貴方なしでは Made for Each Other (1939) 3/5 (25)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

運命的に出会い結婚した男女の苦難の日々を描く、製作デヴィッド・O・セルズニック、監督ジョン・クロムウェル、主演キャロル・ロンバードジェームズ・スチュワートチャールズ・コバーン他共演のドラマ。


ドラマ


スタッフ キャスト ■

監督:ジョン・クロムウェル
製作:デヴィッド・O・セルズニック
原作:ローズ・フランケン
脚本:ジョー・スワーリング
撮影:レオン・シャムロイ
編集:ジェームズ・E・ニューカム
音楽:オスカー・レヴァント

出演
ジェーン・メイソン:キャロル・ロンバード

ジョン・ホレイス・メイソン:ジェームズ・スチュワート
ジョセフ・M・ドリトル:チャールズ・コバーン
ハリエット・メイソン:ルシル・ワトソン
カーター:ドナルド・ブリッグス
リリー:ルイーズ・ビーヴァース
ヒーリー医師:ハリー・ダヴェンポート
ジム・ハットン:ウォード・ボンド
コンウェイ:エディ・クィラン
シスター・マデリン:アルマ・クルーガー
ユーニス・ドリトル:ルース・ウェストン

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1939年製作 92分
公開
北米:1939年2月10日
日本:不明


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ニューヨーク
人口7,434,346人の中の一人、弁護士のジョン・ホレイス・メイソン(ジェームズ・スチュワート)は、出張先のボストンで運命的にジェーン(キャロル・ロンバード)と出会い、結婚して戻ったばかりだった。

事務所で皆に祝福されたジョンは、同僚のカーター(ドナルド・ブリッグス)から、判事ジョセフ・M・ドリトル(チャールズ・コバーン)の娘ユーニス(ルース・ウェストン)との関係を追及される。

