キング・ソロモン King Solomon’s Mines (1937) 3.05/5 (19)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1885年に発表された、ヘンリー・ライダー・ハガードの小説”King Solomon’s Mines”を基に製作された作品。
伝説の”キング・ソロモンの秘宝”を探し求める者達の冒険を描く、監督ロバート・スティーヴンソン、主演ポール・ロブソンセドリック・ハードウィックローランド・ヤングアンナ・リージョン・ローダー他共演のアクション・アドベンチャー。


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■

監督:ロバート・スティーヴンソン
原作:ヘンリー・ライダー・ハガードKing Solomon’s Mines
脚本:マイケル・ホーガン

撮影:グレン・マックウィリアムズ
編集:マイケル・ゴードン
音楽:ミシャ・スポリアンスキー

出演
ウムボパ:ポール・ロブソン

アラン・クォーターメイン:セドリック・ハードウィック
ジョン・グッド中佐:ローランド・ヤング
キャシー・オブライエン:アンナ・リー
ヘンリー・カーティス卿:ジョン・ローダー
パトリック”パッツィ”オブライエン:アーサー・シンクレア
トゥワラ:ロバート・アダムス

イギリス 映画
配給 General Film Distributors

1937年製作 80分
公開
イギリス:1937年6月17日
北米:1973年7月26日
日本:1937年10月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1882年、南アフリカキンバリー
ダイヤモンドが発掘された鉱山には人が溢れ、夢を追い求めるアイルランド人パトリック”パッツィ”オブライエン(アーサー・シンクレア)は、原石を発見して娘のキャシー(アンナ・リー)と共に意気揚々と取引所に向かう。

しかし、ダイヤではなく水晶だと言われたオブライエンは、資金も底を突き運がないと言って気落ちする。

海岸に行けば幸運が舞い込むと考える楽天家のキャシーは、ハンターで馬車の持ち主のアラン・クォーターメイン(セドリック・ハードウィック)を説得して途中まで乗せてもらおうとする。

