レイヤー・ケーキ Layer Cake (2004) 4/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

2000年に発表された小説で、J・J・コノリーのデビュー作”Layer Cake”を基に製作された作品。
麻薬ビジネスから足を洗おうとしていた男が巻き込まれるトラブルとその運命を描く、製作、監督マシュー・ヴォーン、主演ダニエル・クレイグコルム・ミーニイマイケル・ガンボントム・ハーディ他共演の犯罪ドラマ。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:マシュー・ヴォーン
製作
アダム・ボーリング
デヴィット・リード
マシュー・ヴォーン

製作総指揮:スティーヴン・マークス
原作:J・J・コノリーLayer Cake
脚本:J・J・コノリー

撮影:ベン・デイヴィス
編集:ジョン・ハリス
音楽
リサ・ジェラルド

アイラン・エシュケリ

出演
XXXX:ダニエル・クレイグ

ジーン:コルム・ミーニイ
ジェームズ・ライオネル・プライス:ケネス・クラナム
モーティ:ジョージ・ハリス
デューク:ジェイミー・フォアマン
タミー:シエナ・ミラー
エディ・テンプル:マイケル・ガンボン
スラヴォ:マーセル・ユーレス
クラーキー:トム・ハーディ
テリー:テイマー・ハッサン
シドニー:ベン・ウィショー
ガザ:バーン・ゴーマン
サシャ:サリー・ホーキンス
チャーリー・テンプル:ナタリー・ルンギ
ポール:フランシス・マギー
クレイジー・ラリー:ジェイソン・フレミング
コディ:デクスター・フレッチャー
ティップトーズ:スティーヴ・ジョン・シェパード
シャンクス:スティーヴン・ウォルターズ
フレディ・ハースト:イヴァン・ケイ
キンキー:マーヴィン・ベノワ
ラッキー:ポール・オーチャード
トレヴァー:ルイス・エメリック

ドラガン:ドラガン・ミカノヴィッチ

イギリス 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

2004年製作 106分
公開
イギリス:2004年10月1日
北米:2005年5月13日
日本:2006年7月1日
製作費 £4,000,000
北米興行収入 $2,339,957
世界 $11,850,214


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ロンドン
不動産業の裏でコカイン取引のビジネスをするXXXX(ダニエル・クレイグ)は、ケンブリッジ大卒の秀才クラーキー(トム・ハーディ)、組織への仲介役のモーティ(ジョージ・ハリス)、テリー(テイマー・ハッサン)らと、少人数で活動し堅実な商売を行っていた。

麻薬組織のボスであるジェームズ・ライオネル・プライス(ケネス・クラナム)の右腕ジーン(コルム・ミーニイ)は、XXXXらの仕事を確認する。

プライスが話をしたいということをXXXXに伝えたジーンは、翌日、会員制の”ストーク・パーク・カントリークラブ”に来るよう指示する。

アムステルダム
一方、単なる悪党であるディーラーのデューク(ジェイミー・フォアマン)、サシャ(サリー・ホーキンス)、ガザ(バーン・ゴーマン)らは、セルビア人のスラヴォ(マーセル・ユーレス)との取引場所に向かう。

稼いだ金はプライスから紹介された会計士により洗浄して口座に保管し、好調なうちに引退する考えでいたXXXXは、翌日、ボスと話をして去るつもりだった。

ストーク・パーク・カントリークラブ
XXXXとモーティは特別室に案内され、ジーンと共に待ち構えていたプライスと話をする。

何も話さない前に、自分のような者は引退できないとプライスに言われたXXXXは、ある頼みごとをされる。

旧友でもある裏社会を牛耳るエディ・テンプル(マイケル・ガンボン)からの依頼で、失踪したジャンキーの娘チャーリー(ナタリー・ルンギ)を捜すよう言われたXXXXは、断ることはできない。

