アイ・ラブ・トラブル I Love Trouble (1994) 3.2/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

ライバル紙の記者とコラムニストが反発し合いながらも協力し、陰謀が絡む事件解明をするまでを描く、製作ナンシー・マイヤーズ、監督チャールズ・シャイア夫妻の共同脚本、ニック・ノルティジュリア・ロバーツ共演によるサスペンス・タッチのラブ・コメディ。


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■

監督:チャールズ・シャイア
製作:ナンシー・マイヤーズ
脚本
ナンシー・マイヤーズ

チャールズ・シャイア
撮影:ジョン・リンドリー
編集
ウォルター・マーチ

ポール・ハーシュ
音楽:デヴィッド・ニューマン

出演
サブリナ・ピーターソン:ジュリア・ロバーツ

ピーター・ブラケット:ニック・ノルティ
サム・スモザーマン:ソウル・ルビネック
痩せた男:ジェームズ・レブホーン
マット:ロバート・ロッジア
キム:ケリー・ラザフォード
ジニー:オリンピア・デュカキス
ゲイル・ロビンス上院議員:マーシャ・メイソン
レイ:ユージン・レヴィ
リック・メドウィック:チャールズ・マーティン・スミス
ウィルソン・チェス:ダン・バトラー
警察署長:フランキー・フェイソン
ケニー・ベーコン:ポール・グリーソン
ダリル・ビークマンJr.:クラーク・グレッグ
ドロレス・ビークマン:ミーガン・カヴァノー
エヴァンス:ジェーン・アダムス
リンディ:ノーラ・ダン
ヴァージニア・ハーヴェイ:リサ・ルー

アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ

1994年製作 122分
公開
北米:1994年6月29日
日本:1995年1月21日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $30,806,194


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

シカゴ
葬儀に参列したダリル・ビークマンJr.(クラーク・グレッグ)は、封筒やマイクロフィルムとペンそして拳銃をブリーフケースに入れてユニオン駅に向かう。

ホームで痩せた男(ジェームズ・レブホーン)に声をかけられたビークマンは、彼に最後部の車両の席が空いていると言われる。

シカゴ・クロニクルの人気コラムニストのピーター・ブラケット(ニック・ノルティ)は、プレイボーイとしても有名な作家でもあり、既に事件記者ではなかったが、編集長マット(ロバート・ロッジア)から、列車脱線事故の取材を命ぜられる。

ピーターは事故現場で、シカゴ・グローブの記者サブリナ・ピーターソン(ジュリア・ロバーツ)に目を止める。

その場にいた痩せた男は、ビークマンのブリーフケースが、若者達に奪い去られるのを目撃する。

現場担当刑事のケニー・ベーコン(ポール・グリーソン)は、5名が死亡した、最後部の車両の連結が外れた事故原因は不明だと取材陣に伝える。

ピーターは、サブリナに近づいて声をかけるが、相手にされないためにその場を去る。

サブリナは取材を続けて、鉄道会社が列車の整備員と密かに会った事実を知り、社に戻り、そのスクープを編集長リック・メドウィック(チャールズ・マーティン・スミス)に伝える。

