マン・オン・ザ・ムーン Man on the Moon (1999) 4/5 (3)


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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★★

実在のコメディアン、アンディ・カウフマンの生涯を描く、監督ミロス・フォアマン、主演ジム・キャリーダニー・デヴィート(製作総指揮兼)、コートニー・ラヴポール・ジアマッティ他共演のコメディ・ドラマ。


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■

監督:ミロス・フォアマン
製作
ダニー・デヴィート

ステイシー・シェア
マイケル・シャンバーグ
製作総指揮
ハワード・ウェスト
ジョージ・シャピロ

マイケル・ハウスマン
脚本
スコット・アレクサンダー

ラリー・カラゼウスキー
撮影:アナスタス・N・ミコス
編集
アダム・ブーム
クリストファー・テレフセン

リンジー・クリングマン
音楽:R.E.M.

出演
アンディ・カウフマン/トニー・クリフトン:ジム・キャリー

ジョージ・シャピロダニー・デヴィート
リン・マーグリース:コートニー・ラヴ
メイナード・スミス:ヴィンセント・スキャヴェリ
ボブ・ズムダ/トニー・クリフトン:ポール・ジアマッティ
クリスタル・ヒーラー:シドニー・ラシック
エド・ワインバーガーピーター・ボナーズ
スタンリー・カウフマン:ジェリー・ベッカー
ジャニス・カウフマン:レスリー・ライルズ
マイケル・カウフマン:マイケル・ケリー
バッサーマン:ジョージ・シャピロ
ジャック・バーンズ:ボブ・ズムダ
ネアリー:メアリー・リン・ライスカブ
ナショナル・エンクワイアラー編集長:トレーシー・ウォルター
青年:パットン・オズワルド
エレノア・C・グールド:ドリス・イートン・トラヴィス
本人:リチャード・ベルザー
本人:ジェリー・ローラー
本人:クリストファー・ロイド
本人:ジャド・ハーシュ
本人:キャロル・ケイン
本人:デヴィッド・レターマン

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1999年製作 119分
公開
北米:1999年12月22日
日本:2000年6月10日
製作費 $82,000,000
北米興行収入 $34,607,430
世界 $47,434,430


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■

1957年、ニューヨークロングアイランドグレート・ネック
部屋に閉じ篭りテレビ番組に憧れる8歳の少年アンディ・カウフマンは、子供らしく外で遊び、壁ではなく生身の人間に向と接するよう父親スタンリー(ジェリー・ベッカー)から言われる。

1975年。
成長したカウフマンはコメディアンを目指してステージに立つが、全く受けないまま、バーのオーナー、バッサーマン(ジョージ・シャピロ)に解雇される。

その後も即興芸のステージに立ったカウフマンは、外国人として異様な話し方で登場し、”マイティ・マウス”のテーマ曲をレコードでかけたり、”ジミー・カーター大統領”のものまねをするが全く受けない。

ところが、全く雰囲気の違う”エルヴィス・プレスリー”の芸を始めたカウフマンは大いに受ける。

その場にいたタレント・マネージャーのジョージ・シャピロダニー・デヴィート)は、カウフマンの芸に目をつける。

カウフマンは、会いに来たシャピロの前でもカスピ海の小島出身の外国人を演じ、芸が気に入ったためマネージャーが必要なら連絡を欲しいと言われる。

相手が有名なシャピロだと知ったカウフマンは驚き、不通に話し始める。

カウフマンがアメリカ人だと知ったシャピロは食事に誘われ、自分を世界一の大スターだと言う彼の話を聞く。

シャピロは、風変わりなカウフマンが天才かもしれない予感がする。

その後、”トニー・クリフトン”(ジム・キャリー)という男からの電話を受けたシャピロは、カウフマンを罵倒する彼から近づくなと警告される。

10月11日。
NBC”のコメディ・バラエティ番組”サタデー・ナイト・ライブ”が始まり、第一回のゲストとして登場したカウフマンを父スタンリーと母ジャニス(レスリー・ライルズ)、そして弟マイケル(マイケル・ケリー)と妹キャロルが見守る。

