太陽の中の対決 Hombre (1967) 3.79/5 (29)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1961年に発表された、エルモア・レナードの同名小説”Hombre”の映画化。
アパッチに育てられた白人青年が白人の世界に戻るものの、先住民を食い物にする悪人が絡む事件に巻き込まれてしまうという、製作、監督マーティン・リット、主演ポール・ニューマンフレデリック・マーチリチャード・ブーン他競演によるアメリカ社会の汚点ともいうべき問題を描いた異色の西部劇。


西部劇


スタッフ キャスト ■

監督:マーティン・リット
製作
マーティン・リット

アーヴィング・ラヴェッチ
原作:エルモア・レナード
脚本
アーヴィング・ラヴェッチ

ハリエット・フランクJr.
撮影:ジェームズ・ウォン・ハウ
編集:フランク・ブラクト
音楽:デヴィッド・ローズ

出演
ポール・ニューマン:ジョン・ラッセル
フレデリック・マーチ:アレックス・フェイヴァー
リチャード・ブーン:シセロ・グライムズ
ダイアン・シレント:ジェシー・ブラウン
マーティン・バルサム:ヘンリー・メンデス
バーバラ・ラッシュ:オードラ・フェイヴァー
キャメロン・ミッチェル:フランク・ブラデン
ピーター・ラザー:ビリー・リー
マーガレット・ブライ:ドリヅ・リー
フランク・シルヴェラ:メキシコ人の盗賊

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1967年製作 110分
公開
北米:1967年3月21日
日本:1967年10月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

19世紀末、アリゾナ
白人でありながらアパッチに育てられたジョン・ラッセル(ポール・ニューマン)は、”オンブレ”(男らしい男)とも呼ばれていた。

駅馬車の御者を引退したヘンリー・メンデス(マーティン・バルサム)は、ラッセルを駅馬車の停泊所に呼び寄せる。

メンデスは、ラッセルの養父が死亡し時計と家を彼に遺した事を伝え、そこに住むように勧める。

メンデスも住むその家に向かったラッセルは、下宿屋となっている家を切り盛りするジェシー・ブラウン(ダイアン・シレント)と出会う。

ラッセルが家を売ることをジェシーに告げたため、彼女は買い取ることを考え、保安官フランク・ブラデン(キャメロン・ミッチェル)に求婚する。

ブラデンは、しがない保安官生活に飽き飽きしていたため、町を出て行きたい意向をジェシーに伝え、彼女の申し入れを断る。

アレックス・フェイヴァー(フレデリック・マーチ)と妻オードラ(バーバラ・ラッシュ)は、馬車を借りるためにメンデスを訪ねるものの、それを断られ、馬車を買い取るという条件で検討させる。

ラッセル、下宿に住んでいたビリー・リー(ピーター・ラザー)と妻ドリス(マーガレット・ブライ)、フェイヴァー夫妻、町を出ることに決めたジェシーのために、メンデスは駅馬車を走らせることを決める。

