【レビューを書く】 

地底探検 Journey to the Center of the Earth (1959)


4.7/5 (30)

■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

1864年に発表された、ジュール・ベルヌのSF冒険小説の古典的な名作「地底旅行」の初めての映画化作品。
著名な地質学者が地球の中心にある別世界に向かえるヒントを見つけ、学生、ライバル教授夫人そして地元の逞しい青年の力を借りながら、地底探検旅行を成功させるまでを描く、監督ヘンリー・レヴィン、主演パット・ブーンジェームズ・メイソンアーレン・ダールダイアン・ベイカー他共演のSFアドベンチャー映画の傑作。


SF


スタッフ キャスト ■

監督:ヘンリー・レヴィン
製作:チャールズ・ブラケット
原作:ジュール・ベルヌ
脚本
ウォルター・レイシュ

チャールズ・ブラケット
撮影:レオ・トーヴァー
編集
スチュアート・ギルモア

ジャック・W・ホームズ
美術・装置
ライル・R・ウィーラー

フランツ・バッハリン
ハーマン・A・ブルーメンソール
ウォルター・M・スコット
ジョセフ・キッシュ
音楽:バーナード・ハーマン

出演
アレクサンダー”アレック”マキュアン:パット・ブーン

オリヴァー・リンデンブルック教授:ジェームズ・メイソン
カーラ・ゲタボルグ:アーレン・ダール
ジェニー・リンデンブロック:ダイアン・ベイカー
サクヌッセム伯爵:セイヤー・デヴイッド
ハンス・ベルカ:ピーター・ロンソン
ペイズリー:ベン・ライト
ディーン:アラン・ネピア

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1959年製作 129分
公開
北米:1959年12月16日
日本:1960年4月


アカデミー賞

第32回アカデミー賞
・ノミネート

美術・音響・特殊効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1880年、スコットランドエディンバラ
爵位を授かり人々や学生から祝福されたエディンバラ大学地質学者オリヴァー・リンデンブルック教授(ジェームズ・メイソン)は、貧乏学生のアレック・マキュアン(パット・ブーン)からある溶岩を贈られる。

その後、アレックを夕食会に招待していたリンデンブルックが帰宅していないことを知り、アレックは、恋仲の教授の姪ジェニー(ダイアン・ベイカー)と研究室に向かう。

リンデンブルックは、アレックから贈られた溶岩に興味を抱き、調べた結果、その内部に、アイスランドカンラン岩があることに気づく。

外部がイタリアの溶岩だというのに、アイスランドの岩が内部にあることに、アレックは疑問を抱く。

助手のペイズリー(ベン・ライト)は、外部の溶解を任されるのだが、彼はそれに失敗し溶岩は砕けてしまう。

しかし、リンデンブルックは、粉砕された溶岩の中から”鉛直”を発見する。

記されていた文字から、それが、アイスランドの科学者アーネ・サクヌッセムの物だということが分かる。

300年前、サクヌッセムは、地球の中心に別世界があることを唱え、人々から嘲笑されて姿を消した人物だった。

それからというもの、リンデンブルックは大学の講義にも顔を出さず、寝食を忘れて大発見のための準備を始める。

ストックホルムの、ゲタボルグ教授に出した手紙の返事を待っていたリンデンブルックは、彼が自分の手紙を受け取った直後に、行方不明になったことを知る。

リンデンブルックは、大学側への説明もそこそこに、地球の中心への一番乗りを目指し、アレックを伴いアイスランドに向かう。

現地に着いたリンデンブルックは、火山火口でゲタボルグが測量した痕跡を見つける。

リンデンブルックは、アレックを食料の調達などに向かわせるが、彼自身は何者かに連れ去られてしまう。

ある小屋に放り込まれたリンデンブルックは、そこに捕らえられていたアレックを見つけ、犯人はゲタボルグであると確信する。

地元の青年ハンス・ベルカ(ピーター・ロンソン)の協力で、小屋を抜け出したリンデンブルックとアレックは、ホテルのゲタボルグの部屋に侵入し、地底探検に使える道具が揃っているのに驚く。

