戦略大作戦 Kelly’s Heroes (1970) 3.33/5 (3)


■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

正義や勇気のために戦うはずの兵士達が、金塊強奪に命を懸けてしまうという、痛快、戦争アクション・コメディ。
監督ブライアン・G・ハットン、主演クリント・イーストウッドテリー・サバラスドン・リックルズドナルド・サザーランドハリー・ディーン・スタントン他共演。


アクション/アドベンチャー

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ブライアン・G・ハットン
製作
シドニー・ベッカーマン

ガブリエル・カツカ
脚本:トロイ・ケネディ・マーティン
撮影:ガブリエル・フィガロア
編集:ジョン・ジンプソン
音楽:ラロ・シフリン

出演
ケリー:クリント・イーストウッド

ビッグ・ジョー:テリー・サバラス
クラップゲーム:ドン・リックルズ
オッドボール:ドナルド・サザーランド
コルト少将:キャロル・オコナー
ウィラード:ハリー・ディーン・スタントン
ダンケフ大佐:デヴィッド・ハースト
モリアティー:ギャヴィン・マクレオド
メイトランド大尉:ハル・バックリー
リトル・ジョー:スチュアート・マーゴリン
カウボーイ:ジェフ・モリス
ガトウスキー:リチャード・ダヴァロス
ペトゥコ:ペリー・ロペス
ジョブ:トム・トゥループ
マリガン:ジョージ・サバラス
ベラミー:レン・レサー
戦車隊長(タイガー115):カール=オットー・アルベルティ

アメリカ 映画
配給 MGM

1970年製作 143分
公開
北米:1970年6月23日
日本:1970年12月
北米興行収入 $5,200,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1944年9月、第二次大戦下、フランス
アメリカ陸軍州軍第35歩兵師団ケリー二等兵(クリント・イーストウッド)は、軍曹ビッグ・ジョー(テリー・サバラス)の命令で、ドイツ軍情報部のダンケフ大佐(デヴィッド・ハースト)を捕虜にして連れ帰る。

味方の砲撃に悩ませられるビッグ・ジョーは、捕虜の大佐に観光目当てのような質問を浴びせ彼を戸惑わせる。

ビッグ・ジョーは戦闘よりも、ナンシーで羽目を外すことしか頭になく、大佐の尋問をケリーに任せる。

ケリーは、仕方なく大佐の尋問を始めるが、ある情報に気づき、態度を一変させ大佐に酒を振舞う。

大佐を酔わせたケリーは、40キロ先の町の銀行に1400個の金塊(1600万ドル)があることを聞き出し、それを戦車(タイガーⅠ)で守っていることを知る。

味方の砲撃が強まり、ビッグ・ジョーはケリーに撤退の指示を出し、彼から金塊の話を聞かされる。

翌日、部隊に合流したケリーは、砲兵のマリガン(ジョージ・サバラス)に通過予定の町を砲撃させようとして、賄賂の金塊を渡す。

その頃ビッグ・ジョーは、砲撃が止んだ町での3日間の休暇をメイトランド大尉(ハル・バックリー)から与えられ、何もない場所での休暇に途方に暮れてしまう。

その後ケリーは、装備品調達担当のクラップゲーム(ドン・リックルズ)の元に向かい、金塊強奪のために必要な武器などを調達しようとする。

その話に目がくらんだクラップゲームだったが、その場にいた、戦車3両(M4シャーマン)を手配できるオッドボール(ドナルド・サザーランド)が話に乗ってくる。

変わり者のオッドボールの言動に戸惑いながらも、戦車を所有する彼をケリーは仲間に入れる。

町に戻ったケリーは、部隊の連中を計画に巻き込むが、ビッグ・ジョーがそれに噛み付く。

銀行は敵陣でもあり、支援するオッドボールを”異常者”扱いするビッグ・ジョーだったが、部下全員が金塊強奪に賛成しているのを知り、自分もそれに加わることをケリーに告げる。

