星に想いを I.Q. (1994) 3/5 (2)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

科学が好きな整備工の青年と、数学者である姪の恋のキューピット役を引き受けた理論物理学者アルバート・アインシュタインとの奇妙な関係を描く、監督フレッド・スケピシ、主演ティム・ロビンスメグ・ライアンウォルター・マッソースティーヴン・フライ他共演のロマンチック・コメディ。


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:フレッド・スケピシ

製作:キャロル・バウム
脚本:アンディ・ブレックマン
撮影:イアン・ベーカー
編集:ジル・ビルコック
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
エド・ウォルターズ:ティム・ロビンス
キャサリン・ボイド:メグ・ライアン
アルバート・アインシュタインウォルター・マッソー
ジェームズ・モーランド:スティーヴン・フライ
ルイス・バンバーガーチャールズ・ダーニング
クルト・ゲーデルルー・ジャコビ
ボリス・ポドルスキージーン・サックス
ネイサン・リープクネヒト:ジョゼフ・メイハー
ボブ・ロゼッティ:トニー・シャルーブ
フランク:フランク・ホエーリー
ドワイト・D・アイゼンハワー大統領:キーン・カーティス
シークレットサービス:ダニエル・フォン・バーゲン
ビル・ライリー:グレッグ・ジャーマン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1994年製作 95分
公開
北米:1994年12月25日
日本:1995年5月3日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $26,381,220


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニュージャージー州、プリンストン
プリンストン大学で数学博士を目指すキャサリン・ボイド(メグ・ライアン)は、イギリス人の実験心理学教授ジェームズ・モーランド(スティーヴン・フライ)と婚約していた。

自動車整備工場で働くエド・ウォルターズ(ティム・ロビンス)は、学歴はないものの科学を愛する青年で、オーナーのボブ・ロゼッティ(トニー・シャルーブ)と同僚フランク(フランク・ホエーリー)には理解できない話ばかりしていた。

キャサリンを乗せて車で走行中のジェームズは、エンジン不調のため最寄りの整備工場に寄る。

対応したエドはキャサリンに一目惚れしてしまい、車の修理よりも、彼女との結婚を決めてしまう。

それをボブとフランクに話したエドは、車の修理は数日かかるとキャサリンに伝える。

電話でタクシーを呼んだキャサリンは、エドにお礼を言ってその場を去る。

プリンストン高等研究所”の教授である世界的な理論物理学者のアルバート・アインシュタインウォルター・マッソー)は、学者仲間のクルト・ゲーデルルー・ジャコビ)とボリス・ポドルスキージーン・サックス)、ネイサン・リープクネヒト(ジョゼフ・メイハー)と歓談する。

キャサリンが懐中時計を忘れたことに気づいたエドは、彼女がタクシーを呼んだ際に住所を言っていたことを思い出して、それを届けようとする。

その家から現れたのが、尊敬するアインシュタイン博士だったために驚いたエドは、彼がキャサリンのおじだったことを知る。

時計のことを話したエドは、それを預かるとアインシュタインに言われるものの、直接渡したいと伝える。

エドを家に招き入れたアインシュタインは、ゲーデルポドルスキー、リープクネヒトを紹介する。

4人の偉大なる頭脳と科学の話をしたエドは、自分が自動車整備工であることを話し、木に引っかかってしまったバドミントンのシャトルをとるのを手伝う。

キャサリンがジェームズと婚約していると言われたエドは、それを知っていたにも拘わらず気にしていなかった。

エドは、キャサリンの心を捉えられる自信の理由を訊かれ、会った瞬間にそれを感じたと率直に話す。

プリンストン高等研究所”の設立者ルイス・バンバーガーチャールズ・ダーニング)を訪ねていたキャサリンは、ニュージャージーの発展のためにアインシュタインの力を借りたいと言われる。

