危険な道 In Harm’s Way (1965) 4.17/5 (29)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

真珠湾攻撃前日の夜から始まる物語、男の友情、親子の確執、若者そして大人のロマンスなどを盛り込み軍隊一色のドラマとして描く、製作、監督オットー・プレミンジャー、主演ジョン・ウェインカーク・ダグラスパトリシア・ニールダナ・アンドリュースバージェス・メレディスヘンリー・フォンダ他共演によるオールスター競演の戦争映画の超大作。


ドラマ(戦争)

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:オットー・プレミンジャー
製作:オットー・プレミンジャー
原作:ジェームズ・バザート
脚本:ウェンデル・メイズ
撮影:ロイヤル・グリッグス
編集
ジョージ・トマジーニ

ヒュー・S・フォウラー
タイトルデザイン: ソウル・バス
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
ジョン・ウェイン:ロックウェル・W”ロック”トリー大佐
カーク・ダグラス:ポール・エディトン大佐
パトリシア・ニール:マギー・ヘインズ大尉
トム・トライオン:ウィリアム・マコーネル少佐
ポーラ・プレンティス:ビヴァリー・マコーネル
ブランドン・デ・ワイルド:ジェレマイア・トリー少尉
ジル・ハワース:アナリー・ドーン
ダナ・アンドリュース:B・T”ブラックジャック”ブロドリック提督
スタンリー・ホロウェイ:クレイトン・キャンフィル
バージェス・メレディス:イーガン・T・パウエル中佐
トッド・アンドリュース:タトヒル大佐
フランチョット・トーンハズバンド・キンメル提督
パトリック・オニール:ニール・オーウェン中佐
スリム・ピケンズ:カルペパー
ジェームズ・ミッチャム:グリッグス
ジョージ・ケネディ:グレゴリー中佐
ブルース・キャボット:クオディ
バーバラ・ブーシェ:リズ・エディントン
ラリー・ハグマン:クレイン少尉
クリストファー・ジョージ:水兵
ヒュー・オブライエン:海兵隊少佐
キャロル・オコナー:バーク大佐
ヘンリー・フォンダチェスター・ニミッツ提督

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1965年製作 166分
公開
北米:1965年4月6日
日本:1965年7月


アカデミー賞 ■

第38回アカデミー賞
・ノミネート
撮影賞(白黒)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1941年12月7日(現地時間)。
日本軍に真珠湾を攻撃された、アメリカ海軍太平洋艦隊の巡洋艦セントポール艦長ロックウェル・W”ロック”トリー大佐(ジョン・ウェイン)は出撃命令を出す。

トリーは、副官ポール・エディトン中佐(カーク・ダグラス)に、全艦を集め隊形を作るように命ずる。

太平洋艦隊指令長官ハズバンド・キンメル提督(フランチョット・トーン)は、日本艦隊を捜索し、可能であれば攻撃するようトリーに指令を出す。

その後、セントポールは魚雷攻撃を受けて船体を損傷し、トリーも負傷してしまう。

帰還したトリーは、ジグザグ航行を怠ったことで査問委員会にかけられることをキンメル提督に告げられるが、提督自身も艦隊を失った責任を取らされることになっていた。

その頃エディトンは、妻リズ(バーバラ・ブーシェ)が、海兵隊少佐(ヒュー・オブライエン)と浮気中に事故死したことを知る。

ショックを受けたエディントンは、自暴自棄になり酒場で暴れて営倉行きになる。

陸上勤務を命ぜられたトリーは、部下のバーク中佐(キャロル・オコナー)から、エディントンの件を知らされて下船する。

エディントンの身柄を引き取ったトリーは、彼の不幸に同情して船に送り届ける。

病院で、負傷した腕の検査を受けてギブスが外れたトリーは、同居するイーガン・T・パウエル中佐(バージェス・メレディス)に誘われてパーティーに出かける。

そこでトリーは、病院で傷の手当てをしてくれた看護師マギー・ヘインズ大尉(パトリシア・ニール)に出くわす。

別れた妻との子で、ジェレマイア少尉(ブランドン・デ・ワイルド)が、マギーの部下である同居人のアナリー・ドーン少尉(ジル・ハワース)と付き合っていることを聞き、トリーは、何年ぶりかで息子に会うことにする。