それを断り出発したクォーターメインだったが、父親の姉が危篤だと涙ながらに頼むキャシーとオブライエンうを仕方なく馬車に乗せる。

4週間以上も北に向い旅を続けたクォーターメインは、未開の地にたどり着く。

野営をしたクォーターメインは、伯母が危篤だという話が嘘だとキャシーから言われる。

それを知っていたクォーターメインは、教師のキャシーに地道に暮らすべきだと助言する。

そこに馬車がたどり着き、逃げて来たと言う現地人ウムボパ(ポール・ロブソン)と病気のスペイン人シルヴェストラが乗っていることにクォーターメインは気づく。

シルヴェストラは、砂漠と”ソロモンの山”を越えて”ソロモン王の鉱山”を見つけると言ってとり憑かれているように話し、意識を失ってしまう。

ウムボパもそれを信じていると聞いたオブライエンは、冒険心が再び芽生え、その場にあった300年前の地図を見つて、ソロモン王の山と鉱山を確認する。

世界一の宝がある場所を知ったオブライエンは興奮する。

地図はシルヴェストラのものだと言うキャシーに対し、オブライエンは、息絶えるだろう彼の代わりに自分が宝を探す考えを伝え、幸運が舞い込んだ父娘は喜び抱き合う。

シルヴェストラが息を引き取ったため、クォーターメインは部下に埋葬するよう指示する。

地図を盗んだことをクォーターメインに知られていたオブライエンは、それを返したことを伝え、キャシーを危険な旅には連れて行けないため一人で宝を探すつもりだった。

死を覚悟するオブライエンは、生き甲斐を見つけてそれに挑むのが自分の人生だと語り、苦労をかけたキャシーのためにも宝を見つけたいと話す。

クォーターメインに愚か者と言われても気にしないオブライエンは、旅に備えて眠る。

翌朝、ウムボパはオブライエンが馬車で旅立ったことを知り、雇うと言うクォーターメインの申し出を断る。

父の置手紙に気づいたキャシーは、それを追う気のないクォーターメインに馬車に乗るよう指示される。

クォーターメインに残るよう言われたウムボパだったが、馬車の後をつける。

ある村に到着したクォーターメインは、顧客のヘンリー・カーティス卿(ジョン・ローダー)に迎えられる。

クォーターメインを恨むキャシーは口をきかなかったが、ヘンリー卿に挨拶されて最悪の旅だったと答える。

ウムボパが現れたために驚いたキャシーは、彼の協力を得て父を追うことを考え、ヘンリー卿の元に向かう。

キャンプを作るために馬車で北に戻りたいとヘンリー卿に伝えたキャシーは、風呂に入っていた退役海軍中佐ジョン・グッド(ローランド・ヤング)を紹介される。

キャシーに協力したヘンリー卿とグッドは、その夜、クォーターメインと話していた際、彼女に騙されたことに気づく。

オブライエン同様、娘のキャシーも正気ではないと考えるクォーターメインだったが、放っておく訳にもいかずに仕方なく捜索隊を出す。

陽気で逞しいウムボパは歌いながら馬車を前進させ、キャシーは冒険に備えて髪の毛を切ってしまう。

その後、キャシーに追いついたクォーターメインらは、彼女の行動を批判する。

男なら張り倒すと言うヘンリー卿だったが、何度でも同じことをすると答える彼女を頼もしく思う。

翌日、戻るつもりはなく砂漠を徒歩で進み父を追うことを考えるキャシーに呆れるクォーターメインは、ウムボパがその場にいたために驚く。

常に冷静だったクォーターメインは苛立ち、キャシーに協力するウムボパを追い払おうとする。

ヘンリー卿とグッドは、キャシーが危険だと言って同行することを提案する。

ハンティングが目的ではないのかとクォーターメインに聞かれたヘンリー卿とグッドだったが、冒険ができればいいと答える。

砂漠の旅は死しかないと言い切るクォーターメインに、ヘンリー卿は一緒の旅は終わりだと伝える。

契約は守ると言うクォーターメインは同行することを伝え、ヘンリー卿は感謝する。

ヘンリー卿にいい人だと言われたクォーターメインは、愚か者だと答える。

砂漠を徒歩で進む5人は、前方に見える山岳地帯が一向に近づかないため気力を失う。

その後、一行は、オブライエンの馬車を見つけてメモを確認し、彼が鉱山を見つけるために北に向かったことを知る。

キャシーは父の死を信じず、旅は11日間も続き水がなくなる。

砂嵐に遭った5人は、水の匂いがするというウムボパの言葉で水場を見つけ、そしてソロモンの山を確認する。

5人は山を登り始め楽園のような場所に到着し、オブライエンも生きていると考える。

そこに大勢の部族民が現れて5人を警戒し、クォーターメインが通訳をする。

現地人と共に村落に向かった5人は、族長トゥワラ(ロバート・アダムス)に会うことになる。

目的が”白い石”かと聞くトゥワラの言葉で、それがダイヤであると考えたキャシーは、鉱山がありそこに父がいることを確信する。

トゥワラは5人を鉱山の入り口に案内し、クォーターメインは案内人だという魔女に白人がいたかを聞く。

見たと言う魔女の答えはいつのことか分からないまま、彼女が岩を動かして入り口が現れる。

クォーターメインらは中に入ろうとするが、トゥワラがそれを阻止しようとしたためウムボパが彼を殴り倒す。

トゥワラは槍を手にするが、クォーターメインがそれを銃で撃ち、部族民は族長が脅されたため驚き、5人は捉えられてしまう。

オブライエンのペンダントを持っていたウムボパは、鉱山への道で見つけたと話す。

父はこの場にたどり着いたのだが、死んだとも考えられるキャシーは悲しむ。

脱出を考えるクォーターメインだったが、危険だと言うウムボパは反対する。

部族民が反乱を求めていると、ウムボパはクォーターメインに伝える。

魔女が前の族長イモツを弟のトゥワラに殺させて族長にし、イモツの妻子を砂漠に追放した。

その子が生きていれば族長になれることを知ったクォーターメインは、それがウムボパであることに気づく。

それを認めたウムボパは長老らを集め、自分が族長になる権利があることを認めさせて、クォーターメインらに協力を求める。

ウムボパは、クォーターメインには財宝、グッドには冒険、そして惹かれ合うようになっていたキャシーとヘンリー卿には幸せを与えることを約束し、オブライエンが生きているだろうと伝える。