その後エドは、キャサリンに時計を渡すために、アインシュタインと共にバイクに乗って彼女を捜す。

最高の気分を味わったアインシュタインは思わず”ワフー”と叫んでしまう。

ジェームズの実験室で、アインシュタインから彼を紹介されたエドは、キャサリンがいなかったために研究所に向かう。

その場でアインシュタインと別れたエドは、建物から出て来たキャサリンに挨拶する。

おじをバイクに乗せたと言うエドを批判したキャサリンは、おじが”ワフー”と叫び喜んでいたことを知らされる。

キャサリンは、誰かのものまねでエドに誘われるものの、その気はなかった。

時計を渡されたキャサリンは、父親の形見だと言ってエドに感謝する。

その様子を、アインシュタインゲーデルらは窓から見ていた。

物真似が”マーロン・ブランド”だと分かったキャサリンは、笑いながらその場を去る。

学部長の食事会に招かれたジェームズとキャサリンは、ハネムーンのことなどを訊かれる。

計画性のあるジェームズの将来設計に従う気のキャサリンの考えを、アインシュタインは気にする。

本人の前では黙っていたが、アインシュタインはキャサリンのことが心配だった。

ゲーデルらと共にエドの工場を訪ねたアインシュタインは、ボブとフランクに歓迎される。

アインシュタインは、自分の車をコンバーチブルに改造してほしいとエドに頼む。

優秀な数学者のキャサリンが夢を捨てて、インテリと結婚すれば秀才が生まれると思い込んでいることを嘆くアインシュタインは、彼女にはエドのような男性が必要だと話す。

自分にアインシュタインのような頭脳があれば、きっと何んとかなるとエドは考える。

それに同意したアインシュタインは、仲間達と共にエドをインテリに変身させようとする。

帰宅したキャサリンは、アインシュタインらと語り合うエドに驚き、彼が、整備工としての腕だけでなく、物理学でも天才的な頭脳を持っていると言われる。

低温核融合で飛行する宇宙船の話をエドがしていたと知ったキャサリンは、理論をシンポジウムで発表するよう提案する。

それが5日後だと言われたアインシュタインらは、エドを俄学者にするための秘策を考える。

シンポジウムの準備に忙しいエドは、アインシュタインの車の改造も始める。

そしてシンポジウム当日、緊張するエドは不安を隠せない。

キャサリンは、エドの才能を信じないジェームズを連れて会場に姿を現す。

司会者に紹介されたエドは言葉が出なかったが、キャサリンがいることを確認して、彼女と愛のことを語りながら理論を発表する。

エドの考えは絶賛されてキャサリンも感心し、シンポジウムの成功をバンバーガーは喜び、彼女の協力に感謝する。

バンバーガーを紹介されたエドだったが、アインシュタインらは彼とキャサリンを二人にさせる。

二人は、満天の星空を眺めながら語り合っていたが、ジェームズがキャサリンに話しかけようとしたため、アインシュタインが仮病を使って邪魔をする。

アインシュタインは、キャサリンとエドに送ってもらいたいことを伝えて、三人は家に向かう途中でカフェに立ち寄り楽しい時を過ごす。

新聞記事にまで載った話題のアマチュア学者のエドに、今後が心配なボブは、直ぐにボロが出ると言って忠告する。

科学には詳しいと答えるエドは、新聞記者ビル・ライリー(グレッグ・ジャーマン)から、平凡に見える自分が、どうして新理論を考え出せたのか問われる。

そこに現れたジェームズは、自分の実験により才能を証明したいとエドの伝えて公開テストを行う。

最初のテストを難なくこなしたエドは、会場にいたアインシュタインらの協力によりI.Q.186という結果となり、全国民のトップクラスだと証明される。

その頃、ドワイト・D・アイゼンハワー大統領(キーン・カーティス)は、宇宙開発競争で優位に立つソ連に対抗する考えを表明する。

エドの理論に期待は高まり、単なる整備士だった彼は時の人となる。

そんなエドは、キャサリンの心を捉えるどころか、彼女が自分に対して引け目を感じ始めていることを気にする。

ジェームズも誘いヨットに乗る提案をキャサリンにしたアインシュタインは、彼女とエドの関係を更に進展させようとする。

ゲーデルらは、出かけようとしていたジェームズの実験室に向い、彼を足止めさせる。

ジェームズが現れないため、キャサリンは仕方なくエドとアインシュタインと共にヨットで出発する。

エドと話したキャサリンは愛していることを伝え、アインシュタインはそれを喜び、ゲーデルらはそれを感じる。

エドと恋に落ちたことをジェームズに伝えたキャサリンは、気の迷いだと言われるものの、それを否定する。

真実を話すべきかを迷っていたエドは、バンバーガーに伴われて訪ねて来たアイゼンハワー大統領から、理論の試作機の完成時期を問われる。

その日の夜に、それを発表すると大統領に言われたエドは焦る。

エドは、大統領とアインシュタインと共に会場に向かうキャサリンを追う。

エドがキャサリンにプロポーズするために追ってきたと考えた大統領は、車を止めさせる。

キャサリンはエドに近づき、彼の理論が実現不可能だと確かめていたため、嘘をついていた彼を責める。

