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暗黒への転落 Knock on Any Door (1949)


3.18/5 (28)

■ 作品情報へ ■
スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1947年に発表された、ウィラード・ミトリィの同名小説を基に製作された作品。
ハンフリー・ボガート主演ながら、ハードボイルド・タッチとは異る監督ニコラス・レイジョン・デレクジョージ・マクレディ共演によるフィルム・ノワールの佳作。


ドラマ(社会派)


スタッフ キャスト ■

監督:ニコラス・レイ
製作:ロバート・ロード
原作:ウィラード・ミトリィ
脚本
ダニエル・タラダッシュ
ジョン・モンクスJr.
撮影:バーネット・ガフィ
編集:ヴィオラ・ローレンス
音楽:ジョージ・アンタィル

出演
ハンフリー・ボガート:アンドリュー・モートン
ジョン・デレク:ニック・ロマーノ
ジョージ・マクレディ:ケーマン
キャンディ・トクスマン:アデル・モートン
アリン・ロバーツ:エマ

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1949年製作 100分
公開
北米:1949年2月22日
日本:1956年10月24日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

警官殺しの容疑者ニック・ロマーノ(ジョン・デレク)の弁護士アンドリュー・モートン(ハンフリー・ボガート)は、度重なる彼の悪事にうんざりしていた。

しかし、ニックの育った貧民街の民生委員をしている妻アデラ(キャンディ・トクスマン)の要望で、モートンは仕方なく警察に拘束されたニックの元に向かう。

裁判で、検察官のカーマン(ジョージ・マクレディ)は、ニックを犯人と確信していた。

ニックの弁護を担当したモートンは、”どんな人間も、運命の分かれ目になる瞬間がある・・・”と、ニックの過去を語り始める。

6年前。
ニックの父親は無実の罪で裁かれ、弁護士モートンは真剣に取り組まなかったため、有罪となり獄中死した。

やがてニック一家は極貧状態になり、貧しい生活を送ることになり、彼は悪の道に染まってしまう。

ニックは教護院暮らしも経験し、街に戻ると美しい少女エマ(アリン・ロバーツ)と出会い、愛し合うようになる。

しかし、ニックは再び刑務所送りになり、出所後モートンのセラピーを受けることになるが、結局、それからも抜け出してしまう。

ニックはエマのために堅気になろうと努力し、一度は見捨てられたモートンに詫びて仕事を探す。

やがてニックはエマと結婚することになる。

しかし、上司から侮辱を受けたニックは彼を殴り倒し、再び犯罪を犯してしまう。

平穏なニックとの生活を望んでいたエマは苦しみ、そして、失意の末に自殺してしまう。

エマを失い絶望したニックは、やがて警官殺しで逮捕されてしまう。

法廷で、証人達は、モートンの巧みな尋問とカーマン検察官の追求を受ける。

裁判は一進一退で進み、いよいよニックが証言台に立つことになる。

ニックに対して、無罪を望む雰囲気もあったが、検察官に、エマの死も自分の責任だと追求され、ニックは、居たたまれなくなり、警官殺しを認めてしまう。

モートンは、ニックのような人間を作ったのは社会や生きる環境が原因だと問題提起する。

そしてニックに死刑が宣告されるが、モートンは、同じ境遇の者を助けていく努力をすることを彼に伝える。

そしてモートンは、死刑執行に向かうニックに別れを告げる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

警官殺しの容疑者ニックの弁護士アンドリュー・モートンは、犯罪を繰り返す彼にうんざりしていた。
しかし、ニックの暮らす貧民街で民生委員をしている妻アデラの要望で、モートンは仕方なく弁護を受ける。
裁判で、検察官カーマンは、ニックを犯人と確信していたが、モートンは、彼の運命が決まった瞬間である、過去などを語り始める。
6年前、ニックの父親は無実の罪を着せられて、弁護したモートンが、真剣に取り組まなかったために有罪となり獄中死した。
やがて一家は極貧状態になり、ニックは悪の道に染まってしまう。
悪事を繰り返すニックは、教護院暮らしも経験し、その後、美しい少女エマと出会い、愛し合うようになる。
しかし、ニックは再び刑務所送りになり、出所後、モートンのセラピーを受けるものの、それも続かなかった。
そんなニックは、エマのために人生をやり直そうと、モートンに謝罪して仕事を探し、やがて彼女と結婚する。
ある日、上司から侮辱を受けたニックは彼を殴り倒し、再び犯罪を犯してしまい、エマは苦しみ、失意の末に自殺してしまう。
そして、絶望したニックは、警官殺しで逮捕されてしまう・・・。
__________

まだ30代の、ニコラス・レイの監督デビュー作だが、大スター、ハンフリー・ボガートの貫禄と、新人ジョン・デレクの新鮮さを生かし、貧困や社会に対する問題提起をテーマにした、力強い演出は見応えがある。

主演のハンフリー・ボガートは、自身も悪のはびこる貧民街(スキッド・ロウ)出身の弁護士という、異色の役柄を熱演し、彼のアクの強さがよく生かされている。

主人公の不良少年を、優しく受け入れるかと思えば遠ざけたりと、杓子定規な行動をとらないところが、彼の役柄にぴったり合っている。

正に紅顔の美少年/青年のジョン・デレクは、その後は脇役が多かったものの、本作では、大スターのハンフリー・ボガートを相手に熱演を見せている。

但し、ハンフリー・ボガートには”ヒヨっ子”呼ばわりされたようだで、それも致し方がないところだろう。

さすがにハンサムなだけあり、彼は4度の結婚を経験し、2度目が初代ボンド・ガールのウルスラ・アンドレス、4度目の妻は「テン」(1979)のボー・デレクであり、彼女とは30歳の年の差があったが、亡くなるまでの22年間、結婚生活を続けた。

ニック(J・デレク)の更生を諦めない、主人公の妻で民生委員役のキャンディ・トクスマン、ニックを愛する悲劇の女性アリン・ロバーツも、印象に残る演技を見せてくれる。


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