ジェレマイアに会ったトリーは、上官ニール・オーウェン中佐(パトリック・オニール)に接近し、昇進のことしか考えず自分への恨みを露にする態度に失望する。

お互い離婚を経験しているトリーとマギーは、心が通い合うようになり、親密な交際を始める。

一方、ジェレマイアはアナリーとの交際を焦ってしまい、彼女は気分を害してしまう。

その後、マギーら看護部隊は、エディントンが赴任している島に向かい、ジェレマイアから距離を置いていたアナリーは、彼が気になる存在となる。

解任されたキンメル提督の後任で、太平洋艦隊指令長官に任命されたチェスター・ニミッツ提督(ヘンリー・フォンダ)は、トリーが提督に昇進したことを伝える。

ニミッツは、無能な司令官B・T”ブラックジャック”ブロドリック提督(ダナ・アンドリュース)の元にトリーを派遣し、日本軍への攻撃作戦の梃入れをさせようとする。

トリーは、副官にエディントンを指名し、ニミッツはパウエルも同行させる。

自分の戦績を脅かす、トリーの存在が気になるブロドリックは、工事作業員のように堕落したエディントンが、トリーの参謀になることを許可する。

エディントンに迎えられたトリーは、ブロドリックの指示で連絡係となったオーウェンとジェレマイアを警戒する。

その後、野戦病院を視察したトリーは、現地で精力的に働いていたマギーに再会する。

そして、トリーの立てた作戦は開始され、それがブロドリックに筒抜けなのを、エディントンはジェレマイアに問い質す。

エディントンは、オーウェンの言いなりになり、トリーの真意を理解しないジェレマイアを非難する。

父トリーの見事な作戦進行を知ったジェレマイアは、同時にブロドリックの無能さとオーウェンの悪巧みに気づき、転属を申し出る。

トリーから、夫ウィリアム・マコーネル中尉(トム・トライオン)が行方不明だと聞かされていたビヴァリー(ポーラ・プレンティス)は、彼が奇跡的に帰還し少佐に昇進したことを喜ぶ。