翌朝、ピーターはグローブ紙が売れまくっていることに気づいて、整備員がアルコール依存症の可能性があるというサブリナの記事を知る。

出社したピーターはマットに、新米記者のまぐれだと言って、サブリナを出し抜くために、本気で取材をすることを伝える。

しかし、翌日もサブリナは特ダネ記事を書き、ピーターに皮肉を込めたメッセージを添えて花を贈る。

その後ピーターは反撃して、失踪した整備員を擁護し始めサブリナを挑発する。

あるパーティーで顔を合わせた二人は牽制し合うが、整備員が警察に出頭し、罠にはめられたと潔白を主張したとの情報を得る。

この件には何か裏があると睨んだ二人は、さらに突っ込んだ取材合戦を始める。

同僚エヴァンス(ジェーン・アダムス)が、事故に遭った新婚夫婦の親が駅でビデオを撮っていたため、それを入手できそうだとピーターに伝える。

しかし、そのビデオをサブリナも手に入れようとしていることを知ったピーターは、彼女がいる記者の集まるバーに向かいそれを妨害する。

その後、ピーターはビデオを入手してそれをチェックする。

その頃サブリナには、重要な物が入っているブリーフケースを事故現場で手に入れたという若者からの連絡が入る。

ピーターは、列車が出発する前に、何者かが連結器をいじっていたことを確認する。

若者の元に向かったサブリナは、彼が殺されているのを発見し、手のひらに書かれた”LD”という文字をメモする。

その場を離れたサブリナは、車を出す際にブリーフケースを持った男に見つめられる。

ピーターは事故の犠牲者を調べて、その中の高校の化学の教師ビークマンに目をつけて、妻ドロレス(ミーガン・カヴァノー)を訪ねる。

その夜ドロレスと会う約束をしたピーターは、現場に呼ばれていたサブリナと出くわすが、二人は何者かに命を狙われてしまう。

男はエレベーターに落下して死亡し、ピーターは、彼が持っていた”内線307番”というメモを見つける。

二人はドロレスの家に向かい、留守で鍵がかかっていないために中に入る。

ピーターは、ゴミ箱の中から”307”という数字が書かれた、ウィスコンシン州スプリング・クリークから送られてきた封筒を見つける。

サブリナは、鳥かごに敷いてあったスプリング・クリーク日報に気づき、ピーターは、その場にあったクリスマスカードで、ビークマンの妻が、昼間に会った女性とは別人であることを知る。

二人はお互いが得た情報を話さず、サブリナは、殺されかけたショックで取材から手を引くと言い出す。

ピーターも、安心して元のコラムニストに戻れるとサブリナに伝えて二人は別れる。

ところが、二人はスプリング・クリーク行きの飛行機で隣の席となり、前日の名演技を褒め合う。

共同で取材をすることで同意した二人は、その後、お互いの情報を探り合う。

サブリナは、スプリング・クリークに行き、”チェス化学”を退職1年前に辞めたビークマンの父親を尋ねる予定だと伝える。

その頃、痩せた男は、サブリナがスプリング・クリークに行ったことを確認する。

スプリング・クリークに着いた二人は、遺伝子工学の権威だったビークマンの父親が、列車事故の1週間前に火事で死亡したことを知る。

更に、彼が乳牛のための人口ホルモン”LDF”を開発したことが分かる。

サブリナが”LDF”の件を知っていたことや、クリスマスカードのことを黙っていたピーターは、お互いを非難して協力し合うのを止めようとするが、二人はそれを思い止まる。

”LDF”を審査した農林委員会の委員長がゲイル・ロビンス上院議員(マーシャ・メイソン)だと分かり、ピーターは、知人である議員補佐サム・スモザーマン(ソウル・ルビネック)に会う。

”LDF”は、乳牛の乳を出すことを早める革命的な発明であり、サムは、ピーターとサブリナが、なぜそれに興味を示すのかが気になるが、三人は路上で車に轢かれそうになる。

