ザ・シークレット・サービス In the Line of Fire (1993) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

クリント・イーストウッドが主役に専念して、監督は、アクション派に転向しつつあったウォルフガング・ペーターゼンに任せた、ジョン・マルコビッチレネ・ルッソ共演のサスペンス・アクション。


ドラマ(サスペンス/犯罪)

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ウォルフガング・ペーターゼン
製作:ジェフ・アップル
脚本:ジェフ・マグワイヤー
撮影:ジョン・ベイリー
編集:アン・V・コーツ
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演
フランク・ホリガン:クリント・イーストウッド
ミッチ・リアリー:ジョン・マルコビッチ
リリー・レインズ:レネ・ルッソ
アル・ダンドゥレア:ディラン・マクダーモット
ビル・ワッツ:ゲーリー・コール
ハリー・サージェント大統領補佐官:フレッド・トンプソン
サム・キャンパーナ:ジョン・マホニー
マット・ワイルダー:グレッグ・アラン・ウィリアムス
ジャック・オオクラ:クライド・クサツ
パム・マグナス:パトリカ・ダルボ
リガー教授:ジョン・ハード
メンドーザ:トビン・ベル

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1993年製作 128分
公開
北米:1993年7月9日
日本:1993年9月
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $102,314,283
世界 $187,300,000


アカデミー賞 ■

第66回アカデミー賞
・ノミネート
助演男優賞(ジョン・マルコビッチ)
脚本・編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ベテランの”シークレット・サービス”、フランク・ホリガン(クリント・イーストウッド)とアル・ダンドゥレア(ディラン・マクダーモット)は、偽札の取引現場に向かう。

ダンドゥレアが、シークレット・サービスだと気づいた偽札グループのリーダーのメンドーザ(トビン・ベル)は、彼を拘束してホリガンに射殺させようとする。

ホリガンは、渡された銃の重さで弾が入っていないことに気づき、ダンドゥレアに銃を向けて引き金を引き自分を信頼させる。

しかし、他の銃を受け取ったホリガンは、間髪入れずにグループ全員を射殺する。

囮捜査ではなく、警護官になりたいと嘆くダンドゥレアに、その過酷さを伝えたホリガンは、彼に、妻子の元に帰るよう指示する。

その後ホリガンは、あるアパートの女主人からの通報で、ケネディ大統領暗殺事件の記事や写真を収集している男の存在を知る。

後日、ホリガンはダンドゥレアとそのアパートを調べに行くと、ケネディ大統領の警護をする、若きホリガンが写っている写真以外は消えていた。

その夜ホリガンは、リンカーン大統領の暗殺者(ジョン・ウィルクス・ブース)”ブース”と名乗る、アパートの男(ジョン・マルコビッチ)からの電話で、大統領暗殺の予告を受ける。

ホリガンは、同僚のサム・キャンパーナ(ジョン・マホニー)やリリー・レインズ(レネ・ルッソ)、ビル・ワッツ(ゲーリー・コール)、マット・ワイルダー(グレッグ・アラン・ウィリアムス)らに、”ブース”の件を話す。

キャンパーナは、ホリガンの話を一応聞き入れて、彼のアパートの電話に、盗聴と逆探知機を仕掛ける。

その後ホリガンは、選挙遊説が始まる大統領の警護につかせてくれるよう、キャンパーナに頼みこむ。

そして、大統領直属の警護にあたることになったホリガンが、既にピークは過ぎていたため、ハードな仕事に不向きな彼を同僚達は心配する。

衰えを隠せないホリガンは、体力的にも問題があり、同僚からからかわれたりもする。

その後、再びブースからの電話があり、ホリガンの警護を監視していることを伝える。

ホリガンは30年前、ケネディ大統領暗殺事件の警護を担当し、大統領を救えなかったという自責を、現在まで引きずっていた。

そこに付け込み、ブースはホリガンを挑発するが、逆探知で彼の居場所を突き止める。

しかし、ブースは逆探知を妨害する装置で、警察側を罠にはめてしまう。

ホリガンらは、大統領補佐官ハリー・サージェント(フレッド・トンプソン)に、大統領暗殺について警告をするが、 選挙戦で不利な立場にあることを理由に、真剣に取り合ってもらえない。

