キングコング King Kong (1976) 3.03/5 (29)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1933年公開の古典的モンスター映画「キングコング」を基に製作されたリメイク作品。
企業の利益追求の犠牲になる伝説の巨大生物”キングコング”の運命を描く、製作ディノ・デ・ラウレンティス、監督ジョン・ギラーミン、主演ジェフ・ブリッジスチャールズ・グローディンジェシカ・ラング他共演のアクション・アドベンチャー大作。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・ギラーミン
製作:ディノ・デ・ラウレンティス
製作総指揮
フェデリコ・デ・ラウレンティス
クリスチャン・フェリー
原作(1933年版脚本)
ジェームズ・アシュモア・クリールマン

ルース・ローズ
原案
メリアン・C・クーパー

エドガー・ウォーレス
脚本:ロレンツォ・センプルJr.
撮影:リチャード・H・クライン
編集:ラルフ・E・ウィンタース
音楽:ジョン・バリー

出演
ジャック・プレスコット:ジェフ・ブリッジス

フレッド・S・ウィルソン:チャールズ・グローディン
ドワン:ジェシカ・ラング
ロイ・バグリー:ルネ・オーベルジョノワ
ロス船長:ジョン・ランドルフ
カーナハン:エド・ローター
ボアン:ジュリアス・W・ハリス
ジョー・ペルコ:ジャック・オハローラン
サンフィッシュ:デニス・フィンプル
ティモンス:マリオ・ギャロ
コック:ジョン・ローン

役人:ジョン・エイガー
キングコング:ピーター・カレン/リック・ベイカー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1976年製作 134分
公開
北米:1976年12月17日
日本:1976年12月18日
製作費 $24,000,000
北米興行収入 $52,614,450
世界 $90,600,000


アカデミー賞 ■
第49回アカデミー賞
・受賞
特殊効果特別賞
・ノミネート
撮影・音響賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
インドネシアスラバヤ
石油企業”ペトロックス”の調査船が出航準備を始め、古生物学者のジャック・プレスコット(ジェフ・ブリッジス)がそれに密航しようとする。

ペトロックスの重役フレッド・S・ウィルソン(チャールズ・グローディン)は、悪天候のため出航を遅らせるべきだと言うロス船長(ジョン・ランドルフ)の意見を聞き入れない。

