インクハート Inkheart (2009) 3.34/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

2003年に発表された、ドイツの児童文学作家コルネーリア・フンケ同名小説を映画化した、主演ブレンダン・フレイザーヘレン・ミレンポール・ベタニージム・ブロードベントアンディ・サーキスジェニファー・コネリー共演、監督イアン・ソフトリーによるファンタジー・アドベンチャー。


ファンタジー


スタッフ キャスト ■
監督:イアン・ソフトリー
製作
イアン・ソフトリー

ダイアナ・ポコーニイ
コルネーリア・フンケ
原作:コルネーリア・フンケ
脚本:デヴィッド・リンゼイ=アベアー
撮影:ロジャー・プラット
編集:マーティン・ウォルシュ
音楽:ハビエル・ナバレテ

出演
モティマー・フォルチャート:ブレンダン・フレイザー

エリノア・ロレダン:ヘレン・ミレン
メギー・フォルチャート:イライザ・ベネット
ホコリ指:ポール・ベタニー
フェノグリオ:ジム・ブロードベント
カプリコーン:アンディ・サーキス
ファリド:ラフィ・ガヴロン
テレサ”レサ”フォルチャート:シエンナ・ギロリー
ダリス:ジョン・トムソン
ロクサーヌ:ジェニファー・コネリー

イギリス/アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ

2009年製作 106分
公開
イギリス:2008年12月12日
北米:2009年1月23日
日本:未公開
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $17,303,420
世界 $57,490,370


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
本の修理人モティマー”モー”フォルチャート(ブレンダン・フレイザー)は、娘メギーと共に本屋を巡る旅をしながら、ある一冊の本を探していた。

アルプスの小さな町の本屋で、その本を見つけたモーは、現れたホコリ指(ポール・ベタニー)に”魔法舌”と声をかけられる。

邪悪なカプリコーンからは逃げられないというホコリ指に、その本を奪われそうになったモーは、メギーと共に車で逃走する。

何が起きたのか問い質すメギーに、モーは彼女と妻を守るためだとしか応えない。

その後、モーとメギーは、イタリアの大叔母エリノア・ロレダン(ヘレン・ミレン)の元に向かう。

二人は、口うるさいエリノアに気を使いながら時を過ごすが、ある夜、ホコリ指がモーの前に現れる。

カプリコーンに話したと言うホコリ指の言葉に、メギーの危険を感じたモーは彼女の元に向かう。

送り込まれた男達に、モーやメギーそしてエリノアは捕らえられ、屋敷にあった貴重な本は焼かれてしまう。

山中の村に連れて行かれたモーらは、有名な本の物語から出てきたという動物達と共に囚われてしまう。

そして、不安が募るマギーとエリノアに、モーは真実を話し始める。
__________

9年前。
エリノアの留守中に、屋敷に滞在していたモーと妻、そしてメギーは、図書室で”インクハート(闇の心)”という本の中の登場人物に襲われてしまう。

カプリコーン(アンディ・サーキス)やホコリ指が現実の世界に現れ、代わりにレサが本の中へと消えてしまった。
__________

モーはカプリコーンの元に連れて行かれ、エリノアの命と引き換えに、魔法舌の能力で本の物語の中から財宝を手に入れるよう命ぜられる。

アラビアンナイト”を読み始めたモーは、部屋に金貨の雨を降らせることに成功する。

しかし、物語からファリド(ラフィ・ガヴロン)が現実に現れてしまい、入れ替わりで一人が本に吸い込まれる。

それを見たホコリ指が、本の世界に帰ることを望むが、”インクハート”を取り出したカプリコーンは、ホコリ指の望みを退け、本を暖炉に投げ捨て燃やしてしまう。

火傷したホコリ指は、朗読者ダリス(ジョン・トムソン)のせいで言葉を話せない、使用人のレサ(シエンナ・ギロリー)に治療してもらう。

そこでホコリ指は、彼女がモーの妻テレサだと気づき、彼女を解放してあげようとする。

モーの元に向かったホコリ指は、彼に”オズの魔法使い”を読ませ、竜巻を起こし村を混乱させた隙に彼らを逃が
そうとする。

レサも逃げるのだが、床が崩落し地下から這い出せず、声が出せないため助けも呼べない彼女は、脱出できなかった。

モーとメギーは、”インクハート”の著者フェノグリオ(ジム・ブロードベント)を訪ね、彼は自分の子供のようなホコリ指を見て感激する。

ホコリ指は、フェノグリオが”インクハート”を持っているはずだと思い彼の倉庫を探し、本ではなく原稿を見つける。

妻レサを救い出そうとするモーは、彼女が本の中にいないことをホコリ指から知らされる。

それを今まで知らせなかったホコリ指を、モーとメギーは責め、二人はレサを救いに村に戻ろうとする。

メギーをフェノグリオに預け、モーとホコリ指は村に向かうが、ファリドが車のトランクに隠れていたことがわかる。

オズの魔法使い”を読んだメギーが、ドロシーの愛犬トトを現実に呼び寄せてしまい、カプリコーンの手下は、彼女が魔法舌だと知り、メギーとフェノグリオを捕らえ村に向かう。