綿密な計画を練ったケリーは行動を開始し、マリガンが砲撃を始めた敵のいる町を通過する。

休息をとったケリーらだったが、ビッグ・ジョーは目的の町でタイガー戦車が待ち構えていて、勝ち目のないことを知り呆れてしまう。

その時、味方の戦闘機の攻撃に遭い車両を失い、ケリーらは徒歩で目的地に向うことになってしまう。

一行を追っていたオッドボールの戦車隊は、途中ドイツ軍と交戦し敵を撃破し前進する。

ケリーらは、地雷原で犠牲者を出し、それをドイツ軍に気づかれてしまう。

ドイツ軍パトロール隊が現れ銃撃戦となり、ケリーらは敵を倒すが、更に二名の死者を出してしまう。

その後、オッドボールが到着するが、ベラミー軍曹(レン・レサー)率いる橋架部隊の大軍を引き連れてきてしまう。

その頃、熱血漢の師団長コルト少将(キャロル・オコナー)は、ある部隊が敵陣を突破しているのを知り、その戦果に興奮し戦場を求め前線に向おうとする。

コルト将軍は、目的地付近の川で交戦中のケリーらの無線を傍受し、彼らの勇気に感激し絶叫する。

苦戦したケリーらは、オッドボールの戦車に乗り町に向かい、立ち往生するベラミーらの先を越そうとする。

町を見渡せる場所に陣取ったケリーは、カウボーイ(ジェフ・モリス)とガトウスキー(リチャード・ダヴァロス)を偵察に出して町の様子を探る。

タイガーを撃破する対策を考えたケリーは、オッドボールからタイガーの弱点が背後にあることを知らされる。

武装親衛隊戦車隊長(カール=オットー・アルベルティ)が、タイガーのエンジンテストを始めたため、ケリーは自分達の戦車の音が消される隙に町に侵入しようとする。

背後からはビッグ・ジョーらが町に入り、クラップゲームやウィラード(ハリー・ディーン・スタントン)などは分散して交戦に備える。

カウボーイの鐘の音を合図に、ケリーとオッドボール、そしてビッグ・ジョーらは行動を開始する。

1両のタイガーの背後に回ったケリーとオッドボールは、エンジン停止と共に砲撃して大破させ、ビッグ・ジョーも攻撃を始める。

ケリーとオッドボールは、もう1両のタイガーの背後に回り撃破する。

その後、3両目のタイガーの砲撃を受け、クラップゲームが負傷してしまう。

オッドボールのシャーマンが故障してしまい、傷の手当てを受けるクラップゲームは、ビッグ・ジョーに戦いを止め敵と交渉するよう助言する。

その頃、ベラミーは川に橋を架けることに成功するが、そこにコルト将軍が現れ、金塊の夢は消えてしまう。

ケリーは交渉の話に同意し、ビッグ・ジョーとオッドボールを従え、タイガーに向っていく。

三人は、タイガーから降りてきた隊長に、金塊の話をして協力を得る。

タイガーで銀行の入り口を破ったケリーらは、想像を絶する宝の山に驚きと興奮を隠せない。

その後、町は解放されてお祭り騒ぎとなり、ケリーらは金塊を運び出し、オッドボールはタイガーを譲り受ける。

そこにコルト将軍が到着し、彼は町民に英雄として歓迎されるが、ケリーらはその隙に町を脱出する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

最前線で戦うアメリカ陸軍州軍ケリー二等兵は、捕虜にしたドイツ軍のダンケフ大佐から、金塊1400個が、ある町に隠されているという情報を得る。
部隊の軍曹ビッグ・ジョーや調達屋のクラップゲーム、そして戦車を保有するオッドボールらを仲間に引き入れたケリーは、綿密な金塊強奪計画を立てる。
そしてケリーらは、3日間の休暇を利用して金塊のある町に向かう。
しかし、その町には、金塊を守る強力な破壊力を持つタイガー戦車が待ち構えていた・・・。
__________

いよいよ、トップ・スターの地位を築こうとしていたクリント・イーストウッドが主演した娯楽大作で、前半はコメディ・タッチで進行し、後半のタイガー戦車との戦いを含めた攻防戦は迫力があり、アクション映画としても一級品に仕上げた、ブライアン・G・ハットンの演出は十分に楽しめる。

そのドイツ軍が誇る重戦車”タイガーⅠ”の、破壊力を強調するセリフなどが度々登場するが、作品で使われたのは、ソ連の”T-34”を改造したものである。

車両数が3両に限定されていたため、その改造も出来たのだろうが、「バルジ大作戦」(1965)の時のような、いかにも、というような代用品で済まさなかったところは評価できる。

バルジ大作戦」では”M47パットン”を、”タイガー”として登場させている。

音楽は、イーストウッドの盟友ラロ・シフリンが担当し、ヒットした主題歌も作品にマッチしている。

そのラロ・シフリンの曲”Tiger Tank”は、「イングロリアス・バスターズ」(2009)でも使われる。

本作の内容で、”戦略大作戦”という堅苦しいタイトルをつけたのには疑問が残る・・・。

冷静で強か、イメージに合っている”金塊強奪部隊”のリーダー、クリント・イーストウッド、豪快で人間味溢れる軍曹テリー・サバラス、コメディアンとしての抜群の”間”で笑わせてくれるドン・リックルズ、異常者に近い怪演を見せるドナルド・サザーランド、そして、明らかに”パットン将軍”をモデルにしている熱血将軍キャロル・オコナーら、個性豊かな出演者の演技は見ものだ。

金塊強奪の仲間達、ハリー・ディーン・スタントンギャヴィン・マクレオドスチュアート・マーゴリンジェフ・モリスペリー・ロペスリチャード・ダヴァロストム・トゥループ、呑気な部隊長ハル・バックリー、橋架部隊軍曹レン・レサーテリー・サバラスの弟で砲撃部隊の砲兵ジョージ・サバラスタイガーの戦車隊長カール=オットー・アルベルティなどが共演している。


スポンサードリンク
ウェブ・ムービー・シアター

ウェブ・ムービー・シアター