警護官らの警告は聞き入れられず、フランス大使館での晩餐会が開かれるが、そこでは何も起こらなかった。

その後ホリガンは、”リンカーン記念館”にレインズを誘い、彼女を口説こうとする。

レインズはデートがあるためにその場を去るが、彼女が自分に気があることをホリガンは感じ取る。

大統領に近づく方法として、ブースはビジネスマンを装い、”サウスウエスト銀行”の女性行員パム・マグナス(パトリカ・ダルボ)に近づく。

架空会社の偽装口座を開設したブースは、パムを殺害し、て、金属探知機を警戒し、プラスチック樹脂製の銃を作り、暗殺の準備を進めていた。

ブースはホリガンに電話をかけ、彼を挑発してわざと逆探知させ、通りに誘き出す。

ホリガンはブースを見つけて追跡し、車のフロントガラスに接触した彼の指紋を調べる。

該当者は見つかったものの、極秘ということでホリガンには知らされなかった。

ある夜、警護を終えたホリガンは、再びレインズを口説くが、ベッドインするものの彼女が呼び出されてしまう。

その後ホリガンは、次の遊説先で体調不良を起こし、会場にいたブースの罠にはまり、風船の音を銃声と間違える失態を演じてしまう。

それによって、大統領への支持を下げてしまったホリガンは、サージェント補佐官から非難され、責任者ワッツから警護を外すことを言い渡される。

レインズに、素直に謝罪するよう助言されたホリガンだったが、彼は、頑なにそれを拒んでしまう。

キャンパーナにも相談したホリガンは、独自に調べていたダンドゥレアの情報で、美術の教授リガー(ジョン・ハード)から、怪しい男に会ったことを知らされる。

リガーの記憶で人相書きを作らせ、彼に知人を紹介されたホリガンは、”ミッチ・リアリー”という男にたどりつく。

リアリーの家を調べたホリガンとダンドゥレアは、彼(ブース)が元CIAの暗殺要員だということを突き止める。

CIAは、指紋を調べた時点で既にそれに気づき、独自に調査を進めていたのだった。

職務に絶えられなくなったダンドゥレアは、辞職することをホリガンに伝える。

しかしホリガンは、捜査に協力して欲しいことをダンドゥレアに伝え、彼を説得して引き止める。

その後、ホリガンとダンドゥレアは、リアリーの電話を逆探知して、居所に急行した路上で彼を発見する。

建物の屋上に逃れたリアリーは、そこから落下しそうになったホリガンに手を差し伸べて挑発する。

ホリガンは非常階段に落ちるが、そこに現れたダンドゥレアは、リアリーに射殺されてしまう。

ダンドゥレアの死にショックを受けるホリガンは、リアリーから電話を受け、彼を逮捕することに一層執念を燃やす。

リアリーの部屋から出た、”W.S. スケラム LA”と書かれたメモを手掛かりに、捜査を続けたホリガンは、サージェント補佐官に、カリフォルニアの遊説の危険性を訴えるが聞き入れられない。

ホリガンは、選挙資金の寄付金を集めのパーティー会場の、先陣隊に加わるため、ワッツを説得するようレインズにそれを頼む。

ロサンゼルスに到着したホリガンらは、会場となるホテル”ボナヴェンチャー”で警戒態勢に入る。

寄付を続けたリアリーも、招待客に扮して会場に向かう準備を進める。

リアリーはホテルに到着し、ホリガンが厳重なチェックを続けながら接近するのだが、彼は、ベルボーイに対して過剰な行動をしたため、大統領命令を受けて警護を外されてしまう。

レインズは、それをホリガンに伝えるようワッツに言われ、大統領の宿泊する部屋に向かった彼の元に向かう。

それに納得したホリガンは、ケネディ大統領暗殺事件の警護の失敗と、その時の状況と、今回の警護で死ぬ覚悟があるのかリアリーに問われたことをレインズに語り無念の表情を浮かべる。

