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ジェイン・エア Jane Eyre (1996)


3.78/5 (32)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1847年に発表された、シャーロット・ブロンテの小説”ジェーン・エア”を基に製作された作品。
幸薄い孤独な少女が意志の強さだけで成長し、秘密を持つ貴族の男性との愛を手に入れるまでを描く、監督、脚本フランコ・ゼフィレッリ、主演ウィリアム・ハートシャルロット・ゲンズブールアンナ・パキンジョーン・プロウライト他共演のラブ・ロマンス。


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:フランコ・ゼフィレッリ

製作
ダイソン・ラヴェル
ジョヴァネーラ・ザノーニ
ジャン=フランソワ・ルプティ
製作総指揮
ガイ・イースト
リカルド・トッツィ
原作:シャーロット・ブロンテジェーン・エア
脚本
ヒュー・ホイットモア
フランコ・ゼフィレッリ
撮影:デヴィッド・ワトキン
編集:リチャード・マーデン
音楽
アレッシオ・ヴラド
クラウディオ・カポーニ

出演
エドワード・ロチェスター:ウィリアム・ハート
ジェイン・エア:シャルロット・ゲンズブール
ジェイン・エア(少女期):アンナ・パキン
アリス・フェアファックス夫人:ジョーン・プロウライト
スカッチャード:ジェラルディン・チャップリン
アデール・ヴァランス:ジョセフィーヌ・セーレ
グレース・プール:ビリー・ホワイトロー
バーサ・メイソン:マリア・シュナイダー
リード夫人:フィオナ・ショウ
フランシュ・イングラム:エル・マクファーソン
ヘンリー・ブロックルハースト:ジョン・ウッド
テンプル:アマンダ・ルート
ジョン・リヴァース:サミュエル・ウェスト
ヘレン・バーンズ:リアン・ロウ
リチャード・メイソン:エドワード・デ・スーザ
ブリッグス:ピーター・ウッドソープ

イギリス 映画
配給
ミラマックス(北米)
パテ(イギリス)
1996年製作 116分
公開
イギリス:1996年9月27日
北米:1996年4月12日
日本:1996年4月20日
北米興行収入 $5,200,600


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
イングランド
幼くして両親を亡くしたジェイン・エア(アンナ・パキン)は、亡くなった伯父の妻リード夫人(フィオナ・ショウ)に引き取られ、虐げられた日々を送っていた。

