冷たい月を抱く女 Malice (1993) 2/5 (1)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

ある夫婦と、それに関係する男との愛憎を描く、製作、監督ハロルド・ベッカー、主演アレック・ボールドウィンニコール・キッドマンビル・プルマンピーター・ギャラガージョージ・C・スコットアン・バンクロフトグウィネス・パルトロー他共演のサスペンス。


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■

監督:ハロルド・ベッ カー
製作
レイチェル・ファイファー
チャールズ・マルヴェヒル
ハロルド・ベッカー

原作
アーロン・ソーキン

ジョナス・マクロード
脚本
アーロン・ソーキン

スコット・フランク
撮影:ゴードン・ウィリス
編集:デヴィッド・ブレザートン
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
ジェッド・ヒル:アレック・ボールドウィン

トレイシー・セイフィアン:ニコール・キッドマン
アンディ・セイフィアン:ビル・プルマン
デイナ・ハリス:ビビ・ニューワース
デニス・ライリー:ピーター・ギャラガー
マーティン・ケスラー医師:ジョージ・C・スコット
ケンシンジャー夫人:アン・バンクロフト
レスター・アダムス:ジョセフ・ソマー
ポーラ・ベル:グウィネス・パルトロー
アール・リーマス:トビン・ベル
ウエイトレス:アン・キューザック

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

1993年製作 106分
公開
北米:1993年10月1日
日本:1994年7月
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $46,044,636


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

ボストン
女子大生を狙う連続レイプ殺人事件が発生していた。

再び起きた事件で、大学長補佐のアンディ・セイフィアン(ビル・プルマン)は、被害者学生の命を助けた新任医師ジェッド・ヒル(アレック・ボールドウィン)に感謝する。

実は二人は高校の同窓生で、軽く挨拶を交わした二人はそのまま別れる。

アンディは、病院の小児科でボランティアをしている妻のトレイシー(ニコール・キッドマン)と、”ヴィクトリアン・ハウス”で満ち足りた結婚生活を送っていた。

ある日、アンディの家にジェッドが現れ、二人はバーに出かけて話し込む。

トレイシーには腹痛の持病があったため、アンディはそれをジェッドに伝え、彼は協力を約束する。

ジェッドを気に入ったアンディは、彼に空いている部屋を提供しようとする。

病院内で、ジェッドの良くない評判を聞いているトレイシーは反対するが、生活費のために仕方なくそれを承知する。

その後アンディは、刑事のデイナ・ハリス(ビビ・ニューワース)から、今後の事件に対する対策を聞かされ、学生らの安全を気にかける。

トレイシーは、女性を連れ込む思っていた通りのジェッドの乱交に、腹立たしさを隠せないでいた。

数日後、学生のポーラ・ベル(グウィネス・パルトロー)が、約束の時間になってもオフィスに現れないことを気にしたアンディは、彼女の家に向かう。

そしてアンディは、庭に遺棄されていたポーラの死体を発見するが、その後、状況証拠などからハリスに尋問されてしまい、精子のサンプル提出を要求される。

その結果アンディの潔白は証明されるが、帰宅したトレイシーは腹痛に苦しみ病院に搬送されてしまい、ジェッドがその緊急手術にあたる。

それを知ったアンディは病院に急行し、トレイシーの卵巣には異常が見つかり、その摘出で回復はするが、子供が産めなくなることが分かる。

それをジェッドから知らされたアンディは、彼に全てを任せるのだが、トレイシーが妊娠していたことも知らされる。

組織検査をせずに、処置することを疑問視する助手の言葉を遮り、ジェッドはトレイシーの卵巣を摘出してしまう。

その後ジェッドは、組織検査で卵巣が正常だったという報告を聞くが、その報告書を破棄しろと言う病院側の意見を、正しい判断だったと言って彼は拒絶する。

全てを知ったトレイシーは、回復後にジェッドを訴え、アンディの元からも去って行く。

弁護士レスター・アダムス(ジョセフ・ソマー)から、不利な状況を説明されたジェッドは、恩師のマーティン・ケスラー(ジョージ・C・スコット)を呼び寄せ、トレイシーと弁護士デニス・ライリー(ピーター・ギャラガー)との協議の席につく。

