勝利への旅立ち Hoosiers (1986) 4/5 (7)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

暴力沙汰を起し、その世界から追放されていたハイスクールのバスケットボール・コーチが、 招かれた田舎町の住民の期待を背に、部員達と共に、新たな人生を築き上げようとする姿を描く、主演ジーン・ハックマンバーバラ・ハーシーデニス・ホッパー、監督デヴィッド・アンスポーによる感動作。


ドラマ(スポーツ)


スタッフ キャスト ■

監督:デヴィッド・アンスポー
製作
アンジェロ・ピッツォ
カーター・デ・ヘイヴン
脚本:アンジェロ・ピッツォ
撮影:フレッド・マーフィ
編集:C・ティモシー・オメーラ

音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
ジーン・ハックマン:ノーマン・デイル
バーバラ・ハーシー:マイラ・フリーナー
デニス・ホッパー:シューター
シェブ・ウーリー:クリタス・サマーズ校長
チェルシー・ロス:ジョージ
マリス・ヴァライニス:ジミー・チトウッド
ファーン・パーソンズ:オパール・フリーナー
ロバート・スワン:ローリン
デヴィッド・ニードルフ:エヴェレット
ブラッド・ボイル:ウィット
スティーヴ・ハラー:レイド
ブラッド・ロング:バディ
スコット・サマーズ:ストラップ
ウェイド・シェンク:オリー

アメリカ 映画
配給 オライオン・ピク チャーズ
1986年製作 115分
公開
北米:1986年 11月14日
日本:1987年10月3日
北米興行収入 $28,607,524


アカデミー賞 ■

第59回アカデミー賞
・ノミネート
助演男優(デニス・ホッパー)
作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1951年、インディアナ州の田舎町。
ノーマン・デイル(ジーン・ハックマン)が、ハイスクールのバスケットボールの新任コーチとしてやってくる。

デイルは、旧友クリタス・サマーズ校長(シェブ・ウーリー)に誘われたコーチ就任だったが、かつて、名門チームを指揮し、試合中の暴力行為で追放され、長くコーチから身を引いていた人物だった。