反抗的なジェインに手を焼いたリード夫人は、ローウッド学院の院長ヘンリー・ブロックルハースト(ジョン・ウッド)に彼女を預けることにする。

伯母も子供達も大嫌いと言い残したジェインは、ブロックルハーストと共にローウッド学院に向かう。

ジェインを台に立たせて口をきくことを禁じ、嘘つきだと生徒達に話すブロックルハーストは、一日中そこに立ち食事も抜きだとジェインに伝える。

就寝時間になり、ベッドの中でヘレン・バーンズ(リアン・ロウ)からパンとチーズをもらったジェインは、彼女に感謝する。

翌日から、教師スカッチャード(ジェラルディン・チャップリン)の厳しい指導を受けたジェインは、ボンネットを外したヘレンの美しい赤毛をスケッチする。

髪の毛をカールさせているヘレンは規則違反だと判断したブロックルハーストは、ジェインがボンネットを外させたことを知るが、それを問題にしているのではないと伝える。

教師のテンプル(アマンダ・ルート)から、ヘレンの髪のカールは生まれつきだと言われたブロックルハーストだったが、それを聞き入れずに髪を切るよう命ずる。

口答えしたジェインの髪も切ると言うブロックルハーストは、二人の髪を切る。

髪はまた伸びると言ってヘレンを励ますテンプルは、咳き込む彼女を医者に診せたいとスカッチャードに伝えて、ブロックルハーストの許可を得ようとする。

夜中に目覚めたジェインは、症状が悪化したヘレンが部屋を移ったことを知り、彼女の元に向かう。

ヘレンのベッドに入ったジェインは、一人になりたくないと伝えて涙し、天国でまた会えるし、神が守ってくださると言われて眠る。

朝になり、息を引き取ったヘレンに気づいたジェインは悲しみ、テンプルから、幸せな国に行っただけだと言われる。

成長して、教師としても2年間務め旅立つことになったジェインは、ヘレンの墓参りを済ませる。

唯一人の理解者である恩師のテンプルに別れを告げたジェインは、希望を胸に旅立つ。

ヨークシャー
ソーンフィールド邸の家庭教師/ガヴァネスとして雇われたジェインは、家政婦頭のアリス・フェアファックス夫人(ジョーン・プロウライト)に歓迎される。

今後、指導するフランスから連れて来られたアデール・ヴァランス(ジョセフィーヌ・セーレ)を紹介されたジェインは、部屋に案内される。

翌日、フェアファックス夫人に屋敷内を案内されたジェインは、主人のエドワード・ロチェスターの部屋で、気難しい幸せに縁のない方だと言われる。

廊下に現れたグレース・プール(ビリー・ホワイトロー)が洋裁師だと知らされたジェインは、彼女の異様な雰囲気が気になる。

屋敷での生活は4か月が過ぎ、ジェインは、敷地内を散歩中に、落馬した紳士(ウィリアム・ハート)に近づいて声をかける。

ジェインを迷惑に思う紳士は、ソーンフィールド邸に住んでいると言う彼女に、主人のロチェスターを知っているかを問う。

知らないと言われた紳士は、足を痛めていたためにジェインの手を借りて馬に乗り、感謝してその場を去る。

屋敷に戻ったジェインは主人が戻ったと言われ、落馬した紳士がロチェスターだと知る。

ロチェスターと話したジェインは、ローウッドに10年いて最後の2年は教師をしたことを伝え、学校の内情を知る彼は、ジェインが長年耐えたことに驚く。

落馬したのは自分のせいだと言われたジェインは、道が凍っていたことが原因だと意見する。

不躾で気難しいロチェスターの質問などにも遠慮なく答えるジェインは、笑顔を見せない厳しい態度は生来のものではないはずだと言われる。

ロチェスターは、自分も優しさはあったが、運命に揉まれて頑固で冷酷な人間になったと伝える。

そんなロチェスターの態度を気にするジェインは、フェアファックス夫人から、自分は慣れているが許してあげてほしいと言われ、家族のトラブルなどで辛い立場でもあるとことを知らされる。

アデールにも厳しく接するロチェスターに意見したジェインは、踊り子だったアデールの母親に騙されたことを話す彼から、捨てられたあの子を引き取れるのは自分だけで、義務は果たすと言われる。

その夜、窓が開いていたために目覚めたジェインは、笑い声を聞く。

ロチェスターの部屋のベッドが燃えていることに気づいたジェインは、花瓶の水をかけて火を消そうとして彼を起こす。

火を消したロチェスターは、ジェインから、おかしな笑い声を聞いたと言われ、グレースだと思い彼女の部屋に向かう。

戻ってきたロチェスターは、自分が悪かったので、このことは誰にも言わないようにとジェインに伝えて、部屋に戻るよう指示する。

戻るようにと言ったにも拘らず行くのかと問うロチェスターは、ジェインに近づく。

せめて握手したいと言いながら、ジェインの手のバラのトゲの傷に気づきハンカチで血を拭ったロチェスターは、彼女に命の恩人だと伝える。

謙遜するジェインに、会った時から助けられるような気がしたと伝えたロチェスターは、寒くて震えていると言う彼女に部屋に戻るよう指示する。

翌朝、ロチェスターのベッドを片付けるグレースから、主人が本を読みながら眠ってしまい、ロウソクの火が燃え移ったと言われたジェインは、笑い声が聞こえたと伝える。

ジェインは、グレースから、自分ならドアにかんぬきをかけると言われる。

早朝に出かけたロチェスターが、イングラム卿の屋敷に向かったことをフェアファックス夫人から知らされたジェインは、盛大なパーティーが開催されるために、彼は当分、帰らないということだった。

各国を回ることも考えられ、1年も帰らない場合もあると知ったジェインは、イングラム卿の令嬢ブランシュ(エル・マクファーソン)とロチェスターの親しい関係を知り、それが気になる。