相手を倒すには魔女以上の魔法が必要だと、ウムボパはクォーターメインに語る。

翌日、儀式は始まり、グッドは日食がある日であることに気づき、クォーターメインはそれを魔法に見せかけようとする。

魔女は、トゥワラの敵になりそうな者を選んで殺させる。

そして魔女はウムボパを殺すよう指示するが、クォーターメインが呪文を唱えて太陽を指さす。

その時、太陽の陽は遮られ、部族民は驚いて取り乱す。

歌い始めたウムボパは、部族民を落ち着かせて統率する。

再び陽が差し、部族民はウムボパに従うことを誓い、トゥワラはその場から脱出する。

トゥワラは他の部族に協力を求め、反撃するため村に向かう。

ウムボパと部族民そしてクォーターメインらは、トゥワラが従える者達を迎え撃つ。

激しい戦いは続き、ヘンリー卿はがトゥワラを倒し、勇敢に戦ったウムボパは改めて族長として称えられる。

キャシーの姿が見えず、クォーターメインらは彼女が鉱山に向かったと考える。

鉱山には入ったキャシーは、足を骨折したオブライエンを発見する。

クォーターメインらもその場に向い、キャシーとオブライエンを見つける。

魔女はクォーターメインらを閉じ込めようとするが、落盤が起きて岩の下敷きになる。

火山であったその場の活動が活発化し、オブライエンはダイヤを確保していたが、クォーターメインらは脱出する方法がない。

覚悟を決めたキャシーとヘンリー卿は、後悔していないことで意見が一致する。

現れたウムボパとヘンリー卿が岩を動かし、クォーターメインらはその場から脱出し、ソロモンの秘宝は埋もれてしまう。

クォーターメインらはウムボパに友情を示され、彼に見守られながらその場を去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1882年、南アフリカ
夢を追い求めるアイルランド人のオブライエンと娘のキャシーは、ダイヤの発掘を諦めて海岸に向かおうとする。
ハンターのクォーターメインの馬車に乗せてもらった二人は、ある夜、現れた瀕死のスペイン人と現地人ウムボパの、砂漠と”ソロモンの山”を越えて”ソロモン王の鉱山”を見つけると言う話を聞き、それが示された地図を見つける。
世界一の宝だと確信したオブライエンは、キャシーを残してソロモンの山に向かう。
キャシーは仕方なくクォーターメインと行動し、追い払われたウムボパがついてきたのを知る。
クォーターメインの顧客であるグッドとヘンリー卿は、キャシーがウムボパと共に父を追って馬車で出発したことを知り捜索に加わる。
その後キャシーは、クォーターメインらに追いつかれて批判されるが、グッドとヘンリー卿は、彼女と共にオブライエンを追うことを提案する。
仕方なくそれに応じたクォーターメインと4人は、徒歩で砂漠を渡りソロモンの山を目指すのだが・・・。
__________

ユーモアを交え各登場人物の個性を十分に生かした、ロバート・スティーヴンソンの軽快な演出が見所の作品。

1950年と1985年にリメイクされている。

序盤の”ソロモン王の鉱山”、”秘宝”・・・という言葉で、どんな財宝が登場するのかと大いに期待してしまう。
後の冒険映画にも匹敵する大掛かりなセットで、鉱山の内部が映し出される終盤はそれなりの雰囲気で楽しめるのだが、結局は一握りのダイヤを手にするだけで、目を見張るような財宝が登場しないのはやや残念だ。

歌手、フットボーラー、公民権運動の活動家でもあったポール・ロブソンがファーストクレジットなのだが、ドラマ全体の主役は名優セドリック・ハードウィックである。
常に沈着冷静な彼の判断により事が運ぶと思いきや、その時々で周囲の意見に左右されてしまう設定など、いかにも冒険映画らしくて面白い。

ポール・ロブソンは終盤で威厳ある族長を演じ、巨体と共に画面を圧倒するのだが、それを象徴する演出として、見事な歌唱力を披露してくれるところも注目だ。

飄々とした雰囲気でいい味を出している冒険を好む退役中佐ローランド・ヤングアイリッシュ女性の典型のような気が強く楽天家でもあるヒロインを好演するアンナ・リー、その父親アーサー・シンクレア、ヒロインと惹かれ合うジョン・ローダー、部族長ロバート・アダムスなどが共演している。


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