その後XXXXは、エクスタシー100万錠を所持しているという、デュークがいるポールの艇庫にジーンらと向かう。

考えている金額ではさばけないことを、XXXXは納得いかないデュークに伝えてその場を去る。

警官のコディ(デクスター・フレッチャー)とティップトーズ(スティーヴ・ジョン・シェパード)にクラブで会ったXXXXは、チャーリーを捜すことを2万ドルで依頼し、簡単に見つかると言われる。

その場にいたデュークの甥シドニー(ベン・ウィショー)に声をかけられたXXXXは、彼と同伴していたタミー(シエナ・ミラー)に惹かれ、電話番号を渡される。

XXXXらは、エクスタシーの取引相手として考えていたリバプールのギャング、シャンクス(スティーヴン・ウォルターズ)とトレヴァー(ルイス・エメリック)そしてラッキー(ポール・オーチャード)に会う。

デュークらのブツは、アムステルダムセルビア人武装組織のスラヴォから奪った物で、デュークの愛人サシャ(サリー・ホーキンス)が人を殺したこともXXXXらは知らされる。

モーティは自分達がデュークとは無関係だと言うが、シャンクスは、相手は仲間だと考え、超一流の殺し屋を雇ったと伝える。

スルヴォは、殺し屋ドラガン(ドラガン・ミカノヴィッチ)に相手の首を持ってくるよう命ずる。

自分達は強奪に関与していないとクラーキーは言い張るが、それをさばけばまずいことになると指摘される。

取引は考えさせてくれと言うトレヴァーは、既に人が死んでいることが問題だと語る。

デュークのような奴らとは付き合うなと警告していたモーティは、苛立ちながらXXXXと共にポールの艇庫に向かう。

アイロンで心臓を焼かれて拷問され殺されていたポールを確認したXXXXは、彼が口を割ったと考えられるため、クラーキーに情報を集めさせてデュークを捜す。

その件を聞いたプライスは激怒し、コディらに任せずに自分でチャーリーを捜し、ブツの買い手も見つけるようXXXXは強要される。

チャーリーの件でコディからの連絡を受けたXXXXは、男が現れた後で彼女が姿を消し、恋人は殺されたことを知る。

救急車を呼び男が死んだことを伝えたXXXXは、自分の名は語らなかった。

カフェで話し合ったXXXXとモーティは、手に負えない事態になったことで対策を考える。

そこに現れたかつての仲間フレディ・ハースト(イヴァン・ケイ)を半殺しにしたモーティは、XXXXに理由も告げずに、暫く姿を消すと言ってその場を去る。

その頃、デュークは何者かに殺されていた。

ジーンを訪ねたXXXXは、フレディについての話を聞く。

ディーラーのクレイジー・ラリー(ジェイソン・フレミング)の目の前で自殺した男の始末をモーティと共に任されたフレディが、赤信号で居眠りをしたため警官に呼び止められ、その結果モーティは10年服役することになったのだっだ。