その後、ロチェスターが友人を連れて戻るという連絡を受けたフェアファックス夫人は、その準備に追われる。

ロチェスターは、ブランシュを伴い多くの客と共に屋敷に戻り、ジェインはその様子を見守る。

仲睦まじいロチェスターとブランシュの関係を気にするアデールは結婚には反対で、ブランシュはロチェスターの財産を狙っていると使用人が言っていたとジェインに伝える。

フェアファックス夫人から、ロチェスターの命令でアデールと共にパーティーに出席するようにと言われたジェインは、それに従う。

ブランシュや婦人達に家庭教師ということで軽蔑されたジェインは、ブランシュを誘い踊るロチェスターを見つめる。

傷ついたジェインは部屋に戻ろうとするが、ロチェスターは、客が滞在している間は、毎晩、客間にいるようにと言われる。

ジャマイカから訪ねて来たリチャード・メイソン(エドワード・デ・スーザ)に対応したフェアファックス夫人は、彼を客間に案内する。

夜も更け、悲鳴に気づいたジェインは、ロチェスターから手を貸してほしいと言われる。

傷ついたメイソンの様子を見ていてほしいとジェインに伝えたロチェスターは、医師を呼びに行く。

連れて来た医師に治療をさせたロチェスターは、”彼女に優しくしてあげてほしい”と言うメイソンを医師に預ける。

翌日、伯母が病気のため休暇が欲しいとロチェスターに伝えたジェインは、身よりはないと言っていたが、子供時代に追い出された伯母でも身内であり、死の床だと伝える。

戻らないのではないかと心配するロチェスターは、戻ると言うジェインに別れを告げる。

ロチェスターは、戻ることを約束してほしいとジェインに伝えて握手する。

伯母の家に着いたジェインは、教区牧師のジョン・リヴァース(サミュエル・ウェスト)に迎えられ、妹のメアリーを紹介される。

ジェインは、息子が先月、亡くなったために、伯母が病気になったことを知る。

ベッドに横たわる伯母に会ったジェインは、実の子同様に育ててほしいという夫の遺言を守らなかったことを謝罪される。

書類箱の手紙を読むようにと言われたジェインは、父に兄である伯父のジョン・エアが自分に全財産を譲ろうとした事実と、伯母がジェインは行方不明だという返事を書いたことを知る。

全てを忘れて許すことを伝えたジェインだったが、それを受け入れようとしない伯母の元を去る。

ソーンフィールド邸に戻ったジェインはアデールに迎えられ、喜ぶ彼女から、パリの寄宿学校に入るために会えないかと思ったと言われる。

いつものように素っ気ない態度であるが、ロチェスターもジェインを笑顔で迎える。

その夜、ロチェスターと話したジェインは、アデールを寄宿学校に入れるのは、結婚するためか尋ねる。

それを認めたロチェスターから、新しい勤め口を探さなければならないと言われたジェインは、新聞に広告を出すと伝える。

いい勤め口がアイルランドにあると伝えたロチェスターは、イングランドから離れることに不安を感じているジェインから、決してこの場のことは忘れないと言われる。

貧しく武器量でも平等な扱いを受けてきたと言うジェインに寄りそうロチェスターは、素晴らしい女性だと伝えてキスする。

妻を迎えるロチェスターを拒むジェインは、かごの中の鳥だと言われるものの、それを否定して、意志のある自由な人間だと伝える。

それならば行くべきではなく、自分と結婚してほしいと言われたジェインは、本心から妻になってくれることを望むロチェスターから、ブランシュとの間に愛はないことを知らされる。

ジェインに愛を伝えたロチェスターは結婚を申し込み、”エドワード”と呼んでほしいと伝える。

それを受け入れたジェインは、結婚することを伝えてロチェスターにキスする。

翌日、フェアファックス夫人に呼ばれたジェインは、ロチェスターから、1か月以内に結婚すると知らされたと言われる。

自分も同意したと伝えたジェインは、望む結果と違う場合があり、貴族であるロチェスターのような地位の人物が、家庭教師と結婚した例はないと言われたため、気分を害して席を立つ。

ロチェスターとジェインの結婚式は行われるが、教会に現れた弁護士のブリッグス(ピーター・ウッドソープ)は、ロチェスターには妻がいると言って式の中止を求める。

妻の代理人だと伝えたブリッグスは、妻はいないと言うロチェスターに対し、婚姻届けの写しに添えられた、妹バーサの結婚を証明するリチャード・メイソンが署名した書類を読み上げる。

