奴らに深き眠りを Hoodlum (1997) 3/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

大恐慌時代のハーレムで繰り広げられた実在のギャングの抗争を描く、製作総指揮、監督ビル・デューク、製作総指揮、主演ローレンス・フィッシュバーンティム・ロスアンディ・ガルシアヴァネッサ・ウィリアムズシシリー・タイソンクイーン・ラティファ他共演の犯罪ドラマ。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ビル・デューク
製作総指揮
ビル・デューク

ローレンス・フィッシュバーン
製作:フランク・マンキューソJr.

脚本:クリス・ブランケイト
撮影:フランク・ティディ
編集:ハリー・ケラマイダス
音楽:エルマー・バーンスタイン

出演
エルスワース“バンピー”ジョンソンローレンス・フィッシュバーン

ダッチ・シュルツ/アーサー・フレゲンハイマーティム・ロス
チャールズ”ラッキー”ルチアーノアンディ・ガルシア
フランシーン・ヒューズ:ヴァネッサ・ウィリアムズ
ステファニー・セント・クレア/マダム・クイーンシシリー・タイソン
イリノイ・ゴードン:チー・マクブライド
バブ・ヒューレット:クラレンス・ウィリアムズ3世
ジャック・フォリー警部:リチャード・ブラッドフォード
トーマス・E・デューイウィリアム・アザートン
ルル・ローゼンクランツ:エド・オロス
サリー:クイーン・ラティファ

アメリカ 映画
配給 MGM

1997年製作 130分
公開
北米:1997年8月27日
日本:未公開
北米興行収入 $23,461,013


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1934年、ニューヨーク
ステファニー・セント・クレア/マダム・クイーン(シシリー・タイソン)がハーレムのナンバーズ賭博を影で仕切っていたが、ユダヤ系のギャングであるダッチ・シュルツ(ティム・ロス)は、イタリア系のラッキー・ルチアーノ(アンディ・ガルシア)の意に反し、その支配を画策していた。

だがそれを阻もうとする、一人の男、アフリカ系エルスワース“バンピー”ジョンソン(ローレンス・フィッシュバーン)がいた。
__________

シンシン刑務所”を出所したジョンソンは、シュルツハーレムのナンバーズを仕切ろうとしていることを知る。

シュルツは、ルチアーノが、検事トーマス・E・デューイ(ウィリアム・アザートン)に渡す賄賂を取りに、わざわざハーレムに出向いたことで警戒する。

ジョンソンは、クイーンの下で働くいとこのイリノイス・ゴードン(チー・マクブライド)を訪ねて再会を喜ぶ。

ルチアーノから金を受け取ったデューイは、自分がシュルツに脅されていることを伝え、彼らとの関与を”ビジネス”だと言い切る。

クイーンに歓迎されたジョンソンは、シュルツと会うという彼女に護衛として同行する許可を得る。

そんなジョンソンは、黒人運動化のフランシーン・ヒューズ(ヴァネッサ・ウィリアムズ)に出会い、彼女に惹かれてしまう。

シュルツクイーンの話し合いは物別れに終わり、全面戦争の可能性が高まる。

その夜、イリノイとクラブに行ったジョンソンは、フランシーンと心通わせるようになる。

クイーンの誕生日に、ジョンソンはオペラ観劇の同伴として彼女に付き添うが、シュルツの右腕バブ・ヒューレット(クラレンス・ウィリアムズ3世)らの襲撃に遭い、二人以外は殺害されてしまう。

その報復として、ジョンソンシュルツの集金人を襲い、その金を貧しい者達に渡してしまう。

組織のボス達を集めた集会で、ルチアーノは騒ぎを起こすシュルツの行動を牽制し、デューイが懸念を抱いていることを伝える。

一方、クイーンジョンソンのとった行動を非難するが、彼はシュルツを潰す自信を彼女に伝える。

1934年12月。
悪徳警官ジャック・フォリー警部(リチャード・ブラッドフォード)は、クイーンシュルツを潰すために2万ドルを判事に渡そうとしていることを彼に知らせる。