駅馬車の待合所に現れたシセロ・グライムズ(リチャード・ブーン)は、満席と分かると、先客から強引にキップを奪い同乗することになる。

駅馬車は出発し、先住民居住地の顧問であるフェイヴァーは、ラッセルの生い立ちを聞き、彼を御者の横に移すようメンデスに要求する。

ラッセルはそれを受け入れ、中継所で、ある3人組の存在を知らされ、メンデスは用心のために迂回路を通ることにする。

険しい山道を行く駅馬車は、休息のために廃鉱で停車する。

鉱山から山頂に向かった一行は、そこで待ち伏せていた無法者に出会う。

そこには、保安官から悪党に成り下がったブラデンの顔もあり、グライムズもその一味だった。

一味は乗客の荷物をあさり、先住民への政府からの食料費を横領し、私腹を肥やしていたフェイヴァーの正体を暴く。

フェイヴァーの所持していた大金を手に入れたグライムズらは、彼の妻オードラを人質に取り、一行を置き去りにしようとする。

ラッセルは、隠していたライフルでブランデンらを撃ち殺し、現金を取り戻し、先に出発していたグライムズらが戻って来るところを待ち伏せしようとする。

一味のメキシコ人(フランク・シルヴェラ)に傷を負わせたラッセルは、フェイヴァーの金と彼の妻オードラとの交換要求に応じようとはしなかった。

フェイヴァーは、ラッセルがいないのを見計らってメンデスの銃を奪い、現金と水を持って逃げようとする。

しかし、フェイヴァーは、戻ったラッセルに銃を向けられて、一人原野に追放されてしまう。

廃鉱に戻った一行は小屋に身を潜めるが、そこに疲労困憊のフェイヴァーもたどり着く。

ジェシーがフェイヴァーに水袋の場所を教えるが、後を追うようにグライムズらが現れる。

フェイヴァーをジェシーが小屋まで導き、ラッセルは一味との対決に備える。

交渉に来たグライムズをラッセルは銃撃し、一味は炎天下でオードラを盾にして現金を要求する。

駅馬車の中で自分を侮辱したオードラを、助けようとしないラッセルにジェシーは言い寄るが、彼はそれに応じない。

体力の限界に近いオードラを見て、ラッセルは誰かに現金を渡しに行かせようとする。

一味の元に向かおうとしたジェシーを制止し、ラッセル自ら現金を運ぼうとする。

ビリーに金を預け、先住民に渡すよう指示したラッセルは、空のバッグを持ち一味の元に向かう。

オードラを解放したラッセルは、空のバッグを傷を負ったグライムズに渡す。

ビリーは、ラッセルを背中から撃つよう指示されていたが、オードラが邪魔になり彼を撃つことができない。

その瞬間、ラッセルはグライムズを射殺して、メキシコ人と相撃ちになる。

ラッセルに駆け寄ったジェシーは、息絶えた彼の傍らにいつまでもたたずむ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

19世紀末、アリゾナ
白人青年ジョン・ラッセルは、アパッチに育てられ”オンブレ”(男らしい男)とも呼ばれていた。
駅馬車の御者を引退したメンデスに、養父の遺した家に住むよう勧められたラッセルは、白人社会に戻ることにする。
しかしラッセルは、下宿屋となっている家を、それを管理していたジェシーに売り、旅立つ決意をする。
そして、メンデスが御者を務めた駅馬車は、ラッセル、先住民居住地の顧問フェイヴァー夫妻、ジェシー、そして強引に乗り込んできたグライムズを乗せて出発する。
その後、駅馬車は保安官から悪党に成り下がったブラデンら無法者の待ち伏せに遭う。
その一味だったグライムズは、先住民への政府からの食料費を横領したフェイヴァーの所持していた現金を奪うのだが、ラッセルがそれに立ちはだかる・・・。
__________

長く熱い夜」(1958)、「ハッド」(1962)、「暴行」(1964)などでポール・ニューマンとコンビを組んだマーティン・リットは、白人の金銭欲の犠牲になる、虐げられていた先住民の青年の生き様を通して、その問題を生々しく描いている。

うろたえる白人達を、滑稽なものでも見るような、軽蔑の眼差しで見つめる主人公の表情が印象的だ。

全ての行動にそつがなく、冷静沈着で野生味溢れる、内に秘める勇気も感じる主人公を、ポール・ニューマンは好演している。

先住民の監視官でありながら、私腹を肥やすために彼らを利用する男のフレデリック・マーチ、悪党一味のリーダーを貫禄で演ずるリチャード・ブーン、下宿屋を切り盛りする、気丈な女性、当時のショーン・コネリー夫人ダイアン・シレント、引退していた駅馬車の御者マーティン・バルサム、先住民を偏見の目で見るバーバラ・ラッシュ、悪に加担する保安官のキャメロン・ミッチェルなどが共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター