ジャングル・ブック Jungle Book (1942) 3.04/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1894年に発表された、ラドヤード・キプリングの小説”ジャングル・ブック”を基に製作された作品。
狼に育てられた少年の人間と動物達との交流を描く、製作アレクサンダー・コルダ、監督、脚本ゾルタン・コルダ、主演サブージョセフ・カレイアジョン・クォーレンフランク・パグリアローズマリー・デキャンプ他共演のアクション・アドベンチャー。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■

監督:ゾルタン・コルダ
製作:アレクサンダー・コルダ
原作:ルドヤード・キプリングジャングル・ブック
翻案:ローレンス・スターリングス

脚本:ゾルタン・コルダ
撮影
リー・ガームス

W・ハワード・グリーン
美術・装置
ヴィンセント・コルダ

ジュリア・ヘロン
編集:ウィリアム・ホーンベック
音楽:ミクロス・ローザ

出演
モウグリ:サブー

バルデオ:ジョセフ・カレイア
床屋:ジョン・クォーレン
僧侶:フランク・パグリア
メッシュア:ローズマリー・デキャンプ
マハラ:パトリシア・オローク
ダーガイヴド:ラルフ・バード

ラオ:ジョン・メイザー
イギリス人女性:フェイス・ブルック

シクー:ノーブル・ジョンソン

イギリス/アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1942年製作 108分
公開
北米:1942年4月3日
日本:1951年6月12日
製作費 ₤250,000


アカデミー賞 ■

第15回アカデミー賞
・ノミネート
撮影(カラ-)・美術(カラ-)・特殊効果・ドラマ音楽賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

インド
語り部の老人バルデオ(ジョセフ・カレイア)は、自分の写真を撮ろうとしたイギリス人女性(フェイス・ブルック)に、金を払って話を聞けばインドの全てが分かると伝える。