シュルツは、4万ドルで判事を寝返らせることが出来るというフォリーの話に乗る。

その頃、愛を深めていたジョンソンとフランシーンだったが、抗争が激化する中、彼女の不安は募る。

ある夜、フランシーンとベッドにいたジョンソンは、シュルツに雇われた殺し屋に襲われる。

それに気づいた二人は殺し屋に立ち向かい、フランシーンも銃で相手を射殺してしまう。

その後、フォリーはクイーンを逮捕してしまい、ジョンソンが胴元を任される。

双方の抗争は激しさを増し、その結果、ジョンソンシュルツを締め出すことに成功する。

1935年5月。
ハーレムは豊かな街になるが、その一方、多くの犠牲を払うことにもなり、ジョンソンへの裏切り行為も発覚する。

黒人禁制の”コットン・クラブ”に押し入ったジョンソンは、シュルツに脅しをかけて立ち去る。

シュルツのビール工場を爆破するという、過激な行動に出たジョンソンだったが、彼に付き添ったイリノイの愛人が殺されてしまう。

ルチアーノは、事態を沈静化させなければ、組織の一斉捜査に乗り出すとデューイに警告される。

ルチアーノは、ジョンソンと手を組もうとするのだが断られ、シュルツも彼の指示に従おうとはしない。

クイーンに面会に行ったジョンソンは、抗争を激化させ多くの人命を失った責任を問われ、彼女に見限られてしまう。

そして、残虐なギャングのボスにしか思えなくなったジョンソンの元を、フランシーンは去って行く。

愛人を失い、抗争に嫌気が差したイリノイは酒に溺れて、それをジョンソンのせいにして、彼を罵倒して組織を去るが、フォリーに捕らえられ、拷問の末に命を落とす。

その後、組織の会合が開かれるが、ルチアーノの提案を、ジョンソンシュルツ両者とも受け入れず、話し合いは平行線で終わる。

そして、イリノイの遺体が発見され、フォリーの仕業と知ったジョンソンは彼を抹殺する。

ジョンソンは、自分のことを黒人としか見ないシュルツの態度が気に障っていたバブに接近し、彼を仲間に引き入れる。

ルチアーノと手を組むことを決めたジョンソンだったが、運転手が裏切り、シュルツに情報を流す。

そかし、それはジョンソンルチアーノが仕掛けた罠であり、シュルツは手下のルル・ローゼンクランツ(エド・オロス)の裏切りで殺されるが、彼もその直後に射殺される。

デューイは大金を受け取り、バブは全てが片付いたことをジョンソンに伝え、彼と握手してその場を去る。

そして、教会に足を踏み入れるのを拒んでいたジョンソンは、モーリーンやクイーンの出席するイリノイの葬儀で、彼の死を悼み、神の前で祈りを捧げる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ハーレムのナンバーズ賭博を仕切っていたマダム・クイーンの縄張りを、ユダヤ系ギャングのダッチ・シュルツが奪おうとする。
組織を統括して仕切る大物のラッキー・ルチアーノの意見を無視し、暴れ回るシュルツだったが、出所したバンピー・ジョンソンが、尊敬するクイーンに手を貸しシュルツを締め出そうとする。
その後、組織同士の抗争が激化して、ジョンソンの行動はエスカレートしていき、同胞が犠牲になる戦いにクイーンは心を痛める・・・。
__________

実際に起きたギャング間の抗争を描いた、俳優でもあるビル・デュークの意欲作で、犯罪組織の荒っぽい手口や、警察、権力との癒着、冷静な目で全てを操ろうとする暗黒街の超大物のラッキー・ルチアーノの、合理的な行動などが実にリアルに描写されている。

リドリー・スコットの「アメリカン・ギャングスター」(2007)の序盤で、主人公のフランク・ルーカスのボスとして登場する、バンピー・ジョンソンが台頭していく物語なのだが、そのジョンソン役を演ずるクラレンス・ウィリアムズ3世が、本作では、アフリカ系でありながらもシュルツの右腕を演じ、クライマックスではジョンソン側に寝返りし握手までする場面は、両作品を観ているとなかなか興味深い。

魅力的なキャストに加えて、音楽はエルマー・バーンスタインが担当し、重厚な仕上がりを狙っている努力は窺えるのだが、セットや美術などにやや物足りなさを感じ、意気込みが空回りしている感じは否めない。

主人公のバンピー・ジョンソンをクールに演ずるローレンス・フィッシュバーン、異端児的な役がよく似合うダッチ・シュルツ役のティム・ロス、超大物のラッキー・ルチアーノを淡々と演ずる
アンディ・ガルシア、主人公の恋人ヴァネッサ・ウィリアムズハーレムを実質支配するマダム・クイーンシシリー・タイソン、主人公のいとこを好演するチー・マクブライドシュルツの右腕、終盤でアフリカ系の誇りを取り戻すクラレンス・ウィリアムズ3世、悪徳警官リチャード・ブラッドフォード、賄賂を要求する悪人として描かれている、後の州知事で大統領候補のトーマス・E・デューイウィリアム・アザートンシュルツを殺す手下エド・オロス、そしてクイーン・ラティファも出演している。


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