失われたものゝ伝説 Legend of the Lost (1957) 3.04/5 (26)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

ジョン・ウェインが主宰する”バトジャック・プロ”の製作した、サハラ砂漠を舞台にしたトレジャー・ハンターとガイドの強欲の末路などを描く、製作、監督ヘンリー・ハサウェイ、脚本ベン・ヘクトソフィア・ローレンロッサノ・ブラッツィ他共演による異色のアドベンチャー。


アクション/アドベンチャー

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧


スタッフ キャスト ■

監督:ヘンリー・ハサウェイ
製作:ヘンリー・ハサウェイ
脚本
ベン・ヘクト

ロバート・プレスネルJr.
撮影:ジャック・カーディフ

編集:バート・ベイツ
音楽:アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ

出演
ジョン・ウェイン:ジョー・ジャニュアリー
ソフィア・ローレン:ディタ
ロッサノ・ブラッツィ:ポール・ボナード
クルト・カッツナー:デューカス知事

アメリカ/イタリア 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1957年製作 108分
公開
北米:1957年12月17日
日本:1957年12月
製作費 $1,750,000
北米興行収入 $2,200,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

フランス領スーダン(現マリ共和国)のトンブクトゥ
裕福なフランス人のポール・ボナード(ロッサノ・ブラッツィ)は、知事のデューカス(クルト・カッツナー)に現地のガイドを紹介してもらう。