プレスコットは、船が出航する寸前に忍び込む。

海はロスの予想通り大荒れとなるが、調査目的の島にいち早く向かわなくてはならないウィルソンは、迂回するという船長の提案を退ける。

翌日、嵐は収まり、船員達を集めたウィルソンは、大油田発掘のために、数十年もの間、霧に覆われている区域を調査することを伝える。

科学者のロイ・バグリー(ルネ・オーベルジョノワ)は、NASAの偵察衛星の写真を見せて、霧の中に島があることを知らせる。

プレスコットは、その部屋に忍び込みバグリーの話を聞く。

バグリーは、島の地中から炭酸ガスが噴き出していることを指摘し、地下に石油鉱床がある証拠だと伝える。

興奮するウィルソンだったが、それに意見したプレスコットは、二酸化炭素は動物の呼吸が原因とも考えられると語る。

ウィルソンは、その海域で起きた事件が語り継がれる、巨大な生物の伝説などをプレスコットから聞かされる。

何者かと聞かれたプレスコットは、プリンストン大学の古生物学者であると答えるものの信じてもらえない。

ライバル企業のスパイだと疑われたプレスコットは所持品を調べられ、ウィルソンは彼を拘束しようとする。

プレスコットは、海に浮かぶ救命ボートに気づき、それを船員に知らせる。

ボートに乗っていた意識不明の女性(ジェシカ・ラング)は、生存が確認される。

ロス船長と船員のカーナハン(エド・ローター)は、女性が遭難者だと考える。

ウィルソンは、プレスコットが不審者でないことを知り、彼を解放し、カメラマンとして調査に協力させようとする。

プレスコットに女性を診るよう指示したウィルソンは、意識の戻った彼女が女優であり、映画撮影のため香港に向かう途中、ヨットが爆発して一人だけ助かったことを知る。

ドワンと名乗る女性は、助かったことで運が向いて来たと言って喜ぶ。

船員達はドワンを歓迎し、プレスコットは美しい彼女に惹かれる。

その後、船は目的の海域に迫り、霧の手前で碇を下す。

ウィルソンらは島に向かうことになり、同行を認められないドワンは納得しない。

ドワンに説得されたウィルソンは仕方なく同行を許可し、彼女は、星占いで言われた運命の男性がウィルソンではないかとプレスコットに伝える。

霧の中を進み島に着いた一行は、調査のために内陸に向かい、古い巨大な壁を見つける。

壁に手が加えられていることに気づいたプレスコットは、何かを恐れている人間がいることを指摘する。

ウィルソンはそれを否定するが、太鼓の音が聞こえたために一行はそれを確かめる。

その場に近づき部族の儀式を観察するウィルソンは、小さな池の石油らしきものを確認する。

ドワンは儀式が結婚式であることに気づき、プレスコットは花婿が壁の向こうにいると考える。

ところが、猿の面を被った花婿役の男がウィルソンらに気づき歩み寄る。

男は、儀式を汚したと言って憤慨し、ドワンと部族の女6人との交換を要求する。

ウィルソンはそれを拒み、空に向けて発砲して部族民を脅し、その場から逃れる。

船に戻ったウィルソンは、部族民を追い払う方法を考える。

プレスコットは、部族民が”コング、コング”と唱えていたことに注目し、それが伝説の生物だと指摘するが、ウィルソンはそれも始末すると言い出す。

貴重な生物を殺すことに納得いかないプレスコットは、船を奪い単独で島に向かおうとする。

ドワンに引き留められたプレスコットは考え直そうとするものの、彼女は現れた部族民に連れ去られてしまう。

荷物を取りに行きボートに戻ったプレスコットは、部族民の飾りを見つけて、ドワンが部族民に捕えられたことに気づく。

コングに捧げられるドワンは、開かれた壁の扉の向こう側に連れて行かれ、祭壇に腕を縛りつけられて扉は閉められる。

プレスコットは、ウィルソンや船員と共に島に向かう。

やがて、巨大な猿”キングコング”が現れ、ドワンに近づき雄叫びを上げる。

ドワンは悲鳴を上げるものの、コングに掴まれてジャングルに連れ去られる。

プレスコットらは発砲して部族民を追い払い、扉を開けて壁の向こう側を調べる。

ウィルソンはコングの足跡の穴に落ちて、その巨大さに驚く。

プレスコットとカーナハンらは奥地に向かい、ウィルソンは、浜辺から彼らと連絡を取り指示を出す。

コングの大きさを考えながら、それが見世物になる可能性をロス船長に指摘されたウィルソンは、ある考えが思い浮かぶ。

ドワンは、コングに観察されて掴まれ、必死に抵抗するもののどうすることもできない。