今回の件でも現場にいたXXXXは、一層、状況が悪くなったことをジーンに指摘される。

セルビア人の件をどうするか考えたXXXXは、ジーンから銃を渡される。

翌朝、ドラガンからの電話を受けたXXXXは、電話番号はポールから聞き、デュークが名前を出したと言われ脅される。

ガザから連絡を受けたジーンは、デュークが姿を消したため焦る彼から、ブツの買い手を早く見つけろと言われる。

その件をXXXXに伝えたジーンは、ガザが48時間以内にブツを返すと言っているため、プライスに金を払う準備をするよう指示する。

デュークとブツを捜すようクラーキーとテリーに指示したXXXXは、タミーに電話をしてホテルで会うことになる。

シドニーのことを探りながらタミーと愛し合おうとしたXXXXだったが、ルームサービスに対応した際、男達に連れ去られる。

ビルの屋上から突き落とされそうになったXXXXは、現れたテンプルから、娘のチャーリーを捜す依頼の件で話を聞かされる。

テンプルが主催したチャリティ・ゴルフで、ある小国の大使と知り合ったプライスは、その国の資源に投資したのだが裏切られ、1300万ポンドを失ってしまった。

それをテンプルのせいにしたプライスは、チャーリーを人質に取り話をつけるよう要求した。

自分ががチャーリーを見つければ彼女は人質として戻り、その前にテンプルが気づけば厄介者が消える、つまり逃げ道がないことをXXXXは知らされる。

テンプルの車に乗せられたXXXXは、プライスに完全にはめられた証拠となるCD-Rに録音された会話を聴かされ、それを受け取る。

家に送られたXXXXは考えた末にプライス殺害を決意し、それを実行する。

帰宅したXXXXは、酒とドラッグで気分を落ち着かせる。

翌日、シドニーを見つけたという連絡をクラーキーから受けたXXXXは、モーティを呼び戻すよう指示する。

プライスと組んで自分を騙した会計士のオフィスに向かったXXXXは、その場が引き払われていたために愕然とする。

ドラガンからの電話を受けたXXXXは、翌日の12時にグリニッジ・パーク天文台で会う約束をする。

ガザらのアジトを偵察したXXXXは、監視するテリーに昼夜を通して見張るよう指示する。

テンプルに呼び出されたXXXXは、ブツを買い取ると言われて駆け引きを始める。

プライスの件で貸しがあるというテンプルに逆らえないXXXXは、300万で取引を成立させる。

それ以前にトレヴァーに会っていたXXXXは、ブツの買取を渋る彼から、問題を解決する男としてラッキーを紹介される。

戻ったモーティと共にジーンに会ったXXXXは、プライスを殺したことを責められて痛めつけらる。

正体を隠して実行した犯行だったが、使われた銃が、自分がラリーを殺した際の物だという刑事からの情報を受けたジーンは、XXXXが犯人であることをモーティに伝える。

プライスが警察に情報を売っていたとXXXXに言われたジーンはそれを疑うが、その証拠のCD-Rを聴かされる。

モーティと共に納得したジーンは、ラリーを殺した理由を聞かれ、彼を嫌っていたプライスの指示だったことを話す。

翌日XXXXは、ラッキーを呼び寄せてグリニッジ・パークに向い、場所を決めて狙撃の準備をし、ドラガンが現れるのを待つ。

現れた男がドラガンだと考えたXXXXは、電話をかけて確かめる。

男がポケットに手を入れたのを確認したXXXXは狙撃するよう指示するが、次の瞬間ラッキーは射殺される。

電話に出たドラガンは、ブツとデュークを渡すよう言われて脅される。

その行動をジーンに責められたXXXXは、ドラガンにデュークも渡せと言われたことを伝える。

ジーンは、ポールが殺された翌日に現れたデュークとサシャを殺したことを話し、死体を入れてある冷凍庫をXXXXに見せる。

XXXXは、デュークがようやく役に立ってくれると考える。

ガザに会って話をつけようとしたXXXXだったが、警官が現れたため彼らはその場を逃れる。

その後、ドラガンに会ったXXXXは、クーラーボックスに入ったあるものを渡し、ブツは警官に押収されたことを伝える。

それを知っていたドラガンは、現場の様子を見ていたことを伝える。

現場に駆け付けたコディは、突入したティップトーズらの無能さを非難して引き揚げさせた。

ジーンとモーティにうまくいったことを伝えたXXXXは、シドニーの車に乗って現れたコディとティップトーズに現金を渡し、ブツを手に入れる。

集中治療室で治療を受けていたフレディが助かったという連絡を受けたXXXXは、それをモーティに知らせる。

ブツを運びテンプルに会ったXXXXは、約束の300万ドルを受け取るはずだったが、渡された封筒の中身を見て驚く。

娘チャーリーを最悪に近い状況に追い込んだことの代償だと言うテンプルは、XXXXに口答えさせない。

自分が納得しても仲間が許さないと言われたテンプルは、ジーンらに自分の声を聴かせて脅す。

才能あるXXXXがやがて自分の跡を継ぐだろうと話すテンプルは、辛い人生を歩んでも、周囲の者の上に立った際に過去の辛い経験は忘れる、それが”レイヤー・ケーキ”(階層社会)だと語る。