シャピロのオフィスに呼ばれたカウフマンは、”ABC”の新企画のドラマ”Taxi”の話があることを知らされ、ビッグ・チャンスだと言われる。

内容は”ラトゥカ・グレイヴス”という外国人キャラクターが演ずるお笑いドラマだと言われたカウフマンはそれを断る。

お笑いドラマを最低の娯楽だと批判するカウフマンだったが、二度とないチャンスだとシャピロに言われる。

仕方なくそれを承知したカウフマンは、”トニー・クリフトン”を4回ゲスト出演させるという条件を付ける。

シャピロは驚くが、それが自分に電話をかけて来た男だと思い出す。

ABC”側に他も含めた条件を伝えたシャピロは、”トニー・クリフトン”が誰かを問われるが、分からないと答える。

そして、ラスベガスのラウンジ歌手トニー・クリフトンがステージに登場する日がやって来るが、客席のシャピロは、その雰囲気の悪さに頭を抱える。

客のボブ・ズムダポール・ジアマッティ)を侮辱し酒まで浴びせた下品なクリフトンは、シャピロを呼びつける。

実はクリフトンはカウフマンであり、彼の構成作家だったボブが侮辱される客の役を演じていたことを知ったシャピロは驚く。

クリフトンがカウフマンであることを”ABC”側に伝えたシャピロは、”二人”を一人分のギャラで雇えると言って戸惑う重役のメイナード・スミス(ヴィンセント・スキャヴェリ)を納得させる。

条件を受け入れられたことをシャピロから知らされたカウフマンは、”Taxi”に出演して人気者のなる。

ところが、たちまちその作風に飽きてしまったカウフマンは、自分の特別番組でもわがままを言い始めスミスを困らせる。

一応納得したカウフマンだったが、スミスは会議を開き特番放送を却下する。

ABC”で働く気がなくなったカウフマンは、デリの雑用係を始めるが、シャピロに契約が残っていると言われて仕方なく大学でショーを行う。

学生は”ラトゥカ”や”マイティ・マウス”のレコードを求めるが、カウフマンフィッツジェラルドの”グレート・ギャッツビー”の朗読を始めてしまう。

それをシャピロに非難されたカウフマンだったが納得しない。

息抜きをさせるようシャピロに言われたボブは、カウフマンを娼館に連れて行くが、彼はほぼ毎週そこに通っていた。

次回にはクリフトンが”Taxi”に出演することになっていたのだが、カウフマンは娼婦に金を払い番組をぶち壊そうとする。

プロデューサーのエド・ワインバーガーピーター・ボナーズ)は、カウフマンを解雇することをシャピロに伝える。

焦るシャピロカウフマンに電話をしてそれを知らせ、”クリフトン”はスタジオで騒ぎを起こして追い出され、彼がカウフマンではなく実在すると思い込ませる。

思い通りになったカウフマンは喜び、自分がクリフトンのステージに登場して邪魔をして客を驚かせる。

ボブがクリフトンを演じたのだが、満足するカウフマンらが笑いを追求しているのかふざけているのかをシャピロは理解できない。

そんなことを気にしないカウフマンボブは、ショーにレスリングを取り入れて”世界無性別級チャンピオン”となり女性と戦う。

観客席からステージに上がったリン・マーグリース(コートニー・ラヴ)と戦ったカウフマンは、彼女を叩きのめす。

リンが気に入ったカウフマンは、ショーの後で彼女に話しかける。

そのショーも今一受け入れられないシャピロだったが、カウフマンは世間の目を気にしない。

リンと付き合い始めたカウフマンは、彼女にプロポーズしてショーを続ける。

ところが、リングサイドにいたプロレスラーのジェリー・ローラーが、リングのカウフマンとリンは恋人同士でショーはやらせだと暴露してしまう。

動揺するカウフマンは、リングに上がった女性レスラーと戦うことになる。

憤慨したカウフマンは相手を倒すが、ジェリー・ローラーに投げ飛ばされる。

二人は舌戦を繰り広げ、場内は大混乱となる。

ショーの後で全てやらせだったと知ったリンは、自分を利用したカウフマンを批判するが、彼は愛を伝える。

レスリングは止めろとカウフマンに忠告するシャピロは、”ABC”の深夜コメディ番組”Fridays”に出演するよう彼に指示する。

本番中にこんな演技はできないと言ってディレクターのジャック・バーンズ(ボブ・ズムダ)トラブルを起こしたカウフマンだったが、重役のスミスが台本通りだとスタジオ内の観客に知らせる。

説明するようスミスに指示されたカウフマンは、喧嘩は本物だと言ってしまい、それが観客には受けるもののスタッフは混乱して番組を中断させてCMを入れる。

その後もカウフマンジェリー・ローラーの対立は続き、ふたりは対決することになる。

暴言を吐き続けるカウフマンを挑発したジェリー・ローラーは、相手を叩きのめす。

サタデー・ナイト・ライブ”のプロデューサー、ローン・マイケルズに会ったシャピロは、カウフマンに謝罪させることを条件に復帰を希望する。

ジェリー・ローラーと和解するためデヴィッド・レターマンのトークショーに出演したカウフマンだったが、謝罪を求めて殴られてしまい、相手を罵倒してその場を去る。

それを見ていたローン・マイケルズは、視聴者にカウフマンの処遇を求める。

3割弱の指示しか得られないカウフマンは”サタデー・ナイト・ライブ”への復帰を許されず、実は組んでいたジェリー・ローラーとのコンビを解消するようシャピロに助言される。

全てを拒絶されたとシャピロに言われたカウフマンは、以前から熱心に行っていた超越瞑想にふける。

しかし、カウフマンの行動は精神修行と外れていると言われてしまい、彼はショックを受ける。

そんなカウフマンの心を癒してくれるのはリンだけだったが、そんな時”Taxi”の打ち切りが決まる。

朝の4時にシャピロボブそしてリンを呼び出したカウフマンは、自分がガンだと伝える。

またジョークが始まったと言って、その笑いのネタをよく思わないシャピロだったがボブは賛成する。

しかし、本当にガンだと言うカウフマンの言葉を信じた三人は驚き、涙するリンは席を外してしまう。

家族は医師からガンについての説明を受けるが、マイケルやキャロルは、いつものようにカウフマンに騙されていると両親に伝える。

ナショナル・エンクワイアラー”の編集長(トレーシー・ウォルター)もそれを信じようとせず、記事を掲載しようとしない。

カウフマンは瞑想で病気を克服しようとするが、周囲はギャグだと思っていることを嘆く。

仕事をしたいとシャピロに伝えるカウフマンは、”カーネギー・ホール”のステージに立つと言って、大金をかけた企画を考え費用はクリフトンに払わせるとシャピロボブに伝える。

