ラ・マンチャの男 Man of La Mancha (1972) 3.87/5 (31)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

1605年から発表された、ミゲル・デ・セルバンテスの小説”ドン・キホーテ”を基に、1965年にブロードウェイで初演されたデイル・ワッサーマン原作の同名ミュージカルの映画化。
製作、監督アーサー・ヒラー、主演ピーター・オトゥールソフィア・ローレンジェームス・ココ他共演。


ミュージカル


スタッフ キャスト ■

監督:アーサー・ヒラー
製作:アーサー・ヒラー
原作
ミゲル・デ・セルバンテスドン・キホーテ
デイル・ワッサーマン(ミュージカル)
脚本:デイル・ワッサーマン

撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽
ローレンス・ローゼンタール

ミッチ・リー(曲)
ジョー・ダリオン(詞)

出演
ドン・キホーテ/ミゲル・デ・セルバンテス/アロンソ・キハーナ:ピーター・オトゥール
ドルシネア/アルドンサ:ソフィア・ローレン
サンチョ・パンザ/マンセルバント:ジェームス・ココ
宿屋の主人/牢名主:ハリー・アンドリュース
サンソン・カラスコ/大公:ジョン・キャッスル
アントニア・キハーナ:ジュリー・グレッグ
家政婦:ロザリー・クラッチレイ
神父:イアン・リチャードソン
ペドロ:ブライアン・ブレスド
床屋:ジーノ・コンフォルティ

アメリカ/イタリア 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1972年製作 128分
公開
イタリア:1973年9月8日
北米:1972年12月11日
日本:1972年12月16日
製作費 $12,000,000


アカデミー賞 ■

第45回アカデミー賞
・ノミネート
編曲・歌曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

16世紀、スペイン
詩人ミゲル・デ・セルバンテス(ピーター・オトゥール)は、カトリック教会を冒涜した疑いがかけられ”異端審問”の名の下で逮捕、投獄される。

召使のマンセルバント(ジェームス・ココ)と共に牢に入れられたセルバンテスは、獣のような囚人達に襲われる。

牢名主(ハリー・アンドリュース)はそれを制止し、セルバンテスの名と職業などを確認する。

その場で裁判を始めると言う牢名主は、セルバンテスの所持品を奪い、劇作家でもある彼の脚本”ドン・キホーテ”を燃やそうとする。

裁判は始まり、脚本を守るため仕方なく罪を認めたセルバンテスは、囚人達に協力を求めその芝居を演じさせようとする。

セルバンテスは舞台の準備を整え、騎士”ドン・キホーテ”本名アロンソ・キハーナを演じ始める。

マンセルバントが従者サンチョ・パンザ、囚人が馬を演じ二人は”ラ・マンチャ”の大地を進む・・・。
__________

ドン・キホーテは、目の前に現れた風車を巨人だと言い張り、サンチョの言葉を無視して戦いを挑む。

巨人(風車)に歯が立たないドン・キホーテは休息することにして、宿屋だと言うサンチョの意見も聞かずに前方に見えた”城”に向かう。
__________

セルバンテスは、サンチョの意見を通して宿屋にすることにして、客を配役し娼婦アルドンサ(ソフィア・ローレン)にメイドである娼婦を演じさせる。
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気の強いアルドンサは、ガラの悪い客ペドロ(ブライアン・ブレスド)らにからかわれても相手にしない。

宿屋の主人(ハリー・アンドリュース)は、その場を城と思い込むドン・キホーテとサンチョを歓迎し、アルドンサにワインを用意させる。

アルドンサを一目見たドン・キホーテは、彼女を理想の女性”ドルシネア”と呼び、会えることを夢見て生きてきたことを伝える。

主人はドン・キホーテを部屋に案内し、客達は天使とまで言われたアルドンサを再びからかう。
__________

セルバンテスは、ドン・キホーテの姪アントニア(ジュリー・グレッグ)、家政婦(ロザリー・クラッチレイ)、神父(イアン・リチャードソン)らがドン・キホーテの身を案ずる場面を演じさせる。

アントニアの婚約者で教養のあるサンソン・カラスコ(ジョン・キャッスル)を登場させたセルバンテスは、妄想の世界の中からドン・キホーテを連れ戻すために彼らを旅立たせる。
__________