屋敷に帰ろうとしたエリノアはモーらと別れて引き返し、彼らの危機を知る。

村に侵入し、レサの部屋を見つけたモーは、彼女が描いた自分達のスケッチを見つける。

ホコリ指とファリドは見つかってしまうが、ファリドだけは逃げることができる。

捕らえられたホコリ指は、囚われの身のレサにモーが来ていることを伝える。

カプリコーンは、捕らえたメギーの魔法舌の能力を利用して財宝などを手に入れる。

保管してあった”インクハート”を、レサを人質にメギーに読ませようとするカプリコーンは、邪悪なる”影”を呼び出そうと考える。

メギーとフェノグリオは、ホコリ指も捕らえられている地下牢に連れて行かれ、ホコリ指は牢から逃れ二人を置いて村を脱出しようとする。

しかし、ホコリ指は村に戻りモーとファリドに合流し、メギーがモーと同じ魔法舌を受け継いでいることを知らせる。

”影”を呼び出す儀式のため、メギーはドレスを着せられてカプリコーンの前に差し出される。

儀式は始まり、恐ろしい”影”が現れるが、フェノグリオが書いた原稿をトトがメギーまで運び、彼女は”影”がカプリコーンらに復讐する物語を読む。

カプリコーンは”影”を倒そうとするが、モーがそれを阻止する。

ホコリ指とファリドが城に火を放ち、物語の動物達を解放したエリノアも現れる。

原稿を奪われたメギーは、フェノグリオの指示に従い物語を書き、”影”にカプリコーンらを葬らせる。

そして、”影”も消え去り、本の中から連れて来られた者達も元の世界に戻る。

レサも声を取り戻し、フェノグリオは彼の希望で物語の世界に旅立つ。

モー、レサそしてメギーは固く抱き合い喜びをかみしめるが、ホコリ指は元の世界に戻ることはできなかった。

”インクハート”がなくなっていることに気づいたモーらは、滅び行く村を脱出する。

その後、失意のホコリ指に、ファリドは、持ち去った”インクハート”を渡す。

現れたモーがそれを読み、ホコリ指はようやく物語の世界に戻ることができる。

物語では死んでしまうホコリ指だったが、ファリドが彼のペットのグウィン(テン)を現実に残したので、ホコリ指の運命は変わることになる。

そしてホコリ指は、妻ロクサーヌ(ジェニファー・コネリー)と再会する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
かつて、”魔法舌”という能力で、”インクハート”という本の中から邪悪な者カプリコーンを呼び出してしまい、代わりに妻を本の中に捕らえられた男性モーは、娘のメギーと共に、”インクハート”を探す旅を続けていた。
同じく現実に呼び出されたホコリ指は、本を見つけたモーに、自分を物語の中に戻すよう要求する。
大叔母エリノアの元で、カプリコーンに捕らえられたモーらは、脱出して”インクハート”の著者フェノグリオに助けを求める。
妻レサが、本の中ではなくカプリコーンの元にいることを知ったモーは、再びその村に戻り彼女を救い出そうとする。
そして、メギーが同じ能力を持つことが分かり、母レサを人質に取られカプリコーンに利用されてしまう・・・。
__________

朗読した本の物語を現実にするという能力を持つ親子が、有名な物語や登場人物を利用して、悪に立ち向かうというストーリーは、ファンタジックでもありなかなか面白い。

新鮮味には欠けるが、古典的名作”オズの魔法使い”の物語を効果的に使った展開も、お馴染みの竜巻や主人公ドロシーを投影させているような、メギーとトトの関係などもなかなか楽しい。

しかし、スケール感もある映像の割には、イアン・ソフトリーの演出にパンチが足りない感じは否めない。

それが原因してか、これだけの魅力的で豪華なキャストでありながら、興行的には失敗に終わり、全世界のトータル(約5750万ドル)でも、製作費の6000万ドルを回収することができなかった。

主役の人気スター、ブレンダン・フレイザーの活躍が控えめなのも気になり、脇役として登場するものの、ラストも締める物語の登場人物”ホコリ指”の人物像が興味深く、その役を演ずるポール・ベタニーの好演の方が印象に残る。

口うるさい叔母でありながら人情味も見せる、コミカルな演技も貫禄でこなすヘレン・ミレン、能力を発揮し母親を救うヒロインのイライザ・ベネット、本の作者をユーモアを交えて演ずるジム・ブロードベント、物語の邪悪なる者アンディ・サーキス、”アラビアンナイト”から飛び出した好青年ラフィ・ガヴロン、主人公の妻シエンナ・ギロリー、そして、実生活でもポール・ベタニーの妻であるジェニファー・コネリーが、彼の妻役で登場する。


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