そして、女性から金を受け取ったバルデオは語り始める。

バルデオは、弱肉強食の中で生きるジャングルの動物達や、殺し屋である人食い虎の”シアカーン”のこと、そして人間の話をする。
__________

ある村で、ラオ(ジョン・メイザー)と妻メッシュア(ローズマリー・デキャンプ)の息子ナトゥーが姿を消してしまう。

慌てるメッシュアからナトゥーがいなくなったことを知らされたラオは息子を捜し始めるが、シアカーンに襲われてしまう。

ラオは殺され、男達は槍を持ってジャングルの奥に向いナトゥーを捜す。

その頃ナトゥーは、狼に導かれて洞窟へと向かっていた。
__________

バルデオの話に聞き入る女性は、メッシュアや幼いナトゥーを気の毒に思う。

狼に育てられたナトゥーの話知らないのかとバルデオに聞かれた女性は、それが真実であることを伝えて話を続ける。
__________

恐れを知らずに洞窟に入ったナトゥーは、狼の子供達と戯れる。

狼の父アケーラと母ラクシャーは、シアカーンが人間の子を襲うのを知っていたため、ナトゥーを家族に迎い入れた。

狼の両親に”モウグリ”と呼ばれて育てられたナトゥーは、ジャングルの動物達と友達になるが、唯一の敵がシアカーンだった。
__________

女性からモウグリがシアカーンに殺さたのかを聞かれたバルデオは、20年が経ち、モウグリがシアカーンに追われていたことを語る。
__________

ある日、シアカーンから逃れたモウグリは、人間の村にたどり着く。

その場に向い、火に触れて熱さに驚いたモウグリは叫び声をあげ、それに気づいた男達に追い詰められて捕えられる。

男達は、怯えるモウグリが初めて見る火を怖がるため野性児だと気づく。

少年が、いなくなったナトゥーではないかと聞かれたメッシュアはそれを否定するものの、彼を育てたいことを男達に伝える。

しかし、バルデオは少年を悪魔だと言って、この村に災いが起きると警告する。

少年を気にする娘マハラ(パトリシア・オローク)に、彼を見るなと命じたバルデオは、男達に好きにするよう伝える。

メッシュアは少年を家に連れて行き、彼がナトゥーに似ているように思える。

警戒する少年に”母”という言葉を教えたメッシュアは、名前が”モウグリ/小さなカエル”だと彼から知らされる。

その後、モウグリは人間の言葉や習慣などを覚え、マハラは彼に惹かれる。

お金というものを知ったモウグリは、宿敵の虎シアカーンを倒すために、それでナイフを買いたいことをメッシュアに伝える。

お金をもらったモウグリは喜び、マハラの家に向かい彼女と話をする。

帰宅したバルデオは、”獣”とは話してはならぬと言ってマハラに部屋を出るよう指示する。

モウグリがナイフを手に入れればジャングルに帰ると言うため、それを売ったバルデオは彼を追い払う。

その話を聞いていたマハラは、ジャングルに帰るのが怖くないのかとモウグリに尋ねる。

狼族の自分が恐れるはずがないと言うモウグリは、シアカーンを倒し止めを刺すことを誓ったことをマハラに伝える。

動物と話せると言うモウグリはその場にいた猿と会話し、マハラは狼と話す姿が見たいことを伝え、ジャングルでそれを体験させることを約束する。

その夜、マハラを連れてジャングルに向かったモウグリは、森に向かって吠えて狼と会話する。

ジャングルが歓迎していると言うモウグリは、マハラと共にその奥深くに向う。

警戒するモウグリは、共に育った黒ヒョウのバギーラと再会する。

失われた町にたどり着き財宝の部屋を見つけた二人だったが、マハラがコブラに襲われそうになる。

財宝を守るコブラに話しかけるモウグリは、年老いたコブラを捕まえて毒も持っていないことをマハラに知らせる。

宝が人間に死をもたらすと言われたモウグリは、マハラに1枚の金貨だけを持たせて村に戻る。

翌朝、眠っていたマハラを起こしたバルデオは、彼女が持っていた金貨に気づき、失われた町でコブラにもらったことを知らされる。

そのことを誰にも話してはならぬとマハラに伝えたバルデオは、金貨を手にしていたものの落してしまう。

それが転がり落ちてきたことに気づいた床屋(ジョン・クォーレン)は、それを足で踏みつける。

そこにバルデオが現れたため、足を動かせない床屋は焦る。

床屋に足を上げるよう指示したバルデオは金貨を確認し、彼とその場にいた僧侶(フランク・パグリア)に、ジャングルの奥の失われた町に財宝があるらしいと伝える。

ジャングルで目覚めたモウグリは、シアカーンが来ることを察して村に戻る。

村は混乱し、メッシュアにシアカーンを倒すと伝えたモウグリは再びジャングルに向かう。

バルデオは、必ずモウグリを捜しだすとメッシュアに伝えて安心させる。

ニシキヘビのカーの元に向かったモウグリは、シアカーンの居場所を知る。

モウグリはカーに案内されて川を上り、単独でシアカーンを捜す。

シアカーンを見つけたモウグリは、相手を威嚇して川に飛び込む。

それを追ったシアカーンと川の中で格闘になったモウグリは、相手を倒してそれをジャングル中に知らせる。

そこに現れたバルデオは、モウグリに銃を向けて財宝のある場所に案内させようとする。

しかし、バルデオはバギーラに襲われてしまい、それが姿を変えたモウグリだと思い込む彼は気を失う。

