルの前に立っている、霊能者を探していると言っていたマーカスを部屋に招き入れたジョージは、仕方なく彼の霊視を始める。

ジョージは、亡くなったジェイソンについてを明確にマーカスに伝える。

ジェイソンは、自分の帽子をかぶるのを止めることと、違う世界に行きたいことを、ジョージを介してマーカスに伝える。

マーカスは、ジェイソンが離れていくことを悲しむが、ジョージは、一卵性双生児である二人はひとつだと言って彼を慰める。

悲しみをこらえるマーカスを家に送ったジョージは、その後、彼から連絡を受け、マリーの宿泊先を知る。

翌日、マリーのホテルを訪れたジョージは、不在だった彼女にメッセージを残し、それを読んだマリーは癒された気持になる。

その後、周囲に心を開いたマーカスは、ようやく母ジャッキーに面会することができる。

そして、マリーと待ち合わせをしたジョージは、彼女の姿を見ただけで、愛し合うようになるだろうということを確信する。

そして、二人は、運命を感じながら再会を喜び合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

タイで津波に遭い奇跡的に助かるものの、その際の臨死体験の光景が忘れられずにいたフランス人のジャーナリストのマリーは、休暇を勧められて執筆活動を始める。
サンフランシスコに住む、かつて霊能者として人気のあったジョージ・ロネガンは、普通の生活を望み平凡な暮らしを送っていた。
ロンドンに住む、双子の兄弟ジェイソンとマーカスは、ヘロイン中毒の母親と暮らしていたが、ジェイソンが事故死してしまう。
マリーは、”ヒア アフター”(来世)についてをテーマにして執筆を始めるが、それが出版社に受け入れられず苦悩する。
マーカスは、治療を受ける母と引き離されて里親と暮らすようになるが、最愛の兄を失い心を閉ざし、死者と話す方法を探る。
勤め先をリストラされたジョージは、かねてから霊能力を活かすことを勧める兄ビリーの提案を断り、救いを求めてロンドンに向かう・・・。
__________

”硫黄島”2部作に続き、クリント・イーストウッドが、製作に参加したスティーヴン・スピルバーグと手を組んだ作品。

実際に起きた、2004年の”スマトラ島沖地震”による津波や、2005年の”ロンドン同時爆破事件”などをモチーフにした、生々しい映像はショッキングでもある。

凄まじい津波による被害の惨劇を映し出す序盤から、イーストウッドらしい丁寧な演出とスムーズな展開に引き込まれるのだが、それによる期待が大きいためか、中盤以降、運命のドラマはクライマックスにかけて今一盛り上がりに欠けると言うか、あえてそれを避けているようにも思える・・・。

北米興行収入は約3300万ドルに留まり、全世界では1億ドルよようやく突破する結果となった。

第83回アカデミー賞では、視覚効果賞にノミネートされた。

イーストウッド作品を約40年見続けている、彼の大ファンであることを認めた上でだが、彼が担当する音楽が個人的に好きになれない。
本作の音楽は以前の作品で耳にしたような曲であり気になりドラマに集中できない。
好みの問題ではあるが・・・。

前年の「インビクタス」(2009)に続く、イーストウッド作品の出演であるマット・デイモンは、今や大スターとなった風格などは抑え気味に、特殊能力を持つ身ではあるが平凡な青年を好演している。

臨死体験から来世への関心を深めるジャーナリスト、セシル・ドゥ・フランス、双子のフランキーとジョージ・マクラレン兄弟、主人公の兄ジェイ・モーア、主人公と親交を深めるブライス・ダラス・ハワード、マリー(C・D・フランス)が意見を求める博士のマルト・ケラー、マリーの同僚である恋人のティエリー・ヌーヴィック、主人公に霊視される男性リチャード・カインド、双子の母リンゼー・マーシャル、そしてデレク・ジャコビが本人役で登場する。


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