地上に降ろされて走り去るドワンだったが、追ってきたコングは彼女を再び掴む。

翌日、発煙筒を打ち上げて自分達の位置を知ったプレスコットは、石油調査を急がせるウィルソンに苛立つ。

コングは、転んで泥だらけになったドワンの汚れを滝の水で洗い落とし、息を吹きかけて乾かす。

ウィルソンは、例の液体が石油だということを本社に連絡してしまうが、それが製品にならないことをバグリーに指摘されてしまう。

仕方なくウィルソンは、考えていた計画を実行しようとする。

峡谷に架かった大木を渡ったプレスコットは、後に続くようカーナハンらに指示する。

そこにコングが現れて大木を揺らし、カーナハンらは谷底に落下する。

蔓にしがみつき避難していたプレスコットは、コングに襲われるものの何とかそれを逃れる。

プレスコットはドワンの叫び声を聞き、一人生き残り谷の反対側にいたボアン(ジュリアス・W・ハリス)に戻るよう指示を出す。

輸送機が投下した物資を回収させたウィルソンは、石油の代わりにコングを連れ帰る計画をバグリーに話す。

コングを傷つけないようにとカーナハンに連絡したウィルソンだったが、応答がない。

ボアンが戻り、ウィルソンはカーナハンらが死んだことを知る。

プレスコットはコングの足跡をたどり、そびえ立つ二つの岩山がある場所に着く。

その場にいたコングは、ドワンに襲いかかろうとする大蛇と格闘になる。

その隙に逃げたドワンは、プレスコットと再会する。

大蛇を倒したコングはドワンを追い、プレスコットは彼女と共に崖下の川に飛び込む。

レーダーでコングが近づくことが分かり、壁の外に罠を仕掛けたウィルソンは、戻ったプレスコットとドワンを保護する。

現れたコングは壁を突き破り、クロロホルムが仕掛けられた穴に落ちて意識を失う。

その後、コングは巨大タンカーで移送され、ウィルソンは、コングを披露する大イベントのヒロインに決定したことをドワンに知らせる。

プレスコットは、自分とドワンを結婚させてコングを付添人にするとまで言い出す、ウィルソンの考えを歓迎できない。

ドワンも、自分を守ってくれたコングを利用したスターになることに疑問を感じる。

ウィルソンはあくまでビジネスに徹するが、プレスコットは、”神”を失った島の部族民も悲しんでいるという考えを語る。

全米ツアーまで計画するウィルソンの考えに意見するプレスコットだったが、手を引くと言い切ることもできない。

舞い落ちてきたスカーフがドワンのものだと気づいたコングは、彼女を想い暴れ始め船は損傷する。

プレスコットと愛し合おうとしていたドワンは、騒ぎに気づきコングの元に向かい話しかける。

そこにプレスコットが現れ、ドワンに気づいたコングは、彼女に手を届かせようとしてジャンプする。

その振動でドワンは落下するが、コングが受け止める。

コングはドワンを離し、彼女は甲板に戻る。

ニューヨーク

コングを披露する初日、イベントを批判するプレスコットはこの件から手を引く。

プレスコットに愛を告げられ、一緒に来るよう誘われたドワンだったが、ウィルソンに脅されて仕方なくイベント会場に向かう。

観客は盛り上がり、ドワンは祭壇で縛られ、ウィルソンは、彼女とコングの対面を再現しようとする。

檻に入れられたコングが登場し、ドワンの元に記者が集まる。

それを見たコングは興奮して腕の鎖を引きちぎるが、ウィルソンは頑丈な檻の安全性を保障する。

しかし、コングは檻を壊し、脚の鎖も引きちぎり暴れ始め、ウィルソンを踏み潰してドワンを捜す。

ドワンを連れたプレスコットは地下鉄に乗りこみ、コングは車両に襲いかかる。

プレスコットとドワンはその場を逃れ、コングはドレスの女性を捕えるものの、ドワンでなかったため彼女を投げ捨てる。

クイーンズボロ橋をバイクで渡りマンハッタンに向かったプレスコットとドワンは、コングがイースト・リバーを渡れないと考えてバーに向かう。

プレスコットは、”ワールドトレードセンター”のツイン・タワーを見て、どこかで見た景色であると考える。

川を渡るコングも、ツイン・タタワーを見て故郷を想う。

無人のバーでのどを潤したプレスコットとドワンは、愛を語り合う。

しかしプレスコットは、派手な生活を始めたドワンの望みを叶えることはできないと語る。

その後、コングが送電線に触れたために街は停電してしまう。

贅沢は望まないと言うドワンは、気持ちは変わっていないことをプレスコットに伝える。