それを否定したジョンは、現れた判事に出張した際に結婚も済ませたことを伝える。

判事のオフィスに呼ばれたジョンは、難聴の彼に理解できるよう、妻ジェーンと出会った経緯などを説明する。

そこにジェーンから手紙が届き、判事は、この街にいる妻から手紙が届いたことに驚く。

手紙好きのジェーンの習慣で、会っているのと同じだと言うジョンの話をまともに聞く気になれない判事は、新婚旅行のための2週間の休暇を彼に与える。

ジェーンと共に母親ハリエットの元に向かったジョンは、そこでも彼女と出会った話などを熱心に語り始める。

ハリエットは、その時点でようやく二人が婚約したことを知り、準備が必要だと助言する。

結婚には反対だがジェーンは気に入ったと言うハリエットに、ジョンは、彼女が親戚に会いに来たのであって、今、会っていると伝える。

嫌な予感がしたハリエットは、ジェーンから結婚したと言われて気分が悪くなり発作を起こす。

落ち着いたハリエットは、済んだことは仕方がないと言って親の気持ちを伝え、そして二人を祝福する。

二人とは別居する考えを伝えたハリエットは、ジョンに一緒に住むようにと言われる。

ジェーンは、結婚するべきでなかったことを考えるがジョンに励まされる。

その後ハリエットは、ヨーロッパに旅立つジョンとジェーンを見送る。

シングルベッドが一つの狭い部屋だったが、ジョンとジェーンはそれで満足する。

そこにカーターが現れ、ジョンは、裁判が来週になったために下船するよう言われて戸惑う。

当然それを拒むジョンだったが、今回の裁判は非常に重要であり、昇進とも関係するために迷ってしまう。

結局、ジョンとジェーンは船を下りて、出航する客船を見守る。

その後、ジョンとジェーンは昇進を期待しながら、判事と娘ユーニスそしてカーターを食事に招待する。

ハリエットから一度に様々なことを言いつけられたメイドは、不満を訴えて辞めると言い出す。

その日の食事まではいることになったメイドは、嫌々ながら働き、デザートを出した時点で帰ろうとする。

席を外したジョンはメイドに給料を払い、判事が新役員のことを語りだしたところで戻る。

判事はカーターの役員昇進を伝え、ジョンはショックを受けながらも彼を祝福する。

病院で診察を受けたジェーンは妊娠したことを知らされ、そのことをメモにして法廷に向い、それをジョンに見せる。

ジョンは、ジェーンと共にこの上ない幸せを感じる。

やがて、ジェーンは男の子を出産し、育児についてハリエットから色々言われ、新しいメイドからは、おむつ洗いを拒まれてしまい苛立つ。

ある日、同窓会に出席したジョンは、気落ちして帰宅する。

ジェーンに同窓会の様子を聞かれたジョンは、周囲が出世している中、自分が惨めな生活を送っていると言って悲観する。

ジェーンは弱気なジョンに、判事の元に向かい昇進と昇給を要求し、それを拒まれたら辞任すると言って強引な態度に出るよう助言する。

そのうち言ってみるなどと考えている呑気なジョンに、ジェーンは、明日、即刻行動に移すべきだと言って、判事に伝える言葉を練習させる。

心配で眠れなかったジョンは一晩中それを練習して、翌日、判事に呼ばれて要求を語ろうとする。

難聴の判事はジョンの態度に気づかず、苦しい事務所経営の現状を語り、経費節減のための減棒に協力してもらいたいことを伝える。

判事は理解を得たと判断し、ジョンは何も言えなくなってしまい席を外す。

酔って帰宅した機嫌が悪いジョンに、ジェーンは、昼間、判事に会ったことを伝える。

ジョンの苦しみを知っていたジェーンは、余計なことを言ったことを謝罪する。

困難を乗り切ることで意見が一致した二人は、愛を確かめ合う。

その後、ジョンとジェーンは財政難に陥り、信頼関係で結ばれていた15人目のメイド、リリー(ルイーズ・ビーヴァース)を解雇しなければならなかった。

ジェーンの辛い立場を理解するリリーは、彼女を励ます。

ニューイヤーズ・イヴ。
パーティーに向かう予定のジョンとジェーンは、迎えに来るはずのカーターを待っていた。

苛立つジョンは電話をしてみるようにとジェーンに促され、カーターが2時間前に家を出たことを知る。

風邪をひいているハリエットが嫌みばかりを言うため、ジョンはうんざりしてしまう。

そこに現れたリリーは、ジョンとジェーンに差し入れを渡して帰る。

パーティーを諦めて楽しもうとしたジェーンだったが、料理が上達しない話などをハリエットが語ったため、我慢の限界に達する。

ジョンの相手が判事の娘でないことが気に入らないのだと、ハリエットに率直に伝えたジェーンの気持ちは収まらない。

ハリエットも対抗して言い合いになり、ジョンが間に入るものの、二人はお互いの主張を撤回しようとせず部屋に閉じ篭る。

混乱するジョンは、その場を離れたくなり家を出るが、ジェーンが後を追う。

男には一人になりたい時があると言うものの、ジョンはジェーンを連れて外出する。

新年を迎えようとしていた二人だったが、ジョンは、家事の奴隷の様な立場にしてしまったジェーンとは結婚するべきではなかっと話す。

子供まで余計だったと言うジョンは、ジェーンを不幸のままでいさせる訳にいかないことを伝える。

しかし、新年を機会に出直そうと言うジェーンの提案に賛成したジョンは、彼女とダンスを踊る。

二人は、新年となっても周囲の幸せな人々と同じ気持ちになれない。

家に電話をしようとしたジェーンは、子供にもお祝いを言おうとしてその場を離れるが、涙が止まらない。

