ロスト・イン・トランスレーション Lost in Translation (2003) 4.25/5 (32)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

CM撮影のために来日した映画スターと写真家の夫に同行していた女性、人生に迷う年齢差のある二人の触れ合いを描く、製作総指揮フランシス・フォード・コッポラ、製作、監督、脚本ソフィア・コッポラ、主演ビル・マーレイスカーレット・ヨハンソンジョバンニ・リビシ他共演のコメディ・ドラマ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督:ソフィア・コッポラ
製作
ソフィア・コッポラ

ロス・カッツ
製作総指揮
フランシス・フォード・コッポラ

フレッド・ルース
脚本:ソフィア・コッポラ
撮影:ランス・アコード
編集:サラ・フラック
音楽
ブライアン・レイツェル

ケヴィン・シールズ

出演
ボブ・ハリス:ビル・マーレイ

シャーロット:スカーレット・ヨハンソン
ジョン:ジョバンニ・リビシ
ケリー・ストロング:アンナ・ファリス
マシュー南:藤井隆
チャーリー・ブラウン:林文浩
CMディレクター:ダイアモンド☆ユカイ

川崎:竹下明子
コールガール:明日香七穂
ピアニスト:フランソワ・デュ・ボワ
ボーカル:キャサリン・ランバート
ギタリスト:ティム・レフマン

アメリカ 映画
配給 フォーカス・フィーチャーズ
2003年製作 101分
公開
北米:2003年10月3日
日本:2004年4月17日
製作費 $4,000,000
北米興行収入 $44,585,453
世界 $119,723,856


アカデミー賞 ■

第76回アカデミー賞
・受賞
脚本賞
・ノミネート
作品・監督
主演男優賞(ビル・マーレイ)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

東京。
アメリカ人のアクション映画スター、ボブ・ハリス(ビル・マーレイ)は、”サントリー”ウィスキーのCM撮影のために来日する。

西新宿、”パーク ハイアット 東京”
ホテルに着いたボブは、スタッフや通訳の川崎(竹下明子)に迎えられる。

ホテルのスタッフから封筒を渡されたボブは、それが妻からのFAXで、息子の誕生日だったことを知らされる。

長旅で疲れたボブはバー・ラウンジに向かうが、自分に気づいたビジネスマンに話しかけられ、それを迷惑に思い席を立つ。

部屋に戻りベッドに横たわるものの眠れずにいたボブは、書斎の棚についてを尋ねる妻からのFAXを受け取る。

同じホテルに滞在していたシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)は、写真家の夫ジョン(ジョバンニ・リビシ)に同行していたのだが、彼女も眠れぬ夜を過ごす。

翌朝、目覚めたボブはシャワーを浴び、シャーロットは、殆ど相手をしてくれないジョンが仕事で出かけた後で街に向かう。

ボブは、エレベーターの中でシャーロットを見かける。

CM撮影のためスタジオ入りしたボブは、ディレクター(ダイアモンド☆ユカイ)に注文を付けられ、それを川崎に通訳される。

ボブはそれなりに演ずるのだが、ディレクターは全く満足しない。

地下鉄に乗りある寺を訪ねてみたシャーロットだったが、何も感じることができない。

ホテルに戻り、友人に電話をかけて寺の出来事などを伝えたシャーロットは、淋しさで涙してしまう。

その夜、部屋でくつろいでいたボブは、現れたコールガール(明日香七穂)の対応に手を焼く。

翌日、シャーロットは渋谷に向かう。

ボブは、人気番組への出演を依頼され、一刻も早く帰国したいためにそれを渋る。

スタジオで写真撮影の準備をしていたボブは、200万ドルのCMギャラの件もあり、テレビ出演を受けるようエージェントに説得される。

その後、カメラマンに意味不明な要求をされながら、ボブはそれに応じて撮影を終える。

ホテルに戻りバーに向かったボブは、ジョンの打ち合わせに付き合っていたシャーロットからのドリンクを受け取り、それを飲み干して部屋に戻る。

翌朝、シャーロットとロビーに向かったジョンは、映画のプロモーション会見を開くために滞在していた女優ケリー・ストロング(アンナ・ファリス)に出くわして話しかけられる。