ライリーは、優秀な医師のジェッドが、自分を神のように思い込む”神錯覚”(ゴッド・コンプレックス)だと指摘し、本人はそれを認めてしまう。

ジェッドは席を立つが、手術の日に、彼がバーで何杯もの酒を飲んでいたという事実を、ライリーは相手側のアダムスに伝える。

その後、トレイシーは、示談金の2000万ドルを受け取ることになる。

ある夜、オフィスのライトを交換しようとしたアンディは、大学で働くアール・リーマス(トビン・ベル)の所持品から、女性の髪の毛を発見する。

現れたリーマスに、それが母親の毛髪だと言われたアンディだったが、背後から彼に襲われる。

アンディはリーマスを叩きのめし、レイプ殺人事件は解決して、ハリスは、アンディがトレイシーとの子供を失ったことで傷ついていることを知り彼を慰める。

しかしハリスは、アンディに妻を信じるかと質問した後、ある事実を知らせる。

アンディは、ハリスに自分が無精子症だと知らされ、トレイシーに裏切られたことをジェッドに伝える。

トレイシーと弁護士ライリーとの仲を疑うアンディだったが、ジェッドは自分の罪を認める。

ライリーのオフィスに向かったアンディは、彼がトレイシーとの関係を否定したのに驚き、母親などに会うべきだと助言する。

アンディは、12年前に死んだはずのトレイシーの母親が、生きていることをライリーに知らされる。

アルコール依存症のトレイシーの母ケンシンジャー夫人(アン・バンクロフト)に会ったアンディは、昔からペテン師の才能があったというトレイシーが、腹痛の主治医”リリアンフィールド”と仕組んだ保険金詐欺だということに気づく。

リリアンフィールドの家を見つけ、そこに侵入したアンディは、戻ってきたトレイシーと共に現れたジェッドの姿を見て愕然としてしまう。

帰宅したアンディは、ある注射器を見つけ、後日、それを愛し合おうとしていたトレイシーとジェッドのベッドに置いておく。

ジェッドは、それがアンディの仕業だと気づき、妊娠が予定外だったことを悔やむが、トレイシーがけりを付けようとする。

トレイシーはアンディに脅しをかけるが、彼は注射器に入っていた妊娠促進剤を大量に接種すると、卵巣にダメージを与えることを調べていた。

薬品の検出は不可能だったが、それをトレイシーに注射するジェッドを、向かいの家の少年が目撃していたことをアンディは彼女に伝え、示談金の半額を要求する。

アンディに金を渡したくないトレイシーは、少年を殺すことを考えるが、ジェッドはそれを許さずに、半額を渡すよう彼女に指示する。

それに同意できないトレイシーはジェッドを射殺してしまい、彼女はアンディを誘い出した隙に、少年を殺そうとその家に侵入する。

しかし、トレイシーが殺そうとした少年は人形で、その場にいたアンディと、それを仕組んでいたハリスに、彼女は取り押さえられ逮捕される。

トレイシーは、避難させられていた少年が、目が不自由だったことを知り、その後、連行される。

そして、事件を解決させたアンディとハリスは、二人でバーに向かう。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

女子大生連続レイプ殺人事件が起きる中、大学長補佐アンディ・セイフィアンと妻トレイシーは、平穏で幸せな生活を送っていた。
襲われた学生の命を救った、優秀な医師ジェッドに感謝したアンディは、彼が高校の同窓だと知り意気投合する。
その後アンディは、自宅の空いている部屋をジェッドに提供するのだが、病院でボランティアをしているため、彼の評判が悪いことを知っているトレイシーは、ジェッドを毛嫌いする。
そんな時、再びレイプ殺人が起きて、第一発見者のアンディは、刑事ハリスに疑われてしまう。
潔白が証明されたアンディだったが、持病の腹痛で病院に搬送されたトレイシーが、ジェッドの手術を受けることになる。
トレイシーの卵巣に異常が見つかり、彼女の命を助けるため、アンディの許可を得てジェッドはその摘出手術を行う。
しかし、摘出された卵巣が正常だったことが分かり、アンディはジェッドを信頼し、彼の処置が正しかったと判断する。
その後、回復したトレイシーは、子供が産めない体になってしまったため、彼女はジェッドを訴え、多額の賠償金を請求するのだが・・・。
__________

当時、人気上昇中のアレック・ボールドウィンと同じくニコール・キッドマンが、ペテン師である悪女役に挑戦したことが話題になった作品。

脇を固める共演陣も豪華で、短い場面ながら実力派のベテラン・スター7、ジョージ・C・スコットアン・バンクロフトの出演、そしてジェリー・ゴールドスミスの音楽などがドラマに厚みを加える。

レイプ殺人事件が、どのようにドラマに絡んでくるのかと期待していたが、結局は、詐欺事件のおまけのように付随していただけだったのはやや残念。

それでも、終盤はどんでん返しと事件解決への工作など、まずまず凝った仕上がりにはなっている。

エリート医師でありながら詐欺の片棒を担ぐアレック・ボールドウィンと、美しく平凡な女性から一気に魔性の女に変貌するニコール・キッドマンの、体当たりの演技も見ものだ。

幸せな結婚生活から、妻と友人に騙され奈落の底に落とされる主人公の夫ビル・プルマン、彼と事件を解決する刑事役のビビ・ニューワース、主人公の弁護士役のピーター・ギャラガー、母親役のアン・バンクロフト、ジェッド(A・ボールドウィン)の恩師役ジョージ・C・スコット、弁護士ジョセフ・ソマー、連続レイプ殺人犯役のトビン・ベル、殺される女子学生役のグウィネス・パルトロー、ウエイトレスのアン・キューザックなどが共演している。


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