カーネギー・ホール”。
ステージに立ったカウフマンは、1931年の映画に出演した94歳のエレノア・C・グールド(ドリス・イートン・トラヴィス)を紹介する。

ところが、パフォーマンスを始めたエレノアは倒れてしまい、ボブが客席に向い医師がいるかを問う。

ステージに上がったカウフマンの弟マイケルが、エレノアの心臓マッサージをするものの彼女は息を引き取る。

次の瞬間、現れたカウフマンはエレノアにまじないをかけ、彼女が生き返ったことを観客に知らせる。

場内は騒然となり、”ラジオシティ・ロケッツ”が登場し、カウフマンは巨大なクリスマス・ツリーや聖歌隊の前で、ソリに乗ったサンタクロースを会場に招き入れる。

そしてカウフマンは、皆にプレゼントがあると言って、外で待ち構えるバスに観客と共に乗り込む。

用意された会場で皆に称えられたカウフマンは、最高の喜びを感じる。

その後、治療を受けたカウフマンは、水晶呪い師クリスタル・ヒーラー(シドニー・ラシック)に頼ったりもする。

症状が悪化したカウフマンを見舞ったシャピロは、ボブと考えている新企画のことなどを彼から知らされる。

カウフマンは、フィリピンに行けば治るとシャピロに伝える。

フィリピン
体内から患部を摘出して治すという治療院にリンとボブを伴い向かったカウフマンだったが、それがインチキだと気づき思わず笑ってしまう。

1984年5月16日、カウフマンは息を引き取り35歳の生涯を閉じる。

ステージ衣裳を着せられたカウフマンは棺に入れられ、葬儀が行われる。

会場では在りし日のカウフマンのフィルムが流され、映像の彼に促された出席者は共に歌う。

1年後、ハリウッド、”The Comedy Store”。
謎の人物が会場入りし、ステージにはクリフトンが登場してカウフマンを称えるショーが始まる。

クリフトンは、シャピロやリンそして観客の前で”I Will Survive” を歌い始める。

そして、ボブも涙を堪えながらその姿を見守る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)

1975年、コメディアンを目指すアンディ・カウフマンは、タレント・マネージャーのジョージ・シャピロの目に留まり、同年の10月に始まった”NBC”のコメディ・バラエティ番組”サタデー・ナイト・ライブ”に出演する。
その後、シャピロから”ABC”の新企画お笑いドラマ”Taxi”に出演するチャンスを得たカウフマンは、”トニー・クリフトン”というラスベガスのラウンジ歌手を出演させる条件などを出してその話を受ける。
実はクリフトンはカウフマンであり、彼の友人で構成作家のボブ・ズムダと共に考えたキャラクターだった。
Taxi”出演で人気者になったカウフマンだったが、勝手な行動を非難されてトラブルを起こし問題となる。
カウフマン自身はそれに納得がいかず、独自の笑いを追求するのだが・・・。
__________

35歳の若さでこの世を去ったコメディアン、アンディ・カウフマンの短い生涯を、彼と親交のあった多くのテレビ関係者やスターを起用してミロス・フォアマンが演出した注目作。

天才か狂人か・・・一人の青年の生き様を深く追及した人減ドラマ的な物語でもあり、少々脚色された部分はあるものの、アンディ・カウフマンのキャラクターをリアルに映し出し、時代の雰囲気を見事に伝える構成やミロス・フォアマンの演出は見応がえあり実に愉快でもある。

コメディアンということもあり異星人のようなアンディ・カウフマンの愛すべきキャラクターは今見ても実に新鮮なのだが、個人の好みで見方が変わるということで賛否は別れるとも言える。

アンディ・カウフマン他が演ずる、いかにも三流芸人風歌手”トニー・クリフトン”のパフォーマンスがまた印象的で、本人のキャラクター以上にインパクトが強く、下品でナンセンスなギャグがまたいい。

一世一代の名演と言っていいジム・キャリーが演じるに相応しい役は各方面で絶賛されるものの、見事にゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞するが、アカデミー賞では彼の演技賞を含めてノミネートさえされなかった。

主人公の才能を見出すタレント・マネージャーのジョージ・シャピロ役で、アンディ・カウフマンと親交のあったダニー・デヴィート、主人公の恋人コートニー・ラヴミロス・フォアマン作品の常連である”ABC”の重役ヴィンセント・スキャヴェリ、主人公の親友で構成作家ボブ・ズムダ役のポール・ジアマッティ、水晶占い師シドニー・ラシック、”Taxi”のプロデューサー、エド・ワインバーガー役のピーター・ボナーズ、主人公の両親ジェリー・ベッカーレスリー・ライルズ、弟のマイケル・ケリー、バーのオーナー役でジョージ・シャピロ、コメディ番組”Fridays”のディレクター役ボブ・ズムダ、番組出演者メアリー・リン・ライスカブナショナル・エンクワイアラー編集長のトレーシー・ウォルター、主人公に本人かを尋ねる青年パットン・オズワルド、”カーネギー・ホール”のショーで倒れる老女優ドリス・イートン・トラヴィス、”サタデー・ナイト・ライブ”のプロデューサーである本人役のローン・マイケルズ、他本人役でリチャード・ベルザージェリー・ローラークリストファー・ロイドジャド・ハーシュ、、キャロル・ケインデヴィッド・レターマンなどが共演している。


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