ジェイド Jade (1995) 3.2/5 (10)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

著名な実業家の殺害事件から浮上した謎の女”ジェイド”を追う地方検事補の執念の捜査を描く、監督ウィリアム・フリードキン、主演デヴィッド・カルーソリンダ・フィオレンティーノチャズ・パルミンテリマイケル・ビーンリチャード・クレンナ他共演のエロティック・サスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ウィリアム・フリードキン

製作
ゲイリー・アデルソン
クレイグ・ボームガーテン
ロバート・エヴァンス
製作総指揮
ジョー・エスターハス
ウィリアム・J・マクドナルド
脚本:ジョー・エスターハス
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
編集:オージー・ヘス
音楽:ジェームズ・ホーナー

出演
デヴィッド・コレリ:デヴィッド・カルーソ
カトリーナ・ギャヴィン/ジェイド:リンダ・フィオレンティーノ
マット・ギャヴィン:チャズ・パルミンテリ
ボブ・ハーグローブ:マイケル・ビーン
ルー・エドワーズ:リチャード・クレンナ
カレン・ヘラー:ドナ・マーフィ
ピティ・ヴェスコ:ケン・キング
ビル・バレット:ホルト・マッキャラニー
パット・キャレンダー:デヴィッド・ハント
パトリース:アンジー・エヴァーハート
アーノルド・クリフォード:ケヴィン・タイ
グリーン:ロビン・トーマス
ジャスティン・ヘンダーソン:ジェイ・ジェイコブス
サンディ:ヴィクトリア・スミス
ウォン:ヴィクター・ウォン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1995年製作 95分
公開
北米:1995年10月13日
日本:未公開
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $9,795,020


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
サンフランシスコ
著名な実業家であるカイル・メドフォードが、屋敷で殺害される。

ダンス・パーティーを楽しむ地方検事補のデヴィッド・コレリ(デヴィッド・カルーソ)は、親友の弁護士マット・ギャヴィン(チャズ・パルミンテリ)と、かつて関係のあった妻カトリーナ(リンダ・フィオレンティーノ)の仲睦まじい姿を見守る。

カトリーナと踊ったコレリに電話が入り、メドフォードが殺害されたことを知る。

それをマットに伝えたコレリは、カトリーナから、絵の話で今日会ったばかりだと言われる。

現場に着いたコレリは、同僚である刑事のボブ・ハーグローブ(マイケル・ビーン)、カレン・ヘラー(ドナ・マーフィ)、ピティ・ヴェスコ(ケン・キング)、パット・キャレンダー(デヴィッド・ハント)らから情況を聞く。

凶器である美術品の斧などを確認したコレリは、小さな容器に入った髪の毛のようなもののコレクションと、落ちていたカフスボタンを見つける。

チャイナタウン
中国人の老人ウォン(ヴィクター・ウォン)に会ったコレリは、屋敷にあった”玉”と刻まれた容器を見せて、その意味を尋ねる。

古美術商のウォンは自分の店で売ったと言って、美女が金持ちに贈ったもので、”玉”の意味は”ジェイド/淫婦”だとコレリに伝える。

臨床心理学者のカトリーナは、ロサンゼルスに出張するために、マットにチャーター機まで送ってもらう。

教会に現れたマットからランチに誘われたコレリは、オフィスに向かう。

メドフォードの屋敷の金庫にあったフィルムの現像写真を見せられたコレリは、ルー・エドワーズ州知事(リチャード・クレンナ)と女性(アンジー・エヴァーハート)が愛し合っている様子が写っていたために驚く。

女性を捜す指示を出したコレリは、マットに会い写真の件を話す。

拘わらない方がいいとマットに助言されたコレリだったが、州知事の元に向かう。

エドワーズに歓迎されたコレリは、広報担当のビル・バレット(ホルト・マッキャラニー)を紹介され、写真を見せる。

時間がないと言っていたエドワーズは会議を30分延期するようビルに伝えて、席を外すよう彼に指示する。

写真がメドフォードの金庫にあったことを知ったエドワーズは、自分を巻き込むなと言って、名前を出せばカリフォルニアに居られなくなるとコレリに伝える。

脅迫はされていないと言うエドワーズは、帰ろうとするコレリに忠告は忘れるなと伝えて、ネガがあることを確認し写真は預かる。

講演を終えたカトリーナはホテルに向い、マットのオフィスに電話をするものの、彼はメッセージを聴くだけで受話器を取ろうとしない。

カトリーナを無視したマットは、秘書と愛し合う。

コレリは、上司である地方検事アーノルド・クリフォード(ケヴィン・タイ)から、知事に会ったことを非難される。

捜査から外されそうになったコレリは、マスコミに話すことも考えると言って、手を引く気はないとクリフォードに伝える。

写真の女パトリース(アンジー・エヴァーハート)を見つけたヴェスコは、チャイナタウンの美容室で働いていることをコレリに知らせる。

未成年の時に売春行為で逮捕され、パトリースの口座には、半年で2万ドルが入金されているということだった。

パシフィカ
ヴェスコと共にメドフォードの別荘を調べたコレリは、ドラッグなどもある寝室が写真の部屋であり、カメラも設置していることを確認し、暖炉からビデオテープも見つかる。