ピーターとサブリナは、ビークマンが、死亡した父親から送られてきた何かを持って列車に乗り事故死し、ブリーフケースは持ち去られたことまで調べ上げる。

チェス化学の見学ツアーに参加したピーターとサブリナは、経営者ウィルソン・チェス(ダン・バトラー)とロビーで出会い簡単な会話をする。

チェスは、二人が生きていることに苛立ち、”エルネスト”に早く始末するよう電話で指示する。

ピーターは、チェスがイェール大学を放校処分になったことを恨み、友人”エルネスト・ヴァルガス”と共に放火騒ぎを起こしたことを知る。

そこでピーターは、ヴァルガスの所在を、彼らの大学の先輩であるサムに調べてもらうことにする。

ピーターとサブリナは、意識し合う仲になりつつも意地を張り合う。

サブリナは、ピーターがチェスの社員キム(ケリー・ラザフォード)に近づいたことを意識する。

その後二人は、父親が持つ”LDF”の試験結果をビークマンが手に入れたため、会社は殺し屋ヴァルガスを差し向けたと推理する。

その場のダイナーにいた、不審な男が消えたことに気づいた二人は、車に潜んでいた彼に銃を向けられ、持っている物を渡すよう要求される。

運転していたピーターは、スピードを上げて男を気絶させて車から放り出すが、ぬかるみにはまってしまう。

ビークマンの父親の同僚ハーヴェイに会うために、徒歩でネバダに向かったピーターとサブリナは、ラスベガスに着き、男(痩せた男)に付けられていることに気づく。

男から逃れるために、二人は簡易教会に入り、牧師レイ(ユージン・レヴィ)の下で結婚してしまいホテルに向かう。

二人はお互いを認め合い、いい雰囲気になるが、ハーヴェイの妻ヴァージニア(リサ・ルー)からの連絡で彼女の家を訪ねようとする。

サブリナは、ピーターがチェス化学の社員キムの社員証を手に入れたことに気づく。

ハーヴェイは病に倒れて意識がなく、互いにフロッピーを入手した二人は、それを知られないままシカゴに戻る。

その後、フロッピーを持参してチェス化学の見学ツアーに参加したピーターは、ガイドに採用されていたサブリナに気づく。

サブリナに追い出されたピーターは、その件をサムに伝えて引き上げようとする。

しかし、チェスと裏で手を組んでいたサムは、サブリナの処置を考える。

シカゴに戻る機内で、サムに電話をしようとしたピーターは、彼の内線番号が”307”だということを知り引き返す。

その頃、”FDL”の研究室に侵入したサブリナは、フロッピーを解読しようとする。

そこに、チェスや痩せた男と現れた”エルネスト・ヴァルガス”だったサムは、試験結果の証拠は消したため、サブリナとピーターを始末するのみだと彼女に伝える。

その場に侵入したピーターは、結婚指輪を投げてサブリナに自分がいることを気づかせる。

ビークマンは、”FDL”の副作用として発がん性があることを公表しようとしたために殺されたのだった。

ピーターが、その場を停電させた隙にサブリナを助け、襲いかかる痩せた男を彼が倒す。

二人は現れたサムに行く手を阻まれるが、痩せた男の銃を奪っていたサブリナが抵抗しようとする。

その時、サブリナが持っていたビークマンのペンに、試験結果のマイクロフィルムが隠されていたことが分かる。

ピーターはサムを落下死させて、サブリナも落ちそうになりながらフィルムを手にする。

その後、チェス化学の不正事件は暴露されてスキャンダルとなり、ピーターとサブリナの記事が、両紙のフロントページを飾る。

そして二人は、騙し合いを止めることを誓い、ハネムーンを楽しむ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

シカゴ
シカゴ・クロニクルの人気コラムニスト、ピーター・ブラケットは、列車脱線事故の取材を命ぜられ、現場でライバル紙シカゴ・グローブの新人記者サブリナ・ピーターソンに目を止める。
ピーターは魅力的なサブリナに近づくが相手にされず、その後、彼女はスクープ記事で注目を集める。
元事件記者のプライドを傷つけられたピーターは反撃に転じ、二人は取材合戦を繰り広げる。
しかし二人は、事故の犠牲者で、高校の化学教師ビークマンの取材を始めた途端に同じ場所で命を狙われる。
手がかりをつかんだ二人は、とりあえず協力することで同意して、チェス化学の研究員だったビークマンの父親を訪ねようとするのだが・・・。
__________

ブレイクしたジュリア・ロバーツと人気スターのニック・ノルティの共演、製作ナンシー・マイヤーズと監督チャールズ・シャイア夫妻による作品というところも注目の作品。

往年のスクリューボール・コメディを彷彿させる展開、コメディではあるが、巨額の利益を得ようととする企業の陰謀が絡むストーリーは面白味がある。

随所で、名作のオマージュ的なシーンがあり、犠牲者の自宅で鳥かごに敷かれた地方紙を手掛かりにするのは、ビリー・ワイルダー製作、監督「シャーロック・ホームズの冒険」(1970)、クライマックスの研究室で、主人公が自分の存在をヒロインに指輪で知らせ、陰謀を企む者がマイクロフィルムを狙っていたというのは、アルフレッド・ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」(1959)を意識していると思われる。

仕方がないが、主人公の二人の存在が際立ち過ぎで、魅力的な出演陣の個性を生かしきれていないところが気になる。

評価も悪く、興行収入もやや期待外れに終わり、北米で約3100万ドルという結果だった。

製作費:3000万ドル

実際には、親子ほどの年齢差があるジュリア・ロバーツニック・ノルティだが(26歳差)、それを感じさせない二人の掛け合いは結構楽しい。

陰謀の黒幕だった上院議員補佐のソウル・ルビネック、それに絡む殺し屋ジェームズ・レブホーン、シカゴ・クロニクル編集長役のロバート・ロッジア、化学企業社長のダン・バトラー、社員ケリー・ラザフォード、主人公の秘書オリンピア・デュカキス上院議員のマーシャ・メイソン、簡易教会牧師ユージン・レヴィ、シカゴ・グローブ編集長チャールズ・マーティン・スミス、刑事ポール・グリーソン、警察署長のフランキー・フェイソン、事故の犠牲者で高校の化学教師クラーク・グレッグ、その妻に扮する女性役ミーガン・カヴァノー、主人公の同僚ジェーン・アダムスノーラ・ダン、研究員の妻リサ・ルーなどが共演している。


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