そんな時、ポールの財布を盗んだディタ(ソフィア・ローレン)はデューカスに捕まるが、ポールは彼女を解放して金まで恵んでしまう。

デューカスは、ポールに紹介するガイドで、アメリカ人のジョー・ジャニュアリー(ジョン・ウェイン)を捜す。

しかし、飲んだくれて暴れたジョーは、いつものごとく牢屋に入っていた。

デューカスは、ポールのサハラ砂漠のガイドをジョーに頼み、彼は4000フランの報酬でそれを受けることになる。

出発の朝、一晩中ディタの相談に乗っていたポールに、ジョーは彼女の男癖の悪さを教える。

しかし、改心しようとするディタに、ポールは優しく声をかける。

ディタは旅に同行することを希望するが、ポールは彼女を危険にさらすわけにいかないと、それを拒みジョーと出発する。

ポールは、10年前に行方不明になった父を捜すのが旅の目的だということをジョーに伝え、彼があまりに土地や伝説に詳しいので感心する。

その後、ポールが秘宝でも探しているような話をしたため、ジョーは驚いてしまう。

その夜、自分を人間扱いしてくれたポールに惹かれたディタが、後を追って現れる。

ディタを受け入れようとするポールを見て、それが不満なジョーは引き返そうとする。

ポールは、2000年前にあった都市を父親が発見したことをジョーに伝え、見つけた財宝の1/3を渡すことを約束して彼を納得させる。

ジョーとディタはいがみ合うが、目的のために旅を続け、巨大な蜃気楼を見たりもする。

さらに、ディタがタランチュラに襲われ、ポールがある部族の病人を治療したりする出来事に遭いながら、三人は旅を続ける。

やがて砂嵐が近づき、布を被ってそれをしのいだ三人だったが、ジョーは次第にディタに魅力を感じるようになる。

その後、強引にディタを誘惑しようとしたジョーは、ポールに銃を向けられる。

二人は殴り合いになるが、ディタがジョーをフライパンで殴り倒してしまう。

翌朝、目を覚ましたジョーとポールは、仲直りして旅を続けることになる。

目的地を誤った可能性がある三人は砂漠をさ迷い、ジョーは旅を諦めようとする。

ポールが目的地が近いと主張したため、ディタが飲み水を捨ててしまい、引き返せなくなってしまう。

仕方なく前進した三人はようやく水場を見つけ、ポールがついに伝説の”失われた都市”を見つける。

しかし、そこは皇帝トラヤヌスが建てた古代ローマの遺跡で、ポールはそこで、何者かに殺された父の遺骨を発見する。

白骨化した遺体の傍らにあったの手紙から、ポールの父の愛人がガイドと恋仲になり、それが原因で互いが殺し合ったことが分かる。

父が、自分に嘘をついていたことを知ったポールはショックを受けるが、ジョーとディタに励まされる。

その後、ポールは財宝の眠る部屋を発見するが、そこには宝はなく、ジョーはポールの父が隠したと考える。

そしてポールは、父の遺した聖書の一文から、財宝の隠し場所を探し当てることに成功する。

宝を見つけたポールは、突如として人が変わり、強引にディタの愛を求めようとする。

嫌がるディタを助けたジョーは、ポールを殴り倒し、二人は、銃を持ったポールを警戒する一夜を過ごす。

翌朝、ポールがラバや荷物を奪い砂漠に逃げたことを知ったジョーは、ディタと共にポールの後を追う。

飲み水が尽きたジョーとディタは、ポールも水がないまま砂漠を渡っているいることを知る。

精根尽き、渇きに耐えかねたディタは前進を諦めるが、ジョーに励まされて歩き始める。

その後、限界に達したディタだったが、ポールが連れて行ったラバを見つける。

ジョーは、酒瓶に入れておいた予備の水で彼女を元気付けて、やがて二人は惹かれ合うようになる。

ようやくポールに追いついたジョーとディタは、スコップを使い必死に水を掘り起こそうとする。

宝を砂に埋めたポールは、殺されると思い込む恐怖心から、ようやく湿り気のある砂に達したジョーを、背後からナイフで刺してしまう。

それを見たディタがポールを射殺し、気を失いかけるジョーに代わり、彼女が水を掘り起こし、ジョーを介抱する。

そして、ジョーはポールを恨まずに、ディタとの幸せを掴ませてくれたことに感謝する。

やがて二人は、現れた隊商を見て固く抱き合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

裕福なフランス人ポール・ボナードは、サハラ砂漠を旅する案内を、アメリカ人ガイド、ジョー・ジャニュアリーに依頼する。
街の女ディタを人間らしく扱ったポールを慕い、彼女も旅に同行しようとする。
危険が伴う旅のために、ポールはそれを断りジョーと砂漠に向けて出発する。
やがてポールは、10年前に消息を絶った父が発見した、古代の都に隠された秘宝が目的だということをジョーに伝え先を急ぐ。
そんな時、ディタが二人を追って現れ、ジョーはそれに反発するものの、三人は旅を続け、やがて伝説の失われた都を発見するのだが・・・。
__________

9作ものコンビ作品があるヘンリー・ハサウェイジョン・ウェインの、広大な砂漠や遺跡を舞台にした、二人の作品らしい、野性味溢れるスケールの大きな作品。

登場人物の少ない、宝探しという単純なストーリーはわかり易く、ウェインの巨体と砂漠との相性の良さなどが印象的だ。
憎まれ役である前半のウェインが、一気に彼らしく逞しさを増していくクライマックスは、ファンにとって実に嬉しい演出だ。

注目はウェインの衣装で、同じアフリカを舞台にした「ハタリ!」(1962)で使用するジャケットを着用し、「リオ・ブラボー」(1959)の時の”騎兵隊”帽に近いハットを被っている。
また、ヘンリー・ハサウェイ作品ではあるのだが、西部劇でないという理由で「赤い河」(1948)のバックル”RED RIVER D”は付けていない。
ウェインは、H・ハサウェイ作品の多くでこのバックルを使用している。

*私も愛用しています。
http://www.e-pino.com/wmt/wp-content/uploads/2015/03/red_river_d.jpg

前年の「捜索者」(1956)に続いた、この頃のウェインは、正に長い黄金期のそれも絶頂の時代で、誰をも寄せ付けない程の迫力と貫禄を感じる。

20代前半とは思えない、妖艶な魅力で迫るソフィア・ローレンの際立つ美しさ、同じくイタリアの名優ロッサノ・ブラッツィの、紳士から強欲な男に変貌する、実力派らしい熱演も見逃せない。

オーストリア出身の俳優クルト・カッツナーのコミカルな演技も印象に残る。


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