隣の席の客に酒を勧められたジョンだったが、戻って来たジェーンから、子供が急病だと知らされる。

家に戻った二人は、ヒーリー医師(ハリー・ダヴェンポート)から子供が肺炎だと言われて病院に向かう。

子供は、連鎖状球菌による肺炎で症状は悪化する一方であり、効果が期待される血清を手に入れることが唯一の方法だとジョンは知らされる。

ジョンは、ジェーンには秘密にしてほしいとヒーリー医師に頼む。

血清はソルトレイク・シティにあるのだが、嵐で輸送するのは不可能だった。

判事の屋敷に向かったジョンは、彼を起こして子供が死にかけていることを伝える。

混乱するジョンは、飛行機で血清を輸送するのに、パイロットが5000ドルを要求していることを判事に伝えて絶望する。

判事は5000ドルの小切手を用意して、血清を必ず運ばせると言ってジョンを落ち着かせる。

ソルトレイク・シティ
血清と金を受け取ったパイロットのジム・ハットン(ウォード・ボンド)は、天候が回復しない限り飛び立てないことをジョンに伝える。

電話を代わったパイロットのコンウェイ(エディ・クィラン)は断り切れず、ハットンから飛行機を借りて吹雪の中、飛び立つ。

子供が心配なジェーンは、酸素ボンベを見て症状が悪化していると考え取り乱す。

ヒーリー医師は、血清が届くまでの処置だと言ってジェーンを落ち着かせる。

その場で付き添っていたハリエットは、お互いがいることで励まし合えるとジョンとジェーンについてを語り、本当の寂しさは、分かち合える者がいないことだと伝える。

ジェーンは、ハリエットが孤独であったことを理解し、子供が絆だと言いながら涙する彼女を抱きしめる。

その頃コンウェイは、無線が不通となり天候の回復も見込めないまま飛行を続けていた。

飛行機は高度を下げて地上に接触するが、何んとか上昇することに成功する。

各地の管制塔はコンウェイとの連絡が不可能となり、救援機が行方不明になったため、それが新聞で大きく報道される。

子供を見守っていたジェーンは、シスター・マデリン(アルマ・クルーガー)に案内され礼拝堂で祈りを捧げる。

天候は回復し、無事だったコンウェイは飛行を続けていたが、エンジンが出火したため脱出してパラシュートで降下する。

病院に戻ったジョンは、呆然とするジェーンにいつも一緒だと言って抱きしめる。

コンウェイは民家にたどり着いて助けられ、その場がニューヨークから3~5時間だと知らされて気を失ってしまう。

民家の住人は、コンウェイが持参していた緊急を要する小包に気づき、病院に電話をする。

血清はヒーリー医師の元に届き、子供に投与される。

子供が回復に向かったことを知らされたジョンは、ジェーンの元に向い、笑顔で新年のお祝いを伝える。

全てを察したジェーンは喜び、ジョンの胸の中で泣き崩れる。

その後コンウェイは、判事とヒーリー医師と共に酒を酌み交す。

役員に昇進することになったジョンは判事らを前に、考えが旧式で効率化の遅れる経営体制を批判して改善を求める。

そこに、現れたジェーンは、子供が話したために伝えに来たと言ってジョンを驚かせる。

判事らがそれを信じないため、ジェーンは子供に”パパ”と言わせようとする。

子供は何も話そうとせず、ジョンや判事に促されてようやく口を開く。

”ママ・・・”

難聴の判事は、補聴器のマイクを確認しながら”何?”と言って驚く。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

ニューヨーク
弁護士のジョン・ホレイス・メイソンは、出張先で運命的に出会ったジェーンと結婚する。
それを上司のドリトル判事に知らせたジョンは、新婚旅行の休暇をもらう。
母ハリエットは、ジョンとジェーンの結婚に驚くものの、一応、二人を祝福する。
人がいいだけが取り柄のジョンは、裁判のためにヨーロッパへの新婚旅行を中止してしまう。
昇進もなくなったジョンは子どもも生まれ、生活は苦しくなる一方で、ジェーンと母ハリエットの仲もうまくいかない。
幸せを夢見たジョンはジェーンを不幸にしてしまったと考え、結婚したことを後悔する日々が続く・・・。
__________

序盤はコメディとして進行し、後半からは夫婦の苦難の日々を描く内容に激変する。

人間の幸福を考えさせられる重々しい雰囲気のドラマに加え、サスペンス・アクション風の描写なども取り入れたジョン・クロムウェルの演出手腕が見所の作品ではあるが、ユーモアの取り入れ方他、構成がチグハグで説得力に欠ける部分が気になる。
ジョン・クロムウェルは、俳優ジェームズ・クロムウェルの父)

人がいいだけの平凡な弁護士のジェームズ・スチュワートと、その妻で夫とは性格が違う猪突猛進タイプの気の強いキャロル・ロンバードの夫婦関係の描写が興味深かったために、一転して暗い雰囲気になってしまう後半は結構ストレスがたまってしまう。

感動のドラマも加えたクライマックスで、盛り上げようとする気持ちも分かるのだが、やはり観客は、ラストのユーモアの様な展開を望んだのではないだろうか。

それぞれ持ち味は生かして好演はしている主人公夫婦キャロル・ロンバードジェームズ・スチュワート、その母親ルシル・ワトソン、判事のチャールズ・コバーン、弁護士ドナルド・ブリッグス、主人公のメイド役ルイーズ・ビーヴァース、医師ハリー・ダヴェンポート、パイロットのウォード・ボンドエディ・クィラン、シスターのアルマ・クルーガー、判事の娘ルース・ウェストンなどが共演している。


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