ドン・キホーテの信書をアルドンサに渡そうとしたサンチョは、彼女が字が読めないことを知り内容を暗唱する。

”ドルシネア”に対する主人の気持ちを伝えたサンチョは、彼の魅力についても語る。

戻ったサンチョから”ドルシネア”の様子を聞いたドン・キホーテは、現れた床屋(ジーノ・コンフォルティ)がマンブリーノの黄金の兜を被っていると思い込む。

それを手にしたドン・キホーテは、単なる雨除けの盥だと言う床屋の言葉も聞かずに思いに耽る。

盥を被ったドン・キホーテは、その夜、爵位を受けたいと主人に頼む。

その時、騎士に扮したカラスコらが現れドン・キホーテを正気に戻そうとする。

同じ頃アルドンサは、自分を女として扱ってくれるドン・キホーテの気持ちを理解し始める。

その気持ちをドン・キホーテ自身から聞いたアルドンサの心は動くが、現れたベドロが彼女に手を出す。

憤慨したドン・キホーテは、ペドロを一撃で叩きのめす。

ペドロは仲間達を呼ぶが、ドン・キホーテは加勢するサンチョとアルドンサとで男達を撃退する。

勝利を喜ぶドン・キホーテは興奮して気を失ってしまい、アルドンサとサンチョが彼を介抱する。

寝床から起きて来た主人は争いごとを嫌い、今すぐ出ていくよドン・キホーテに要求する。

ドン・キホーテは翌朝には出発することを約束し、主人に騎士の叙位を求める。

快くそれに応じた主人は、ドン・キホーテに爵位を授ける。

感激したドン・キホーテは、騎士道を貫くため、傷つけた敵の様子を見ると言い出し、アルドンサがそれに従い男達の元に向かう。

しかし、アルドンサは男達に襲われてしまい、ペドロは彼女を連れて仲間達と共に出発する。

そんなことも知らないドン・キホーテは、正義の勝利と騎士道精神に酔う。

翌朝、宿を発ったドン・キホーテは、連れ去られたアルドンサが道端でたたずむのを見つける。

アルドンサは、ドン・キホーテに現実を理解せようと、彼の妄想から解放されたい辛い気持ちを伝える。

それでもドン・キホーテは、愛しい”ドルシネア”であると言ってアルドンサに寄り添う。

その時、ドン・キホーテは騎士が丘の上に現れたことをサンチョに知らされ、剣を抜き決闘を申し込む。

アルドンサを侮辱した騎士は”鏡の騎士”だと名乗り、鏡に映る単なる老人である自分と現実を見るようドン・キホーテに迫る。

ただの道化だと罵られたドン・キホーテは倒れ込み、騎士の冑を脱いだカラスコは他に方法がなかったと言って立ち去る。
__________

牢獄のセルバンテス異端審問のため出廷を求められる。

セルバンテスは、物語の終わりを作ろうとする。
__________

ショックで廃人のようになってしまったドン・キホーテと面会したサンチョは、主人に楽しかった日々のことを話して聞かせる。

目を明けたドン・キホーテは、自分がアロンソ・キハーナであることを伝え、その場にいたカラスコらを安心させる。

遺言を残すことを神父に伝えたアロンソは、財産の大半をアントニアに与えると語る。

そこにアルドンサが現れ部屋に押し入るが、アロンソは彼女のことを思い出せない。

アルドンサはアロンソを”ドン・キホーテ”と呼び、出会ったことで人生が変わったと伝える。

愛しい”ドルシネア”と呼んでくれたことを語るアルドンサの言葉で、アロンソは、それが夢でなかったことに気づく。

”見果てぬ夢を追い、敵に挑む・・・”など、自分が正義のために戦う意思を言葉にしたことを思い出したアロンソは、ベッドから起き上がる。

アロンソは剣と甲冑を用意するようサンチョに指示し、自分が”ラ・マンチャの騎士ドン・キホーテ”であることをアルドンサ伝える。

しかし、その場に倒れこんだアロンソは息を引き取り、アルドンサとサンチョは悲しむ。

アルドンサは、”ドン・キホーテ”が生きていることを信じようとしながら、自分はドルシネアだとサンチョに言い残してその場を去る。
__________

異端審問のため出廷するセルバンテスは、牢名主から脚本を渡され、”ドン・キホーテ”と兄弟だと言って敬意を表する彼に見送られる。

セルバンテスとマンセルバントは法廷に向かい、アルドンサは、”見果てぬ夢を追い、敵に挑む・・・”と言った”ドン・キホーテ”の言葉を口にしながら、囚人達と共に二人を見守る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

16世紀、スペイン
詩人ミゲル・デ・セルバンテスは、カトリック教会を冒涜した疑いで”異端審問”にかけられことになり、召使マンセルバントと共に逮捕、投獄される。
囚人らに襲われた劇作家でもあるセルバンテスは、その場で裁判を始めると言う牢名主に脚本の”ドン・キホーテ”を奪われてしまう。
セルバンテスは脚本を守るために、仕方なく”ドン・キホーテ”の物語を囚人達や娼婦アルドンサと共に演じ始めるのだが・・・・。
__________

ドン・キホーテ”の原作者ミゲル・デ・セルバンテスが、投獄されていた際にそれを構想したという話を基にした物語。

大ヒット・ミュージカルの映画化であり、製作、監督は「ある愛の詩」(1970)で評価を高めたカナダ出身のアーサー・ヒラーピーター・オトゥールソフィア・ローレンという国際色豊かなビッグ・ネームの共演で描かれた、製作費1200万ドルをかけた大作である。

第45回アカデミー賞では、編曲、歌曲賞にノミネートされた。

淡々と進む物語の展開にやや物足りなさを感じるが、クライマックスに向けての、実力派スターの確かな演技による盛り上がりは見応えあり。

正義の戦いを続ける勇者として妄想狂の老人他を熱演する、表情豊かなピーター・オトゥールと、娼婦なのだが、主人公が憧れる理想の女性を演ずるソフィア・ローレンの豊かな表現力に注目していただきたい。

主人公の忠実な従者を好演するジェームス・ココ、宿屋の主人と牢名主を演ずるハリー・アンドリュース、ドン・キホーテの姪ジュリー・グレッグの婚約者ジュリー・グレッグ、家政婦ロザリー・クラッチレイ、神父イアン・リチャードソン、宿屋の宿泊者ブライアン・ブレスド、床屋ジーノ・コンフォルティなどが共演している。


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