その時プレスコットは、ツイン・タタワーが島の岩山に似ていることに気づき、コングもその場に向かうと考える。

市長に電話をしたプレスコットは、ヘリコプターと鋼鉄製のネットを用意することを伝え、コングを傷つけないという条件で行き場所を教える。

ドワンを見つけたコングは、彼女を連れ去り”ワールドトレードセンター”に向かう。

現場では州兵が待機し、現れたコングはビルを登りはじめる。

その場に着いたプレスコットは、ヘリコプターで救助することをドワンに伝えてビルの屋上に向かう。

コングは屋上に着き、命令を無視した兵士がそれを追う。

火炎放射器の攻撃を受けたコングは、隣のビルに飛び移り燃料タンクを投げて反撃する。

ヘリが現れ、ドワンを離したコングは一斉射撃を受ける。

ドワンはコングにしがみつくものの、コングは彼女を離し、尚も攻撃を受けながら一機を墜落させる。

コングは倒れ込み、ドワンが歩み寄るものの地上に落下する。

地上に降りたドワンに見守られながら、コングは息絶える。

カメラマンが押し寄せ、プレスコットはドワンに近づこうとする。

プレスコットは、泣きわめく彼女が、本意ではないフラッシュを浴びる姿を呆然として見つめる。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「キングコング」(1933)
・「コングの復讐」(1933)
・「キングコング」(1976)
・「キングコング2」(1986)
・「キング・コング」(2005)
・「コング:スカル・アイランド」(2017)

*(簡略ストー リー)
石油企業”ペトロックス”の調査船は、霧に覆われたある海域に向かう。
その場の孤島の油田調査が目的だった重役のウィルソンは、密航した古生物学者ジャック・プレスコットから、伝説の巨大生物の生息を脅かす行為だと批判される。
その後、プレスコットらは漂流していた女優ドワンを救出し、目的地の島に到着して上陸する。
部族民に気づかれたプレスコットらは、ドワンの引き渡しを要求される。
それを拒み逃れるものの、ドワンは部族民に捕えられ、壁の奥に生息する巨大猿”キングコング”に捧げられる。
プレスコットらはドワンを救うために奥地へと向かう。
そして、石油発掘が不可能となったウィルソンは、コングをビジネスに利用するため連れ帰ることを考えるのだが・・・。
_________

伝説的モンスター映画の傑作として歴史に残る作品「キングコング」(1933)の43年振りのリメイクとして、パニック映画ブームに乗り大いに話題になった。

結論から言うと、本作は酷評され、期待を裏切られたファンから徹底的に叩かれてしまう結果になった。

しかし、当時は、その期待の程が尋常ではなかったため当然と言える反応で、今観ると、内容的には今一なのだが、公開時よりは冷静でいられる分まずまず楽しめる。

宣伝用の”ロボット・コング”で話題を浚うものの、本編での登場は僅かであったり、今では大スターとなったジェフ・ブリッジスジェシカ・ラングも、当時は第一級作品の主演者としてはまだまだの状況で、結局は空振りに終わった結果も致し方ないところだろうか。

チャールズ・グローディンを加えた主要人物三人の、その後の活躍などを知った上で本作を鑑賞すると興味倍増であることは確かだ。

第49回アカデミー賞では、特殊効果特別賞を受賞した。
・ノミネート
撮影・音響賞

興行収入は健闘して、北米で約5300万ドル、全世界では約9100万ドルのヒットとなった。

1986年に同じジョン・ギラーミンが監督する続編「キングコング2」が公開された。

若さを隠し野性味を出すためか、髭を蓄えて奮闘する勇気ある古生物学者ジェフ・ブリッジス、オリジナルの映画製作者を彷彿させる強引な石油会社重役チャールズ・グローディン、本作がデビュー作で魅力的ではあるが、当時は単なる”キングコング女優”で終わるのではないかと言われたヒロインを妖艶に演ずるジェシカ・ラング、科学者ルネ・オーベルジョノワ、調査船船長ジョン・ランドルフ、船員エド・ローター、石油企業社員ジュリアス・W・ハリスジャック・オハローランデニス・フィンプル、コック役で若きジョン・ローン、役人役で、ジョン・フォード作品などで活躍したジョン・エイガー、そして、キングコングの声や演技でピーター・カレンと特殊メイクアップ・アーティストのリック・ベイカーなどが共演している。


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