JUNO/ジュノ Juno (2007) 4/5 (27)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

無計画な行動で妊娠してしまった少女、その心が次第に変化していく様をコミカルに描く、製作ジョン・マルコヴィッチ他、監督ジェイソン・ライトマン、主演エレン・ペイジマイケル・セラジェニファー・ガーナージェイソン・ベイトマンJ・K・シモンズ他共演のコメディ・ドラマ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:ジェイソン・ライトマン
製作総指揮
ジョセフ・ドレイク

ネイサン・カヘイン
ダニエル・ダビッキ
製作
ジョン・マルコヴィッチ

メイソン・ノヴィック
リアンヌ・ハルフォン
ラッセル・スミス
脚本:ディアブロ・コーディ

撮影:エリック・スティールバーグ
編集:デイナ・E・グローバーマン

音楽:マテオ・メシナ

出演
エレン・ペイジ:ジュノ・マクガフ
マイケル・セラ:ポーリー・ブリーカー
ジェニファー・ガーナー:ヴァネッサ・ローリング
ジェイソン・ベイトマン:マーク・ローリング
アリソン・ジャネイ:ブレンダ・マクガフ
J・K・シモンズ:マック・マクガフ
オリヴィア・サールビー:リア
エイリーン・ペッド:ゲルタ・ラウス
ヴァレリー・ティアン:スー・チン

カナダ/アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
2007年製作 96分
公開
カナダ:2007年12月25日
北米:2007年12月25日
日本:2008年6月14日
製作費 $7,500,000
北米興行収入 $143,492,840
世界 $231,411,584


アカデミー賞
第80回アカデミー賞

・受賞
脚本賞
・ノミネート
作品・監督
主演女優賞(エレン・ペイジ


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー

● 秋

16歳の高校生ジュノ・マクガフ(エレン・ペイジ)は、バンド仲間のポーリー・ブリーカー(マイケル・セラ)と興味本位で愛し合い妊娠してしまう。

親友のリア(オリヴィア・サルビー)に妊娠したことを知らせたジュノは、中絶することを伝える。

妊娠を知らされたポーリーは、中絶を考えるジュノの考えに従うことを伝えて冷静に対応する。

その後ジュノは、クリニックに電話をして、中絶をするための予約を入れる。

元軍人で空調システムのエンジニアである父マック(J・K・シモンズ)は、ジュノが5歳の時に離婚し、ネイルサロンを経営するブレンダ(アリソン・ジャネイ)と再婚し、娘のリバティ・ベルが生まれていた。

翌日、クリニックに向かったジュノは、入り口でプラカードを掲げながら、中絶反対を訴える同級生スー・チン(ヴァレリー・ティアン)に出くわす。

スー・チンから、赤ちゃんはもう心臓鼓動を始めて爪まで生えていると言われたジュノは、クリニックで受付を済ませるものの、中絶を思い留まる。

リアの家に向かい、中絶はやめたこを話したジュノは、子供を産み、その後、養子に出す考えを伝える。

養子を欲しがるカップルを探し始めたジュノとリアは、フリーペーパーに広告を出していたマーク・ローリング(ジェイソン・ベイトマン)とヴァネッサ(ジェニファー・ガーナー)夫妻のことを知る。

リアの助けを借りて、父マックと義母ブレンダに妊娠したことを話したジュノは、出産して養子に出す考えを伝える。

妹に喘息の薬も飲ませられないジュノが、子供を育てることなど無理だと言うマックとブレンダだったが、意外にも冷静にそれを受け止めて、戸惑う娘に協力することにする。

数日後、ジュノとマックは、養子縁組を結ぶローリング夫妻宅を訪れ、裕福な2人の暮らしぶりと人柄に安心する。

弁護士ゲルタ・ラウス(エイリーン・ペッド)の仲介で始まった話し合いでジュノは、子供の写真や記録などを渡すというローリング夫妻の提案を拒む。

出産費用などは全額負担すると言われたジュノは、それ以上の金銭面の希望を訊かれ、子供に愛情を注いで欲しいという要望を伝えただけで、問題なく手続きを進める。

二階のトイレを借りようとしたジュノは、ギターが趣味のマークに、その専用の部屋をヴァネッサが提供してくれたことを知る。

音楽の話で意気投合した二人はギターの演奏を始めてしまい、それに気づいたヴァネッサから、ゲルタが待っていると言われる。

縁組が結べることがほぼ確実と分かったヴァネッサは喜び、マークと共にジュノとマックを見送る。

● 冬

お腹が膨らんできたジュノは、超音波で赤ちゃんを確認して、ブレンダやリアと共に感激する。

超音波の写真を持参してローリング家を訪ねたジュノは、一人でいたマークが、自宅で仕事をしているCM音楽の作曲家で、ホラー映画が好きだということを知り意気投合する。

帰宅したヴァネッサに超音波写真を見せたジュノは、以前、養子縁組で失敗しているヴァネッサとマークが、不安を感じていることを知る。

家に戻ったジュノは、ローリング家を訪ねて既婚者のマークと過ごしていたことなどについて、ブレンダから注意されてしまう。

その後、ポーリーの家に向かったジュノは、マークとヴァネッサのことなどを話す。

マークは、産まれてくる子供のために異常なほど気を遣うヴァネッサの行動が気になり始める。

そんなヴァネッサとショッピング・モールで出くわしたジュノは、彼女にお腹を触らせて、赤ちゃんを感じさせる。

● 春

学校で、お腹が膨らんだために皆から奇異な目で見られるジュノは、ポーリーが、嫌いだと言っていたクラスメイトとプロムに行くことをリアから知らされる。

そのことでポーリーと口論になったジュノは、彼を見限ってしまう。

ショックを受けたジュノはローリング家を訪ね、マークは、個性的な彼女に好意的に接する。

マークは、子供を迎える自信がないことと、神経質で堅物のヴァネッサと別れる決心をしたことをジュノに伝える。

そのことで動揺するジュノは帰ろうとするが、そこにヴァネッサが帰宅する。

子供を迎える心の準備ができないと言うマークとヴァネッサは、養子のことで意見が食い違う。

その場を去ったジュノは、戸惑いながら車を運転し、途中で停車して涙する。

ゲルタに相談して離婚を決めたマークとヴァネッサだったが、ジュノが玄関に置いていったメモを確認する。

他の家庭と接して自分の家の居心地の良さに気づき、家族がまともだと感じたジュノは、父マックに悩みを話す。

ジュノは、価値観を認めてくれる相手を見つけることだとマックから助言される。

自分を愛しているというマックの言葉で心が安らいだジュノは、ミント依存症のポーリーに、それを100個プレゼントする。

翌日、ポーリーに謝罪したジュノは愛を伝え、二人はキスする。

そしてジュノは、家族とリアに見守られながら無事に男の子を出産する。

陸上競技の最中だったポーリーは知らせを受けなかったが、それを感じ取り、病院に向かいジュノに寄り添う。

ジュノとポーリーは、養子に出す息子に会わないことを決めて、子供はヴァネッサに引き取られる。

ヴァネッサは、”まだその気があるなら、私もそのつもり”というジュノからのメモを、額に入れて子供部屋の壁に飾る。

● 夏

子供が産まれてから本当の愛が育ったジュノとポーリーは、幸せを実感する。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
個性的で多感な16歳の女子高生ジュノ・マクガフは、バンド仲間のポーリーと興味本位で愛し合い妊娠してしまう。
中絶を考えていたジュノだったが、それを思い留まり、出産して子供を養子に出そうとする。
ジュノは、養子縁組を結ぶことになる、理想の夫婦に思えるマークとヴァネッサとの手続きを済ませる。
そしてジュノは、膨らんでいくお腹と共に、少しずつではあるが、大人の世界や愛についての自分の考えが変化していくことに気づく・・・。
__________

北米公開時、わずか7館の上映で始まり、ピーク時に2534館まで拡大公開され、750万ドルの低予算にも拘らず、北米だけで約1億4400万ドル、全世界では、なんと約2億3100万ドルのヒットとなった作品。

第80回アカデミー賞では、元ストリッパーのディアブロ・コーディが見事に脚本賞を受賞し、作品、監督、主演女優賞(エレン・ペイジ)にノミネートされた。

16歳の妊娠に、周囲を含めて全く悲壮感や後ろめたさがなく、同級生の目なども気にせず、淡々と物事を進める主人公の、健気というよりも風変わりな言動は常識破りで、複雑な社会環境に生きる現代の若者を象徴している。

アイヴァン・ライトマンの息子ジェイソン・ライトマンのテンポよく無駄のない演出、ビルボードのアルバムチャートのTOPも獲得した音楽や、ポップアートを使ったオープニング・タイトルなど、独特の感性と楽しさ満載の作品。

屈託のない個性的な女子高生を演じたエレン・ペイジは出色の好演を見せ、よくありがちな男勝りの勝気な少女とは一味違う、素朴な容姿とは裏腹な、大胆な演技は実に新鮮だ。

父親としての自覚を示さないまま、”学生らしく”主人公のジュノを愛するようになるマイケル・セラ、養子を迎えようとする気持ちが次第にエスカレートして、夫の夢を理解しなくなってしまうジェニファー・ガーナー、そんな妻を見限り離婚を決意するジェイソン・ベイトマン、娘の早過ぎる妊娠に動揺もせず、現実として受け止め優しく見守る父親をいい味で演ずるJ・K・シモンズと義母のアリソン・ジャネイ、ジュノの親友オリヴィア・サルビー、弁護士のエイリーン・ペッド、中絶に反対する主人公のクラスメイト、ヴァレリー・ティアンなどが共演している。


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