コールガール Klute (1971) 3.84/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

失踪事件の手がかりとして浮かび上がったニューヨークのコールガールが、張り込み捜査をする調査員との関係を深めながら事件の黒幕と真相を暴くまでを描く、製作、監督アラン・J・パクラ、主演ジェーン・フォンダドナルド・サザーランドロイ・シャイダー他共演のミステリー・サスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:アラン・J・パクラ
製作:アラン・J・パクラ
脚本
アンディ・ルイス
デイヴィッド・P・ルイス
撮影:ゴードン・ウィリス
編集:カール・レーナー
音楽:マイケル・スモール

出演
ブリー・ダニエルス:ジェーン・フォンダ
ジョン・クルート:ドナルド・サザーランド
フランク・リゴーリン:ロイ・シャイダー
ピーター・ケーブル:チャールズ・シオッフィ
アーリン・ペイジ:ドロシー・トリスタン
トリナ:リタ・ガム
トラスク警部補:ネイサン・ジョージ
秘書:ジーン・ステイプルトン

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1971年製作 113分
公開
北米:1971年6月25日
日本:1971年10月16日
製作費 $2,500,000


アカデミー賞 ■

第44回アカデミー賞
・受賞
主演女優賞(ジェーン・フォンダ)
・ノミネート
脚本賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ペンシルベニアの研究所技師”トム・グルネマン”が失踪して半年が経過する。

研究所の役員ピーター・ケーブル(チャールズ・シオッフィ)は、グルネマンの親友でもあった調査員ジョン・クルート(ドナルド・サザーランド)をニューヨークに派遣する準備を始める。

グルネマンは、舞台女優を目指す”コールガール”ブリー・ダニエルス(ジェーン・フォンダ)と関係を持ち、未だに接触している可能性があったのだ。

クルーは、ブリーのアパートを訪ねて、彼女に用件を話すが相手にされず、尾行や彼女のアパートの階下で電話の盗聴などを始める。

ブリーはそれを知りクルートに尋問されるが、グルネマンからの異常な手紙を受け取ったことは認める。

同じ時期にブリーは、客に殴り殺されかけたことがあったが、それがグルネマンかも覚えていなかった。

ブリーが無言電話に怯えていたことを知ったクルートは、人の気配を感じ、それがグルネマンかを確かめるのだが、誰も見つからなかった。

翌日、クルートは、グルネマンをブリーに紹介したという彼女のヒモでもある、フランク・リゴーリン(ロイ・シャイダー)の元に向かう。

ブリーの他に、グルネマンらしき男を知っている二人の女の存在を知ったクルートは、その一人で麻薬中毒のアーリン・ペイジ(ドロシー・トリスタン)を捜そうとする。

ブリーの調査を終えたクルートは、彼女に盗聴テープを渡すのだが、彼はアーリンを見つけるために再びブリーに協力を求める。

二人はアリーンを見つけられず、物音に怯えるブリーは、クルートの部屋で一夜を過ごし、そして二人は結ばれる。

ようやくアリーンを捜し出したクルートとブリーだったが、彼女の知る男とグルネマンが別人だということが分かる。

その報告を受けたケーブルは、クルートに調査の打ち切りを指示するが、彼は怯えるブリーを慰めるため彼女の元に戻る。

その後も独自の捜査を続けたクルートに、アリーンが水死体で発見されたという連絡が入る。

クルートは、ニューヨーク市警のトラスク警部補(ネイサン・ジョージ)に連絡を入れ、全ての関係者を徹底的に調べ上げようとする。

やがて、クルートとの生活で安らぎを得たブリーは、仕事から足を洗おうとする。

しかし、ブリーの部屋が荒らされ、彼女に再び盗聴したテープを流す電話が入る。

クルートはトラスクの協力で、グルネマンからブリーに送られた手紙が、ケーブルのタイプのクセと酷似していることを知る。

ブリーを殴った男を判明できる名簿を入手するために、クルートは500ドルが必要なことをケーブルに伝える。

その男が、ブリーの部屋を荒らしアリーンを殺したであろうということと、グルネマンも死んでいる可能性があることを、クルートはケーブルに指摘する。

そしてクルートは、名簿の取引が自分の部屋で行われることをケーブルに告げる。

ブリーの部屋に帰ると、彼女はクルートと別れることを決めて去ろうとしていた。

居合わせたフランクは、クルートに彼女の気持ちを尊重するようにと忠告する。

しかし、憤慨したクルートはフランクを殴り倒してしまい、ブリーはハサミでクルートに襲い掛かる。

クルートはそれをかわし、その場を立ち去り、彼女は精神科医に向かいセラピーを受けようとする。

セラピストが不在だったため、ブリーは客でもある縫製工場のオーナーの職場に向かう。

人気のなくなった縫製工場に、独り残ったブリーの前にケーブルが現れる。

その頃、クルートはブリーの危険を察して彼女を捜していた。

2年前にケーブルは、グルネマンとの出張でコールガールに手を出し、殺人まで犯したことをブリーに伝える。

知人が殺される瞬間のテープを聞かされたブリーは、ケーブルに襲われるが、そこにクルートが現れる。

それを知ったケーブルは、窓を突き破り身を投げて、自ら命を絶つ。

そしてブリーは、また戻るだろうと思いつつも、クルートとの生活を選びニューヨークを去って行く。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ペンシルベニアの研究所技師”グルネマン”が失踪して半年が経過する。
グルネマンの親友でもあった、研究所の調査員クルートがニューヨークに派遣される。
舞台女優を目指す”コールガール”のブリーとグルネマンが関係を持ち、コンタクトを取っている可能性があった。
クルートは、ブリーと接触するものの相手にされないまま、仕方なく彼女の監視や盗聴を始める。
張り込みを続けたクルートは、次第にブリーと心を通わせるようになり、二人は協力して事件の真相を追うのだが・・・。
__________

1970年代の中頃にかけて製作された、アラン・J・パクラ自身の3作、”パラノイア・トリロジー”の最初の作品。

他の2作
・「パララックス・ビュー」(1974)
・「大統領の陰謀」(1976)。

主人公が、事件の謎を解き明かそうとする単純なドラマではなく、大都会で逞しく生きているように見える女性の抱く妄想が現実となる恐怖、客以外の人間には素直になれない女の心理などを、重々しくも繊細に描いたアラン・J・パクラの演出は冴える。

第44回アカデミー賞では、精神的な不安定さを抱えながら、もがくように、厳しい社会を生き抜いている女性を体当たりの演技で見事に演じたジェーン・フォンダが、彼女としては初の主演女優賞を受賞した。
・ノミネート:脚本賞

感情を押さえ、冷酷で不気味な雰囲気で捜査を進める調査員ドナルド・サザーランド、本作の1週間前に「フレンチ・コネクション」(1971)が公開され、その演技でアカデミー助演賞にノミネートされた、主人公のヒモ役のロイ・シャイダー、事件解決に調査員を派遣するも、実は黒幕だったチャールズ・シオッフィ、市警の刑事ネイサン・ジョージなどが共演している。


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