隣人が出入りしていた女を見ていると聞いたコレリとヴェスコは、その一人だったパトリースの美容室に向かう。

店に現れた二人に気づいたパトリースは逃亡するものの、捕えられて連行される。

コレリに尋問されたパトリースは不満を訴えるが、写真を見せられ、知事が絡んでいるために、弁護士を呼んでも無駄だと言われる。

仕方なくメドフォードの話を始めたパトリースは、別荘で他の男達の相手もするが、自分が気に入らないと言う者は”ジェイド”という女を待っていたと話す。

知事もその一人で、ジェイドに夢中だったと言うパトリースは、一度見かけた魅力的な彼女のことを話す。

その後、車を運転中にブレーキが利かなくなったコレリは、下り坂で暴走して事故を起こし病院で目覚める。

ブレーキに細工されていたことを、コレリはヴェスコから知らされる。

回復したコレリは、屋敷の指紋が割れたことをパットから知らされ、それが1980年代に動物愛護のデモに参加していた”トリーナ・マックスウェル”、カトリーナだということが分かる。

メドフォードの別荘の隣人に会ったコレリは、カトリーナの写真を見せて、彼女が別荘に出入りしていたことを確認する。

オフィスを訪ねて来たコレリからカトリーナの指紋のことを聞いたマットは、絵のことでメドフォードと話しただけだと彼女が言っていたと伝える。

凶器の斧から指紋が検出されたと言われたマットは、カトリーナがコレクションに触れただけだろうと答える。

本人に確認したいと伝えたコレリは、翌日戻るカトリーナに会いに来るようにとマットに言われる。

翌日、ボブとヴェスコと共に屋敷に向かったコレリは、カトリーナとマットに迎えられる。

マットは、カトリーナが容疑者ではないことをコレリに確認する。

メドフォードとの関係をボブから訊かれたカトリーナは、美術館の会長と理事の立場で展示品について話したと答える。

一人で会ったのは事件の日だけで、その場で斧にも触ったとカトリーナは話し、夜のパーティーに行くまではアリバイがないことを伝える。

別荘のことは何も知らないと言うカトリーナは、銀の宝石箱をメドフォードに贈らなかったかとコレリから訊かれ、それを否定する。

愛し合ったことをカトリーナに確認したコレリはマットに非難されるが、仕事だと言って答えを求める。

親しくもないため、愛し合うわけがないとカトリーナから言われたコレリらは引き揚げる。

ボブは、アリバイのないカトリーナが犯人だと決めつける。

昼間は理解し合える夫婦に見えたものの、マットに求められたカトリーナは、それに応じながら冷めた目で彼を見つめる。

別荘の暖炉にあったビデオの映像を確認したコレリらは、男と愛し合う女がカトリーナだということを確認する。

その後コレリは、駐車場で知事の広報であるビルとボブが会っていることに気づく。

ジェイドのことで話があると言われパトリースから呼び出されたコレリは、カフェで彼女を待つ。

パトリースが近づく姿を確認したコレリだったが、彼女は、暴走する黒の”サンダーバード”に轢かれてしまう。

その場に向かい、集まった人々に救急車を呼ぶようにと伝えたコレリは、サンダーバードを追う。

チャイナタウンを抜けて港に向かったコレリは、サンダーバードを見失ってしまうが、倉庫から突然、現れた相手に海に突き落とされる。

検死室でビルとの関係をボブに尋ねたコレリは、パトリースを罠にはめたのかと訊かれたため憤慨し、ボブに殴り掛かるもののヴェスコに制止される。

渡してあったカフスボタンのことをカレンから訊かれたコレリは、それが誰のものであるかを知りながら、持ち主が犯人かは分からないことを伝える。

カトリーナとの関係を訊かれたコレリは、過去のことで今は終わったとカレンに伝える。

捜査状況が部署で協議され、ボブはあくまでカトリーナが犯人だと言い張り、彼女の所有車に黒のサンダーバードがあると聞いたクリフォードは、連行するよう指示する。

パットと話していたビルから、不要になった写真のネガを要求されたコレリは、彼を追い払う。

連行されたカトリーナは逮捕ではないと言われ、”ジェイド”のことを訊かれて、パトリースの証言と別荘で撮影されたビデオを見せられる。

その場にいたマットは、驚きながらもカトリーナではないと言って、何も答えるなと彼女に指示する。

自供を始めたカトリーナは、一度だけ浮気をしたことを話し、他の男とは寝ていないと伝える。

ジェイドと名乗ったことを否定したカトリーナは、パトリースに会えば証明できると伝えるが、彼女が死んだことを知らされる。

昨日の行動も訊かれたカトリーナは、愛車がサンダーバードであることを認め、苛立つマットは彼女を連れてその場を去る。