本当の自分に気づいたことでは感謝したキャサリンは、エドを殴って車に戻る。

エドの理論が嘘だったことをバンバーガーに伝えたアインシュタインは、自分の仮説が正しくなかったことを数学者のキャサリンが証明してくれたことを彼女に話す。

今回のエドの理論が、30年前のアインシュタインの未発表の論文と同じだということを、ジェームズはシンポジュウムで語り、彼らと仲間を詐欺罪で訴えることを伝える。

会場に到着した大統領から意見を訊かれたアインシュタインは、ジェームズの話は正しいと認める。

しかし、優秀なエドとキャサリンにより、ソ連側の計画が実行不可能であることも証明されたと言って、軍備及び宇宙開発競争は愚かな行為だと語る。

発作を起こしたアインシュタインは病院に向い、仲間達に、楽しみにしている彗星を見に行くようにと伝える。

エドとキャサリンにズボンのポケットのコンパスをとってもらったアインシュタインは、父にもらったそれに、不思議な力を感じたことを話す。

アインシュタインはコンパスをエドに渡し、キャサリンとの幸せな人生を願う。

エドはキャサリンに謝罪し、短い間だったが素晴らしい人々と出会えたと伝える。

キャサリンも素晴らしい人だと言うエドは、それを自覚してほしいと伝えてその場を去る。

仲間達と屋上に上がったアインシュタインは、エドとキャサリンを再び近づけるために、彼女が乗る改造が終わった自分の車をトランスミッターの操作で故障させる。

野原で車を止めたキャサリンは、その場にいたエドを車に乗せて、彼は車のルーフを開ける。

父が戻ってくると考える彗星が現れたため、それに話しかけるキャサリンは、恋人のエドを紹介する。

アインシュタインは、二人が抱き合いキスする姿を確認し、彼女と同じ言葉を呟く。

”ワフー”。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニュージャージー州、プリンストン
自動車整備工のエド・ウォルターズは、プリンストン大学の数学者キャサリンが、婚約者であるイギリス人実験心理学者ジェームズと共に車の修理に現れた際、彼女に一目惚れしてしまう。
キャサリンとの結婚を決めてしまったエドは、彼女が忘れて行った懐中時計を届けに行く。
ところがエドは、キャサリンが、世界的な理論物理学者アルバート・アインシュタインの姪だと知り驚いてしまう。
エドを気に入ったアインシュタインは、友人である世界的な科学者ゲーデルポドルスキーらを紹介する。
エドがキャサリンに惹かれていることを知ったアインシュタインは、彼女の将来にはエドのような青年が必要だと考える。
そしてアインシュタイン、友人達と共にエドとキャサリンの恋のキューピット役になるのだが・・・。
__________

ラブ・ストーリーとしてはそれほど面白味はないが、主人公二人の恋のキューピット役が、世界最高の頭脳と言われたアルバート・アインシュタインであるというアイデアはなかなかいい。

若手スタートして期待されて実績を重ねていたティム・ロビンスメグ・ライアンの共演、ハリウッドの一時代を築いたベテランのウォルター・マッソーアインシュタインを演じたことも話題になった作品。

しかし、主人公を演ずる注目の二人とよりも、アインシュタインの行動が気になり、その存在ばかりが目立ってしまうようなフレッド・スケピシのやや押しつけがましい演出が気になり、今一パンチも足りない平凡な作品に終わっている。

豪華キャストによる期待された作品だったが、批評家、観客の受けも悪く商業的にも成功しなかった。
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $26,381,220

時代設定は1950年代の前半のはずだが、”プリンストン高等研究所”を設立したルイス・バンバーガーは1944年に亡くなっているので、その辺りは脚色されている。

ドワイト・D・アイゼンハワーと米ソの宇宙開発競争の話もやや時代がずれているようにも思えるが、それが物語のポイントとなっているため、うまい利用の仕方とは言える。

科学好きの自動車整備工である純朴な青年ティム・ロビンス、彼との出会いが将来を見つめ直すきっかけとなる数学者のメグ・ライアン、そのおじであるアルバート・アインシュタインを味のある演技で好演するウォルター・マッソー、ヒロインの婚約者である実験心理学者スティーヴン・フライ、”プリンストン高等研究所”の設立者ルイス・バンバーガーチャールズ・ダーニングアインシュタインの友人である数学者・論理学者のクルト・ゲーデルルー・ジャコビ、同じく物理学者ボリス・ポドルスキー役のジーン・サックス、同じく学者のジョゼフ・メイハー、自動車整備工場のオーナー、トニー・シャルーブ、整備工のフランク・ホエーリードワイト・D・アイゼンハワー大統領のキーン・カーティス、そのシークレットサービスダニエル・フォン・バーゲン、新聞記者のグレッグ・ジャーマンなどが共演している。


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