妻が生きているという証拠はないと言うロチェスターだったが、3か月前にバーサに会ったメイソンをその場に呼ぶ。

式を中止したロチェスターは、自分には妻がいて、まだ生きているとジェインに伝える。

グレースの患者である妻に会わせると言いながら、ロチェスターは屋敷に戻る。

正気を失っているバーサ(マリア・シュナイダー)の前で、何も知らずに結婚させられたと言うロチェスターは、15年間の苦悩をジェインやメイソンらに伝える。

ロチェスターから、そこに自分が求める女性が現れたと言われたジェインはその場を去り、荷物をまとめて旅立とうとする。

互いの愛をロチェスターと確認したジェインだったが、二度と口にしないと伝えてその場を去る。

グレースの目を盗んだバーサは、ベッドに火を放つ。

ジェインの乗った馬車を馬で追おうとしたロチェスターだったが、屋敷の火事を知らされて戻る。

バーサはグレースを階下に突き落とし、ロチェスターから声をかけられるものの、飛び降りて死亡する。

伯母の家に向かおうとしたジェインは、リヴァース牧師の妹メアリーに声をかけられるが、ショックと疲労のために気を失ってしまう。

その後、1か月の間、リヴァースの家で静養したジェインは、彼から、おじのジョン・エアの莫大な遺産を相続したと言われる。

ロチェスターのことを忘れられないジェインは、ソーンフィールド邸に戻る。

火事で視力を失ったロチェスターに寄りそうジェインは、友人、看護師、そして話し相手として、一生離れないことを伝える。

二人は結婚し、ロチェスターの視力は徐々に回復して、最初の息子の青い目を見ることができた。

その後、アデールを呼び戻したロチェスターとジェインは、娘として一緒に暮らした。

一心同体の二人は、限りない永遠の愛を手に入れる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
イングランド
幼くして両親を亡くしたジェイン・エアは、亡くなった伯父の妻リード夫人に引き取られ、虐げられた日々を送っていた。
反抗的なジェインに手を焼くリード夫人は、彼女をローウッド学院に預けてしまう。
そこでも、冷酷な学院長ブロックルハーストの指導に苦しみながら10年を過ごしたジェインは、教師も務め家庭教師の道を歩む。
ヨークシャーのソーンフィールド邸の家政婦頭フェアファックスからの連絡を受けたジェインは、フランス人少女アデールの家庭教師となる。
そんなジェインは、屋敷の敷地内で落馬した紳士に出会い、彼がアデールの後見人で、主人のエドワード・ロチェスターであることを知る。
傲慢で不躾なロチェスターの態度にに戸惑うジェインだったが、ある秘密を持つ彼に惹かれていく・・・。
__________

文芸ロマンスでありながら、ヒロインは美しくもなく孤独で反抗的であり、自ら愛を伝え自由恋愛の末に結婚するという、19世紀のイングランドの社会では画期的な文学と言われたシャーロット・ブロンテの原作”ジェーン・エア”は、これまでも何度も映画化された。

じゃじゃ馬ならし」(1967)「ロミオとジュリエット」(1968)などで知られる、イタリアの名匠フランコ・ゼフィレッリ自身の脚本による作品であり、様々な壁に突き当たりながら信念を貫き運命を切り開いていく主人公の姿を力強く描く作品に仕上がっている。

舞台となるソーンフィールド邸や敷地内の美しさ、当時を再現した衣裳なども素晴らしく、雰囲気を盛り上げるアレッシオ・ヴラドとクラウディオ・カポーニの音楽も印象に残る。

主演のウィリアム・ハートは、秘密を抱え苦悩する貴族”エドワード・ロチェスター”を、雰囲気ある深い演技で実力派らしく熱演している。

セルジュ・ゲンズブールジェーン・バーキンを両親に持つシャルロット・ゲンズブールが、幸薄い身の上に生まれながら、意志の強さで運命を切り開いていく主人公”ジェイン・エア”を好演している。

ジェイン・エアの少女期アンナ・パキン、ソーンフィールド邸の家政婦頭フェアファックス夫人のジョーン・プロウライト、ローウッド学院の冷酷な教師ジェラルディン・チャップリン、ロチェスターに引き取られたフランス人の少女アデールのジョセフィーヌ・セーレ、ロチェスターの妻バーサ(マリア・シュナイダー)の面倒を見る使用人グレースのビリー・ホワイトロー、ジェインを引き取ったリード夫人のフィオナ・ショウ、ロチェスターと親交を深める貴族令嬢フランシュのエル・マクファーソン、ローウッド学院院長ブロックルハーストのジョン・ウッド、ジェインの理解者である教師テンプルのアマンダ・ルート、ジェインに優しく接する牧師のサミュエル・ウェスト、ローウッド学院でのジェインの唯一人の友人ヘレンのリアン・ロウ、ロチェスターの妻の兄メイソンのエドワード・デ・スーザ、弁護士のピーター・ウッドソープなどが共演している。


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