帰宅したマットは、今回の件についたカトリーナに理由を尋ねるが、何人もの女と浮気していることは知っていると言われる。

サンダーバードが林の中で見つかり、それを確認したコレリは、持ち主は会社役員で、1週間前にサクラメントで盗まれたことをヴェスコから知らされる。

マットに求められたカトリーナはその気になれず、コレリのアパートに向い、他の金持ちや名士とも寝たことを話す。

犯人はその中の一人で、自分が殺されると言うカトリーナは、コレリと愛し合おうとする。

昔と同じかとコレリに訊いたカトリーナは、殺人犯なので違うと言われたために気分を害する。

別荘の隣人が殺害されたという報告を受けて現場に向かったコレリは、死後1時間しか経っていないと言われ、自分といたカトリーナが犯人ではないことに気づく。

カトリーナに電話をしたコレリは、彼女とマットが不在であることを知り、アパートで待つという伝言をメードに残す。

アパートに戻ったコレリは、その場にいたマットから、カトリーナと寝たことを追及されてナイフで脅されるが、彼女が危険だと伝える。

屋敷に戻ったカトリーナは、メードが殺されていることを知り驚き、凶器の斧を持った何者かに襲われる。

マットと共に駆け付けたコレリは侵入者の1人を射殺し、それがパットであることを確認する。

カトリーナに襲い掛かっていたのはボブで、コレリは彼と格闘になる。

侵入者のビルはその場から逃れ、マットがボブを射殺する。

その後、エドワーズ州知事に会ったコレリは、他に写真がないかと訊かれ、今回のことはボブとパットが独断でやったことだと言われる。

メドフォードと関係者が次々と死んでいる現状で、カトリーナを守りたいコレリは、写真のネガを持っていることを伝える。

カトリーナに手を出さないことをエドワーズに約束させようとしたコレリは、追い払われる。

カフスボタンの片方がないことに気づいたマットは、男達と愛し合っている写真を飾ってあることに気づいたカトリーナと話す。

写真のことを訊かれたマットは、メドフォードを殺す前に見せてもらったと答える。

脅迫してきたメドフォードから守ったと言うマットは、自分もジェイドを紹介してもらい、そして愛し合いたいとカトリーナに伝える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
サンフランシスコ
著名な実業家メドフォードが殺害され、地方検事補デヴィッド・コレリは、親友の弁護士マットの妻で、かつて関係があったカトリーナが、殺害の当日にメドフォードと会っていたことを知る。
捜査を始め、現場である容器を見つけたコレリは、それに刻まれた文字”玉”の意味が”ジェイド/淫婦”だということを知る。
屋敷の金庫から州知事エドワーズと女が愛し合う写真のネガが見つかり、それを知事に見せたコレリは、名前は出すなと脅される。
その後、知事と愛し合った女パトリースを連行したコレリは、男を魅了するジェイドの存在を知り、彼女が犯人である可能性を考えて捜査を進めるのだが・・・。
__________

ウィリアム・フリードキンの演出、魅力的なキャスティングなどが注目のエロティック・サスペンス。

敏腕弁護士の妻で著名な臨床心理学者でもある女性の、愛欲を求める”謎”の行動、かつて彼女と関係した地方検事補が、彼女を疑いながら殺人事件の捜査を担当するという複雑な展開となっている。

更には州知事も絡んで警察内部に入り込み、権力でスキャンダルを揉み消そうとされながらも、懸命に捜査を続ける検事補の苦闘を描いている。

主人公の検事を補演ずるデヴィッド・カルーソが、実力派スターであるにも拘らずやや存在感に乏しく、裏の顔を持つ”謎の女”を演ずるリンダ・フィオレンティーノも、個人的には、宣伝で言われるような魅力を感じない。

彼女の夫で弁護士を演ずるチャズ・パルミンテリの役柄は印象に残り、犯人だった彼が、思い通りにならなかった妻をコントロールしようとしながら終わるラストは怖い。

ジェームズ・ホーナーの音楽も、内容に合っていないような場面も多々あり気になる。

5000万ドルかけた本作は批評家から酷評され、北米興行収入は約980万ドルという、惨憺たる結果に終わってしまった。

主人公と共に事件を捜査しながら、州知事(リチャード・クレンナ)側につきスキャンダルを揉み消そうとする刑事マイケル・ビーン、彼の同僚ドナ・マーフィ、ケン・キング、デヴィッド・ハント、州知事の広報担当ホルト・マッキャラニー、州知事と関係する女アンジー・エヴァーハート、主人公の上司である検事ケヴィン・タイ、ジェイドと関係するロビン・トーマス中国人古美術商のヴィクター・ウォンなどが共演している。


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