バスケットに情熱を注ぎ、尚且つ保守的な臨時コーチのジョージ(チェルシー・ロス)ら住民は、デイルに不信感を抱く。

その後デイルは、前任コーチの死でチームを去った、天才少年ジミー・チトウッド(マリス・ヴァライニス)のチーム復帰が鍵を握ることを知る。

コーチ就任初日、尚も居座ろうとするジョージを追い払ったデイルは、7人の部員を集める。

無駄口を叩く者をコートから追い出したデイルは、早速、基礎から練習を始める。

軍隊のような厳しいしごきに選手達は戸惑い、住民達は、デイルの練習方法を批判するものの、元名コーチのやり方を見守ろうとする者もいた。

デイルに、素っ気無い態度で接する同僚教師のマイラ・フリーナー(バーバラ・ハーシー)は、ジミーを復帰させようとする彼に、彼の将来を潰すことになると反論する。

町中の注目が集まる初戦で、デイルは、まとまりがなく基本練習を忘れテプレーするチームに苛立つ。

デイルは、指示に従わないレイド(スティーヴ・ハラー)を外し、反則で退場した代わりを入れず、4人で戦い強引とも思える戦法をとる。

試合に負けて意気消沈する選手達に、デイルは、自分の指示に絶対服従するよう言い残し、ロッカールームを去る。

町民から批判を浴びる中、デイルは、マイラの母親オパール(ファーン・パーソンズ)に食事に招待される。

学生時代は選手として活躍した、アル中のシューター(デニス・ホッパー)が、デイルに助言をしようとするが、彼は聞く耳を持たなかった。

次の試合で、デイルは退場になってしまい、コーチを代わったサマーズ校長が、心臓病の悪化で休養することになる。

デイルは、サマーズに代わりシューターを助手にしようとして、彼に身なりを整え酒を口にしないことを誓わせようとするが、シューターは、その自信がないため即答できない。

考えた末に、シューターは助手を引き受け、次の試合でチームに参加する。

しかし、住民がコーチ解任動議を提出したため、デイルは、次の試合に勝っても無駄なことをマイラから知らされる。

住民集会が開かれ、デイルは、自分のやり方に後悔のないことを皆に伝える。

そして、マイラはデイルを理解し、住民の前で彼の留任を涙ながらに訴える。

ジミーも、デイルがコーチとして残ることを条件に、チームに復帰することを人々に伝える。

住民代表の元臨時コーチ、ジョージが、デイル解任の決議を発表するが、マイラの母オパールが再投票を要求する。

住民の心は既に動き、デイルの留任は、満場一致で可決される。

それをきっかけに、チームはまとまりを見せ、連勝を続ける。

その間、シューターは、デイルとの約束を破り酒を飲んでしまうが、デイルは彼を励まし続ける。

デイルは、シューターを立ち直らせるために、次の試合でわざと退場になり、彼に試合を任せ試練を与える。

前回のデイル退場の際には、全く指揮が取れなかったシューターは、チームに見事な指示を出して勝利に導く。

”ヒッコリー・ハイスクール”の連勝は続くが、地区大会の決勝進出を賭けた試合で、重責に耐えかねたシューターが、試合中に酒を飲んで乱入してしまう。

シューターの息子エヴェレット(デヴィッド・ニードルフ)は、父親のふがいなさに嫌気がさして乱闘を起し、怪我をしてしまう。

チームは苦戦しながら試合に勝つが、シューターは森の中で倒れているのが見つかり、病院に運ばれる。

インディアナ州、ジャスパー
州の地区決勝戦で、試合前デイルは、基本を忘れずに練習通りのプレーをすることを選手に指示し、勝敗にこだわらず全力を出し切れと激励する。

試合は激戦となり、エヴェレットの傷口が開いてしまったため、デイルは彼を交代させて、牧師の息子ストラップ(スコット・サマーズ)をコートに送り出す。

勝利目前で出場させた小柄なオリー(ウェイド・シェンク)がミスを連発し、逆転されてしまったヒッコリーは、1点差の最後のプレーで、オリーがフリースローを得る。

ストラップがオリーのスローに祈りを捧げ、オリーは見事に2本のスローを決めて、ヒッコリーは勝利する。

その後、デイルはマイラを散歩に誘い、彼女に愛を告げて二人は固く抱き合う。

チームに多大な期待がかかる中、デイルが来年もコーチを続けるかが注目される。

回復した父シューターを見舞ったエヴェレットは、わだかまりも消えた父に勝利を誓う。

そして州決勝を前に、会場の”バトラー・スタジアム”の巨大さに圧倒される選手達に、デイルはコートの大きさなどを測り、学校と同じだと言って彼らを安心させる。

そして、無名の田舎高校”ヒッコリー”と、昨年の優勝校との、インディアナ州の決勝戦は始まろうとする。

デイルはロッカールームで、素晴らしい日々を共に過ごせたことを選手達に感謝する。

牧師は、ダビデペリシテ人の戦士ゴリアテを倒したことを選手に話して聞かせ、祈りを捧げ、デイルは彼らをコートに送り出す。

試合が始まり、押され気味のヒッコリーは、ジミーの活躍などで徐々に挽回する。

第4ピリオードも終盤、猛烈に追い上げるヒッコリーは同点に追いつき、タイムアウトを取り、デイルの元に集まる。

デイルは、マークされているジミーを囮に使う作戦に出ようとするが、ジミーは、自分が決めることをデイルに告げる。

ジミーを信じたデイルはそれを許可し、試合は再開される。

そして、パスを受けたジミーは、試合終了寸前にロングシュートを決めてヒッコリーは勝利する。

地元住民、そして病院のシューターは歓喜して躍り上がり、選手とデイルの偉業を称える。

会場にいたマイラも、デイルと目を合わせる。

その後、田舎町ヒッコリー高校の体育館には、その年のチームと、デイルの巨大な写真が掲げられる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1951年。
インディアナ州。
田舎町のハイスクールのバスケットボール部に、かつて、暴力沙汰を起して追放された、コーチのノーマン・デイルが招かれる。
バスケットに情熱を注ぐ保守的な住民は、デイルに不信感を抱くが、彼はそれを気にしない。
チームを去っていた、天才少年ジミーを、まず復帰させることを考えるデイルは、自分を信頼していない臨時コーチのジョージを追い払い、7人の部員を集める。
真剣に練習に取り組もうとしない者を、コートから追い出したデイルは、ひたすら基礎練習をさせようとする。
軍隊のような厳しいしごきに選手達は戸惑い、住民達はデイルを批判する。
また、同僚教師のマイラは、ジミーを復帰させようとするデイルに、前途あるの若者の将来を潰すことになると反論するのだが・・・。
__________

少々出来すぎたストーリーではあるが、インディアナ州出身の監督デヴィッド・アンスポーの思い入れが感じられ、やはり試合の結果うよりも、名優達の演技の確かさが胸を打つ秀作である。

原題の”Hoosiers”は、インディアナ州民を差す言葉で、アメリカでは一般的に使われている。

第59回アカデミー賞では、デニス・ホッパーが助演男優に、ジェリー・ゴールドスミスの、勇ましくも軽快な音楽が作曲賞にノミネートされた。

公開当時、ジーン・ハックマンがバスケットボールのコーチ役をすると聞き、イメージに合わないのではと心配したが、さすがに実力派だけあり、見事に熱血コーチを演じ切り、貫禄の演技を見せてくれる。

10代から映画出演はあったものの、「イージー・ライダー」(1969)以後、約20年近く低迷して、本作で復活したデニス・ホッパーが、アル中のコーチ補佐役を好演している。
親子愛も絡めた演技は、思わずホロリとさせてくれる場面もある。

惜しくもアカデミー助演賞は逃したものの、彼の復活を嬉しく思ったことを思い出す。

バーバラ・ハーシーの、田舎を愛する素朴な女性教師役も、彼女ならではの繊細な演技を見せてくれる。
のどかな田舎の風景と重なり、激しい試合の合い間で、ほっと息抜きをさせてくれる存在だ。

ヒッコリー高校校長シェブ・ウーリー、コーチを敵視する住民で臨時コーチだったチェルシー・ロス、寡黙な天才少年マリス・ヴァライニス、マイラ(B・ハーシー)の母ファーン・パーソンズ、シューター(D・ホッパー)の息子デヴィッド・ニードルフ、他チームのメンバー、ロバート・スワンスティーヴ・ハラー、スコット・サマーズ、ブラッド・ボイル、ブラッド・ロング、ウェイド・シェンクらも爽やかな演技を見せてくれる。


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