しかし、アレックがゲタボルグの遺体を発見し、彼が何者かに殺されたことを知る。

ホテルにゲタボルグの妻カーラ(アーレン・ダール)が現れ、リンデンブルックは彼女に言葉をかけるが、ゲタボルグが、サクヌッセムの子孫と会っていた事実を知る。

探検計画を、ゲタボルグに手紙で伝えたリンデンブルックは、カーラに機材を譲り受ける権利があることを主張するのだが、彼女はそれを拒む。

しかし、カーラは夫の日記から、リンデンブルックが計画の権利を主張したことが妥当であると認め、自分も同行するという条件で機材を提供する。

火口で、地底への入り口を見つけたリンデンブルックは、アレック、カーラ、ハンス、そして彼のペットであるアヒルのゲルトルードと共にいよいよ地底探検に出発する。

だが、先を越していた別世界発見者の末裔サクヌッセム伯爵(セイヤー・デヴイッド)も、入り口を確認して後を追う。

一行は、ゲルトルードが見つけたトンネルの奥深くへ進む。

一方、エディンバラのジェニーは、探検隊に女性が同行したことを知り心を痛める。

地響きや巨大岩石に襲われながら前進した一行は、偶然にもサクヌッセムが残した道筋の目印を見つけ、それに従いさらに先に進む。

サクヌッセム伯爵は、一行が休息している間に目印を消し、誤った方向に彼らを誘導しようとする。

探検開始から21日、地表から129キロ進んだ所で、一行は妨害工作に遭っていることに気づくが、ハンスが泉が湧き出る美しい岩場を見つける。

今後向かう、高温地帯に挑むために休息をした一行だったが、アレックの姿が見えなくなり、リンデンブルックが標本を採取した岩場から、大量の水が噴出してくる。

リンデンブルックらは難を逃れるが、一行と逸れたアレックは高温地帯をさ迷う。

アレックの死も覚悟したリンデンブルックだったが、気丈なカーラに励まされ先を急ぐ。

サクヌッセム伯爵に出くわしたアレックは、従者を失った伯爵に荷物運びを強要されるが、彼はそれを拒否する。

アレックに向けて放った、サクヌッセム伯爵の銃声が響き渡り、それがリンデンブルック達にも聞こえ、彼らはアレックを発見する。

そこにサクヌッセム伯爵が現れ、リンデンブルックらに銃口を向け、ハンスを残して地上に戻るよう警告するが、伯爵の隙を見て、リンデンブルックが銃を奪う。

リンデンブルックは、サクヌッセム伯爵を裁き処刑しようとするが、誰も彼を射殺することができず、仕方なく協力して先に進むことにする。

256日目。
アレックが”キノコの森”を見つけ、カーラが料理を作り、皆を持成して憩いの時を過ごす。

海底の海を発見したサクヌッセム伯爵だったが、そこに巨獣”ディメトロドン”の大群が現れ、一行は筏を作りその場から脱出する。

突然、磁力が発生して嵐に襲われ、リンデンブルックは、そこが地球の中心だと確信する。

一行は浜辺に漂着し、サクヌッセム伯爵は空腹に耐えられずに、アヒルのゲルトルードを食べてしまう。

怒ったハンスは伯爵を殺そうとするが、彼は崩れた岩の下敷きとなる。

しかし一行は、そこで5000年前に海底に沈んだと言われる”アトランティス”を発見する。

アーネ・サクヌッセムらしき遺骨も見つかり、その指先が出口を指し示していた。

その穴は大きな岩で塞がれていて、リンデンブルックはサクヌッセムの火薬を使い、それを爆破しようとする。

爆破はしたものの、巨獣が現れて襲われそうになり、地響きと共に溶岩が噴出する。

一行が円形の器に身を潜めていると、器ごとイタリアの火山の火口から噴出される。

海に投げ出された一行は船に救出され、アレックだけが、修道院の大木に落下してしまうものの、無事に地上に降り立つ。

エディンバラに戻った一行は大歓迎を受け、アレックは彼を待ちわびていたジェニーと結婚する。

そしてリンデンブルックは、この体験を記述するための協力をカーラに依頼して、2人も結婚することになる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1880年、スコットランド
地質学者オリヴァー・リンデンブルック教授は、学生のアレックから贈られた溶岩を調べる。
その結果、300年前に地球の中心に別世界があることを唱え、人々に嘲笑されて姿を消した科学者サクヌッセムの”鉛直”を見つける。
リンデンブルックは、それを大発見と考え、寝食を忘れ準備を始め、地球の中心への一番乗りを目指し、アレックを伴いアイスランドに向かう。
現地で何者かに捕らえられた2人は、地元の青年ハンスに助けられる。
連絡を取っていたストックホルムのゲタボルグ教授は、既に現地入りし調査を進めていた様子だったが、彼は遺体で発見される。
その後、リンデンブルックは、ゲタボルグの妻カーラに出会い、彼女とアレック、ハンス、そして彼のペットであるアヒルのゲルトルードと共にいよいよ地底探検に出発する。
しかし、リンデンブルックらを追う、別世界発見者の末裔サクヌッセム伯爵が妨害を企て、さらに一行には、未知の世界の困難が待ち構えていた・・・。
__________

地球(地底)に隠された神秘性の他、少ない登場人物ながら、その各個性のバランスが良く、メリハリの効いた、スピード感あるストーリー展開も素晴らしい、痛快娯楽作品に仕上がっている。

2008年公開の3D作品「センター・オブ・ジ・アース」他、2000年にもリメイクされている。

第32回アカデミー賞でノミネートされた美術、音響、特殊効果の見事さは言うまでもなく、神秘、恐怖、勇気、美しさというエンターテインメントの要素が、絶妙なタイミングで登場する演出も見応え十分。

アルフレッド・ヒッチコック作品などでお馴染みのバーナード・ハーマンの音楽も、ドラマを大いに盛り上げる。

一本気な学者ジェームズ・メイソンのコミカルな演技も見もので、早口でまくし立てる、一点しか物を見ることができない、意外に不器用なところも実に愉快だ。
実力派らしい彼の演技で、作品に重みが加わっていることも確かだ。

当時の若手人気歌手パット・ブーンも、彼らしい、楽天的で爽やかな陽気でもある学生を好演し、もちろん、美しい歌声も随所で披露してくれる。

気丈な教授夫人アーレン・ダールは、陰鬱になりそうな地底の雰囲気とのギャップが、余計にその美しさを際立たせ、輝きさえ感じる。

ペットのアヒルとのコンビがほのぼのする巨漢のピーター・ロンソンも、逞しい肉体を生かして印象に残る役柄を演じている。

アレック(P・ ブーン)の帰りを待つ恋人のダイアン・ベイカー、地底の世界を支配しようとする発見者の末裔役セイヤー・デヴイッド、テレビ・シリーズ”バットマン”の執事”アルフレッド”役アラン・ネピアなども共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター

* 【レビュー】作品についての感想・評価をお書き下さい。