目覚めたバルデオはヒョウがモウグリに戻っていると思い、彼を神のように称える。

バルデオは、そこに現れた床屋と僧侶と共にモウグリをマハラジャと言って崇め、財宝の場所を教えてほしいと伝える。

モウグリは、欲深い者は村に帰れと言って笑いながら三人を追い払う。

バルデオは、モウグリが黒ヒョウに姿を変えた床屋と僧侶に伝えるが信じてもらえず、バギーラの吠える声が聞こえたため三人はその場から逃げる。

シアカーンの毛皮と共に村に戻ったモウグリだったが、バルデオに捕えられて鞭打たれる。

悪魔か魔女かを問われるモウグリは、バルデオに財宝のことを白状するよう強要される。

火炙りにされそうになったモウグリを助けようとするメッシュアは、秘密を話すよう彼に伝える。

メッシュアは死を覚悟するモウグリの拘束を解き、その様子を見ていたバルデオは、床屋と僧侶をジャングルに向かわせる。

わざとモウグリを逃がしたバルデオは、魔女だと言ってメッシュアを捕える。

バルデオらの魂胆を知ったモウグリは、彼らをジャングルの奥に誘い込む。

三人は失われた町にたどり着き財宝を見つけて驚き、床屋がその場所に下りる。

バルデオは財宝を守っていたコブラを銃撃し、床屋は財宝の山に興奮する。

三人は財宝に魅了されるものの争いを始め、モウグリはその様子を見てコブラが言っていた通りだと考える。

争っている場合ではないと言って床屋と僧侶を落ち着かせたバルデオは、財宝を集めてその場を出ようとする。

そこにバギーラが現れ、モウグリが陰に隠れて三人に警告する。

三人は警戒しながらその場から脱出して川を渡り、モウグリは彼らを監視する。

夜になり、僧侶は眠っていた床屋を殺し、彼の財宝をバルデオと分け合う。

その後、僧侶はバルデオに襲いかかるものの、川に落とされてワニの餌食になる。

モウグリは、バルデオを追い払うようバギーラに指示する。

バギーラから逃れたバルデオは、相手が魔物だと考え正気を失いかける。

像の軍団の指揮官ハティは人間を殺すと言い出すが、モウグリは、ジャングルが彼らを追い払うと言って村に向かう。

村に戻ったバルデオは、ジャングルを焼き尽くそうとする。

その火は村にも被害を及ぼして人々は避難する。

そこに戻ったモウグリは、メッシュアが捕えられたことをマハラから知らされ、彼女に安全な川に向かうよう伝える。

メッシュアを助けたモウグリは、自分を育ててくれた仲間達の元に向かう。

モウグリはハティの背に乗り動物達を導き、やがて失われた町にも火が移り焼き尽くす。

やがて火は収まり、メッシュアに別れを告げたモウグリはジャングルに戻る。
__________

マハラジャになれなかったことを語るバルデオは、ジャングルに負けたと話す。

モウグリやマハラがどうなったかを尋ねる女性に、それは別の話だと語るバルデオは心づけをと彼女に伝える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

インド
人喰い虎シアカーンに父親を殺された幼い子供ナトゥーは、ジャングルに迷い込み狼に育てられモウグリと名付けられる。
成長したモウグリは、宿敵シアカーンを追って人間の村にたどり着き捕えられてしまう。
村人のバルデオは、モウグリが野性児だと知り魔物だと言って警戒するが、メッシュアはナトゥーに似ている彼を引き取る。
メッシュアから言葉や生活習慣を教わったモウグリは、ナイフを手に入れてシアカーンを倒そうと考える。
バルデオの娘マハラと親交を深めたモウグリは、彼女を連れてジャングルに向い失われた町で財宝を見つける。
それを知ったバルデオは、その財宝を手に入れようとしてジャングルに向かうのだが・・・。
__________

アニメなどを含め何度も映画化されている冒険映画の決定版的物語は、製作アレクサンダー・コルダと監督、脚本ゾルタン、更には美術のヴィンセントも加わったコルダ兄弟他により製作された。

汚れを知らない心の持ち主である野性児の少年の活躍と動物達の交流が実に見事に描かれ、特撮を駆使した映像は見応え十分だ。

子供の教育映画として最適な内容なのだが、細部まで手抜きのない作りは、大人でも十分に楽しめる快作に仕上がっている。

セットとロケを融合した美術なども素晴らしく、自然を映し出すカラー映像も美しい。
緊迫感溢れるドラマを盛り上げる、ミクロス・ローザの音楽も印象に残る。

第15回アカデミー賞では、撮影(カラ-)、美術(カラ-)、特殊効果、ドラマ音楽賞にノミネートされた。

親からすると誇りに思える息子の典型のような、純粋な心の持ち主である勇敢な少年を好演するサブー、多くの人間が持つ邪悪さを表現し悪役として演じ、物語の語り部として進行役でもあるジョセフ・カレイア、欲深き床屋のジョン・クォーレン、同じく僧侶のフランク・パグリア、主人公の母親ローズマリー・デキャンプ、主人公に惹かれるバルデオ(ジョセフ・カレイア)の娘パトリシア・オローク、村人ラルフ・バード、主人公の父親ジョン・メイザー、イギリス人女性フェイス・ブルック、その召使いノーブル・ジョンソンなどが共演している。


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