ある日、基地内のピクニックでエディントンが、ジェレマイアと寄りを戻し婚約していたアナリーに乱暴してしまう。

数日後、トリーはエディントンとパウエルと共に、旗艦となる戦艦に乗艦し、大佐に昇進したバークに迎えられて、早速、作戦の計画を立てる。

その頃、休暇を半分も終えずに、トリーの部下となることになっていたマコーネルに出撃命令が下り、妻ビヴァリーはそれを不満に思う。

そんな時、基地内では、エディントンに強姦されショックを受けたアナリーが、それを苦に自殺してしまう事件が起きる。

それを知ったエディントンは責任を感じ、日本艦隊の捜索のために偵察機で飛び立つ。

トリーは、魚雷艇の乗組員になっていたジェレマイアの元に向い、アナリーの死を知らせる。

ジェレマイアは悲しみを堪え、既にわだかまりが消えていた、重責を担う父トリーと固い握手を交わす。

エディントンの強行をパウエルから知らされたトリーは、着任したマコーネルを伴い飛行場に向かう。

エディントンは敵艦隊を発見し、その中に超大型戦艦”大和”を確認するものの、それを基地に報告した直後、撃墜されて命を落とす。

トリーは、艦隊を率いて出撃し、拠点にする予定の島に接近した日本艦隊を発見して、魚雷艇が攻撃を仕掛ける。

翌朝、パウエルは魚雷艇の戦死者報告をトリーに渡し、彼はその中にあった息子ジェレマイアの名前を確認する。

その後、トリーは日本艦隊に総攻撃を仕掛けるが、敵の猛反撃に遭った彼の艦は大破し沈没してしまう。

マコーネルに助けられたトリーは病院船に収容され、マギーから片足を失ったことと、パウエルらの戦死を知らされる。

翌日、負傷したマコーネルに感謝したトリーは、見舞いに訪れたニミッツ提督から、作戦の圧倒的勝利を知らされ武勲を称えられる。

さらにニミッツは、一旦帰国し、回復後に東京に進撃する準備を整えるようトリーに命ずる。

そして、トリーはマギーに見守られながら眠りにつく。


解説 評価 感想 ■

1962年に発表された、ジェームズ・バザートの小説”Harm’s Way”の映画化。

*(簡略ストー リー)

巡洋艦艦長ロックウェル・トリー大佐は、日本軍による真珠湾攻撃を受け、副官のエディントンに出撃命令を出す。
船に損傷を受け自らも負傷したトリーは帰還後に、太平洋艦隊の損害の責任を取らされた指令長官キンメル提督と共に処分される。
陸上勤務となったトリーは、疎遠であった息子のジェレマイア少尉との確執に苦悩しながら、看護師マギーとの愛を育てていく。
復権したトリーは、指令長官に就任したニミッツ提督から、提督昇進を言い渡される。
ニミッツは、無能な司令官ブロドリックの元にトリーを派遣し、日本軍への攻撃の梃入れを命ずる。
妻が浮気し事故死したエディントンは、堕落した生活を送っていたが、トリーは彼を参謀に指名する。
戦地に向かったトリーの作戦は成果を挙げ、彼は現地に赴任していたマギーとも再会する。
父トリーの、軍人としての有能さを知ったジェレマイアは、わだかまりを捨てて、彼を尊敬の眼差しで見つめるのだが・・・。
__________

実写フィルムや模型などを巧みに使ったアクション・シーンは、当時としてはかなり大掛かりで、多くの登場人物と人間模様を繊細に描くオットー・プレミンジャーの演出も見応えがある。

第38回アカデミー賞では、撮影賞(白黒)にノミネートされた。

ジェリー・ゴールドスミスの、勇壮な音楽も印象に残る。

しっくりいかない親子関係を改善しようとするものの、だめだと解ると、スパッと気持ちを切り替えてしまうあたりの描写が、ジョン・ウェインらしさを出している演出で、癌を克服したばかりとは思えない健康体に見える彼は、風格もありその存在感は際立っている。

ジョン・ウェインに見劣りしない役柄カーク・ダグラスは、妻に裏切られ堕落してしまうが、人間味があり情にも厚い主人公の友人でもある副官を熱演している。

落ち着いた物腰の中年女性であり、魅力的な看護師パトリシア・ニール、主人公の同居人にして参謀であるバージェス・メレディス、勇敢な士官で、主人公の命を救うトム・トライオン、その妻のポーラ・プレンティス、子供の頃の写真が「シェーン」(1953)のジョーイ少年そのものだったブランドン・デ・ワイルド、その恋人役で自殺してしまうジル・ハワース、無能な指令官ダナ・アンドリュース、戦闘で命を落とす、主人公の有能で勇敢な参謀トッド・アンドリュースキャロル・オコナー真珠湾攻撃の責任をとらされる太平洋艦隊司令長官キンメル提督役のフランチョット・トーン、腹黒い士官パトリック・オニール、水兵スリム・ピケンズロバート・ミッチャムの息子ジェームズ・ミッチャム、体格ではジョン・ウェインに負けていない部下ジョージ・ケネディと需給品係のブルース・キャボット、そして出番は少ないが存在感抜群のニミッツ提督役のヘンリー・フォンダ、また、殆ど端役だが、ラリー・ハグマンクリストファー・ジョージヒュー・オブライエンなども出演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター