バニシング IN TURBO Grand Theft Auto (1977) 3/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

B級映画の帝王ロジャー・コーマンが製作総指揮を担当し、後にハリウッドの大物監督、そしてヒット・メーカーとなるロン・ハワードが、主演と脚本を兼ね、長編初監督となる記念すべき作品。
結婚を反対された若い男女が、駆け落ち覚悟でラスベガスに向かう逃走劇を描く、ナンシー・モーガンランス・ハワード他共演のアクション・コメディ。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■

監督:ロン・ハワード
製作総指揮:ロジャー・コーマン
製作:ジョン・デイヴィソン
脚本
ロン・ハワード

ランス・ハワード
撮影:ゲーリー・グレイヴァー
編集:ジョー・ダンテ
音楽:ピーター・アイヴァース

出演
サム・フリーマン:ロン・ハワード

ポーラ・パワーズ:ナンシー・モーガン
コリンズ・ヘッジワース:ポール・リンク
ヴィヴィアン・ヘッジワース:マリオン・ロス
ネッド・スリンカー:ランス・ハワード
カーリー・Q・ブラウン:ドン・スティール
ビグビー・パワーズ:バリー・ケイヒル
プリシラ・パワーズ:エリザベス・ロジャース
エース:クリント・ハワード
新郎:ポール・バーテル

アメリカ 映画
配給 ニューワールド・ピクチャーズ

1977年製作 85分
公開
北米:1977年6月16日
日本:1980年12月20日
製作費 $602,000
北米興行収入 $2,500,000
世界 $15,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロサンゼルス
ポーラ・パワーズ(ナンシー・モーガン)は、サム・フリーマン(ロン・ハワード)と結婚したいことを両親ビグビー(バリー・ケイヒル)とプリシラ(エリザベス・ロジャース)に伝える。

しかし、ポーラは、資産家の御曹司コリンズ・ヘッジワース(ポール・リンク)と婚約しているため、両親は当然それに反対して、ビグビーはサムを屋敷から追い払ってしまう。

冷静に対応しようとしたサムだったが、ビグビーに財産目当てだとまで言われて憤慨して屋敷を出る。

ポーラは、環境調査をしている、真面目な青年サムを侮辱する父に意見する。

州知事を目指すビグビーは、そのために、コリンズとの結婚をポーラに強要する。

納得いかないポーラは、サムとラスベガスで結婚すると言い張り、車の鍵を奪われて部屋に閉じこもってしまう。

部屋を抜け出したポーラは、ビグビーの”ロールス・ロイス”(ファントムV)を持ち出し、サムを乗せラスベガスに向かう。

それに気づいたビグビーは、私立探偵のネッド・スリンカー(ランス・ハワード)に連絡を入れて、サムとポーラを捕えようとする。

ポーラの暴走を知ったコリンズも、憤慨して二人を追うものの、愛車の”ポルシェ”で事故を起こし、仕方なく中古車の”ダッジ・チャージャー”を手に入れて追跡を続ける。

それを知ったコリンズの母ヴィヴィアン(マリオン・ロス)は、よほどのことがあったのだろうと考えて息子を追う。

ポーラの車に追いついたコリンズだったが、相手にされずに再び事故を起こす。

コリンズの無事を確認したサムとポーラは先を急ぐ。

怒ったコリンズは、ラジオ局”TenQ”に連絡を入れて、婚約者が誘拐されたことを、DJのカーリー・Q・ブラウン(ドン・スティール)に伝え、捕えた者には、2万5000ドルの懸賞金を出すと約束する。

それを知ったメカニックのエース(クリント・ハワード)などが、賞金目当てにサムとポーラを追う。

ラジオを聴いていたヴィヴィアンは、コリンズが戻れば、更に2万5000ドルを払うとカーリー・Qに伝える。

サムは行き先を変えることを提案するが、信念を貫くというポーラは、意地でもラスベガスで結婚すると言い張る。

その後コリンズは、ピックアップ・トラックを奪い追跡を続ける。

暴走するヴィヴィアンはパトカーに追われて事故を起こし、使用人の車に無断で乗って来たため、盗難車として逮捕されそうになる。

その場にいた牧師は賞金の話を聞き、パトカーを奪いサムとポーラを追う。

警官は、キリスト教信者のバスに飛び乗り、ヴィヴィアンを追うよう指示する。

カーリー・Qは、コリンズが戻れば賞金は5万ドルになることをリスナーに伝える。

その頃、ビグビーも、財力にものを言わせてスリンカーの追跡計画を支援する。

誘拐されレイプもされたとまでコリンズに言われたポーラは、カーリー・Qに電話をかけて、それが誤解だということを伝える。

カーリー・Qに、支援することを約束されたポーラだったが、エースに追いつかれ、スリンカーが派遣したヘリコプターにも見つかってしまう。

砂漠地帯に入り、エースらは放り出されて車は大破し、牧師は、コリンズを見つけて執拗に追跡する。

サムとポーラは、ヘリからの連絡を受けた3台の車に囲まれるが、それを振り切る。

3台の車は事故を起こして全滅し、それを知ったビグビーは、ポーラに電話を掛けて戻ってくるようにと説得するものの、彼女はそれを拒む。

追跡劇は激しくなり、カーリー・Qはヘリで飛び立ち、空からの実況中継を始める。

警官は、ヴィヴィアンの車を止めて逮捕しようするが抵抗される。

エースはコリンズの車を見つけて、新婚夫婦(ポール・バーテル/新郎)の車を奪いそれを追う。

ヴィヴィアンをバスに乗せた警官は、カーリー・Qの実況で、10台もの車が盗まれたことを知り、全員を逮捕すると言って息巻く。

スリンカーも、ビグビーとプリシラを乗せて追跡を始め、車を失った三人の部下もジープを奪いそれに続く。

橋を爆破されるなど、賞金目当ての妨害に遭いながら、サムとポーラは逃走を続ける。

カーリー・Qは、二人を見つけてその様子を実況し、コリンズは、再び事故を起こし牧師に捕えられる。

しかしコリンズは、5万ドルを渡すと言って牧師と協力し合い、彼らはパトカーで追跡する。

それをカーリー・Qの実況で知った警官は、場所を確認してパトカーを追う。

ビグビーから連絡を受けたカーリー・Qは、ポーラの父親が州知事候補の億万長者だと知り、事件の重大さを伝える。

サムは、自分達の居場所を実況で知らせるカーリー・Qに連絡を入れて、彼を非難する。

しかし、カーリー・Qは、放送する義務があると言って実況を続ける。

スリンカーの派遣したヘリの妨害も退けるが、サムは、自分達が見世物になっていると、ポーラに不満を訴える。

スリンカーは、最後の手段として、ギャングの力を借りようとする。

サムとポーラは、ガソリンスタンドの店主に追われて、ダイナマイト攻撃を受ける。

店主は追ってきた警官にまで攻撃を仕掛けて、パトカーは、倒れた電柱に衝突して大破する。

父娘の問題に巻き込まれているだけだと言って、納得できないサムだったが、愛を確かめ合った二人は理解し合い先を急ぐ。

しかし、二人はコリンズやビグビーらに見つかり、マスコミやギャングも含めた大追跡が始まる。

その後、一団はクラッシュ・ゲーム・サーキットに乱入して、全車がサムの運転する”ロールス・ロイス”を狙う。

サムはそれをかわすものの、二人が車から飛び出した直後に、”ロールス・ロイス”は追突されて壊される。

サムとポーラは、観客の声援を受けながらビグビーらの追跡を逃れ、タクシーでラスベガスに向かう。

コリンズを見つけたヴィヴィアンは、ポーラを侮辱して、結婚を諦めるよう説得する。

それを聞いたビグビーは、ヴィヴィアンを痛烈に非難して、コリンズを殴り倒してその場を去り、サムとポーラの結婚を認めるべきかとも考える。

サムとポーラは結婚式を挙げ、有名人の二人は、教会の外で待ち構えていた人々に祝福される。

二人は、ラスベガスからプレゼントされたホテルのスイートルームにリムジンで向かう。

それを追跡したカーリー・Qは、尚も実況が続くことをリスナーに伝える。

しかし、ハンドルを誤ったカーリー・Qは民家に突っ込んでしまい、サムとポーラはそれを知り、リムジンの中で愛を確かめ合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ロサンゼルス
資産家令嬢のポーラは、平凡だが真面目な青年サム・フリーマンとの結婚を両親に反対される。
婚約していたポーラだったが、屋敷を抜け出して、父ビグビーの”ロールス・ロイス”を持ち出し、サムと共にラスベガスに向かい結婚式を挙げようとする。
それを知ったビグビーは、二人を捕えるために私立探偵スリンカーを雇い、ポーラの婚約者コリンズは彼女を追う。
コリンズの母ヴィヴィアンは息子を追い、二人は、それぞれが2万5000ドルの懸賞金を出すことを、ラジオ局”TenQ”のDJカーリー・Qに伝える。
それを知ったリスナーは、賞金目当ての大追跡劇を繰り広げる・・・。
__________

コメディなので当然なのだが、ストーリーは単純明快であり、”低予算B級作品”を意識し過ぎて観ていると、当時としては、結構、派手なアクションも楽しめる作品に仕上がっている。

父親ランス・ハワードとの共同脚本は、一本調子ではあるが、自分達の行動が正しいかを見つめ直す若者の苦悩なども描かれ、軽快な演出、爽やかなラストも心地よい、20代前半ながら、ロン・ハワードの才能の片鱗が窺える。

子役時代からのキャリアもあるロン・ハワードだが、監督ということもあり、やや控えめな演技で、その後、彼の作品出演でお馴染みとなる弟のクリントや父ランスと共に、楽しく仕事をしている雰囲気が感じられる。

主人公とも言える富豪令嬢ナンシー・モーガン、その婚約者を慌ただしく演ずるポール・リンク、その母マリオン・ロス、結構、大袈裟な私立探偵ランス・ハワード、なかなか印象深い怪演を見せるラジオ局のDJドン・スティール、ヒロインの両親役のバリー・ケイヒルエリザベス・ロジャース、メカニックのクリント・ハワード、車を奪われる新郎役で、ロジャー・コーマンの盟友であるポール・バーテルなどが共演している。


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