レインズは、そんなホリガンを労わるが、彼は翌日、サンディエゴに向かおうとして空港に着く。

しかしホリガンは、”W.S. スケラム LA”が”サウスウエスト銀行”のコード化された電話番号だと気づき、リアリーが、架空口座を作った銀行の番号だと知る。

ホリガンは、危険が迫っていることをレインズに知らせるが、既に大統領は会場に到着しようとしていた。

キーホルダーに弾丸を隠し、プラスチック製の銃で金属探知機を通り抜けたリアリーはパーティー会場に入る。

リアリーは、隠し持っていた拳銃をテーブルの下で組み立てて弾丸を込める。

ホテルに戻ったホリガンは、銀行から送られてきたリストと、寄付をした出席者のリストから、リアニーの座席を確認する。

リアニーは会場に現れたホリガンに気づき、大統領に向けて銃を発射する。

しかし、ホリガンが、銃撃を身を挺して防ぎ、会場は騒然となり、大統領は警護に取り囲まれながら避難する。

ホリガンを人質に取ったリアリーは、エレベーターに逃げ込み、レインズは、狙撃手に犯人を射殺するよう指示を出す。

銃を突き付けられたホリガンは、リアリーに気づかれぬように、レインズに無線で狙撃の指示を出す。

エレベーターのガラスは撃ち抜かれて砕け散り、二人は乱闘となる。

ホリガンはリアリーを叩きのめし、彼はエレベーターから落下しそうになる。

それを助けようとしたホリガンだったが、リアリーは自ら身を投げて落下死する。

事件は解決し、手のひらを返したように、サージェントとワッツはホリガンを称える。

英雄となったホリガンは、シークレット・サービスを辞職することを発表し、マスコミも彼に群がる。

その後、良き協力者で同僚のキャンパーナに労わりの声をかけられたホリガンは、レインズと共にアパートに戻る。

残されたていた、リアリーからの電話メッセージが終わらない間に、二人は部屋を出て”リンカーン記念館”に向かう。

そして二人は、”リフレクティング・プール”を眺めながら愛を確かめ合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ケネディ大統領暗殺事件の警護を担当し、大統領を救えなかったことを今でも引きずるシークレット・サービスのフランク・ホリガンは、”ブース”と名乗る男から、大統領暗殺の予告を受ける。
それを、同僚キャンパーナに相談したホリガンは、大統領警護復帰を切望し、周囲の反対を振り切り現場に戻る。
ホリガンは、レインズら、他の警護官の足手まとい寸前の自分に、挑戦状を突き付けるブースが、元CIAの暗殺要員だったことを知る。
30年前の悪夢が甦るホリガンだったが、意地を張りつつも警護を続けながら、何とか2度目の悲劇を防ごうとするのだが・・・。
__________

ウォルフガング・ペーターゼンのシャープな演出も冴え、イーストウッドの盟友エンニオ・モリコーネの音楽もドラマを盛り上げる。

リンカーン記念館や、クライマックスの舞台ボナヴェンチャーエアフォースワンの映像など、本物の迫力もなかなか見応えある。

北米興行収入は約1億ドルを突破し、全世界では約1億8700万ドルに迫る、イーストウッド作品の中では、興行的に成功した作品でもある。

第66回アカデミー賞では、助演男優賞(ジョン・マルコビッチ)、脚本、編集賞にノミネートされた。

細身だがタフさが売り物のイーストウッドが、衰えをこれでもかというほど見せるのは、シークレット・サービスの任務の過酷さをより強調させている。

1930年生まれのイーストウッドと、世代的に合致する、ケネディ大統領暗殺事件を絡めてあるところがなかなか興味深く、彼の苦悩や言葉に実感がこもっている。

前年「許されざる者」(1992)でアカデミー賞を受賞し、60歳を過ぎたイーストウッドの、燻し銀のような渋さがたまらなくいい。

相手がイーストウッドでなければ、完全に主役を喰っていただろう、ジョン・マルコビッチの知的で異常な殺人兵器は、正にアカデミー助演賞候補に値する名演だ。

同僚の女性警護官レネ・ルッソも、タフなイメージが役柄がぴったり合っている。
落ち着いた雰囲気の彼女は、親子ほど年に差がある、イーストウッドとのカップリングも違和感がない。(24歳差)

彼女は2年後に、「アウトブレイク」(1995)で再びウォルフガング・ペーターゼンと組み、こちらでも好演している。

ディラン・マクダーモットは、ドラマの役そのままで、やや頼りない印象薄い存在だった。

警護官のリーダー、ゲーリー・コール、大統領補佐官のフレッド・トンプソン、主人公の同僚で彼を支えるジョン・マホニー、警護官グレッグ・アラン・ウィリアムス、職員クライド・クサツ、銀行員のパトリカ・ダルボ、情報提供者の教授ジョン・ハード、偽造紙幣グループのリーダー、トビン・ベルなどが共演している。


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