ジョンにケリーを紹介されたシャーロットは、品のない彼女やそれを庇うジョンの態度を気にする。

その後、ケリーの会見を覗いたシャーロットは、ホテル内で行われていた生け花教室を体験する。

バーで会ったボブとシャーロットは、来日した目的や結婚についてなどを話す。

シャーロットは、結婚25年だと言うボブが”中年の危機”ではないかと指摘し、互いに眠れない日を過ごしていることを知る。

ケリーらと飲むと言うジョンに付き合ったシャーロットは、カウンターにいたボブが気になる。

席を立ちボブに話しかけたシャーロットは、”脱獄”を計画している自分に付き合うかと言う彼のジョークに同意する。

翌日、ジョンは仕事で福岡に旅立ち、シャーロットは、友人に会うことを伝えてボブを誘う。

妻から、書斎の絨毯を決めてほしいというメッセージとサンプルを受け取ったボブは戸惑う。

クラブで友人のチャーリー・ブラウン(林文浩)との再会を喜んだシャーロットは、彼にボブを紹介して楽しい時を過ごす。

あるバーでトラブルを起こしたチャーリーらと共にその場を逃れたボブとシャーロットは、カラオケなどを楽しむ。

ボブは、シャーロットを抱きかかえて彼女の部屋に向かい、ベッドに寝かせる。

部屋に戻り妻に電話をしたボブは、たいした話もできず電話をしたことを後悔する。

翌日はオフだったためボブはゴルフを楽しみ、その後はシャーロットと寿司を食べる。

シャーロットがつま先を痛めていることを知ったボブは、彼女を病院に連れて行く。

診察を受けたシャーロットは、亀裂骨折の疑いを指摘されるものの、テーピングをして安静にしていれば大丈夫だと医師に言われる。

その夜もシャーロットに誘われたボブは、チャーリーらがいるクラブで待ち合わせて、街に出てホテルに戻る。

眠れずにいたシャーロットは、ボブからのメッセージを受け取り彼の部屋に向かう。

ボブは、エレベーターで初めて見かけた時に微笑んだことを伝えるが、シャーロットはそれを覚えていない。

二人はベッドに横たわりながら話をして、シャーロットは、人生に行き詰まっていることを伝え、楽になれるかをボブに問う。

無理だと答えるものの、必ず何かを見つけられると言うボブは、結婚も楽になるかとも聞かれる。

それは無理だと言うボブは、子供が生れると複雑になる夫婦の関係などを話す。

ボブは、絶望的ではないと言ってシャーロットを安心させる。

京都に旅したシャーロットは、名所を巡り日本の文化に触れる。

ボブは、依頼されたトーク・ショーに出演することを決めてスタジオに向かい、ホストのマシュー南(藤井隆)に迎えられる。

それを終えてサウナに向かったボブは、妻からの電話を受ける。

書斎の絨毯の話などをされたボブは、自分を見失ったことを伝え、夫婦のまともな会話が成り立たないまま電話を切る。

その後、バーで歌う歌手(キャサリン・ランバート)に声をかけられたボブは、彼女と愛し合ってしまう。

翌朝シャーロットは、ボブの部屋を訪ねて寿司屋に誘うが、女性がいることに気づきその場を去る。

街に出てシャーロットを見つけたボブは、気分を害している彼女としゃぶしゃぶ店で食事をするが、気まずい時間を過ごす。

その夜、緊急避難警告が鳴り起こされたボブは、シャーロットに近づき翌日には発つことを知らせる。

バーに向かい、帰りたくないことをシャーロットに伝えたボブは、自分と一緒に残るようにと彼女に言われる。

ボブは、エレベーターでシャーロットに軽いキスをして別れる。

翌日、チェックアウトしたボブは、シャーロットの部屋に電話をして発つと言うメッセージを残す。

川崎やスタッフに滞在中のことで感謝したボブは、ファンだと言う女性に声をかけられる。

そこにシャーロットが現れ、二人は多くを語らずに別れる。

意外にも素っ気ないシャーロットの態度を気にしながら車に乗ったボブは、街を歩く彼女を見かけて車を降りる。

シャーロットを呼び止めたボブは涙する彼女を抱きしめ、耳元で何かを呟きキスをする。

ボブは別れを告げて、シャーロットに笑顔を見せながら立ち去る。

振り向いてボブを確認したシャーロットは笑顔が戻り、雑踏に消えてゆく。

そして、車に戻ったボブは空港に向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

東京。
アメリカ人のアクション映画スター、ボブ・ハリスは、”サントリー”ウィスキーのCM撮影のために来日する。
写真家の夫ジョンに同行していた若いシャーロットは、仕事に追われるジョンに相手をしてもらえず淋しい日々を過ごしていた。
同じホテルに滞在するシャーロトをエレベーターで見かけていたボブは彼女とラウンジ・バーで出会い、年齢差はあるものの意気投合して語り合う。
妻との結婚生活にも疲れたボブは、人生の目的を見つけられないシャーロットと話す内に別の自分を発見し、不満だった滞在を楽しむようになるのだが・・・。
________

子供時代から父親フランシス・フォード・コッポラの作品に出演していたソフィア・コッポラが、演出や脚本の才能を開花させ世界中から絶賛された作品。

コメディではあるが、主人公二人の心情を叙情的かつ細やかに描く、味わい深い作品に仕上がっている。

第76回アカデミー賞では、ソフィア・コッポラが脚本賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演男優賞(ビル・マーレイ)

400万ドルの低予算で製作された作品は、北米興行収入が約4500万ドル、全世界では約1億2000万ドルのヒットとなった。

普段見慣れている東京の風景が新鮮に見え、西洋人からすると異質に思える日本文化を、日本人以上に鋭い視点で捉えているところなども実に興味深い。

舞台となる西新宿のホテル”パーク ハイアット 東京”の上階から見渡す街の静けさとは対照的な、地上の活気などを映し出す映像の対比なども注目したい。

画面に現れない妻との結婚生活を不満に思いながら、子供のことなどを考えるとそれを断ち切ることもできない主人公の悲しさが心に沁みる。

コメディアンとして抜群の”間”も見せながら、主人公をしみじみと演じるビル・マーレイ、若い役ではあるが、撮影当時17歳だったとは思えない、感受性を抑えた演技で好演するスカーレット・ヨハンソン、その夫で写真家役、当時のソフィア・コッポラの夫であるスパイク・ジョーンズがモデルのジョバンニ・リビシ、プロモーションで来日した女優アンナ・ファリス、テレビ・ショーのホスト藤井隆、CMディレクターのダイアモンド☆ユカイ、通訳竹下明子、コールガールの明日香七穂、ラウンジ・バーのピアニスト、フランソワ・デュ・ボワ、ボーカルのキャサリン・ランバートなどが共演している。


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