今回の件はこれで終わりだと言うテンプルは、麻薬ビジネスはあぶく銭であり、割に合わないと語りその場を去る。

テンプルから様々なことを学んだXXXXは、考えを巡らせる。

ドラガンは、クーラーボックスに入れられたデュークの首をスラヴォに渡す。

ブツのことをスラヴォに聞かれたドラガンは、警察に押収されたと答える。

その後も大量のエクスタシーが製造されていた。

テンプルのブツを奪ったトレヴァーは、XXXXに連絡して送金先を聞く。

当初からテンプルが現金を払うとは思っていなかったXXXXは、プライスの席が空いたためテンプルの言葉に納得し、渡されたストーク・パーク・カントリークラブの生涯会員権を受け入れる気になる。

足を洗うことをジーンらに伝えたXXXXは、仲間達に別れを告げる。

今回の件などで死んだ者達のことを考えるXXXXは、その仲間になりたくないと思いながら、待っていたタミーとクラブを出る。

そこに、嫉妬深いシドニーが現れ、XXXXを銃撃して逃げ去る。

XXXXは階段に倒れ込み、何とか息をしながらも痙攣する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ロンドン
不動産業の裏でコカイン取引のビジネスをするXXXXは、堅実な行動で財を築き、若くして引退を考える。
組織のボス、プライスに呼ばれたXXXXは、裏社会を牛耳るテンプルの失踪した娘で、ジャンキーのチャーリーを捜すよう依頼される。
同じディーラーのデュークが手に入れた100万錠のエクスタシーもさばくよう言われたXXXXは、それがセルビア人武装組織のスラヴォから奪った物だと知らされる。
デュークの仲間だと思われたXXXXは命を狙われることになり、窮地に立たされる。
その後、テンプルに拉致されたXXXXは、投資に失敗したプライスに完全にはめられていたことを知らされる。
仕方なくプライスを殺害したXXXXは、自分達が裏切られたことをプライスの右腕ジーンに話し、テンプルの指示に従いながら危機を脱しようとするのだが・・・。
__________

ガイ・リッチー作品のプロデューサーとして知られるマシュー・ヴォーンによる初監督作品で、スタイリッシュであり、ドラマの進行や構成に工夫を凝らした彼の演出手腕が高く評価された快心作。

話は単純なのだが、様々な売人グループや組織を登場させて、意図的に難解な展開にしているようにも思える。
(それほど難解とも言えないが・・・)

出来事の合間に挿入される、それ以前やその後の部分的な描写がヒントとなる演出や編集などもなかなか巧みで、見事な仕上りとなっている。

6代目の”ジェームズ・ボンド”役の発表を控えていた、ダニエル・クレイグの魅力的な演技も必見で、”ボンド”を演じなかったとしても成功したであろうという雰囲気を持ついい役者だ。

ボスであるケネス・クラナムの右腕であり、主人公との仲介役のコルム・ミーニイ、主人公の仲間ジョージ・ハリストム・ハーディテイマー・ハッサン、裏組織を牛耳る大物を深い演技で好演するマイケル・ガンボン、別のディーラー、ジェイミー・フォアマン、その甥ベン・ウィショー、彼に付きまとわれながら主人公と惹かれ合うシエナ・ミラーセルビア人組織のボス、マーセル・ユーレス、デューク(ジェイミー・フォアマン)の愛人サリー・ホーキンス、仲間バーン・ゴーマンフランシス・マギー、テンプル(マイケル・ガンボン)の娘ナタリー・ルンギ、かつてのディーラー、ジェイソン・フレミング、主人公と組む警官デクスター・フレッチャースティーヴ・ジョン・シェパードリバプールのディーラー、スティーヴン・ウォルターズルイス・エメリック、ポール・オーチャード、モーティ(ジョージ・ハリス)のかつての仲間イヴァン・ケイセルビア人の殺し屋ドラガン・ミカノヴィッチなどが共演している。


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